待つ(乙女の本棚)

待つ(乙女の本棚)

1,980円 (税込)

9pt

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人気シリーズ「乙女の本棚」第30弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・今井キラのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。

毎日、毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えにいく女性。今日も彼女は、駅の冷いベンチに坐っている。

太宰治の名作が、他の追随を許さない独自の空気感で、世界中のロリータ少女たちから支持され続け、本シリーズでは太宰治『女生徒』を担当する大人気イラストレーター・今井キラによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

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待つ(乙女の本棚) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月13日

    この娘は誰を待っているのだろう。明確な答えは本人にもわからない。でも、この感覚、すごくよく分かる。
    誰かにかまってほしくて、誰かに見つけてもらいたくて、でも、そんなことがあったらと思うとドキドキしすぎて、白昼夢みたい、というのはその通りで…。
    待っているのは、ただ、漠然と寂しいから。人間が怖いから、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月05日

    戦争の時代、彼女は何を待ったのか。
    この短い文章に太宰さんの中の乙女から見た世界が濃くみえる。
    そういえば、私も何かをずっと待っている気がしてくる。

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    Posted by ブクログ 2023年04月29日

    物語の儚さや寂しさとイラストが合っており大変読みやすかった。そしてこの主人公の感情は現代の人でもわかるとこがあるかもしれません。

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    Posted by ブクログ 2023年03月09日

    どこか官能的で退廃的な太宰治の文章に今井キラさんの作風がとてもマッチしている。
    文章も勿論だけど、今井キラさんのイメージ力が素晴らしいなと感じた。

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    Posted by ブクログ 2024年02月16日

    タイトル、イラストに惹かれて手に取りました。戦争を題材に太宰治氏が書き残した作品に、今井キラ(今井キラさん初めて知りました)さんのなんとも不思議な雰囲気のイラストがぴったり。
    誰を待っているのか、私もはっきりとわからないけれど、その感覚、凄くわかります。帰るあてのない人を待つ、或いは誰ともわからぬ誰...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月12日

    乙女の本棚シリーズ。
    今井キラさんの装画が見事にマッチ。
    ペールトーンの柔らかな色合いが、すごく好みだった。
    誰かを待つ、待ち人が誰だか分からないけど待つ。
    そんなことも遠い昔にあったかも、と思いながら読んだ。

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    Posted by ブクログ 2023年12月01日

    もっとなごやかな、ぱっと明るい、素晴らしいもの。
    彼女は誰を、何を待っているのだろうか。
    ある日偶々その駅で出会って、忘れることのできない人か、それとも戦争も、何の不安もない穏やかな日常か。
    想像が膨らみます。
    一人ひとりそれぞれに忘れられない記憶、あと一度でいいから会いたい人、そんな存在があると思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月28日

    太宰治の作品のなかで最も好きな作品。

    得体の知れない何かを待っている私。
    何を待っているのか、わからないけれど、毎日何かを待ち続ける私。

    そんな私がいることを忘れないでくださいって、怖いなと思いつつ。

    人間なら誰しも、何かを待っているし、何かを待っている私に気づいてほしいっていう気持ちがあるの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    「一体、私は、誰を待っているのだろう。はっきりした形のものはない。たた、もやもやしている」
    この一文から言いようのない焦りや不安を感じて、現代人が抱えている言いようのない不安を表しているような感じがした。
    理解が難しいけれど面白い作品

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    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    「ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。」

    省線の小さい駅で私は毎日誰ともわからぬ人を待つ。

    大戦争下の若い娘の心の不安定なゆらめきを感じた。
    太宰治は繊細な乙女心を描くのがうまい。

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