草枕

草枕

小説・文芸
715円 (税込)

3pt

「しつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴」で埋まっている俗界を脱して非人情の世界に遊ぼうとする画工の物語。作者自身これを「閑文字」と評しているが果してそうか。主人公の行動や理論の悠長さとは裏腹に、これはどこを切っても漱石の熱い血が噴き出す体の作品なのである。 (解説・注 重松泰雄)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    草枕
  • タイトルID
    :
    206849
  • ページ数
    :
    223ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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草枕 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こいつはいい。最後の言葉がいい。無責任な写真家のような。グレン・グールドはどこが好きだったのだろうか?主人公の様な生活できたらいいな。

    0
    2013年01月24日

    Posted by ブクログ

    他の作品と同様、リズミカルな日本語が読んでいてとても小気味好い。凄すぎますね、一つ一つの言葉選び。正に文豪。
    自分という人間を、芸術家という存在を、こうも深遠に描くことができるのは本当に圧倒されるし引き込まれる。分かりたい、と思いながら読むことができる。

    私の未熟な読む力ゆえ分量の割に時間がかかったが、時間をかけるべき作品だった。それは間違いなくそう思う。

    0
    2012年08月24日

    Posted by ブクログ

    「非人情」とは「超俗」或いは「解脱」の露悪的表現か。智に働かず、情に棹ささず、意地を通さず。何物にも捉われない、自由な生き方ができたら…。でもそんな世界では、たぶん文学も芸術も、大したものは生まれない。「草枕」の境地に憧れる者ほど、その手の無為には耐えられまい。やっぱり人の世は難しい。

    0
    2017年04月04日

    Posted by ブクログ

    漱石さんが文豪たる所以はこれかという本著。
    “智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。”という一文があまりにも有名だが、これは表す内容もさながら、リズムがとても心地良いのも一因ではないか。全体の描写も瑞々しく美しい文体からなっている。この本を読む為に適当な旅に出るのも悪くないだろう。

    0
    2010年03月25日

    Posted by ブクログ

    7/28
    最後の章、汽車と舟の対比が面白い。
    ただ一番は、風呂の場面で会話が一切ないこと。描写だけで全て書ききれる辺り、現代文学の力不足を感じる。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    大学時代に受講した哲学の授業で本作が紹介されたことがきっかけで学生時代に一度読んだものをだいぶ時間が経ってから再読。

    当時は全く意識しなかったが、改めて読み返してみると、難しい言葉遣いを多用していることに驚かされる。一方で、こうした言葉遣いを多用しているからこそ、リズム感のある文章で、すらすらと読み進めることができる。

    いろいろな人物が登場するが、基本的には主人公と那美のやり取りであり、その過程での両者の心の中を読むという構成であるので、文体は古いが比較的読みやすいだろう。

    0
    2026年03月17日

    Posted by ブクログ

    「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

    上記の有名な冒頭で始まる本書は、夏目漱石自身の体験をもとに、二週間ほどで執筆されたものだという。

    物語はあってないようなもので、著者の「非人情」的芸術論が主な内容になっている。
    この「非人情」の意味が明確に示されることはなく、主人公は非人情、非人情と言いながらも、当人にもその意味ははっきりとわかっていない様子。

    著者もその主人公の矛盾を意識しているようで、自虐的に描かれている。
    『吾輩は猫である』『坊ちゃん』『野分・二百十日』に続いて本作を読んだが、改めて夏目漱石は愛嬌のある人だと思った。

    彼は、孤高であろうとするものの、秀でたところのない、熱くなりやすいだけの頑固者をよく描く。そこには、自身の人付き合いの悪さ(実際には多くの門下生に慕われていたようだが)や、孤独を孤高と取り違えてしまう男性的気質への、痛烈でありながら温かな皮肉が滲んでいるように思う。

