ソフィア作品一覧
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-「宇野は、マルクス経済学とマルクス主義経済学を区別した。マルクス主義経済学は、資本主義から社会主義への転換は必然であるとする、唯物史観というイデオロギーによって革命に資する経済学を構築する試みだ。これに対してマルクス経済学は、アダム・スミス、デービッド・リカードら、古典派経済学を批判的に継承したカール・マルクスが、『資本論』で展開した理論を基礎にして資本主義の内在的論理をとらえる体系知(Wissenschaft、科学)である、というのが宇野の主張だ。」 ――佐藤優氏(解説より) 日本の代表的マルクス経済学者宇野弘蔵。 宇野はマルクスの『資本論』を批判的に読み込み、その理論とイデオロギーを分離した。 その上で経済学の研究を原理論、段階論、現状分析の3段階に分けて独自の経済学を構築し、その理論は大きな影響を与えた(宇野学派)。 宇野弘蔵が宇野派を代表する研究者と共に、大学の教養課程における経済学の入門書としてまとめたのが本書である。 数多の経済学徒を導いたロングセラーを復刊! ※本書は1956年3月(上巻)、4月(下巻)に角川全書から刊行された作品を復刊し、図表を再作成し、解説を加えたものです。
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4.5~ 「不朽の古典」から「現代の傑作」まで、カリスマ予備校講師・蔭山克秀先生セレクトによる50書目を取り上げ、それぞれの内容を図版をまじえながら解説。 名著を著した人物の人となりや、その著作が誕生した時代背景などもざっと丸わかり! ~ アダム・スミス『国富論』、マルクス『資本論』など、偉大な経済学者たちによる名著の数々。 それら珠玉の著作について、その要点をざっと理解できれば、「経済」への見識が広がり、自ずと「教養」になる。 だが、それらの名著は総じて分厚く難解で、読み通すのはなかなか難しい……。 本書は、経済学分野における名著の要点を、長年の受験指導の中、「わかりやすい表現」を追及してきた著者独自の視点で整理し、 現代の経済活動を把握する上でも役立つ「経済学の教養」がわかりやすくまとめられた一冊!
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4.3世界でただ一人だけが持つ称号【賢者】。その称号には2つの特典があった。それは「魔法に関する能力の大幅な底上げ」そして――自身が検索したいことを検索することができる「検索機能」。 そんな【賢者】の称号を持つアシュリー侯爵家の一人娘・ソフィアは、ある日ラクサローム王国の第二王子・ヘンリーから婚約を破棄されることになる。「普通」の貴族令嬢を演じ、自重を続けていたソフィアではあるが、あっさりとそれを了承。 そしてこの婚約破棄をきっかけに「領地で思う存分、やりたかったことをやろう」そう心に誓うのだった。 領地へと移ったソフィアは、さっそく【賢者】としての能力をいかんなく発揮。農地改革をはじめとし、さまざまな改革をもたらすことになるのだが……? 橘 由華が送る「賢者」の異世界スローライフ譚、ここに開幕!
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3.0数多くの武勲を立てて名を成した、誉れ高き騎士ケインは、殺戮の日々にいやけが差し、剣を捨てて村の鍛冶屋となった。再出発の地でようやく穏やかな日常を手に入れかけたとき、輝く美貌と無垢な心をあわせ持つ領主の娘ソフィアと出会う。彼女にしつこく言い寄っているサー・グリエルは醜悪な男で、目的のためには暴力をふるうことも辞さない卑劣な輩だった。求婚を拒んだため、彼に痛めつけられたソフィアを目にして、ケインのなかで眠っていた騎士の魂が息を吹き返した。ソフィアの身はおれが必ず守ってみせる――この命をかけて。
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4.5江戸の志士や明治の文豪たちを魅了した芸者。そもそも彼女たちは何者なのか。いつどのように誕生し、日本文化にどんな影響を与えてきたのか。芸と色といなせな会話。男と女の「粋」と「意気」――そこには、日本固有のサロン文化と、今や失われつつある日本の美の本質があった。花柳界の栄枯盛衰、名妓や遊び等の具体的なエピソードを辿りつつ、芸者の文化と歴史から、日本独特の「人間関係の洗練」を浮き彫りにする傑作。 はしがき 「芸者の時代」 序 芸者とはそもそも何者か 第一部 江戸の芸者とその歴史 踊り子から芸者へ 深川芸者の発生と実像 色を売ること売らないこと 幕末の芸者たち 第二部 明治の芸者 その栄華と終焉 祗園と柳橋 雑魚寝のこと 名妓たち 水揚げのこと 芸者遊びとは何か 日本的サロン文化 エピローグ「のんびり」の世界 あとがきに代えて 芸者のかたち 文庫版あとがき
