作品一覧

  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,100円 (税込)
    ラボアジエ、ボルツマンらの「熱」の研究、エネルギー源論争とアルプス登山実験、マッカラム、ゴールドバーガー、高木兼寛による「病原菌なき難病」征服とビタミンの発見……。そこには探偵小説をしのぐスリルとドラマがある。さらに大戦後の飢えた子どもたちを救ったサムス、最新知識の導入に努めた日野原重明、杉靖三郎ら、わが国の栄養学の「成立秘話」も明かす。(ブルーバックス・2013年4月刊)
  • 論文捏造はなぜ起きたのか?

    論文捏造はなぜ起きたのか?

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻836円 (税込)
    世界を騒がせた、理化学研究所STAP細胞事件。この背後には日本の歪んだ科学行政があった。外圧によってもたらされた、分子生物学・再生医療分野の盛況と、潤沢すぎる研究資金。大学の独立行政法人化により伝統と研究の自由を蹂躙され、政府・産業界の使用人と化した大学研究者たち。学術雑誌の正体と商業主義……など、研究者を論文捏造に走らせる原因の数々を、81歳の国際的生理学者が、科学史を交えつつ鋭く指摘する。
  • 神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流

    神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,188円 (税込)
    生体のニューロン回路の謎解明に挑む。18世紀末、イタリアの物理学者ガルバニによって世界で初めて生体を流れる電気信号の存在が明らかになった。電気信号が、脳や体をどうやって動かすのか、その謎を解明するのに150年以上を要した。日本人を含む偉大な研究者たちがそのメカニズムを解き明かすことで、神経とシナプスで起こる複雑な生体電気信号の実体がわかってきた。記憶や意識は脳の中でどのように生まれるのか。ニューロン同士はどのように連係し合っているのか。21世紀の脳科学は生体電気信号をより深く知ることで意識の謎を解き明かす道を切り拓くかもしれない。(ブルーバックス・2015年11月刊)
  • ストレスとはなんだろう 医学を革新した「ストレス学説」はいかにして誕生したか

    ストレスとはなんだろう 医学を革新した「ストレス学説」はいかにして誕生したか

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻902円 (税込)
    「ストレス」を発見した天才科学者ハンス・セリエをめぐる物語。私たちは当たり前のように「ストレス」という言葉を使うが、実は、この言葉が誕生してから、約80年しか経っていない。すべての病気の原因が病原体にあると信じられていた1930年代、若き天才科学者 ハンス・セリエは、心や肉体へのストレスが体の変調をもたらすという画期的な「ストレス学説」を提唱した。医学を革新した天才的な閃きはいかにして生まれたのか? 科学者たちが織りなす人間ドラマを通じて、「ストレス学説」誕生の秘密に迫る力作。(ブルーバックス・2008年6月刊)
  • 現代医学に残された七つの謎 : 研究者の挑戦を拒み続ける人体の神秘

    現代医学に残された七つの謎 : 研究者の挑戦を拒み続ける人体の神秘

    ビジネス・実用

    3.8
    1巻990円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 まだこんなにあった人体の「盲点」に挑む! 鍼灸はなぜ「効く」のか? ヒトはなぜ眠るのか?「病は気から」は本当? 筋肉はなぜ動く? 記憶の貯蔵場所は? など現代医学が解けない謎に迫り人体の神秘を明かす。(ブルーバックス・2009年9月刊)
  • 筋肉は本当にすごい すべての動物に共通する驚きのメカニズム

    筋肉は本当にすごい すべての動物に共通する驚きのメカニズム

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻1,210円 (税込)
    筋肉の活動は、心臓血管系や消化吸収系をはたらかせるために、また不適切な環境から逃れるために、必要不可欠で、筋肉なしには一瞬たりとも生存を続けることができません。そのしくみと驚きのパワーの秘密を解説します。人間の筋肉の構造や性能はもちろん、鳥類が飛翔するときの筋肉、昆虫の飛翔と発音に使われる筋肉、水棲動物の遊泳運動ではたらく筋肉など、動物の動きに関する筋肉について、詳しく解説します。
  • 日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか~国際的筋肉学者の回想と遺言~

