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だが、と私は思う。日本女性の美への進化もまだ完璧ではない。例えば、踵。あの踵たちもやがては克服され、「おばさんパーマ」のように絶滅してゆくのだろうか。かっこ悪い髪型からの脱出を試み、大学デビューを阻む山伏に戦く。完璧な自分、完璧な世界を強く求めながら、平凡な日常の暴走に振り切られる生ぬるき魂の記録。人気歌人の頭からあふれ出す、思索のかけらを集めたエッセイ。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
穂村さんのエッセイは本当に面白い!この本は、いろいろなテーマが散りばめられているのでなおさら飽きない。 「生きる」ための言葉である詩を包み込むように沢山の「生き延びる」ための言葉たちがある このページは、何回か読んでやっと理解した。なんか深い!じわじわと染み込んできた。 他にも古本屋巡りの話...続きを読むしには、いつもうなずいている自分がいる、京都の古本屋巡りなんか何日でも食事抜きで行きたい!
穂村さん独特の観点が相変わらず最高な短編エッセイ集。ライバル同士の感情が恋人同士のそれに近いと語られる 「来たれ好敵手」 がめちゃめちゃ好きだった。
義父の本棚から見つけた。たまたま娘が取り出して読むふりをしていた文庫の中の一冊。 恥ずかしながらたくさん本を読んできたつもりだが、穂村弘さんを存じ上げず、タイトルも『整形前夜』なにこの方はゲイなの?と思い、読むぞっと腰据える前にググったよね。[穂村弘 ゲイ〕って。 全然ヒットしなかったけど。 ...続きを読む感想としてはとにかく面白かったの一言。きっとこの方の著者全部読んじゃう! あの堅物っぽい義父との共通点見つけちゃったよ。あとがきでも書かれてるけど、やっぱりこのエッセイの中で一番興味深かったのは、「共感と驚異」のところかな。
笑いながら読めました 東京というおしゃれな街でうまく生きれない 初めて入ったスターバックスコーヒーのメニューに「コーヒー」も「紅茶」も「カフェオレ」もみつけられなかったときの恐怖が甦る。 なぜ男性は
他の著作と比べ穂村さんの硬派な面がなんとか垣間見える(笑)豊崎由美さんの解説も良い。穂村さんにハズレなしを改めて感じた。
講演で穂村さんに会ったとき、この人の人間的豊かさに驚かされたことがある。世界音痴などといいながら、さりげなくこの世界を見事に掌握している人だと思った。なのにそのあとで読んだこれに、また騙されそうな自分がいた。すべてを包み込んで後ろ向きで囁き声の、この人の世界観というか言葉の選び方すべてが好きだ。
精度のいい好意のセンサーをわたしも欲しかった。こういう計算のできる男の人はいいんでしょうね。悔しいけれど。
『目先の欲望や安楽に負けるから、そのつけを後で支払うことになるのだ。 「今」をきっちり生きることができないために、そこから先の未来が次々ち腐ってゆく。』 『日常的に私がしていることで、女性たちが未体験とか、踏み込めないとか、想像できない習慣や文化って何かあるだろうか。 ズボンは殆どの女性が穿いたこ...続きを読むとがあるだろう。 化粧をしていない感覚も知っている。 髭剃りはどうか。 産毛は普通に剃っているだろう。 ネクタイと云いたいが、会社員をやめてからは私もしていない。 褌も締めたことがない。 なのに最近では女性用もあるらしい。 うーん、私が知っていて彼女たちが知らないことは、ひとつもないじゃないか。 こちらは知らないことだらけなのに、何だか、申し訳ないような、悔しいような気持ちになる。 そのような体験のアンバランスを一発でチャラにしてしまうようなら男らしくて凄いものってないだろうか。 そうだ。 刀を持ち歩こうかな。』 『女性たちは特別な事情や理由などとは関係なく、自然にどんどんオーガニックになっていくようだ。いや、女であること自体が特別な事情なのかもしれない。 彼女たちは、食だけではなくて、漢方とか鍼とか骨盤体操とかピラティスとかアロマテラピーとかヘッドスパとかゲルマニウム温浴とか町内洗浄とか、凄まじい切実さかつ貪欲さで、生活の改善と洗練に向かって突き進んでいるようだ。』 「男の側からすると、つるつるすべすべでいい匂いの相手と抱き合えるわけだから、それは嬉しいけど、女性からみると、いつも自分よりごつごつざらざらしたものと抱き合うことになって、それは『損』なんじゃないの?」 「それがいいのよ ー ああ、私って女だ、って実感できるから」 『男女の違いの中心にあるのは、自らの身体というものへの想いの差ではないか。』 『こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにはありはしないよ』 『「雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さずに裸足で来やがって」 「あのこ紙パックジュースをストローよ穴からストローなしで飲み干す」 どこか共通性が感じられませんか。日常のしょうもないほど些細な行為のなかに、やはり圧倒的な自由の煌めきなあると思います。』
当人曰く「ぴんとこない戦いの連続」という日常や、言葉や文学に関することごとの集積。 前者などはうっかり電車内で読んでいると口元が緩んで危ない。 でも、今回特に惹かれたのは後者のほうだ。 太宰治やレイモンド・チャンドラーからの引用、考察にはほとんど感動した。 ほむほむ、かっこいい。
ほむほむの文庫化したものはかなり読んでいるが、今回にしてようやく中島らもを思い出した。 ポップでメロウで唾棄すべき人間への愛と金言に満ちている言葉たち。 ・好きという気持ちを確認できればセックスなど必要ない。でも確認するにはそれしかない。 ・逸脱するものこそ本当に生きようとしているのではないか。 ...続きを読む・フィリップ・マーロウのピンクの虫のエピソード。 ★「共感(シンパシー)」と「驚異(ワンダー)」。 ・言葉(以前のエネルギー)が勝手に跳ねまわる度合い。詩歌>純文学>エンターテインメント小説。 ・我々の生に「変」の可能性が含まれていることが文学を生みだしたのでは。 ・次の一瞬にまったく無根拠に生を奪われる可能性を、経験した人のすごさ。 ・「生きる」ための言葉(詩)を包み込むようにして「生き延びる」言葉たち(新聞のように実用的)がある。 ・まずは「生き延びる」ことだ。「生きる」のは明日でいい。こうして、「生きる」は一日ずつ後ろにずれていく。
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