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5.0近代日本黎明期の明治4年から1年9ヵ月間にわたり、米・英・欧州各国を歴訪、それぞれの自然風土、政治経済、歴史文化までをつぶさに視察した明治日本の知識人は、西欧社会に何を感じ、日本の未来をどう考えたのか。第一級の比較文明論ともいえる大ルポルタージュのエッセンスを抜粋、圧縮して現代語訳。背景や意義をわかりやすく解説する註解も数多く配し、すらすら読める! 美麗な銅版画108点収録、文庫オリジナルの縮訳版。 序 文 第一編 アメリカ合衆国の部 第一巻 太平洋渡航 第二巻 アメリカ合衆国総説 第三~四巻 サンフランシスコ―最初のアメリカ体験 第五~九巻 大陸横断鉄道の旅 第十巻 コロンビア特別区 第十一~十三巻 ワシントン―条約改正交渉待機の日々 第十四~十六巻 北部巡覧の旅 第十七~二十巻 アメリカ出発まで 第二編 イギリスの部 第二十一巻 イギリス総説 第二十二~二十三巻 ロンドン 1 第二十四~二十五巻 ロンドン 2 第二十六~二十七巻 リヴァプール 第二十八~三十巻 マンチェスター、グラスゴー 第三十一~三十二巻 エディンバラ、山岳湖水地方遊覧の旅 第三十三~三十六巻 ニューカッスル、ブラッドフォード、 第三十七~三十九巻 スタッフォード、ワーリック、 第四十巻 ロンドン後記 第三編 欧州大陸の部(上) 第四十一~四十三巻 パリ 1 第四十四~四十六巻 パリ 2 第四十七~四十八巻 パリ 3 第四十九~五十一巻 ベルギー 第五十二~五十四巻 オランダ総説、ハーグ、ロッテルダム、 第五十五~五十六巻 西部鉄道でプロイセンへ 第五十七~六十巻 ベルリン、付ポツダム 以下、全百巻
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-幕末の江戸で生まれ育ち、歌川広重を襲名する作者が、明治になって絵と文で回顧した、町や通りの折々の風景。文章でしか知り得なかった光景が、私たちの眼前にありありと現れる。図版283点のすべてを収録。 ■目次(一部) 【上編 外の部 正月~十二月】 将軍家松飾り/辻店の凧売り/魚河岸の初売り/江戸町火消出初め/加賀鳶の初出/獅子舞/厄払い/暦売り/餅網売り/大凧遊び/梅見/日比谷稲荷初午祭/彼岸/豊島屋の白酒/桜草売り/奉公人出替り/参府交代/伊勢参宮の犬/隅田堤の花見/五月端午/両国川開き/富士講中登山出立/金魚売り/風鈴売り/富士詣で/じゃん拳/店頭の納涼/大通りの深夜/花山車/天王祭/朝顔売り/山王祭/花火/からくり/七夕の竹売り/井戸さらい/佃踊り/盆踊り/菊見/神田明神祭礼/紅葉狩り/池上本門寺参籠/七五三の祝い/火事/大名火消/雪見/焼き芋を売る/餅搗き/大晦日……など 【中編 内の部 正月~十二月】 屠蘇を汲み雑煮を祝う/乗馬初め/湯屋の二階/歌牌遊び/十四日年越し/雛祭御道具/初午/書画会/御殿女中宿下がり/灌仏/蛍/梅雨/笹団子/梅干・雷干/精霊棚/藪入りの丁稚/十五夜観月/玄猪の御篝火/恵比須講/勧進相撲/講武/商家の冬夜/酉の市/子犬の小屋を作る/町火消/防大名/新吉原遊里の狐舞/王子の狐火……など 【下編 雑の部】 売卜者/小僧金子の使い/お記録本屋/見附の交代/千両箱の運送/諸侯の水運び/普化僧/七色とうがらし売り/居合抜き/塩屋/子供の喧嘩/豊島屋の樽の曲ざし/粟餅の曲搗き/紅かん/仮似声使い/住吉踊り/歯力/一人相撲/鎌倉節の飴売り/辻謡曲/大道講釈/読売/ところてん曲突き/降巫/唐人飴ホニホロ/墓所の幽霊/淡島大明神/屋敷窓下の買物……など
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2.8胸を......吸わせてくれ 処女なのに母乳、ってどんな呪い!? 大陸一の強国の冷徹な皇帝ד聖女”と呼ばれる王女(巨乳) 〈あらすじ〉 美しい容姿と心と豊かな胸を持つ小国の王女ソフィアは、国民から聖女と崇められていた。しかし 持ち込まれる縁談はなぜかまとまらず、気づけば25歳に。そんなソフィアに大陸一の領地を誇る 帝国ラガクードの皇帝ライアスが求婚する。ライアスの本当の姿を知りたいと、ソフィアは結婚を 前提に帝国に滞在することに。少しずつ仲を深めていく二人だったが、ソフィアにとんでもない呪 いがかけられていることが発覚し...。
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2.5公国の君主ダミアーノと公妃ソフィアは5ヶ月前から別居状態。幼い頃から想いを寄せていた相手と結婚したソフィアだったが、その心はもう限界・・・。夫には結婚当初から愛人の影がちらついているのだ。国民にも離婚を噂され、息子だけが心の支えの彼女にダミアーノは、噂封じの為に幸せな妻を演じろと命じて!?