    日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか~国際的筋肉学者の回想と遺言~

    ビジネス・実用

    -
    1巻990円 (税込)
    明治維新以降、欧米の科学技術の導入により生命科学の巨人たちを輩出した日本。しかしこの成果はすぐに途絶える。原因として、一、他人を妬む国民性、二、教授の利己性と後継者の矮小化、三、教授の言いなりの政府の見識欠如、四、新聞や学術誌編集者の能力の劣化がある。さらに深刻な打撃が国立大学の独立行政法人化だ。九十歳近い現役研究者が、経験をもとに、日本の生命科学を若い独創性に富む研究者の力で救う方策を提案する。
  • 欧米のオペラ・コンサートから見た歴史の流れ 終焉に向かう古典オペラ

    欧米のオペラ・コンサートから見た歴史の流れ 終焉に向かう古典オペラ

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,441円 (税込)
    「例えばローマ時代の人々を演ずる歌手たちが、背広にネクタイ姿で現れたら、観客はもはや彼らの姿にローマ時代の衣装を想像で重ね合わせることはできない。この結果観客は、出だしからオペラに対する期待を打ち砕かれてしまう」(本文より)。オペラは歴史を語っていた! 欧米のオペラを半世紀見続けてきた著者が語る、古典オペラが迎えようとしている残酷なフィナーレへの警鐘。
  • 筋肉はふしぎ 力を生み出すメカニズム

    筋肉はふしぎ 力を生み出すメカニズム

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,012円 (税込)
    使えば使うほど性能がアップする「筋肉エンジン」! 計り知れない力を生み出す「筋肉エンジン」のしくみに迫る。絶えず自動的にリニューアルされているばかりでなく、使えば使うほどバージョンアップされていく筋肉。そのはたらきをエンジンになぞらえれば、アクセルはなんと人間の「意志」なのだ。「身体」の化学反応を「心」がコントロールする、なぞに満ちた筋肉活動のしくみを最新の知見を交えながらやさしく解説した入門書。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

ユーザーレビュー

  • ストレスとはなんだろう 医学を革新した「ストレス学説」はいかにして誕生したか

    Posted by ブクログ

    ストレスの概念を確立し広めたのはハンス・セリエ。その出発点となったのは、1936年のたった半ページのNature論文。被験体はラット、著者はセリエひとり。ただ、論文に「ストレス」の文字は出てこない。どうしてそんな実験をしたのかもわからない。私はそれがずっと疑問だった。
    本書には、その答えが書いてある。当時の内分泌学の研究の流れのなかに位置づけると、いろんなものが見えてくる(人間関係までも)。なるほど、そういうことだったのか。
    著者の専門は筋収縮の生理。「あとがき」によると、定年後、生理学全般の講義をもつことになり、ストレスについても勉強せざるをえなくなったということらしい。
    でも、もうひとつ、強力な動機がある。父親はセリエの著書の翻訳もした杉靖三郎。大学生の時、来日したセリエに自宅で会ってもいる。ならば、書かざるをえないだろう。書かれるべくして書かれた一冊なのだ。読みやすい。とくに前史が詳しく、有益。

    0
    2025年05月05日
  • 論文捏造はなぜ起きたのか?

    Posted by ブクログ

    論文捏造はなぜ起きたのか?
    著:杉 晴夫
    光文社新書 714

    各国で熾烈な競争が続く、生命科学の最先端で起きた、理研STAP細胞事件
    その原因と、その背景にある文部科学行政の病理を描く

    気になったのは以下

    ■理化学研究所

    タカジアスターゼやアドレナリンの合成者である高瀬譲吉が渋沢栄一らの援助を得て設立した民間研究所が理化学研究所である

    GHQは、理化学研究所を解体を命じ、生産部門は、科研製薬として分離、研究部門は和光に移転して、理化学研究所となった

    STAP細胞事件が発生したときの、理事長は、ノーベル化学賞の野依良治
     背景としては3つ
     ①ノーベル生理学賞を受賞した京都大学のips細胞の権威、山中伸弥に対抗する
     ②STAP細胞を成功させ、政府の政策的予算を獲得する
     ③そして、その天下り先として、理化学研究所の事務部門を確保する

