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スメル男 新装版
岡山から上京して東京の大学に通うぼく・武井武留は、母親を亡くした喪失感のためか、無嗅覚症になっていた。東大で作物の研究をしている親友・六川が、ぼくのために「臭い」の研究もしてくれるが研究所で事故死する。悲嘆にくれていると六川の恋人だったというマリノレイコが現れ、六川からぼく宛の荷物だと言ってシャーレを持ってきてくれる。マリノレイコによるとチーズの匂いがするというシャーベット状の中身に触ったときからぼくの身に異変が起こり始める。最初は犬が騒ぎ出し、次にはぼくの臭いを嗅いだ人がみんな嘔吐。住んでいるマンションに警察が調べに来たり、ついには東京都内を巻き込む異臭騒ぎにまでなってしまう。解決の糸口が見つからないまま、こんどは謎の組織に狙われることになり、なぜか味方になってくれた天才少年たちやマリノレイコといっしょの逃亡劇に! -
素浪人梅津長門
『江戸群盗伝』の続編。将軍家斉の御落胤雪姫と所帯をもった梅津長門は、読本の人気作家となっていたが、ある日、北町奉行の遠山左衛門尉に見込まれ、因縁の相手が絡む事件に巻き込まれる。隠された財宝、引き起こされた殺人、雪姫とよく似た娘……謎は深まってゆく。『眠狂四郎』に先立ち書かれた美貌の剣士、梅津長門の剣が冴える痛快時代小説。 -
スローセックスのすすめ
男性本位から男女対等のセックスへ! スローセックスの原点を説く、アダム流セックスの入門書。お湯のように温められ沸点を迎える幸せなエクスタシー、射精しない、イカない、もう演技しないーー正しいセックスとはなにか。受け身の大和撫子は、日本男子の誤解に満ちた男性本位の未熟なセックスを長く甘受してきました。不幸なセックスから解放され男女ともに、最高のエクスタシーを得る方法があります。セックス・セラピストの権威が「スローセックス」を優しく易しく説き明かす、アダム流セックスの入門書。 ◎性感ヴァージンから解放されよう/不感症女性の95パーセントは正常/逃げ場がない生真面目な女性たち/女性は水の性、男性は火の性/膣でイカなくっても気にしない/DNAが覚えている淫靡なカラダの動かし方/100万人が実践したアダム流セックス入門 -
吸われざる唇
スター軽車輛工業の人事課長・塩地銀吾が殺された部屋には、元社長の娘・古城依子がいた。なぜ美貌で貞淑な人妻・依子が、夜のホテルに塩地を訪ねたのか? 一度ならず三度までも……。この秘密をめぐって、単身九州支社へ去った依子の夫・古城益美と、彼らの仲人で総務部長の垣内京三の不可解な心理。事件の周辺に見え隠れする、警備係・淵上唯一の沈痛な表情。依子への疑惑を解こうとする千尋警部補と、その友人で彼女に魅せられた白藤浩哉。真犯人は誰か? 乱歩賞・直木賞作家の多岐川恭が、複雑な恋愛心理を軸として、運命の波に弄ばれる男女の葛藤を描く、長編推理ロマン。 -
随筆 新平家
『新・平家物語』は一代の大作だけに、著者の意気ごみも格別であった。ふつうは編集部まかせの“前回までの梗概”も、著者自ら「筆間茶話」として執筆。筆休めに構想の一端を語り、史談人物論はもちろん、身近の雑記にも味わい深く、梗概以上の梗概として好評だった。近畿を中心に東北から中国、四国までの丹念な取材紀行が「新・平家今昔紀行」。源平ゆかりの地の今昔が才筆に躍る。 -
随筆宮本武蔵 随筆私本太平記
