鈴木裕之の作品一覧
「鈴木裕之」の「恋する文化人類学者 結婚が異文化をつなぐとき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鈴木裕之」の「恋する文化人類学者 結婚が異文化をつなぐとき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
若き文化人類学者がアフリカでのフィールドワークで知り合った踊り子(いわばアイドル)と恋に落ち結婚した記録とそれを材料として文化人類学の入門書が一つになっている。8日間にわたる結婚式の儀礼の意味を文化人類学の視点から解説している章がこの本のハイライトだと思うが、通過儀礼としての結婚式がよく理解できた。入門書として文化人類学の誕生から現在までを説いているが、文章が明確で意味をとりやすく、説明も非常にわかりやすい。構造主義について幾つかの入門書を読んできたが、この本の説明で初めて分かったとの感触を得た。結婚後、二人は日本に住んで以降の生活についてはエッセイ風の補章「ラブ・ロマンスのゆくえ」で触れられ
Posted by ブクログ
少し変わっているけれど、とても面白い。
アフリカ音楽を研究する文化人類学者の著者は、アフリカはコートジボワールの地で、その地では有名な歌手・ダンサーである少女と出会って恋に落ち、結婚に至る。当然ながら異文化の壁は大きい。本書において著者は、「自分と妻との馴れ初めから結婚にいたるまでの体験を、文化人類学の視点をとおして語る」ことによって、異文化を理解する学問である文化人類学の扉を開くことにあると言う。そして本書は著者によれば、個人の生々しい体験を通した文化人類学の入門書という位置付けとのことで、著者自身のフィールドワークであるエッセイ風の民族誌に加えて、文化人類学の歴史、基本的概念の概要、
Posted by ブクログ
文化人類学者の著者がフィールドワークでアフリカ・コートジボアールに行き、ギニア人アイドル少女歌手ニャマと出会い、結婚というプライベートな経験を詳しく語りつつ、文化人類学の観点からの説明という非常に分かり易い著作。ギニア、コートジボアール、マリなどの各国の国境が植民地時代に宗主国が勝手の区分したもので、民族がボーダーレスに入り組んでいるが、妻になったニャマはマンデング族の人。8日間にわたる結婚の儀式の詳細な記述を見ていると、決して未開の民族ではなく、分離→過渡→統合のプロセス、そして死と再生というモチーフ!が儀礼に意味づけられている!やはり人類は凄い!と思った。ガンビア出身の黒人少年クンタ・キン