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3.8不幸は至る所にあるものであるということを前提にすると、本書はそのような「日常的な不幸」に対する処方箋集ともいえる。 そしてその処方箋に共通するのは、自分の世界にこもるのではなく、外界へ興味をもつこと、外的なものに対して好奇心をもつことであるとラッセルは説く。 第一部 不幸の原因 1 何が人びとを不幸にさせるのか? 2 バイロン風な不幸 3 競争 4 退屈と興奮 5 疲労 6 嫉妬 7 罪悪感 8 被害妄想 9 世論に対する恐怖 第二部 幸福をもたらすもの 10 いまでも幸福は可能であるか? 11 熱意 12 愛情 13 家庭 14 仕事 15 非個人的な興味 16 努力とあきらめ 17 幸福な人間 解説 小川仁志
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4.0婚約破棄したばかりの美女は男性たちと愉快に談笑していた…。彼女の名はアネット。コンラート伯爵家の令嬢だ。教養も兼ね備えたアネットに求婚者は絶えないが、彼女の自由な振る舞いに冷ややかな視線を向ける者も。そんなアネットには密かに誓っていることがあった——。それは大事な友人であるソフィアよりも先に結婚して幸せにならない、ということ。アネットはわざと周囲から批判されるよう振る舞い、ソフィアを引き立たせようとするも上手くいかない。とある晩、ソフィアの魅力が分からない男ばかりと、独りつぶやいていると、アルブレヒトという美しい男性に声を掛けられる。手の甲へキスされた瞬間、今まで抱いたことのない感情に気づくアネット。この出会いの後、アネットは王妃の侍女として宮廷に出仕するよう命じられる。宮廷に赴くとそこにはアルブレヒトの姿が! 混乱するアネットだが、彼が次期国王であると知らされる。さらに突然キスまでされてしまい…。次期国王アルブレヒトは相当な遊び人と噂されていたのだが……!?
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4.4心的外傷後ストレス障害(PTSD)。阪神・淡路大震災は人々の心に、癒えない傷を刻み込んだ。傷つく心とは? 心のケアとは? 自らも被災しながら、精神医療活動に奔走した、ある精神科医の魂の記録。
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-ドイツ北部の町に生まれたシュリーマンは、経済的な理由から大学を諦め、雑貨店や商社などを転々としたのち、商人として大成功をおさめる。 その資金を元手に、不屈の精神で遺跡の発掘へと邁進し、ついには通説を塗り替える大発見へと至った。 没後まとめられた本書は、人々を考古・歴史のロマンへと導き、今なおその魅力が色あせることはない。 ドイツ文学者・池内紀の訳で、情熱あふれる男の物語を堪能する。 解説・周藤芳幸 【目次】 はしがき ソフィア・シュリーマン 第一章 幼い頃、及び商人時代(1822-1866) 第二章 イタカ、ペロポネソス、トロヤへの最初の旅(1868-1869) 第三章 トロヤ(1871-1873) 第四章 ミケネ(1874-1878) 第五章 トロヤ 第二次・第三次発掘(1878-1883) 第六章 ティリンス(1884-1885) 第七章 晩年(1885-1890) 訳者コラム 訳者解説 解説 周藤芳幸
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4.5季節のことばとは、私たちの住むこの風土を認識することば。たとえば「春一番」「青葉潮」「やませ」――季節感だけではなく、喜怒哀楽に満ちた生活の知恵をも感じさせる。古来より世々の歌よみたちが思想や想像力をこめて育んできたそれらの「季の詞(ことば)」を、歳時記編纂の第一人者が名句や名歌とともに鑑賞。生活習慣や気候が変化する現代においてなお、感じることのできる懐かしさや美しさが隅々まで息づいている。 解説・宇多喜代子 (目次) 【春】 春 その一/春 その二/立春/春めく/水温む/春一番/フェーン/東風/霞/末黒の薄/若草/たんぽぽ/黄色い花/夜の梅/椿/桜鯛/魚鳥の季節/春暁・春昼/日永/麗か・長閑/春の蝶/蛙のめかり時/囀/雨の名風の名/花曇/花 その一/花 その二/花 その三/春の暮/三月尽 【夏】 新緑/深山霧島/山時鳥 その一/山時鳥 その二/青葉潮/筍流し/卯の花腐し/雨の文学/薫風/あいの風/やませ/南風/雲の峰/風知草/落し文/麦秋/万緑/底幽霊/泳ぎ/河童/鵜飼/涼し/花火/真夏日/赤富士/夜の秋 【秋】 踊/月/雁/秋がわき/野分/青北風/虫/虫のいろいろ/ごりと鰍/鶉/鵙の草ぐき/うらなり/蔓たぐり/物のあはれ/身に入む/馬・鹿 その他/鹿・猪/猿の親子/高西風/紅葉/秋の暮 【冬(附・新年)】 時雨/狸と貉/虎落笛/冬籠/息白し/雪/味の讃歌/討入りの日/去年今年/初春/雑煮/富士への讃歌/探梅/厄払い 歳時記について 解説『ことばの歳時記』のこと 宇多喜代子