    こうした部分が野郎の私にはグサグサ刺さり、頭を掻きながら、自分の短所も受け入れて愛してあげたくなる気持ちにさせられた。

    『草枕』でも、こうした自虐の文調は健在で、出戻り娘の那美とのやり取りの中には、なかなか思い切ったジョークも多数あり、何度もクスッと笑いながら読み通した。

    それにしても、彼の膨大な語彙と知識量には毎度驚かされる。
    漢籍の引用に英詩、古典の比喩が自在に飛び交う。明治維新からまだ半世紀も経たない時代にあって、翻訳の基盤も十分に整っていなかったであろうなか、英文学を原文で吸収し、それを即座に日本語へと移し替えるという、その知的水準の高さは我々の想像をはるかに超えている。

    比肩する者のない勉強熱心さと、妙に人間臭い素直さ。
    この両義性が、国境や時代を軽々と越えて読まれ続ける古典を量産させたのだと思う。

    なんだか『草枕』の感想というよりは、漱石作品への懸想文になってしまった。

    とにかく彼の作品は好き。

    0
    2026年03月01日

    Posted by ブクログ

    草枕
    著:夏目 漱石
    解説:重松 泰雄
    出版社:岩波書店
    岩波文庫 緑10-4

    智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

    で始まる有名な小説というか、その冒頭の一言以外は、あまり内容を知らない

    山本七平氏曰く、日本教のテキストにて、日本教を知りたいならば、草枕を読めと、勧めているので、手にとりました

    まず題名がいい、草枕、旅のまくらことばであり、そのおももちは、万葉の昔を彷彿とさせる
    いくらなんでも、すぐに、これは紀行文だということがわかる

    だが、近代小説としては、三十一文字ではなく、十七文字を主にしている
    それに、漢詩あり、Poemあり、ただのくたびれた画家の物語なのであるが、英文学者のただならぬ、ギャップにたちまち違和感をおぼえる。解説にもあったが、主人公の画家とは、夏目漱石そのものなのである

    明治の世では、この草枕がバカ売れして、夏目漱石は作家の道に進むことに自信をもったとある
    が、内容を一読したが、どこがおもしろいのかは、よくわからなった。美人の女将でもいなければ、こんな退屈なところに何泊もできないよなあ、が、感じたことです

    日本教の教徒としては、失格です

    都会の喧騒を抜けて、寒村に足を踏み込んだ画家の物語、登場人物もそう多くない
    画家=画工なのにあまり絵をかいていないような

    主人公 画家
    茶屋の婆
    馬子の源さん、那古井の源兵衛
    宿の小女
    宿の出戻りの若女将 那美
    宿の旦那、老人
    観海寺の和尚、大徹
    身投げをした先代の女将(故人)
    小坊主 了念
    久一 那美の兄 赤紙で出征

    目次

    草枕

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    3
    4
    5
    6
    7
    8
    9
    10
    11
    12
    13

    注・解説(重松 泰雄)

    ISBN:9784003101049
    判型:文庫
    ページ数:240ページ
    定価:650円(本体)
    1929年07月05日 第1刷発行
    1990年04月16日 第76刷改版発行
    2017年06月05日 第112刷発行

    0
    2026年02月12日

    Posted by ブクログ

    絶対に手元に置きたいと思いながら買っていなかったので、岩波文庫版を購入。この表紙が良かった。久しぶりに読み返したけれど、つくづく、冒頭のことばの綺麗さとリズムが群を抜いていると感じる。読んでいる途中は迷子になりかけることもあるけど、非人情の読書ならまあいいか。そして後味も明快。
    浮き世を忘れさせる役割を担う詩人、または画家という職につき田舎へ滞在している主人公だが、草木や鳥に惹きつけられたかと思えば、次の瞬間には人の世の様々なしがらみや感情に惹きつけられている。結局浮き世から逃れることはできないが、だからこそ思考が生まれる。

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    夏目漱石の本をちゃんと読んだのはこれが初めて。人里離れた旅館で画家が出会った人とのやりとりや妄想めいた話が淡々と描かれていて大きな事件がある訳ではないが、語彙なのか表現力なのか、難解な言葉ながら情景が目に浮かぶのがすごいなと。
    夏休みに田舎で蝉の泣き声を聞きながら読むのにピッタリな本だと思った。

    0
    2020年08月14日

草枕 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    草枕
  • タイトルID
    :
    206849
  • ページ数
    :
    223ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年04月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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  • 【閲覧できる環境】
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