倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

イギリス留学中に倫敦塔を訪れた漱石は、一目でその塔に魅せられてしまう。そして、彼の心のうちからは、しだいに二十世紀のロンドンは消え去り、幻のような過去の歴史が描き出されていく。イギリスの歴史を題材に幻想を繰りひろげる「倫敦塔」をはじめ、留学中の紀行文「カーライル博物館」、男女間における神秘的な恋愛の直観を描く「幻影の盾」など七編をおさめる。(解説・伊藤整)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1589223
  • 電子版発売日
    :
    2024年05月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私が読んだのは旺文社文庫の昭和44年10月の初版。一覧に出てこないのでこちらで代替。
    旺文社文庫は「夢十夜・幻影の盾(他)カーライル博物館・薤露行・思い出す事など・現代日本の開化」というタイトル。
    本棚にあったが買った覚えもない。たぶんBOOKOFFの店舗で買ったのだろう。

    YouTubeの読書案内で(どの方かは忘れた)で「夢十夜」が名作だと言っていたので、読みたくなって読んだが、むしろ「思い出す事など」という修善寺の大患の前後を漱石自身が記したエッセイの方が面白かった。主観的に大病をした漱石の感じた事が書かれているので年表で読むより実感がこもっていて良かった。

    「幻影(まぼろし)の盾」はさっぱりわからなかった。アーサー王物語に着想を得て漱石なりに書いたものらしいが、そもそも読んでも誰が誰なのか全然わからなかった。漱石が英文学に通じていたことがわかるだけだ。
    「薤露行」も西洋を題材にした小説だが、「幻影の盾」と同じく筋もわからず。

    肝心の「夢十夜」は「第一夜」、「第二夜」という風に十夜まで続くのだが夢を書くのなら私にもできそう、と思った。実際の夢なのか創作なのかはきっとどこかで批評家の方が分析しているのだろうが、取り留めのない夢をきちんと読める文章にしているのはさすが作家だ(思い立って夢を見た翌朝書いてみたが、人に読ませることのできる話にはうまくまとめられなかった)。

    英文学に通じていたからこそ大所高所から俯瞰して小説を書けたのではないかと思うと同時に(故に高踏派と呼ばれたのではないか?)、アーサー王物語を題材に書いたものなどはわりと読みにくく、「吾輩は猫である」とか「坊ちゃん」「三四郎」その他の有名な小説群の方が日本語がこなれていて文章のリズムもいいのはやはり日本を題材にしているからかな、と思ったのでした。

    巻末の年表も最近のとはまた違っていてとても良かった。

    0
    2026年02月24日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだのは19歳(遠い目)あの時に読んだ、幻想がちで胃痛(真似した訳でなく、高校時代から胃カメラ飲んでた正味の胃炎持ちだった)持ちの私が、勝手に漱石に親近感を感じて読んで読んで読みまくった中で、特に共感してしまった作品。まぁ、ウルトラ有名作家の有名作なので細かい説明はしませんが、イギリス留学中にロンドン塔に行った漱石の旅幻想妄想エッセイのようなもんです。冒頭からロンドン塔の見物は一度に限ると思うと言い切ってしまったのは、なんでなのかというのが読み進めば理解できる。やっぱり漱石ってヲトメだなぁ、、と思いますねぇ。

    0
    2018年09月12日

    Posted by ブクログ

    漱石は文豪なんだよ凄い人なんだってとわかっている筈なのに、どうも吾輩は猫なんて庶民的な作品のイメージからか侮りつつ読み始める感じなんですが、いきなり「倫敦塔」で度肝を抜かれ。
    何これ、基本英国史、それにダンテにシェークスピアに仏教の無一物に終いには都々逸まで!何この人、本当に万能なんじゃないの。何でも知りすぎでしょうよ。
    あと「一夜」がお気に入り。「草枕」や「虞美人草」に近いかなと。綺麗綺麗しい文章。艶やか。
    でも「幻影の盾」と「かいろ行」はこの人こういうのは向かないんじゃ?と思っちゃったけど。日本の話に英文的雰囲気が有るのは良いけど逆はなんだかな。英国紳士に和傘持たせるような違和感。