    小保方氏1人に責任をなすりつけ、組織をまもろうとしたが、結果、調査委員会は総崩れ、所管の科学技術庁は、文部省に吸収合併されるに至っている

    ■生命科学史

    日本

    明治時代の研究者は、研究室に閉じこもるだけの学者ではなく実学の人々であった

    ・理化学研究所 高瀬譲吉
    ・北里柴三郎 コッホ門下なるも帰国後不遇に、福沢諭吉の援助を得て、北里研究所を創立
    ・山極勝三郎 ウサギの耳にコールタールをつけて、初の科学物質による発がんに成功
    ・鈴木梅太郎 オリザニン、ビタミン研究
    ・池田菊苗 グルタミン酸ナトリウム
    ・秦佐八郎 感染症に対するサルバルサンの開発、初の化学物質を使用する化学療法を創始
    ・野口英世 ロックフェラー研フレクスナーの寵愛を受ける。黄熱病の発見はまちがいか、バイタリティはあった

    1930~1950 分子生物学 にて、ブレークスルーが起きる
    ・ロックフェラー研のエイブリー
    1953 ワトソン、クリックのDNA2重らせん構造の発見、分子遺伝学の興隆
     核酸研究へ
    1987 利根進ノーベル生理学・医学賞授賞 分子免疫学

    DNA解析にてもアメリカからの圧力がなければ日本は引き気味であった

    <科学史上データ改ざんは何度もあった>
    ・ガリレオ、ニュートン、メンデルにも改ざんの疑い
    ・ロックフェラー研リップマン研究室
    ・コーネル大学スペクター事件
    ・マサチューセッツ総合病院 論文捏造 培養細胞はフクロウザルのもの
    ・ピルトダウン人 人骨捏造事件
    ・神の手、藤村新一、旧石器捏造事件
    ・北朝鮮 キム・ポンハン事件 ツボの研究

    ■日本の科学行政

    寺田寅彦氏の言
    我が国では、自国民の独創活動を軽視してその芽を摘み、一方欧米で発展した研究分野をありがたがり、これをそっくり輸入して模倣し、何年かしてやっと彼らの研究レベルに追いついたと自賛する
    しかし、そのころには、欧米で別な独創的研究が半ば出来上がっている

    ■学術誌ネイチャーの実態

    ・ネイチャーは、露骨な商用主義による、論文のえり好み
    ・査読という、論文チェックも、権威者ではなく、未熟で無知な研究者も加わっている
    ・PLOSというアクセス・フリー学術誌の台頭
    ・雨後の竹の子のごとく、PLOSを模倣する劣悪なフリー学術誌の乱立している
    ・サイエンスもフリー学術誌の論文には、独自の調査を行っている

    ■日本の大学改革の状況

    ・国立大学を法人化させて、これまでの文部科学省・大学の対等な関係から、主人と使用人の関係へ変質
    ・通常予算を削減し、国家的要請のある研究に予算を配分、役立たずと思われた研究室は姿を消していった
    ・研究者は、競争的研究資金を獲得しなければ、学会への出席に自費でゆかなければならない状況に陥る
    ・教授の数は維持できても、助手が減り、学生の面倒や、助手自体の研究もできないことに

    ・予算申請しても、日本では、NGの理由も公表されることはない
    ・研究費用のチェックや、申請そのものも、密室で、かつ、権威者が行っているわけではない、予算がついていない
    ・一方、巨額予算をつけてもらっても、使うのが大変、高価な家具やPCに囲まれていた小保方研究室、予算の執行に対するチェック機能もない。逆に予算を使い切ってしまうと、4,5月の空白期間になにもできなくなってしまう

