彼岸過迄(新潮文庫)

彼岸過迄(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

誠実だが行動力のない内向的性格の須永と、純粋な感情を持ち恐れるところなく行動する彼の従妹の千代子。愛しながらも彼女を恐れている須永と、彼の煮えきらなさにいらだち、時には嘲笑しながらも心の底では惹かれている千代子との恋愛問題を主軸に、自意識をもてあます内向的な近代知識人の苦悩を描く。須永に自分自身を重ねた漱石の自己との血みどろの闘いはこれから始まる。(解説・柄谷行人)

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彼岸過迄(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人間が何故ここまで「物語」に魅了されるのかは、悉皆謎なので有りますが、しかしながら、不勉強ながら、漱石先生の才覚に驚嘆するばかりです⁉️
    普段、思考に耽りがちな方は、この『彼岸過迄』という作品を読む前に、漱石先生の前期3部作を通読されると、尚世界観が深まるのではないでしょうか⁉️
    私事ですが、残り2

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    僕に云わせると、恐れないのが詩人の特色で、恐れるのが哲人の運命である。僕の思い切った事の出来ずに愚図愚図しているのは、何より先に結果を考えて取越苦労をするからである。千代子が風の如く自由に振舞うのは、先の見えない程強い感情が一度に胸に湧き出るからである。彼女は僕の知っている人間のうちで、景も恐れない

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    いわゆる「後期」の、最初の作品です。

    以前の新潮文庫(だったかな?)の裏表紙の紹介に、「漱石の自己との血みどろの戦いは、ここから始まった」みたいに書かれていましたが…日本文学における「巨星」漱石の、絶対に揺るがない、その「美しさ」、「深さ」みたいなものに、打ちのめされたのを、記憶してます。若い頃の

    0
    2021年01月31日

    Posted by ブクログ

    心の内側を描いた傑作
    三四郎達より須永はだいぶ自分のことをわかっているし、敬太郎としての読者にそれを話してくれる。

    0
    2021年01月08日

    Posted by ブクログ

    【何気なき,由々しき事事】定職に就かず,何か心に面白きことはないかと日がな考えながら過ごす敬太郎。そんな男の元に現れては去っていく人々の語るところから,世の中を透かし見て得るに至った思いを著した小説作品です。著者は,日本近代を代表する作家の夏目漱石。

    いくつかのエピソードと言っても良い話が収められ

    0
    2018年09月17日

    Posted by ブクログ

    語り手が変わっていく独特のスタイル。
    語り手であり聞き手にもまわる主人公がいますが、ストーリーやテーマの中心になるのは、その友人だと思います。

    夏目漱石好きなだなあ、と私が感じるポイントが存分に表れています。人間の内面が本当によく描かれています。そしてそのいちいちに、そういう気持ちわかるよ、と言っ

    0
    2018年05月27日

    Posted by ブクログ

    後期三部作の1作目 
    1912年(明治45年)朝日新聞に連載

    短編を集めての長編で、章立ては以下の通り

    ・風呂の後
    ・停留所
    ・報告
    ・雨の降る日
    ・須永の話
    ・松本の話
    ・結末

    主人公は田川敬太郎。大学卒業後、就職が決まらず、友人の須永市蔵の叔父、田口に就職の世話を依頼。任された仕事は、なん

    0
    2026年01月06日

    Posted by ブクログ

    人事を観察し、ただ驚嘆したいという視点から見られた須永は、その点において「観察できない」他者の内面に恐れを抱く人ではないか。
    須永は自身の懊悩を当然よく自覚しているし、他者にもそうした不可視の内面がありうることを知っている。そしてそれを千代子に予感するからこそ、近づくに近づけない。
    そうした懊悩は、

    0
    2026年01月05日

    Posted by ブクログ

    自分の読み方のせいかもしれませんが、自分と他人と社会と、夏目漱石の切り取り方は本当に面白いと思いました。結局こういう話!というあらすじがあるようで無いようで。結局は人生そんなもの。進んでるのか、止まっているのかわからないような、そんな時間の魔法

    0
    2024年07月08日

    Posted by ブクログ

    なんだか、どこに向かってゆくのかわからないまま、着地せずにふわふわと話が進み、結局着地しないところで終わって、ある意味、それが余韻になるのか。主人公はあくまで観察者というところは、面白いところではある。

    0
    2023年03月25日

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