岡野弘彦の作品一覧
「岡野弘彦」の「折口信夫伝 ──その思想と学問」「最後の弟子が語る折口信夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「岡野弘彦」の「折口信夫伝 ──その思想と学問」「最後の弟子が語る折口信夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
民俗学者にして歌人の釈迢空の歌をすべて収める決定版。ぽつりぽつりと言葉を編みながら、自己の内面へ深く降りていく語り口が魅力的だ。「葛の花 踏みしだかれて 色あたらし。この山道を行きし人あり」「人も馬も 道ゆきつかれ死ににけり。旅寝かさねるほどのかそけさ」「道に死ぬる馬は、仏となりにけり。行きとどまらむ旅ならなくに」「ながき夜の ねむりの後も、なほ夜なる。月おし照れり。河原菅原」「なき人の 今日は、七日となりぬらむ。遭ふ人も あふ人も、みな 旅人」「たゝかひに果てし我が子の 還り来し夢を語らず。あまりはかなき」「山の葉のわかやぐ村に かへりゐて つくづくに思ふ。われは死なざりき。」「いまははた
Posted by ブクログ
折口の息吹まで生々しく伝わる評伝。
即座に2度読みし、しばらくして、三度読みしたが、何度読んでも心に染み入る文章を堪能した。
それは、作者が愛情を以て折口の哀しい心に優しく寄り添っているからだ。
折口の途轍もない天才を感じるエピソードだけ一点。
折口信夫が、万葉集の全口語訳を初めて行った時のことだ。
その著作は何と題されているか?
「口訳万葉集」だ。
つまり、折口がを口述したものを筆記者が書き留めたものだ。
折口は、万葉集全20巻4500首を一気に語りおろしたという。
一日50首を100日口述し続けて完成させている。
その時、折口の手元には簡単な万葉集テキストのみ。
折口は、さも簡単そうに、