    でもなんだかんだで圧倒的なる筆力に畏まって読み進めていたのに、また「趣味の遺伝」で笑わされ。趣味の遺伝って結局一目惚れってこと?しかし一度合った美人が何処の誰だろうという問題を「そうだ、この問題は遺伝で解ける問題だ。遺伝で解けばきっと解ける」ってどんな思考回路だ!あと高跳びを応用したチラ見にも笑い。

    うーん漱石。勿論凄いんだけれど、彼はちょっと高みに置くには面白すぎる。

    0
    2011年03月05日

    Posted by ブクログ

    漱石初期作品集。『漾虚集』を中心に。
    小説って何なのだろう。漱石の短編を読んでいるとわからなくなります。
    とりえあず、作品のラストについてる漱石自身の解説的なところはどう扱えばよいのやら。
    それも話の一部として読むべき? うーん!
    あと、私が思っている以上に漱石作品の位置づけの中で『草枕』が重要なところに立っているのだなーということがわかりました。
    比較対照として一番使われてますよねーなぜだー!

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ちょっと幻想文学っぽい感じの「倫敦塔」を見て、漱石はこういう作品も書いていたんだな、と思いました。「趣味の遺伝」はちょっとドグラマグラな気もした。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    幻影の盾はタイトルからして漱石らしからぬ雰囲気を感じたが、
    やはり中身も漱石らしくなかった。頭ごなしに否定しているわけではない。
    こころや坊っちゃんなどの代表作からはかけ離れた、普段
    お目にかけられない作風に出会えた貴重な機会であった。

    個人的には、倫敦塔でも幻影の盾でもなく、一番最後の趣味の遺伝が
    一番気に入った。やはり漱石には漱石らしい作品がふさわしい。

    0
    2012年06月22日

    Posted by ブクログ

    ラファエル前派の絵画を思い出す。
    「草枕」にもミレイの「オフィーリア」が登場した。
    作中人物が、あれの日本版を描きたいと言及していたっけ。

    0
    2010年09月06日

    Posted by ブクログ

    また一冊の御伽噺読み終わったね。 この間鴎外先生の本も拝読してるので、少し妙な気もする。 漱石先生と鴎外先生、果たして真に火と水の如しかしら(笑) まあ、二人とも外国語堪能、哲学好み、自然主義に反対であったのは確実だけど。 今度も面白いこと満載、中世期のユーロストーリはいつもロマンチック染めた小舟のように心を揺らせる。 中にも「一夜」とゆ意識流の小品、訳分からない三人揃って、訳分からない言葉を交わして、幻か真実かともかく清美の上に一理ある。 それに「趣味の遺伝」も随分面白かった。 めちゃ変わった愛情観点を示しても、ただ諧謔で滑稽なんぞとは言えない程度、さすが漱石先生。 次は我輩は猫であるを買いましょう!

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    漱石が小説家として初期に発表した短編を集めたもの。
    紀行文やイギリス的散文詩、近代小説と様々な性格の作品が、漱石に原石として記されている。
    ここから伸びていって様々な名作を生む。
    「趣味の遺伝」がおもしろかった。
    「幻影の盾」と「かい露行」は正直何について描いてるのか未だに分からない。
    ちと難しかったです。


    08/12/28

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    とにかく読みにくい読みにくい。字はちっちゃいわ文体は難しいわ、はっきりいってとっつきにくい!でもでもでも、それを気にさせない(はずの)漱石の文章の面白さ!「カーライル博物館」は紀行文だけど、「倫敦塔」はちょいと違うかんじ。「幻影の盾」「薤露行」では他の作品では絶対に拝めない中世ヨーロッパファンタジーのような叙事詩的散文、「琴のそら音」「一夜」はこれからの漱石(三四郎とか)に繋がる文章、そしてラストの「趣味の遺伝」が一番おもしろかったりしましたよ。
    これに収録されている短編はどれも漱石の初期のころなので、一度は読んでおきたい(はず)

    0
    2009年10月07日

倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1589223
  • 電子版発売日
    :
    2024年05月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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