著者の代表作となった『宮本武蔵』。その人気と反響のあまりの大きさに、小説と史実が混同されることをおそれる気持ちが、本書執筆の動機となった。伝記、史料、口碑、遺墨から浮かび上がる、"人間・宮本武蔵"に寄せる著者の情熱に胸が熱くなる。そして明かされる名作『宮本武蔵』創作の秘密――。吉川ファンはもちろんのこと、もっと武蔵を知りたい人、必読の一冊。 -
青雲の鬼
遠州は浜松の浪人・早水東吾は、遊び人ふうの捨吉、深川の岡っ引の娘・お袖と、江戸に向かっていた。旅の途中で覆面の剣客たちに襲われた旗本の娘・千鳥を救い出し、その後同行し小田原まで行くが、彼女の父の松浦石見守は暗殺されていた。後妻の父親で組下与力の石垣綱右衛門が天草屋と結託し悪事に手を出していると聞き、その暗殺の謎を追い、4人は江戸に入ると……。映画化もされた傑作。 -
生還への飛行
故障、錯覚、突風……緊急事態に遭遇したとき、墜ちるパイロットと生還するパイロットがいる。危機に瀕し、なおかつ生還したパイロットには、かなりの共通点がある。有能なパイロットは、非常に短時間の出来事でも、あらゆる細部に適確に対応し、それを正確に記憶している。世界の一流パイロットを徹底取材。墜落を回避できたパイロットの条件とは? -
世紀の愚行 太平洋戦争・日米開戦前夜 日本外交失敗の本質 リットン報告書からハル・ノートへ
GDP4倍の相手に挑み、全国を焼土とし、推計戦没者軍民310万人。戦死者の約6割が病死・餓死だったという。最後通牒とされたハル・ノートをあくまで叩き台に交渉継続し、開戦回避ができれば、米ソ冷戦構造の中、20世紀中盤に重要なプレイヤーとなることも可能だった。最終局面にいたる外交交渉過程には数々の愚策が重なり、冷静で明晰な対応がとられることなく、外交という国際政治の舞台で身動きがとれなくなった遠因を満州事変後リットン調査団の訪日から遡っていく。 日露戦争後まで極めて良好だった日米関係。世論の反発により、南満州鉄道の米資本との共同経営が頓挫して以降、アメリカは日本を仮想敵国とみなしていく。日本の北進を恐れたソ連による外交的駆け引き、国際防諜活動が活発化、日中戦争の泥沼化により、軍指導部は南進策を選び、結果、開戦に踏み切ることになる。多くの国民も大陸進出や開戦の熱に浮かされ、戦時体制に進んで協力し、世論が開戦への最大の圧力ともなった。一億総玉砕を叫び、市民と兵士、英霊の膨大な犠牲のうえに立って我々は一体何を望んだのだろう。【戦後75年書下ろし】 -
「正義の味方」の嘘八百 昭和史のバランスシート
第二次石油ショックを経て、経済効率において世界のトップに進み出た瞬間から、我が国は指標とすべき「先進国モデル」のない、海図のない時代へと突入した。これは構造的また心性的に、劇的な地殻変動である。この時期に当って日本歴史を見直し、日本人の智恵と活力を再発見し、現代の日本人として生きていく目安、勘所を模索して出した答案が本書である。 -
政・財 腐蝕の100年
尾去沢(おさりざわ)銅山払い下げ問題、西南戦争と、台湾征討をめぐる汚職、シーメンス事件――。高き志で維新を成し遂げた、伊藤博文、井上馨、大隈重信らの元勲は、なぜ汚職政治家へと堕落したのか。三菱・三井を筆頭とした政商との癒着、熾烈な藩閥闘争の真相を暴き、明治国家を築いた元勲たちの“裏の顔”に迫る歴史ノンフィクション。(講談社文庫) -
青春海流
いのしし先生こと青年教師・猪村彪吉を軸心に、恩師・大加田老先生の姪・英子、かつての教え子・鳥井魚子、阿良夢代、鮎川葉子が織りなす、青春の哀歓賦。<上下巻> -
青春家族(決定版)
