理工作品一覧
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4.0生物学者・岸由二は三浦半島の小網代や、都市河川である鶴見川の環境保全活動に尽力し確かな成果を挙げてきた。小網代とは、源流から海までまるごと自然のままで残っている、全国的にも稀有な流域である。岸と解剖学者養老孟司は、本書で共に小網代を訪れた後、「流域思考」を提唱する。大地は大小の流域によってジグソーパズルのように構成されている。自分の暮らす流域のかたちを把握することができれば、他の流域についての理解も可能になり、ひいては地球環境に対するリアルな認識が生まれる。また、葉のつき方、木の並び方などの自然のありさまは、種の生存にまつわる問題の「解」をあらわすものだ。流域を歩き、「解」を見つめよ。そうすれば、地球の中に暮らす人間が持つ「まともな感覚」が得られるはずだ――。後半では元国土交通省河川局長の竹村公太郎も参加。行政者の視点と志を述べる。
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-「ジャパン・アズ・ナンバースリー」(米「ウォールストリート・ジャーナル」紙)、「飛躍する竜(中国)、沈む太陽(日本)」(英「タイムズ」紙)といった海外論調が示すように、日本の地位の低下が著しい。では、逆風に揺らぐ「ものづくり大国」をいかに立て直すか? 従来路線の強化や事業の再編成が指摘されるが、それだけでは新興国にも勝てない!残された解決策は、いまや他国の追随を許さない「サイエンス型革新技術の創出」である。本書では、アンドロイドロボット、スピントロニクス、ナノカーボン、高温超電導、光触媒など、日本が世界に誇る最新成果を取材し、明日への展望を示す。江崎玲於奈氏(ノーベル物理学賞受賞者)推薦。
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3.5「裏ノーベル賞」の異名を持つ「イグ・ノーベル賞」の人気が高まっている。本書は1991年の創設以来、「ハトを訓練してピカソとモネの絵を区別させることに成功」「犬語翻訳機<バウリンガル>の開発」「迷路を解く粘菌の研究」「ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアで、生ゴミを90パーセント以上削減できることを実証」(2009年生物学賞)などの功績で、19年間で14件を受賞し、文字通りイグ・ノーベル賞で世界をリードする日本人受賞者の取材をもとに、「まず人を笑わせ、そして考えさせる」研究を徹底分析。たかがオモシロ科学と笑うなかれ。科学とは本来自由であり、「笑える」ものなのだ!
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3.0自然状態ではほとんど存在しない猛毒の放射性元素、プルトニウム。原爆の材料として科学者によって人工的にこの世に生み出された。核兵器所有国、ならびにいまは北朝鮮とイランが、この物質、プルトニウムを隠し持っていると疑われているが、じつは、日本も「平和の原子力」=原発の使用済み燃料として、長崎原爆5000発分のプルトニウムを所有している。テロリストにも狙われるプルトニウム。この問題をめぐって、いま日本は、どうしたらいいか、大きな岐路に立っている。 いったいどのようにしてプルトニウムは科学者によって作られたのか。自らの好奇心に忠実に真理に迫る科学像から政治や経済、国家の動向に左右される科学へ、科学の性格が大きく変質した20世紀前半の半世紀を、懸命に生きる科学者たちの群像としていきいきと描き出す。そして今日の日本の原発とプルトニウムをめぐる複雑な事情にメスを入れる。
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-昭和初期、発光動物の研究に生涯を捧げた孤高の学者がいた。実証により自然界のさまざまな「発光現象」を解明する科学的古典。
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4.8四季の夜空をめぐる星座の数々を月を追って紹介するほか、南半球の星座、星座の歴史までを豊富なエピソードを添えて易しく語る。大正十四年に刊行された処女著『星座巡礼』を改稿した星座入門の決定版。
