至高の十大指揮者

至高の十大指揮者

1,364円 (税込)

6pt

3.7

本書は「同じ曲でも指揮者によってどう違うのか」といった演奏比較を目的とした本ではない。もちろん、演奏を聴いていただきたいので、それぞれのCDを何点か紹介していくが、名盤ガイドではない。ネット時代のいまは、検索すればたいがいの演奏家の曲がすぐに見つかり、タダで聴くことができる。それがいいのか悪いのかは別として、かつてのような、「この曲はこの人の演奏」「この指揮者ならこの曲」という名曲名盤選びは必要なくなった。

したがって、演奏比較、その特色の解説といった観点ではなく、その指揮者がどのようにキャリアを積み上げ、何を成し遂げたかという人生の物語を提示する。

指揮者ごとの列伝なので、それぞれの章は独立しており、興味のある人物から読んでいただいてかまわないが、それぞれの物語にほかの指揮者が脇役として登場することも多いので、第一章から順に読んでいただいたほうが、通史としてわかりやすいかもしれない。

(本書「はじめに」より引用)

<目次>
第1章 「自由の闘士」アルトゥーロ・トスカニーニ
第2章 「故国喪失者」ブルーノ・ワルター
第3章 「第三帝国の指揮者」ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
第4章 「パリのドイツ人、ボストンのフランス人」シャルル・ミュンシュ
第5章 「孤高の人」エフゲニー・ムラヴィンスキー
第6章 「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤン
第7章 「スーパースター」レナード・バーンスタイン
第8章 「無欲にして全てを得た人」クラウディオ・アバド
第9章 「冒険者」小澤征爾
第10章 「革新者」サイモン・ラトル

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

至高の十大指揮者 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    CMG

    購入済み

    中川右介さんの著書はクラシック音楽関連の物をよく読んでます。たぶん著者は多量の過去の記事や文献を参考にして書いてるのでしょうけど、
    演奏家やオーケストラの歴史、人間ドラマが軽快なテンポでサクサク読めて面白いです。

    #タメになる

    0
    2021年07月03日

    Posted by ブクログ

    10人の中にアバドとラトルが選ばれていたので、この2人についてはしっかりと、他の8人についてはパラパラと読んでみた。
    生い立ち、指揮者デビュー、その後の活動という流れで、偉人伝のような内容にまとめられている。

    指揮した曲やオーケストラについては割と詳しく書かれているが、どのような演奏をしたのかには

    0
    2021年12月12日

    Posted by ブクログ

    筆者の得意分野、芸術的なお話ではなく、人間と人間との交差点を軸に一冊の本を仕上げる手法に終始。安定して面白いが、ことクラシックでは、それが何か?、という点もある。
    同様の歌舞伎本は、そういう見方・楽しみ方があるのかと感じ入ったし、実際、その語り口を受けて、より深く歌舞伎を理解できた気がしたのだが、指

    0
    2020年11月01日

至高の十大指揮者 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川ソフィア文庫 の最新刊

無料で読める 趣味・実用

趣味・実用 ランキング

中川右介 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す