食料不足の終戦後、小説家の越智さんは、親子4人の栄養失調を回復すべく、毎日書斎にこもって腰の骨の痛くなるほど書きつづける。「いやしくも一家の家長である以上は、家族扶養の義務をおろそかにすることはできない。」……昭和の父の奮闘、妻の献身、息子の成長……。家族の青春をコミカルに、ポジティブに描いた「青春」シリーズ決定版。 -
青春探偵団
片田舎の高校で、ミステリー小説研究会「殺人クラブ」の同人6人の、軽快な会話とドタバタな調子で語られる推理劇5篇の連作集。 -
青春峠
幕末の世、戸田の渡し近くで、一人の若い浪人が、近くの名主の老人と出会う。時も時だけに、尊王攘夷に命を懸ける浪人たち、またそれを口実にタカリを働くような不逞の輩も多くいた。二人が意気投合し、一緒に歩いていると……。江戸の道場で修行に励む若き浪人の姿を描いた傑作。 -
青春の風
下町娘のお鈴は、おとなしそうに見えて、実は鉄火娘なのであった。六郷の渡しで好みの若侍を見つけると、みずから江戸市中までの道連れをお願いして……。時代小説の第一人者によるユーモアもある傑作。 -
青春漂流
一度は挫折し、方向転換した若者たち。その大胆な選択が成功だったかどうかを、語ることはまだ出来ない。何しろ彼らは、迷いや惑いの青春の真っただ中にいるのだから。自らも不安や悩みの放浪の旅から、自己確立をしたという著者は、職業も種々な11人の若者たちと、夜を徹して語り合う。鮮烈な人間ドキュメント。……あらゆる失敗の可能性を見すえつつ、大胆に生きた人こそ、よく青春を生きたと、言うべきだろう。 -
「政治」の原理「運動」の原理 小田実評論集2
「人間の重み」を主張し、状況の変革を志す著者が、ベトナム戦争反対運動の中で、形骸化した戦後民主主義を「人民」の民主主義につくり変える運動の過程で、歩き、話し、考えた成果を率直に訴える評論集・第二弾。「原理としての民主主義の復権」「投票者の拒否権」「私のなかの日本人」「福沢諭吉」「折れ目のない歴史」など、1960年代から70年にかけての、「政治」「運動」「文学」にわたる24編。人間の復権をめざして、政治と文学を語る論集。 -
聖女
デウス天理教団の海外伝道尼僧・風間登代が、サンフランシスコS街の路上で、黒人に襲われた。登代は薄れゆく意識の中で、黒い腕にかわって白く輝く球体のようなものを認めた。〈ああ……聖なるお方が、わたしの前にあらわれている……〉登代はこの事件で妊娠してしまった。「私は大司教の御子を身籠った」と口走り、今夜も私のもとにいらっしゃると言う。登代を訪れる謎の男とは何者なのか? ……という女の業を描く表題作の他に、「黄色い吸血鬼」「蟻の声」「V定期便」「赤い的」「猫パーティ」「最後の一切れ」「蜘蛛の糸」の7編を収録。 -
西南シルクロードは密林に消える
中国四川省の成都を出発し、ビルマ北部を通って、最後にはインドへ――幻の西南シルクロードに挑む著者の前には、圧倒的なジャングルと反政府少数民族ゲリラの支配する世界屈指の秘境がたちふさがっていた。混迷と困難を極める旅なのに、これほど笑えるのはなぜか。究極のエンタメ・ノンフィクションついに登場。 -
青年安兵衛
青雲の志を抱いて、中山安兵衛は、生まれ故郷の越後・新発田から江戸へ向かうが、ひとり巡礼の旅をする美少女・お世津が女衒の権六に襲われたのを助けると、江戸まで一緒に旅ををすることになった。高田馬場の18人斬りで有名な決闘、血気盛んな安兵衛の無事を願うお世津のひたむきな恋心……。映画化もされた傑作。 -
世界と私のAtoZ