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-「捕まえた、もう、離さない」公爵令嬢のソフィアは、次期皇帝・第一皇太子の婚約者だったが、突然婚約破棄を言い渡され、下げ渡されるように第二皇太子セガールの結婚相手にさせられてしまう。セガールは一見快くこの婚姻を受け入れたが、払い下げの令嬢を押し付けられて、内心快く思っていないのではと不安になるソフィア。「私だけの可愛い妻」そう囁くセガールの甘い声に蕩けさせられ、熱い愛撫に痺れる身体を押し倒される。灼熱の塊はソフィアに本当の愛と官能の悦びを与える。しかしある日、セガールには密かな想い人がいることを知ってしまい……。この手をもう離すことなんて出来ない!! 国家の繁栄に尽力する第二皇太子と運命に翻弄される公爵ソフィアのすれ違い溺愛ラブ!! ※セット版との重複購入にご注意ください。
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4.0いつか物語のような恋をして、幸せな結婚がしたい──そんなことを夢見ていた少女時代。とはいえ、貴族令嬢であるお嬢さまはともかく、使用人の娘でただの庶民の私が、物語に出てくるような素敵な貴公子と恋に落ちるなんて、あり得るわけない……そんなふうに思っていたのに――。 貴族の屋敷でメイドとして働くソフィアは、仕えている伯爵令嬢からのたっての願いで舞踏会に付き添うことになる。そして舞踏会の日、トラブルに巻き込まれそうになったソフィアへ救いの手をさしのべてくれた貴公子エリオットに、彼女は急速に惹かれていくが――。 真面目で純粋なメイドのソフィアと訳ありイケメン貴族が繰り広げる、身分違いの恋愛ロマンス! ※本作品は「不埒な貴公子の甘美な誘惑」(分冊版)を合本収録したものです。重複購入にご注意ください。
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-若く裕福な未亡人ソフィアは、上流婦人の“夜の生活”について助言を受けるため、マダム・シャムフルールの屋敷を訪ねた。 応接間に現れたのは、並はずれて美しい官能的な笑みを浮かべた紳士――アンブローズ・シャムフルール。 彼は相談に訪れる女性を不安がらせないよう女性の名を使っていると明かし、大きな両手で彼女の手を握った。 と、その瞬間、ソフィアの下腹部に淫らな戦慄が走った。 ふしだらにも、彼の指に体のほかの部分をゆっくりとやさしく愛撫される自分の姿が頭に浮かぶ。 ソフィアは頬を真っ赤に染めながら告白した。夫婦の営みに満足を見いだせず、当惑ばかりさせられていた過去を。 「つまり、ご主人は一度も喜びを与えてくれなかったのですね?」 彼はソフィアを立ち上がらせ、つぎつぎに服を脱がせると、シュミーズに包まれた胸のふくらみを指で愛撫しはじめた。 経験したこともない、初めての感覚。 ソフィアは両脚のあいだがゆっくりと脈打ち、濡れていくのを感じて……。
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-~こんな刺激、初めて! 官能オトナ女子ノベル~ 極上エロティック&官能ロマンスレーベル【エロティカ・ラブロ】からお贈りするのは、 超売れっ子絵師、蝶野飛沫氏の美麗イラストが表紙を飾る、超絶エロティック短編集! センセーショナルな傑作2編を収録。 『無垢な幼妻は絶倫侯爵に調教される』 借金のかたに嫁がされた無垢な花嫁への、淫らな調教劇! ここはどこ? ヘレンは眠気で朦朧としながらまばたきした。 揺れるろうそくの光――見慣れない部屋だわ。 身を起こそうとして、愕然とした。縄で腕を縛られている! 「ようやく目が覚めたね」部屋の隅から聞こえてきた低い声の主は……新郎のピアースだ。 ヘレンは父を恨めしく思った――悪名高き放蕩侯爵に娘を嫁がせた父を。 透けるレースのナイトドレスの下、脚のあいだをピアースの指がかすめ、ヘレンはあえいだ。 「ほら、体はこんなにも正直だ」 そのとき、食事の盆を抱え使用人が現れた。ああ、使用人の目に裸同然の姿をさらされるなんて……。 花婿は美しい新妻を欲望あらわに見つめる使用人を下がらせ、尊大な口調で言った。 「清純ぶるな」 ヘレンは恥ずかしくてたまらないのに、体が火照るのを止められなくて……。 『傲慢貴族の世にも淫らな官能レッスン~調教された貴婦人~』 上流婦人の“夜の生活”の指南を受けに、マダム・シャムフルールの屋敷を訪ねたソフィア。 だが現れたのは“マダム”ではなく並はずれて美しい紳士――アンブローズ・シャムフルールだった! 官能的な笑みを浮かべた彼の大きな両手で手を握られた瞬間、ふしだらにも、その指にやさしく愛撫される自分の姿が目に浮かぶ。 ソフィアは頬を真っ赤に染めて告白した――性の“悦び”を教えてほしいと。 すると彼に優しく、つぎつぎに服を脱がされてしまい……!?
