杉晴夫の作品一覧
「杉晴夫」の「筋肉は本当にすごい すべての動物に共通する驚きのメカニズム」「神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「杉晴夫」の「筋肉は本当にすごい すべての動物に共通する驚きのメカニズム」「神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
論文捏造はなぜ起きたのか?
著:杉 晴夫
光文社新書 714
各国で熾烈な競争が続く、生命科学の最先端で起きた、理研STAP細胞事件
その原因と、その背景にある文部科学行政の病理を描く
気になったのは以下
■理化学研究所
タカジアスターゼやアドレナリンの合成者である高瀬譲吉が渋沢栄一らの援助を得て設立した民間研究所が理化学研究所である
GHQは、理化学研究所を解体を命じ、生産部門は、科研製薬として分離、研究部門は和光に移転して、理化学研究所となった
STAP細胞事件が発生したときの、理事長は、ノーベル化学賞の野依良治
背景としては3つ
①ノーベル生理学賞を受賞した京都大学のip
Posted by ブクログ
「食物に有毒な物質が含まれていれば病気になることは誰でも容易に理解できるが、食物中にごく微量の物質が欠けていても病気になることを人々に納得させる困難さは、現代のわれわれの想像をはるかに超えるものであった。」
栄養学の成立に至るまでの、関連分野も含めた学者達の苦闘の歴史が綴られている。
ノーベル賞が慎重になったのは、後に誤りと判明した理論に早々と受賞させてしまったケースが続いた事への反省だった、とか、
実践の学問として栄養学を化学から分離独立させようという動きが、世界に先駆けて日本で起こっていた、など、
色々と興味深い話が載っていた。
中でも自説を盲目的に信奉し、証拠が出ても他説を認めなか
Posted by ブクログ
いつも思うことだが人類の科学結果は素っ気ないこともあるが、その発見の歴史はいろいろな紆余曲折があり興味深い。
本書は、栄養学(一部は生化学となるが)の歴史を追いながら、今では当たり前になっていることがどのようにして発見・研究されたかわかる中で、意味づけがわかってくると思う。
内容は、1章が熱関係も含めた自然科学、2章が3大栄養素、3.4章がビタミンの発見史、5章が生化学としてクエン酸回路に至るまでの発見史(著者の専門に近いらしい)、6章が第二次世界大戦後の給食開始などのエピソードである。
試験のためだけだともったいないので、栄養素や仕組みを覚える前に本書のように歴史を知ったうえで学ぶと、