作品一覧

  • 世界の愛し方を教えて
    3.0
    1巻759円 (税込)
    世界が嫌いだ。だからめちゃくちゃにしちゃおうよ。 映画監督の息子と人気女優が出会った。 場所は自殺の名所、共通点は世界が嫌いなこと。 異世界から意識が転移してくる「異世界病」が蔓延する世界で、 一本の映画で世界を変えようとした二人の物語。
  • 僕は天国に行けない
    3.7
    1巻726円 (税込)
    死んだらすべて終わり なのになぜ生きてるんですか? 余命数ヶ月の親友が自殺した朝にはじまる 心が痛くなる祈りと救済のミステリー ☆☆☆ 「死んだらどうなるのかな、人って」親友の殉にそう聞かれた。 俺は何も言えなかった。 だって彼は、余命あと数ヶ月で死ぬ。 翌日、殉は子供を助けようと溺死した。 謎の少女・灯は、これはトリックを用いた自殺だと告げ、俺に捜査を持ちかける。 今なら分かる。灯との関係は恋じゃなかった。きっともっと切実だった。 生きるために理由が必要な人に贈る、優しく厳しいミステリー
  • 舌の上の君
    3.7
    1巻1,222円 (税込)
    料理人の厨圭は、異世界に迷いこんでしまった。少女・アイサに救われたクリヤは、調理の技術を活かし、少しづつ異世界に馴染んでいく。しかしある日、彼はアイサの真実を知ってしまう。彼女は「サカラ」という、至上の美味を宿した人間で、いずれその身を調理される運命にあったのだ…。ジャンプホラー小説大賞編集長特別賞受賞作!!

ユーザーレビュー

  • 僕は天国に行けない

    Posted by ブクログ

     死んだらどうなるに向き合う若者たちの姿に共感しました。自分も死んであの世がなかったらという恐怖にたまに囚われるタイプの人間なのでこの手の題材はとても気になるのですが、本作は死んで無になることへの怖れに震える人の姿とそれでも天国や霊魂を信じたい若人たちのもがく姿が印象的でした。
     思春期特有の悩みと一蹴してしまえる死についての苦悩。あの世なんてないと撚たことを言うのは簡単でもいざ死が間近に迫ったらを考えると天国を願ってしまう。本作では天国に至ることのできた人とそれを見ながら今を生きるしかない人の関係がとても良かったです。たぶん、自分の神のような友人が死んだら主人公のように自分のために悩むことに

    0
    2023年09月18日
  • 舌の上の君

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    感情の移り変わりの描写が自然で
    あれだけアイサを食べることを嫌がっていたのに、
    神を感じさせるや俺はアイサなんだなどと言ってしまうような心の移り変わりはホラー

    残酷だけど救いのある物語かと思ったけれど、最後には救いはなかったのではないかと思ってしまうようなものだった

    ミステリーの要素、伏線もあり楽しめた

    0
    2025年02月27日
  • 僕は天国に行けない

    Posted by ブクログ

    「死」とは何かを考えさせられる作品。
    自分の世界の中心とまで思っていた親友の余命宣告。
    受け入れられない中の親友突然の死を目の当たりにする。
    悪天候の中橋から落ちてしまったのだ。
    ただこの死には不可解なことがあり、主人公の鳴海は謎の少女奥城と共に調べ始める。

    人は死んだらどうなるのか?
    これが物語の最大の謎であり鍵となる。

    美しいながらもどこか不気味で魅了される雰囲気で、緻密に描かれる展開。
    見事に騙され最後は感嘆する。
    最後の最後まで綺麗事ではなく「死」に対して切実で敬意が感じられた。

    0
    2024年05月07日
  • 僕は天国に行けない

    Posted by ブクログ

    「死んだらどうなるのかな、人って」
    親友にそう問われた俺は、何も言えなかった。彼の余命はあと数か月だったから。
    翌朝、彼は子供を助けようと川に飛び込んで溺死した。
    その川であった謎の少女は、これは事故ではなくトリックを使った自殺だと告げ、俺に捜査を持ち掛ける。


    死んだらすべてが終わりなのに、なぜ生きているのか。答えのない問いを追及する絶望と祈りと救済の小説です。
    親友の死、それに関連する連続猟奇殺人事件の真相を探るミステリと言えばミステリなのですが、本題はそこではなく、どちらかと言えば「人は死んだらどうなるのか」「死とは一体何なのか」を突き詰めた一冊。
    綺麗事だけではない、死への恐怖や大切

    0
    2023年02月04日
  • 僕は天国に行けない

    Posted by ブクログ

    「世界はホスピスみたいなものだと思ってる」

    最後まで、まんまとミスリードされて読んでしまった。でもこの作品の本質はミステリーではないから素直に誘導されてよかったんだろうと思う。
    結末はバタバタとした印象だけど、思わず泣いてしまった。救いがあるのかないのか…途中までは胸くそだったけど、でも救われたような気がするからきっとこれでいいんでしょう。現実よりは少し救いがあるお話。
    ガラムスーリヤ、一度吸ってみたい、そして咽せるところまでがお約束。

    0
    2020年12月20日

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