【感想・ネタバレ】整形前夜のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年10月16日

穂村さん独特の観点が相変わらず最高な短編エッセイ集。ライバル同士の感情が恋人同士のそれに近いと語られる 「来たれ好敵手」 がめちゃめちゃ好きだった。

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Posted by ブクログ 2021年08月16日

義父の本棚から見つけた。たまたま娘が取り出して読むふりをしていた文庫の中の一冊。
恥ずかしながらたくさん本を読んできたつもりだが、穂村弘さんを存じ上げず、タイトルも『整形前夜』なにこの方はゲイなの?と思い、読むぞっと腰据える前にググったよね。[穂村弘 ゲイ〕って。
全然ヒットしなかったけど。


...続きを読む感想としてはとにかく面白かったの一言。きっとこの方の著者全部読んじゃう!

あの堅物っぽい義父との共通点見つけちゃったよ。あとがきでも書かれてるけど、やっぱりこのエッセイの中で一番興味深かったのは、「共感と驚異」のところかな。

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Posted by ブクログ 2021年01月19日

笑いながら読めました

東京というおしゃれな街でうまく生きれない

初めて入ったスターバックスコーヒーのメニューに「コーヒー」も「紅茶」も「カフェオレ」もみつけられなかったときの恐怖が甦る。

なぜ男性は

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Posted by ブクログ 2014年01月24日

他の著作と比べ穂村さんの硬派な面がなんとか垣間見える(笑)豊崎由美さんの解説も良い。穂村さんにハズレなしを改めて感じた。

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Posted by ブクログ 2013年09月23日

講演で穂村さんに会ったとき、この人の人間的豊かさに驚かされたことがある。世界音痴などといいながら、さりげなくこの世界を見事に掌握している人だと思った。なのにそのあとで読んだこれに、また騙されそうな自分がいた。すべてを包み込んで後ろ向きで囁き声の、この人の世界観というか言葉の選び方すべてが好きだ。

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Posted by ブクログ 2013年07月26日

精度のいい好意のセンサーをわたしも欲しかった。こういう計算のできる男の人はいいんでしょうね。悔しいけれど。

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Posted by ブクログ 2013年07月15日

『目先の欲望や安楽に負けるから、そのつけを後で支払うことになるのだ。
「今」をきっちり生きることができないために、そこから先の未来が次々ち腐ってゆく。』

『日常的に私がしていることで、女性たちが未体験とか、踏み込めないとか、想像できない習慣や文化って何かあるだろうか。
ズボンは殆どの女性が穿いたこ...続きを読むとがあるだろう。
化粧をしていない感覚も知っている。
髭剃りはどうか。
産毛は普通に剃っているだろう。
ネクタイと云いたいが、会社員をやめてからは私もしていない。
褌も締めたことがない。
なのに最近では女性用もあるらしい。
うーん、私が知っていて彼女たちが知らないことは、ひとつもないじゃないか。
こちらは知らないことだらけなのに、何だか、申し訳ないような、悔しいような気持ちになる。
そのような体験のアンバランスを一発でチャラにしてしまうようなら男らしくて凄いものってないだろうか。
そうだ。
刀を持ち歩こうかな。』

『女性たちは特別な事情や理由などとは関係なく、自然にどんどんオーガニックになっていくようだ。いや、女であること自体が特別な事情なのかもしれない。
彼女たちは、食だけではなくて、漢方とか鍼とか骨盤体操とかピラティスとかアロマテラピーとかヘッドスパとかゲルマニウム温浴とか町内洗浄とか、凄まじい切実さかつ貪欲さで、生活の改善と洗練に向かって突き進んでいるようだ。』

「男の側からすると、つるつるすべすべでいい匂いの相手と抱き合えるわけだから、それは嬉しいけど、女性からみると、いつも自分よりごつごつざらざらしたものと抱き合うことになって、それは『損』なんじゃないの?」
「それがいいのよ ー ああ、私って女だ、って実感できるから」

『男女の違いの中心にあるのは、自らの身体というものへの想いの差ではないか。』

『こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにはありはしないよ』

『「雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さずに裸足で来やがって」
「あのこ紙パックジュースをストローよ穴からストローなしで飲み干す」
どこか共通性が感じられませんか。日常のしょうもないほど些細な行為のなかに、やはり圧倒的な自由の煌めきなあると思います。』

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Posted by ブクログ 2013年05月31日

当人曰く「ぴんとこない戦いの連続」という日常や、言葉や文学に関することごとの集積。
前者などはうっかり電車内で読んでいると口元が緩んで危ない。
でも、今回特に惹かれたのは後者のほうだ。
太宰治やレイモンド・チャンドラーからの引用、考察にはほとんど感動した。