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-寺田寅彦は物理学者としての肩書きをもつ傍ら、絵画や文学に精通し、優れた随筆を多く遺した。「天災は忘れたころにやってくる」という名言をはじめ、独特の語り口で鋭い思想を展開させた。 ※本電子書籍は、寺田寅彦の科学随筆『銀座アルプス』『科学歳時記』『科学と文学』『ピタゴラスと豆』『読書と人生』を1冊にまとめた合本版です。
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4.0新大陸全土を襲う“空飛ぶゾンビ”を倒すために必要なもの、それは唯一『黄金』である――。ロッキー山脈での修行を終えた少年・ウィルが、天才ガンマンの少女・ソフィアと共にゾンビたちに立ち向かう!
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-今も西郷の傍らで静かに眠る二人の年若い旧荘内藩士。 西南戦争で殉じた二人の墓の前で、同郷の著者は衝撃を受ける。仇敵さえも魅了する西郷とは、一体どんな人物だったのか。 多くの史実にあたり、その真の姿を、荘内藩との深い関係の中から浮かび上がらせる。 その人生と人となりを描くことで、同時に、勝者の歴史には現れない埋もれた真実をも照らし出す。 現代に残る維新が顕れる、略年譜を付した新版。解説・佐藤洋二郎 【もくじ】 序 章 南洲墓地に眠る荘内の少年藩士 第一章 四つの南洲神社、秘史 第二章 西郷隆盛、二つの系譜 -安岡正篤と四元義隆 第三章 西郷を憎む会津、西郷を愛する会津 第四章 薩長閥政府に挑む「北方政権」の夢 第五章 荘内藩と大西郷の攻防 第六章 荘内藩転封騒動 第七章 西郷と菅と本間郡兵衛 第八章 明治六年の政変 第九章 西南戦争前夜 第十章 西南戦争と荘内 第十一章 「列外の人」、相楽総三と西郷 終 章 さまざまな西郷観
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-1~2巻1,386円 (税込)日本の知の礎を築いたのは、飽くなき探求心を持ちつづけた学者たちだった。土居健郎は言う、「まず「わかる」とはどういうことかということをわかる必要があるでしょう」。禅の本質を説く鈴木大拙、インド思想史に人類史的な普遍性を見た中村元、心理療法の目的を自身の物語の発見に見いだした河合隼雄、人間と自然の関係の変化が歴史学に課題をもたらしたと指摘する網野善彦……。日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「学究の極み」篇では、日本の知の礎を築いた学者たちが生涯をかけて追究した研究テーマ、その集大成を披露した講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・若松英輔
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4.7笑顔を封じ、社交界で“鉄仮面”と呼ばれるソフィアは、家のために望まぬ結婚を控えていた。そんななか、友人の婚約者であるグレンウィル伯爵にある取り引きを持ち掛けられ…?※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
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3.9妹びいきの両親から冷遇されてきた伯爵令嬢ソフィア。聖女選定の儀式の日、妹が聖女に選ばれ厄介払いされたことをきっかけに「これからは自分の人生を生きる」と決意する。その矢先、突然伝説の竜王が現れて――「俺の花嫁となる聖女を迎えにきた」実はソフィアこそが聖女の中でも最上級の力を持つ〝白の聖女〟だったと判明! 一方ソフィアがいなくなったことで王都には深刻な影響が。自称夫な竜王や聖獣に囲まれ、薬草を生成したり土地を浄化したり、薬師として大活躍するソフィアの噂は王城にまで届いていて…!?