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5.0霜夜にきらめくシリウスに老ホメロスを思い、夏の宵の紅いアンタレースに酔李白を思う。星座にまつわる東西の伝説、星界の神秘と人界との交渉を、香気あふれる流麗な文体で綴った三十篇の天文随筆。
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5.0「キリストのもとに東方三博士を導いた『ベツレヘムの星』とはどの星か」「『西郷星』とは何ぞや」洋の東西を問わず、星や星座はさまざまな伝承の中で語り継がれてきた。そこにこめられた人々の想いとは―「星の抱影」と呼ばれる著者が、夜空にかける飽くなき探求心と、天文に関する広汎な知識、民俗学的手法で、伝承の謎を解き明かす。
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4.0わたしたちがなにげなく仰ぎ見る星空に、天文学者たちは「自分の星」をもっている。ある時はそれと静かな対話を楽しみ、またある時はそれと戦う。観測の合間にかわされる会話や、天文台を訪ねる人とのふれあい──興味深いエピソードをちりばめて、岡山天体物理学観測所で副台長を勤め、星と対話を続けた著者が記す。天文台職員たちの生活をうかがい知ることができる好著。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人類だって絶滅するかもしれない? いつ、どうして生物は絶滅する? どんどん絶滅している!1年間に4万種! 絶滅したくない!どうすれば切り抜けられる? みんな絶滅!「大量絶滅事件」 シリーズ累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』 おもしろい!だからもっと知りたい! 絶滅動物の話 40億年に及ぶ地球のヒストリー。 その中で繰り返されてきた生き物たちの絶滅。 もはや私たちが出会うことのかなわない彼らの あまりに興味深いエピソードを紹介。 絶滅とは何か。 「弱いから」滅び、「強いから」生き残るわけではない。 なぜ彼らは滅び、また生き残ったのか。 我々人類こそが絶滅の原因だった生き物たちもいる。 発見から30年もたたずに食い尽くされたステラーカイギュウ。 人類が現れるまで無敵だった巨大ナマケモノ、メガテリウム。 あるいは進化の果てに潰えた者たち。 さすがに大きくなりすぎたジャイアントペンギン。 肉食をやめたら生活が合わなかったアルクトテリウム。 環境や競争に敗れた末、絶滅の運命をたどることもある。 たどり着いた最後のすみかが噴火で沈没したオオウミガラス。 クローンで復活するも「2度の絶滅」をしたピレネーアイベックス。 絶滅は過去のできごとではない。 種の断絶が危ぶまれる生き物は、我々が生きるこの世界にも存在する。 トラ、オオサンショウウオ、ヤンバルクイナ、ホッキョクグマといった 絶滅危惧種がそれだ。 絶滅といえばこれ、謎多きニホンオオカミや 「最後の1頭」が2012年に死亡したピンタゾウガメも。 触れれば触れるほど知りたくなる もう永遠にいなくなってしまった、 いつかはいなくなってしまうかもしれない 彼らの物語。 ひょっとすると、人類もいつかは……?
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 苔と地衣類を詳解する初の図鑑です。苔の美しい写真と、拡大部の写真、それぞれのスペックはもちろん、いったいどこに生えているのか、どんな場所が好きなのか、季節による見え方はどう違うのかなど主に生態を中心に解説していきます。また拡大した時の葉の形状のイラストなど、栽培に役立つ実用的な内容の図鑑となっているのも特徴です。 苔のパートには苔むすびなど苔にまつわる生態に精通している園田純寛氏を、地衣類パートには若い世代の視点で人気の上田菜央氏を迎え、それぞれ独自の視点でたのしく解説をしていきます。苔パートではさらに、「苔には寿命がない理由」など面白いコラムも充実しています。地衣類は見た目だけでは同定できない難しさなど「知らなかった!」と思わず口にしそうな生態もよくわかるよう解説しています。 これまでになかった似ているけれど全然違う二つの生物たちを一度に楽しめる初の図鑑で、ミクロの知らない世界を楽しく学んでみましょう。最近は定番となったテラリウムやパルダリウムの制作にもきっと役立つことと思います。