ほむほむ、かっこいい。

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Posted by ブクログ 2013年01月27日

ほむほむの文庫化したものはかなり読んでいるが、今回にしてようやく中島らもを思い出した。
ポップでメロウで唾棄すべき人間への愛と金言に満ちている言葉たち。

・好きという気持ちを確認できればセックスなど必要ない。でも確認するにはそれしかない。
・逸脱するものこそ本当に生きようとしているのではないか。
...続きを読む・フィリップ・マーロウのピンクの虫のエピソード。
★「共感(シンパシー)」と「驚異(ワンダー)」。
・言葉(以前のエネルギー)が勝手に跳ねまわる度合い。詩歌>純文学>エンターテインメント小説。
・我々の生に「変」の可能性が含まれていることが文学を生みだしたのでは。
・次の一瞬にまったく無根拠に生を奪われる可能性を、経験した人のすごさ。
・「生きる」ための言葉(詩)を包み込むようにして「生き延びる」言葉たち(新聞のように実用的)がある。
・まずは「生き延びる」ことだ。「生きる」のは明日でいい。こうして、「生きる」は一日ずつ後ろにずれていく。

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Posted by ブクログ 2012年10月11日

良いタイトル。

なんだかんだ言って、まともな一人の大人である。

思春期の心細さを、持ったままきてしまっただけで。

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Posted by ブクログ 2012年09月05日

たいてい、エッセイというと中弛みというか途中でちょっと飽きてしまったりするのだけど、久々に人に勧めたくなった本。

そうそう。とか、あぁ小学生の時そんなだった。とか共感するポイント満載。でもキレイな文章にすると、こんなにおもしろくなるんだなぁ。

特に『〆切』『アロマセラピー』オモシロカッタ~

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月24日

読み終えた瞬間わたしもほむほむ経。

誰もが当たり前のようにしていることや、ほとんどの人が経験していることを前に、いちいち驚いたり怯えたりするする著者。そこを笑いや愛嬌の糖衣をかぶせてくる。

完璧な世界を求めながらも、平凡な日常の暴走に翻弄される生ぬるくも愛らしい記録集。

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Posted by ブクログ 2021年01月09日

加齢とともに驚異を驚異のまま受け止められなくなり、また驚異エネルギーを抑える「私」の支配力は強まっていくので、驚異を共感性に変換するということが起こる。だから詩や短歌から小説へ移る書き手は沢山いるのに、その逆は皆無だそう。なるほど。。。
3分の2くらいは言語表現者である穂村弘の、残り3分の1は43歳...続きを読むにして初めての海外旅行(グアム)へ行きアタフタしているほむほむのエッセイです。
私はどちらの側面も好きです。

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Posted by ブクログ 2020年04月12日

気持の「強張り」が
読んでいるうちに
やわらかく
ほぐされてしまう

穂村弘さんの
エッセイを読むたびに
感じてしまう
ことです

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Posted by ブクログ 2019年09月15日

今回のエッセイは言葉や本についての話が多くて、共感出来ることが沢山ありました。まさにその”共感”ということについても語ってあって考えさせられることも。この方のエッセイは自分の中で言葉に出来るほどハッキリしていない、もやもやした何かを言葉に表してくれて、さらにそれを面白く表現してくれるのでスッキリと笑...続きを読むいが同時に得られて非常にお得だと思います。

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Posted by ブクログ 2019年05月04日

ほむほむと穂村弘。この『整形前夜』は穂村弘成分が多め。生きる=驚異(ワンダー)。中二病の源泉をみる。

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Posted by ブクログ 2015年01月04日

購入:美しさとは何か。自分は他者とは違うものを持っている。一般常識とズレたことをすれば社会不適合の烙印を押されるが、それは生きるためのことでズレを楽しむことが生きる意味なのではないか。
シヤウセンデンシヤ ト トクキフレツシヤ ガ スレチガヒ サヨナラ サヨナラ

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Posted by ブクログ 2013年11月04日

学生時代。
詩歌の授業受講時、「詩」と「死」が混在してるように感じたことに数年越しに納得がいった。
ほむほむも、穂村弘も、両者に惹きつけられてやまない。

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Posted by ブクログ 2013年05月02日

ほんのまくらフェアで購入。
「カップヌードルを食べるときもエレガントにみえるひとに憧れる。」という言葉の選び方が詩人だな、と思った。
本文中に出てくる、「一見無関係な言葉同士が別次元で響き合う」というのが、詩のみならず穂村弘の美しい文章のポイントなのではないか。
自意識の高さと世の中の生きにくさをう...続きを読むつくしい言葉で包んで綴られたエッセイ、とても良かったです。