    ・しょせん、日本の教育行政、科学行政は、政府の関連省庁内のほんの一握りの人々によって立案実行されている

    ■ips細胞の真相 山中氏 宝くじにあたったようなもの ⇒ 非常な運に恵まれた

    受精卵の初期では、どんな組織、器官への細胞にも分化しうる
    発達してくると、特定細胞にしかならなくなる
    ⇒このままでは、受精卵とはいえ、人間なのであるから、尊厳をもっている
    ⇒そこで分化した細胞を、初期状態へ戻すことが研究テーマとなる
    体細胞から、万能細胞を抽出する方法にて、取り出した細胞をips細胞と命名した

    目次
    はじめに
    第1章 理化学研究所STAP細胞事件とは
    第2章 研究者はなぜ、データを捏造するのか
    第3章 明治時代の生命科学の巨人たちはいかに活躍したか
    第4章 近年のわが国の生命科学の沈滞
    第5章 科学史上に残る論文捏造
    第6章 分子遺伝学の歴史と、今後の目標
    第7章 わが国の生命科学の滅亡を阻止するには
    おわりに
    主要参考文献

    ISBN:9784334038175
    出版社:光文社
    判型:新書
    ページ数:256ページ
    定価:760円(本体)
    発売日:2014年09月20日第1刷

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    2024年03月28日
  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    Posted by ブクログ


    「食物に有毒な物質が含まれていれば病気になることは誰でも容易に理解できるが、食物中にごく微量の物質が欠けていても病気になることを人々に納得させる困難さは、現代のわれわれの想像をはるかに超えるものであった。」

    栄養学の成立に至るまでの、関連分野も含めた学者達の苦闘の歴史が綴られている。
    ノーベル賞が慎重になったのは、後に誤りと判明した理論に早々と受賞させてしまったケースが続いた事への反省だった、とか、
    実践の学問として栄養学を化学から分離独立させようという動きが、世界に先駆けて日本で起こっていた、など、
    色々と興味深い話が載っていた。

    中でも自説を盲目的に信奉し、証拠が出ても他説を認めなかったり、意図的に無視したりなど、学者達のある意味人間らしいエピソードが満載で面白かった。


    しかし、コッホやパスツールが病原菌を発見し感染症を次々と駆逐していった時代の熱狂は、どれ程のものだったのだろうか。

    今では想像するしかないが、それは悪者を特定したという快感だったり、未知の領域を征服していく高揚感、また日本においては周回遅れの日本医学を世界レベルに引き上げたいという焦りも加わって、一大潮流となっていたのだと思う。

    脚気細菌説に固執し、日露戦争で多大な犠牲を出す元凶となった森鴎外ら陸軍医官達に著者は厳しい評価を下しているが、彼らを単純に愚かだと嘲笑する気になれないのは、その思考回路に一定のシンパシーを感じてしまうからでもある。

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    2019年10月06日
  • 論文捏造はなぜ起きたのか?

    Posted by ブクログ

    学術誌OA化の現状、インパクトファクター至上主義が日本の悪しき慣習だという点、大学の制度的腐敗、などは自分の仕事の行き詰まりと見事にリンクして、妙に納得できた。
    天才の発想と証拠の捏造、ブレイクスルーからノーマルサイエンスという流れ、「学問の進歩は捏造論文によっては阻害されない」という欧米の風土については非常に興味深い。

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    2014年11月02日
  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    Posted by ブクログ

    いつも思うことだが人類の科学結果は素っ気ないこともあるが、その発見の歴史はいろいろな紆余曲折があり興味深い。

    本書は、栄養学(一部は生化学となるが)の歴史を追いながら、今では当たり前になっていることがどのようにして発見・研究されたかわかる中で、意味づけがわかってくると思う。

    内容は、1章が熱関係も含めた自然科学、2章が3大栄養素、3.4章がビタミンの発見史、5章が生化学としてクエン酸回路に至るまでの発見史(著者の専門に近いらしい)、6章が第二次世界大戦後の給食開始などのエピソードである。

    試験のためだけだともったいないので、栄養素や仕組みを覚える前に本書のように歴史を知ったうえで学ぶと、頭に入りやすいのではないかと思った。

    0
    2013年09月17日

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