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4.1「『ミューズ』の美名のもとに、男性から社会的・創造的搾取を受けてきた女性たちを呪縛から解き放つ名著、待望の復刊!」 鴻巣友季子さん(翻訳家)推薦! トルストイ、シューマン、ロダン、アインシュタイン、フィッツジェラルド…… 歴史に名を残した男たちの傍らで、才能に溢れた女性たちが過ごした波乱の生涯、苦悩の日々。 かつて女性は就くことのできる職業も限られ、チャンスを与えられず、正当な評価を受けることもできない……そのような時代が長らく続きました。「偉人」と呼ばれ、後世に名を残した多くの人々が男性であることからも、彼女たちの犠牲の大きさを推しはかることは容易でしょう。そしてこれらの風潮は現代においても、すべてが是正されたとは言えません。 本書で紡がれるのは歴史に名を残す「偉人」のパートナーとして翻弄されながら、それでもなお自らの創造性を発揮しようとした女性たちの物語です。 彼女たちはそれぞれの分野で特異な才能の持ち主でしたが、家庭に入ることで夫や子どもの身の回りの世話に忙殺され、社会的な規範に押し込められ、あるいはパートナーの身勝手さに振り回されることで、自身の夢が閉ざされることを余儀なくされました。 ジェンダーの問題が社会全体の課題として強く認識されるようになった今日でも、同じような状況はあらゆるところに存在しているはずです。25年ぶりの復刊となった本書は、そのような状況に屈することをよしとしなかった気高き女性たちの孤独な闘いと魂の記録を通じ、人がその性差に束縛されず個人として生きることの価値、そしてそれを守ることの義務を問い直す一冊です。 【本書で取り上げる“才女”たち】 ◎レフ・トルストイの妻 ソフィア(文学者) ◎カール・マルクスの妻 イェニー(政治活動家) ◎ロベルト・シューマンの妻 クララ(作曲家・演奏家) ◎オーギュスト・ロダンの愛人、ポール・クローデルの姉 カミーユ(彫刻家) ◎アルベルト・アインシュタインの最初の妻 ミレヴァ(物理学者) ◎ライナー・マリア・リルケの妻 クララ(彫刻家) ◎ロヴィス・コリントの妻 シャルロッテ(画家) ◎オットー・ヒンツェの妻 ヘートヴィヒ(歴史学者) ◎カール・バルトの妻 シャルロッテ(神学者) ◎スコット・フィッツジェラルドの妻 ゼルダ(小説家)
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3.0日本酒の原点は、神と「まつり」と酒宴にある。酒と肴の関係や酒宴のあり方の移り変わり、飲酒習慣の変化、醸造技術と食文化とのかかわりなど、お酒とその周辺の文化を豊富な民俗例とともにやさしく説く。
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3.5ヒューマンの刑事マックスは、司法サイのソフィアとともに、サイ評議員ニキータの周辺で起きた連続変死事件を調査することに。ふたりは急速に惹かれあってゆくが、ソフィアは大きな問題を抱えていた。長く犯罪者の記憶をスキャンしてきた彼女の精神はもはやぼろぼろで、他人にじかに肌に触れられただけでも壊れてしまいかねない状態だったのだ。困難な状況下で育まれる愛のゆくえとは?
