宇野弘蔵の作品一覧

「宇野弘蔵」の「経済学」「最終講義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ロンバード街 ロンドンの金融市場
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    1巻1,353円 (税込)
    『エコノミスト』編集長のウォルター・バジョット(一八二六―一八七七)は,一九世紀ロンドンの金融市場の実態をつぶさに観察し,金融危機の発生メカニズムと,その際にイングランド銀行が採るべき対応策について論じた.「最後の貸し手」としての中央銀行の行動規範,いわゆるバジョット・ルールを打ち立てた名著.改版.(解説=翁邦雄)

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  • 最終講義 学究の極み
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    1~2巻1,386円 (税込)
    日本の知の礎を築いたのは、飽くなき探求心を持ちつづけた学者たちだった。土居健郎は言う、「まず「わかる」とはどういうことかということをわかる必要があるでしょう」。禅の本質を説く鈴木大拙、インド思想史に人類史的な普遍性を見た中村元、心理療法の目的を自身の物語の発見に見いだした河合隼雄、人間と自然の関係の変化が歴史学に課題をもたらしたと指摘する網野善彦……。日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「学究の極み」篇では、日本の知の礎を築いた学者たちが生涯をかけて追究した研究テーマ、その集大成を披露した講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・若松英輔
  • 経済学 上巻
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    1~2巻1,056円 (税込)
    「宇野は、マルクス経済学とマルクス主義経済学を区別した。マルクス主義経済学は、資本主義から社会主義への転換は必然であるとする、唯物史観というイデオロギーによって革命に資する経済学を構築する試みだ。これに対してマルクス経済学は、アダム・スミス、デービッド・リカードら、古典派経済学を批判的に継承したカール・マルクスが、『資本論』で展開した理論を基礎にして資本主義の内在的論理をとらえる体系知(Wissenschaft、科学)である、というのが宇野の主張だ。」 ――佐藤優氏(解説より) 日本の代表的マルクス経済学者宇野弘蔵。 宇野はマルクスの『資本論』を批判的に読み込み、その理論とイデオロギーを分離した。 その上で経済学の研究を原理論、段階論、現状分析の3段階に分けて独自の経済学を構築し、その理論は大きな影響を与えた(宇野学派)。 宇野弘蔵が宇野派を代表する研究者と共に、大学の教養課程における経済学の入門書としてまとめたのが本書である。 数多の経済学徒を導いたロングセラーを復刊!  ※本書は1956年3月(上巻)、4月(下巻)に角川全書から刊行された作品を復刊し、図表を再作成し、解説を加えたものです。
  • 社会科学としての経済学
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    資本主義のメカニズムを明らかにするために、経済学はどこまでも科学的でなければならない──。戦後のマルクス研究を主導した宇野弘蔵。彼は教条的な『資本論』読解を批判し、純粋な科学として再構成することを企てた。本書では、経済学が取り組むべき根本課題から語り起こし、自然科学と社会科学の違い、マルクス理論の核心を踏まえたうえで、三段階論に代表される自らの理論を紹介していく。さらにマルクスの一連の著作をコンパクトにまとめた論考も収録。今日の資本主義を分析するために、マルクスをどう活用できるのか。その可能性がもっとも明快に示された一冊。
  • 資本論に学ぶ
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    資本主義に終わりはあるのか、社会主義の失敗を経てもなお、『資本論』を読む意義とは何だろうか──。マルクスを批判的に継承し、イデオロギーを排した純粋な社会科学として再構築することに心血を注いだ宇野弘蔵。その独創的な着想は、資本主義が行き場のない閉塞感を生みだしつつある昨今、再び衆目を集めている。マルクスの魅力とその問題点、さらには自らの理論のエッセンスまでも語り尽くす、『資本論』の導入としても、宇野弘蔵の入門書としても格好の一冊。

ユーザーレビュー

  • 資本論に学ぶ

    Posted by ブクログ

    凄くいい本でした。

    宇野弘蔵という人の印象が変わった。もっととっつき難くいかつい人かと思っていたが全く違った。

    社会主義とは労働力の商品化の廃絶のことであるという。実に面白い。社会主義の主張は大体正しいと思っていたのは本当とのこと。

    僕は基本的に学問は帰納としてあると思っている。自省・反省から帰納として世界を見て取る学問は唯物論と言えると思う。宇野弘蔵が自己批判と不可知論について触れているところがあるが、自己批判とは帰納のことであり唯物論としてある。それに対し不可知論をいう人がいるだろう。不可知論は客観的として演繹として体系を建てるだろう。しかし帰納は決して不可知論にはならない。真

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    2015年04月14日
  • 社会科学としての経済学

    Posted by ブクログ

    マルクス主義というイデオロギーを捨象して、科学的手法でマルクス経済を分析した著者の理論を1冊にまとめたのが本書である。『資本論』の分析を通じて、資本主義が内包する恐慌、戦争、革命の必然性について著者は説いている。また経済学は、自然科学のように原理を技術に使える学問でないと繰り返し主張する。

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    2025年06月21日
  • 資本論に学ぶ

    Posted by ブクログ

     本書は原理論、段階論、現状分析、という独自の理論を生んだ、宇野弘蔵の入門書といえる本。マルクス『資本論』をベースに、資本主義社会の分析に重きを置く宇野派は、主流派のように、マルクスの全てに迎合するわけではない。本書でも、繰り返し述べるように、一部の考えには肯定する一方で、理論的な不十分な点は徹底的に批判する。マルクス経済学者として、宇野はマルクスに真摯に向き合う。
     興味深いことに、『資本論』を初めて読破した時点で、内容の趣旨がよくわからなかったと述べる。同時期に読んだレーニン『帝国主義』のほうが理解できたという。また、マルクス経済学者とはいえ、『資本論』のうち、重要な点だけを繰り返し読み、

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    2023年11月11日
  • 社会科学としての経済学

    Posted by ブクログ

    宇野弘蔵 「 社会科学としての経済学 」

    経済学部の学生に経済学やマルクスについて 講義している感じの本。経済学を学んで、自分がどういう社会に属しているか知り、社会の変化に対応せよ、というメッセージが含まれていると思う


    マルクス「資本論」の論点
    *資本主義社会の運動法則
    *資本主義社会の過程(資本主義社会の発生、発展、没落)
    *資本主義の体系(商品に始まり、諸階級で終わる)
    *私有制との関係性〜土地の私有を前提にして、他人の労働を搾取する関係


    資本論などの要点がまとまったマルクス経済学概要はとても読みやすい



    資本論
    1巻 資本の生産過程
    2巻 資本の流通過程
    3巻 資本的生産

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    2021年11月27日
  • 資本論に学ぶ

    Posted by ブクログ

    宇野弘蔵 「 資本論 に学ぶ 」

    宇野理論についての講演と対談を集めた本。労働価値説、恐慌論など マルクス「資本論」が論証していない部分について考察。見事に論破している。他の資本論解説本とは レベルが違う感じ


    資本主義の成立から消滅まで(資本の原始的蓄積から 収奪者が収奪されるまで)の考察は レーニン「帝国主義」を基礎に マルクス「資本論」を読んでいることがうかがえる内容。レーニン「帝国主義」を読んでみたい


    資本主義社会の基本は「古いものを次々と解体していく商品経済」であり、資本主義の核心は 「労働力の商品化」 社会主義をやるには計画経済をやらなくてはならないが、社会主義の核心は「労

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    2021年11月25日

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