Z世代って何を考えてるの? SNS、音楽、映画、食、ファッション、etc. Z世代当事者がアメリカと日本のポップカルチャーからいまを読み解く。 不安の時代を生き抜くための知識が詰まった画期的エッセイ! Z世代が起こす優しい革命に、私も参加したい。 斎藤幸平(経済思想家) 世代論の本懐は「世代」というステレオタイプの境界を解消することにあるんだと気づいた。 後藤正文(ミュージシャン) 未来を作る作業は、Z世代の多様で切実な声に耳を傾けるところから始まる。 佐久間裕美子(文筆家) ◯「弱さ」を受け入れる ◯「推し」は敬意で決める ◯「文化の盗用」って? ◯買い物は投票 ◯「インスタ映え」より「自分ウケ」 ◯恋愛カルチャーの「今」 ◯すべての世代が連帯し、未来を向くには <Z世代とは?> 1990年代後半から2010年頃までに生まれた世代。デジタルネイティブで、社会的不平等、人種差別、ジェンダー、環境問題に対して関心が高く、変革への意識が強いとされる。 -
世界の旅猫105
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界中を旅して犬や猫の写真を撮影している著者の、猫のベストショット写真+エッセイ集。猫を愛してやまない人、「旅猫」したい人必携。――考えるだけで、胸が熱くなる。姿を見かけると、もう堪らない。背中やしっぽに触ったら最後、忘れられないよ……。猫はただそこにいる。なのに、なぜ、こんなに愛しいのだろう。世界中を旅する著者が、20年にわたって撮りためた、53ヵ国、105の町や村の猫たち。瑞々しい言葉を織り込んだ、フォトエッセイ。 -
世界のまどねこ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 猫は窓が大すき! 窓辺で猫は、光と風を感じながら過ごしている。世界を旅するフォトグラファーが出会った「まどねこ」たち。 ファドが好きならここがいいよ、と小劇場の窓に誘ってくれた君/ポルトガル。 運河の橋のたもとでジャスセッション、窓辺の君もステップを踏み始めた/オランダ。 朝、昼、夜の光が町も猫の表情も変える。とびっきりの猫フォトエッセイ。オールカラーの文庫オリジナル。 やっぱり窓辺の猫は、か・わ・い・い! -
世代交代の嵐 トップ交代の現場
巨大組織をゆるがす、世代交代劇を徹底ドキュメント。国際社会でも国内でも、英雄視され、厚い信頼を集めていたリーダーたちが、神話で固められたイメージを容赦なく剥がされて失墜した。激動・大変化の時代は、否応なく世代交代を生じさせる。リーダーたちが自ら培った体験と知恵を総動員する、時代と組織をみながら展開する複雑な戦いである、交代劇の内幕。巨大組織をゆるがす世代交代劇を検証する。 -
セックス・ワーカー 女たちの「東京二重生活」
青学大生千秋の夢はガッポリ稼いで留学すること。結婚2ヵ月で風俗に戻った元証券会社OLさゆりの宝物は、自分が紹介された新聞記事。SM嬢キョウコは元摂食障害の国立医大生。風俗嬢と学生・OL・人妻、二つの顔を使い分ける10人の心と生き方に迫る! 『東京二重生活 風俗嬢の「昼の顔」と「夜の顔」』改題 -
せめてこれだけ……
男と女のホンネ。「くれない族」の夫に「あげない族」の妻、この国の夫婦ときたらどうかしている。サラリと書いてドキリとさせるエッセイ――男は浮気をして妻を好きになることもあるが、女は浮気をして初めて夫に失望することもある。ハテ、本当にそうだろうか? 思わず胸に手を当てたご仁には、本書を読む理由が十分ある。ふわり、ひらりと身をひるがえしつつ、男と女のモンダイをあまりにも鮮やかに衝く、雨彦魔術の粋。男と女の不思議に迫る甘辛エッセイ。大人の男女のひとりごと、そっと打ち明けます。 -
