待つ(乙女の本棚)

待つ(乙女の本棚)

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

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人気シリーズ「乙女の本棚」第30弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・今井キラのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。

毎日、毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えにいく女性。今日も彼女は、駅の冷いベンチに坐っている。

太宰治の名作が、他の追随を許さない独自の空気感で、世界中のロリータ少女たちから支持され続け、本シリーズでは太宰治『女生徒』を担当する大人気イラストレーター・今井キラによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

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待つ(乙女の本棚) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    駅のベンチで、毎日、流れる群衆の一部になりたいと思うのか、それとも距離を取りたいのか。

    しかし『待つ』は、受け身。
    いつか、出会う誰かとの覚悟を秘めているようです。

    誰かと寄り添いたい気持ちと、世間体を気にする自意識の間で揺れる繊細な少女の心のように感じます。

    『私を忘れないで』は自己主張。
    これは、『出会う誰か』に言ってるのか、それとも自分自身へなのか…

    和の文体と、絵が心地よくて、さらりと読むことができました。

    0
    2026年03月16日

    Posted by ブクログ

    太宰治の女の子視点のお話って、なんかかなり乙女な感じがしてかなり好き。これも不安定な乙女な雰囲気でよかった。

    0
    2024年10月13日

    Posted by ブクログ

    太宰治の精神的な脆さが伝わってくる気がする。女生徒より読みやすいが20歳の女性が何するわけではなくただ何かを駅舎で待つ。
    結末が気になる。

    0
    2024年08月14日

    Posted by ブクログ

    この娘は誰を待っているのだろう。明確な答えは本人にもわからない。でも、この感覚、すごくよく分かる。
    誰かにかまってほしくて、誰かに見つけてもらいたくて、でも、そんなことがあったらと思うとドキドキしすぎて、白昼夢みたい、というのはその通りで…。
    待っているのは、ただ、漠然と寂しいから。人間が怖いから、一人でいる時間のほうが安心するけれど、それでも自分を受け入れてくれる、温かい誰かが現れたらいいなと幻想を抱いている。そんなことをする自分を、みだらな女だと思ったり、不埒な計画が燃えていると認識していても、こんなことでしか、寂しさを紛らわせられない。こんな自分を壊してしまいたいし、誰かに救い出してほしいと思っているのだろう。
    すごく短い絵本といった感じなのに、深い。手元に置いて自分の心境の変化と比べながら都度確認したくなった。

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚シリーズより、何年ぶりかに読み返した太宰の掌編「待つ」です。
    すべての見開きページを飾る、今井キラさんの挿絵がぴったりすぎる。
    それにしても、こんなに可愛らしくいじらしい話だったかしら?
    自分がだれを、なにを待っているのかもさっぱりわからぬまま、それでもただ信じて冷たいベンチに腰かけている二十歳の少女を、期待と不安と覚悟をごちゃまぜに抱きしめながら信じるように待ちつづけている彼女を、はやく見つけてあげてほしい。
    『女生徒』を彷彿とさせるような、心のうちから弾け飛ばんばかりの、行き場のない乙女の可愛らしい咆哮のようなものが好き。

    0
    2023年10月16日

    Posted by ブクログ

    戦争の時代、彼女は何を待ったのか。
    この短い文章に太宰さんの中の乙女から見た世界が濃くみえる。
    そういえば、私も何かをずっと待っている気がしてくる。

    0
    2023年07月05日

    Posted by ブクログ

    物語の儚さや寂しさとイラストが合っており大変読みやすかった。そしてこの主人公の感情は現代の人でもわかるとこがあるかもしれません。

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    どこか官能的で退廃的な太宰治の文章に今井キラさんの作風がとてもマッチしている。
    文章も勿論だけど、今井キラさんのイメージ力が素晴らしいなと感じた。

    0
    2023年03月09日

    Posted by ブクログ

    ただただ何かを待っている話。しかし何を待っているのか、語り手にもわからない。けれど、来る日も来る日も待っている。そしてそれはやって来ない。おそらくこの先もずっと。なぜなら彼女を待ちぼうけにさせているのは、社会との隔たりを自覚するがゆえの虚しさだからだ。その虚しさを若い女性の待ちぼうけに託けた太宰の、陰鬱で美しい旋律の作品です。

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    学生時代、『待つ』を読んだ時に、この短い文章でこれだけ不安定な心情を表現できる文豪の才に衝撃を受けた記憶があったのと、乙女の本棚シリーズの本が欲しいなと思っていた頃にたまたま書店で見かけたので購入。

    最初の数ページは、百年前の太宰の語りと、現代調のイラストに隔たりを感じたが、しだいに、じわじわと、この作品で語られている心許なさとイラストの虚無な眼をした少女が重なってきて、何度も読み返してしまう。眺めれば眺めるほど、小説世界を深掘りしていく耽美で病みを抱えたイラスト。

    関係ないけど、ゲスの極み乙女の「id1」という曲に「ぼくらは少しだけ明日を待ちすぎてる気がする」という歌詞があるのを思い出した。戦争が始まって世の中に置いてきぼりにされたように感じて、生きづらさを拭ってくれる突破口を求めている。
    この作品の最後の一文に、学生時代の私はただならぬものを感じたのだが、歳をくってから読むとそこまでの衝撃はない。ただ、確かに、どこかしらの駅に、こういう若い子はいるだろうなと思った。昔は私もそういう子どもだったかもしれない。そして、そういう頃の感性を忘れないでください、と語りかけられている気になった。

    0
    2026年05月09日

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