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Posted by ブクログ 2013年03月01日

本のまくらフェア。これ、アタリ!口溶けよい。【カップヌードルを食べるときもエレガントにみえるひとに憧れる。】

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Posted by ブクログ 2014年10月19日

エッセイ。自分と世界とのズレ、違和感、新しいものをキャッチする強力なセンサー、つっこみ力。ユーモアたっぷりの文体。すごい。こういうことを考えている人が世の中にいる、というだけで嬉しくなった。

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Posted by ブクログ 2012年12月23日

巻末の豊崎さんのあとがきがとても良い。
穂村さん大好きだけど、ほむほむって呼び方はないなぁー。と思ってしまうのであのあとがきはとても面白かった。
相変わらず魅力的な文章で今回も気がついたらあっという間に最後まで読んでしまった。
驚異と共感の話はとても興味深い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年11月28日

「はじめての本」「絶体絶命」「絶体絶命・その2」「いちばん恥ずかしかったこと」「自意識トンネル」
これら前半の、自意識過剰でむやみに記憶力がよかったために怖れ立ちすくむひとの話が、我が身に痛すぎて居たたまれない。そうだ、そうなのよ、ほむほむ!わかるよ!馬鹿みたいだとわかっていても、やむなく反芻して身...続きを読む悶える感じ。かさぶたを恐る恐る剥がして学習しない。
それとは別に、「共感と驚異」の真面目な詩歌・小説論の欠片が面白かった。「驚異」を受け止められるようでいたい。

當方は二十五、
銃器ブローカー、
秘書求む。
桃色の踵の
塚本邦雄

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Posted by ブクログ 2012年08月26日

穂村弘のエッセイはどれも面白い。バランス感覚が抜群に良い。

「本を贈る」が特に良かった。挙げられた本をチェックしようと思う。

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Posted by ブクログ 2014年03月29日

子どもの頃のことから、学生時代、奥さんとの生活、専門の短歌についてなど、話題が多岐にわたる。私にとって「ものの見方がちょっと変わっていて面白い人」である作者の内面に、これまでより少しだけ、近づいた気がした。

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Posted by ブクログ 2013年11月06日

穂村さんの感覚に慣れてきたのか、新鮮さは薄れてきた。

個人的には後半がおもしろい。

割と真面目な話、核心を突いた話が収録されている。

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Posted by ブクログ 2013年09月30日

2006年~2007年に、いくつかの媒体に書かれたエッセイを収録。著者の穂村弘が自分について語っている部分はいつも通りだが、本書で特徴的なのは本や言葉についての言及が多いこと。これらは概ね「本の雑誌」に書かれたものだが、とりわけ3回にわたって連載された「共感と驚異」は注目に値する。穂村によれば、読者...続きを読むは本(ここでは小説や詩、短歌といった創作)に「驚異」よりも「共感」を求める傾向が強まっているというのだ。たしかに穂村の指摘する通りだろう。昨今のベストセラーばかりか、純文学にも(とりわけ読者の側において)そうした傾向が顕著に現れている。今こそダダが必要か。

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Posted by ブクログ 2013年05月18日

だが、私は思う。日本女性の美への進化もまだ完 璧ではない。例えば、踵。あの踵たちもやがては克 服され、「おばさんパーマ」のように絶滅してゆく のだろうか。かっこ悪い髪型からの脱出を試み、大 学デビューを阻む山伏に戦く。完璧な自分、完璧な 世界を強く求めながら、平凡な日常の暴走に振り切 られる生ぬるき...続きを読む魂の記録。人気歌人の頭からあふれ 出す、思索のかけらを集めたエッセイ。(「BOOK」データベースより)

カップヌードルを食べるときもエレガントな人に憧れる

著者の感じる日常の中にある段差みたいなものを書いている。いくつかわかると思えるものがあって嬉しかった。ほむほむってすごく繊細なひとだとおもう。

・フリスクを買っても美味しいのは最初の2、3粒だけそれ以降は敵にまわる。
・写真修整は抵抗あるけど、あらかじめダイエットでの実物修整はおっけー。
・男の側からすると、つるつるすべすべでいい匂いの相手と抱き合えるからいいけど、女性はごつごつざらざらしたものを抱き合うの損じゃないのか。
・通勤の途中でしゃがみこんだ先輩。張り紙とともに玄関に残るゴミを見た女性。働き続ける中の絶望。
・人間失格には「生き延びるがピンとこない」についてかかれている

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Posted by ブクログ 2012年11月11日

う~ん。。ひさしぶりの文庫化で期待し過ぎたかも。序盤はいつものほむほむワールドだったのですが、中盤からは『言語感覚』として、文学者の名言集の様になっていきました。ま、たまには真面目な?ホムラsanも良いかな。次に期待します♪

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Posted by ブクログ 2012年09月19日

文庫本でちょうどいいサイズだったのでグアム旅行に連れていきました。

飛行機乗ってるときとか、コインランドリーで洗濯機回ってるの待ってる間とか

なかなかシュールで面白かったです

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