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-『クラシック音楽の歴史』 人物や事件、概念、専門用語をトピックごとに解説。時間の流れ順に掲載しているため、通して読めば流れも分かる。グレゴリオ聖歌から二十世紀の映画音楽まで。「クラシック音楽」の学び直しに最適な1冊。 『至高の十大指揮者』 音楽が歴史を動かし、歴史が音楽を変えた。交響曲と好敵手が織りなす人間ドラマ――十人のマエストロたちの人生。 『不朽の十大交響曲』 戦争と革命の150年は交響曲発展の歴史だった。名作誕生の背景から歴史と流れを紐解く。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
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3.5喪中とはいつまでをいうのか。時代や社会の変化につれて、もとの意味や意義が薄れたり、変容してきた日本のしきたり。「私」「家」「共」「生」「死」という観点から、しきたりを日本文化として民俗学的に読み解く。
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-「しぐさ」は、私たち自身の最も身近な「文化の表徴」とでもいうべきものである。今まで見逃がされがちであったしぐさ、身振りを取り上げ、そこに日本人の特質をさぐる名品というべきエッセイ集。
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3.7本書は「同じ曲でも指揮者によってどう違うのか」といった演奏比較を目的とした本ではない。もちろん、演奏を聴いていただきたいので、それぞれのCDを何点か紹介していくが、名盤ガイドではない。ネット時代のいまは、検索すればたいがいの演奏家の曲がすぐに見つかり、タダで聴くことができる。それがいいのか悪いのかは別として、かつてのような、「この曲はこの人の演奏」「この指揮者ならこの曲」という名曲名盤選びは必要なくなった。 したがって、演奏比較、その特色の解説といった観点ではなく、その指揮者がどのようにキャリアを積み上げ、何を成し遂げたかという人生の物語を提示する。 指揮者ごとの列伝なので、それぞれの章は独立しており、興味のある人物から読んでいただいてかまわないが、それぞれの物語にほかの指揮者が脇役として登場することも多いので、第一章から順に読んでいただいたほうが、通史としてわかりやすいかもしれない。 (本書「はじめに」より引用) <目次> 第1章 「自由の闘士」アルトゥーロ・トスカニーニ 第2章 「故国喪失者」ブルーノ・ワルター 第3章 「第三帝国の指揮者」ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 第4章 「パリのドイツ人、ボストンのフランス人」シャルル・ミュンシュ 第5章 「孤高の人」エフゲニー・ムラヴィンスキー 第6章 「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤン 第7章 「スーパースター」レナード・バーンスタイン 第8章 「無欲にして全てを得た人」クラウディオ・アバド 第9章 「冒険者」小澤征爾 第10章 「革新者」サイモン・ラトル
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4.7水の音と共に闇の中で目覚めた死者、滋賀津彦(大津皇子)。 一方、藤原南家豊成の娘・郎女は写経中のある日、二上山に見た俤に誘われ女人禁制の万法蔵院に足を踏み入れる。 罪を贖う間、山に葬られた滋賀津彦と彼が恋う耳面刀自の物語を聞かされた郎女の元に、「つた つた つた」滋賀津彦の亡霊が訪れ――。 ふたつの魂の神秘的な交感を描く、折口の代表的小説。 折口信夫の弟子で折口学の研究者として著名な故・池田弥三郎氏による詳細な補注、さらには作品執筆のきっかけとなった『山越阿弥陀図』および『當麻曼陀羅』をカラー口絵に収録。『死者の書』の決定版。
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-【書籍説明】 ようこそ!この本は、十代の少年(男子、女子、中高生、受験生、予備校生、大学生…)またはその保護者(特にお母様)が、「勉強&家庭問題」を同時解決し、未来に向けて飛翔するための本です。 平易明快な言葉で、しかしレベルを世界的な水準から落とさず、「本物」の哲学・科学・解決法をお伝えします。私自身が学び関わってきた米ハーバード大や東京大他の研究、知識や知恵、私が教えてきた大学、専修学校、予備校などでの実践法と効果、そして何より、人類の立派な先輩たちが教えてくれた貴重な考え方や方法を提供します。 まずは大切な考え方をしっかりお伝えした上で、その後十一講に分けて、秘訣、問題解決法をお話しし、それから具体的なステップをお伝えします。少年に何が起きていて、どうすれば解決できるかが明らかになります。 私たちが青少年教育に直接関わるときは、数日や数回以内に結果が出始め、一ヵ月半後には家庭と勉強面での問題解決を行います。この本でも大きな効果をお約束します。 読書だけでも考え方や態度が変わります。また最終章では、数日単位で実行できる問題解決ステップを一段階ずつ用意しました。大きな変化を起こすステップ全体を、無理なく数週間で実行できるようデザインしています。そして、本の向こうには私がいます。ツイッターやEメールなどでの私への質問や個別相談も大歓迎です(本文中でツイッターアカウントや&アドレスを公開しています)。 それでは、行きましょう!