セレンディピティの時代 偶然の幸運に出会う方法
偶然の幸運に出会う能力「セレンディピティ」。人生の大切なことは、自分ではコントロールできない。しかし、人間の脳は「何が起こるかわからない」という状態が実は好きである。ならば、「偶有性」の海に飛び込もう!出会い、気づき、受容。茂木健一郎が語りかけるセレンディピティ論(講談社文庫)。 -
戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇
1945年8月6日、広島で被爆した移動劇団「桜隊」。著者は、その演出家・八田元夫の膨大な遺品を、早稲田大学演劇博物館の倉庫から発掘する。そこには戦中の演出ノートやメモ、草稿、そして原爆投下による悲劇の記録が書き残されていた。 八田が残した記録やメモには、大正デモクラシーの下で花開いた新劇が、昭和に入り、治安維持法による思想弾圧で、いかに官憲に蹂躙されたか。自身や俳優たちの投獄、拷問など、苦難の歴史が記されていた。さらに、桜隊が広島で遭遇した悲劇の記録――。8月6日、八田は急病で倒れた看板役者・丸山定夫の代役を探すため、たまたま上京中だった。急ぎ広島に舞い戻り、10日から仲間の消息を追う。「桜隊」9名のうち、5名は爆心地に近い宿で即死。仲間の骨を拾った八田は、座長であり名優と謳われた丸山定夫や美人女優・園井惠子ら修羅場から逃れた4名の居場所を探し当てるが、日を経ずに全員死亡。放射線障害に苦しみながらの非業の死だった。八田自身も、戦後、放射線被爆に悩まされることになる。16日、避難先の宮島で臨終を迎えた丸山の最期に八田は立ち会った。前日、玉音放送を聴いて丸山は呟いたという。「もう10日、早く手をあげたらなあ……」10日前、8月5日に降伏していれば。本書は悲劇の記録である。と同時に、困難の中、芝居に情熱のすべてを傾けた演劇人たちの魂の記録でもある。 -
戦艦武蔵レイテに死す
昭和19年10月11日、第一遊撃部隊は勇躍ボルネオ西岸ブルネイ泊地を出撃した。目的地はレイテ。そこで米軍主力を叩こうというのである。隊列には巨大戦艦の大和と武蔵の勇姿が見られた。だがそのころ、すでに日本軍は大方の戦闘機を失い、艦隊の護衛機は皆無というさびしさだった……。超弩級戦艦の死闘と最期を活写する海戦ドキュメント。戦記物の第一人者が描く傑作。 -
戦国兄弟
敵の内部を分断する反間苦肉の策。秀吉一流の調略に見事はまった織田信雄は、亡父・信長以来の家老・岡田重孝の誅殺を策した。豪邁の士・重孝は「さらば死に狂いの働きを見せよう」と主の面前に進む。暗愚な信雄に、戦国武士の死にざまを示そうというのだ。深傷を負いながらも、なお屈しない凄絶の暗殺劇だった。そして、兄への諫言も空しく残された重孝の弟・義同は憤激した。織田・徳川連合軍相手に奮戦し、小牧長久手の戦いに発展してゆく。義同はやがて前田・加藤両家を転々するが、その雄偉なる骨格、性根は、戦国の世にも異彩を放ってやまない。剛毅に己が信念を貫いた「戦国兄弟」の生涯を描く。 -
戦国残党記
結城中納言秀康の庶子・松平孫次郎忠雄は、世を拗ね家を嫌って、大阪夏の陣に大阪城へ入城し、落人として追われる身となったが、性来の叛骨から、夏の陣に加わらなかった織田左門の邸に乗りこみ、好色の左門の手から千姫づきの侍女・お浅を救った。お浅を知り、女への愛に目覚めた苦悶の身を、流浪の空に託す青年公子・孫次郎の奇嬌奔放な行状を描く長篇。
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