【感想・ネタバレ】整形前夜のレビュー

あらすじ

だが、と私は思う。日本女性の美への進化もまだ完璧ではない。例えば、踵。あの踵たちもやがては克服され、「おばさんパーマ」のように絶滅してゆくのだろうか。かっこ悪い髪型からの脱出を試み、大学デビューを阻む山伏に戦く。完璧な自分、完璧な世界を強く求めながら、平凡な日常の暴走に振り切られる生ぬるき魂の記録。人気歌人の頭からあふれ出す、思索のかけらを集めたエッセイ。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終えた瞬間わたしもほむほむ経。

誰もが当たり前のようにしていることや、ほとんどの人が経験していることを前に、いちいち驚いたり怯えたりするする著者。そこを笑いや愛嬌の糖衣をかぶせてくる。

完璧な世界を求めながらも、平凡な日常の暴走に翻弄される生ぬるくも愛らしい記録集。

0
2012年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「はじめての本」「絶体絶命」「絶体絶命・その2」「いちばん恥ずかしかったこと」「自意識トンネル」
これら前半の、自意識過剰でむやみに記憶力がよかったために怖れ立ちすくむひとの話が、我が身に痛すぎて居たたまれない。そうだ、そうなのよ、ほむほむ!わかるよ!馬鹿みたいだとわかっていても、やむなく反芻して身悶える感じ。かさぶたを恐る恐る剥がして学習しない。
それとは別に、「共感と驚異」の真面目な詩歌・小説論の欠片が面白かった。「驚異」を受け止められるようでいたい。

當方は二十五、
銃器ブローカー、
秘書求む。
桃色の踵の
塚本邦雄

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2012年11月28日

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