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-『春秋左氏伝』 『三国志』の名将関羽が愛読、西郷隆盛、福沢諭吉も絶賛した漢学の基本書! 古代魯国史『春秋』の注釈書ながら、巧みな文章で人々を魅了し続けてきた『左氏伝』。「力のみで人を治めることはできない」「一端発した言葉に責任を持つ」など、生き方の指南本としても読める! 『史記』 司馬遷が書いた全一三〇巻におよぶ中国最初の正史が一冊でわかる入門書。「鴻門の会」「四面楚歌」で有名な項羽と劉邦の戦いや、悲劇的な英雄の生涯など、強烈な個性をもった人物たちの名場面を精選して収録 『十八史略』 中国の太古から南宋末までを簡潔に記した歴史書から、注目の人間ドラマをピックアップ。伝説あり、暴君あり、国を揺るがす美女の登場あり。日本人が好んで読んできた中国史の大筋が、わかった気になる入門書! ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 中国の古典「春秋左氏伝」「史記」「十八史略」1冊にまとめた合本版です。
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3.5
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-企業のトップに上り詰めた経営者らにも様々な「岐路」があった。会社に多額の損失を与えた苦い経験、下請けで味わった屈辱、世界初となる製品の開発…。日本を代表する企業から社員10人以下のベンチャーまで、企業トップがとっておきの話を語る。会社研究中の就活生や社会人人生を模索しているビジネスマンに、オススメの一冊です。内容:「工場長の辞表に学ぶ」ホッピービバレッジ社長・石渡美奈▽「起業で新たな世界へ」シンクタンク・ソフィアバンク代表・藤沢久美▽「大規模人事 サビ一掃」野村ホールディングスグループCEO・永井浩二▽「格安旅行 留学で着想」エイチ・アイ・エス会長・沢田秀雄、など
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4.0「天皇・皇族に戸籍はあるの?」「国事行為ってどんなことをするの?」など硬めの疑問から「天皇・皇后はお互いになんと呼んでいる?」「お召し列車は有料?」など柔らかめの疑問まで。皇室の素朴な疑問に答えます。
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-日本列島に定住した日本人の祖先は大陸や南方からの人々を受け入れながら現在の日本人となっていった。豊かな国土の中で、平和に過ごしてきた日本人のアイデンティティを照らし出す一冊。
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3.0
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4.0
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3.4「アマテラスの岩戸隠れ」「因幡の白兎」「ヤマトタケルのオロチ退治」など、日本人なら誰でも知っている神話を天地創造神話・古代天皇に関する神話・神社創祀などに分類し、神話の世界が現代語訳ですっきりわかる。
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4.2美しい仏像は美術品ではなく、信仰の対象として造られた。人々の思いが込められた仏像がどのように造られたか、どういう救いをもたらすのか。仏像に現れた仏教の世界観が一問一答でわかる、コンパクトな一冊。
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3.0最澄・空海・法然・親鸞・日蓮・一遍・栄西・道元・一休。彼らはどのように独自の信仰に目覚め、どのような教えを広めたのか。死生観や特徴的な名言、各宗派の教えの概略など、日本仏教の基本がわかる。
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4.0間違い電話、交通事故、医療事故、そしてJCOの臨界事故まで―。人間がおかす失敗(ヒューマンエラー)を理解し、対策するためのポイントが満載。絶対「ミス」をしないと思う人、「ミス」が多いと思う人への一冊。
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4.3
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5.0折口信夫(釈迢空)は近代日本にまるで奇蹟のように、古代の心、古代の詩歌のひびきを、鮮烈に蘇らせた歌人であった――。 短歌滅亡論を唱えるも、その真意は再生への願いであり、日本語の多彩な表記を駆使しながらつねに短歌の未来と格闘し続けた。折口が残した6冊の歌集に私家版・自筆選集、短歌拾遺、さらに関東大震災に直面し、短歌形式に収めることのできない苛烈な体験を詠んだ詩作品含めた、初の文庫全歌集。 「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」 生涯「旅びと」であった折口の姿が立ち現れてくる。 (目次) 海やまのあひだ 春のことぶれ 水の上 遠やまひこ 天地に宣る 倭をぐな 私家版・自筆選集 短歌拾遺 詩拾遺 解題 解説 岡野弘彦 略年譜 作品初句索引
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