作品一覧

  • 日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか~国際的筋肉学者の回想と遺言~
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    1巻990円 (税込)
    明治維新以降、欧米の科学技術の導入により生命科学の巨人たちを輩出した日本。しかしこの成果はすぐに途絶える。原因として、一、他人を妬む国民性、二、教授の利己性と後継者の矮小化、三、教授の言いなりの政府の見識欠如、四、新聞や学術誌編集者の能力の劣化がある。さらに深刻な打撃が国立大学の独立行政法人化だ。九十歳近い現役研究者が、経験をもとに、日本の生命科学を若い独創性に富む研究者の力で救う方策を提案する。
  • 現代医学に残された七つの謎 : 研究者の挑戦を拒み続ける人体の神秘
    3.8
    1巻990円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 まだこんなにあった人体の「盲点」に挑む! 鍼灸はなぜ「効く」のか? ヒトはなぜ眠るのか?「病は気から」は本当? 筋肉はなぜ動く? 記憶の貯蔵場所は? など現代医学が解けない謎に迫り人体の神秘を明かす。(ブルーバックス・2009年9月刊)
  • ストレスとはなんだろう 医学を革新した「ストレス学説」はいかにして誕生したか
    4.0
    1巻902円 (税込)
    「ストレス」を発見した天才科学者ハンス・セリエをめぐる物語。私たちは当たり前のように「ストレス」という言葉を使うが、実は、この言葉が誕生してから、約80年しか経っていない。すべての病気の原因が病原体にあると信じられていた1930年代、若き天才科学者 ハンス・セリエは、心や肉体へのストレスが体の変調をもたらすという画期的な「ストレス学説」を提唱した。医学を革新した天才的な閃きはいかにして生まれたのか? 科学者たちが織りなす人間ドラマを通じて、「ストレス学説」誕生の秘密に迫る力作。(ブルーバックス・2008年6月刊)
  • 筋肉は本当にすごい すべての動物に共通する驚きのメカニズム
    値引きあり
    3.5
    1巻847円 (税込)
    筋肉の活動は、心臓血管系や消化吸収系をはたらかせるために、また不適切な環境から逃れるために、必要不可欠で、筋肉なしには一瞬たりとも生存を続けることができません。そのしくみと驚きのパワーの秘密を解説します。人間の筋肉の構造や性能はもちろん、鳥類が飛翔するときの筋肉、昆虫の飛翔と発音に使われる筋肉、水棲動物の遊泳運動ではたらく筋肉など、動物の動きに関する筋肉について、詳しく解説します。
  • 論文捏造はなぜ起きたのか?
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    1巻836円 (税込)
    世界を騒がせた、理化学研究所STAP細胞事件。この背後には日本の歪んだ科学行政があった。外圧によってもたらされた、分子生物学・再生医療分野の盛況と、潤沢すぎる研究資金。大学の独立行政法人化により伝統と研究の自由を蹂躙され、政府・産業界の使用人と化した大学研究者たち。学術雑誌の正体と商業主義……など、研究者を論文捏造に走らせる原因の数々を、81歳の国際的生理学者が、科学史を交えつつ鋭く指摘する。
  • 神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流
    値引きあり
    4.0
    1巻831円 (税込)
    生体のニューロン回路の謎解明に挑む。18世紀末、イタリアの物理学者ガルバニによって世界で初めて生体を流れる電気信号の存在が明らかになった。電気信号が、脳や体をどうやって動かすのか、その謎を解明するのに150年以上を要した。日本人を含む偉大な研究者たちがそのメカニズムを解き明かすことで、神経とシナプスで起こる複雑な生体電気信号の実体がわかってきた。記憶や意識は脳の中でどのように生まれるのか。ニューロン同士はどのように連係し合っているのか。21世紀の脳科学は生体電気信号をより深く知ることで意識の謎を解き明かす道を切り拓くかもしれない。(ブルーバックス・2015年11月刊)
  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ
    値引きあり
    4.5
    1巻550円 (税込)
    ラボアジエ、ボルツマンらの「熱」の研究、エネルギー源論争とアルプス登山実験、マッカラム、ゴールドバーガー、高木兼寛による「病原菌なき難病」征服とビタミンの発見……。そこには探偵小説をしのぐスリルとドラマがある。さらに大戦後の飢えた子どもたちを救ったサムス、最新知識の導入に努めた日野原重明、杉靖三郎ら、わが国の栄養学の「成立秘話」も明かす。(ブルーバックス・2013年4月刊)
  • 筋肉はふしぎ 力を生み出すメカニズム
    値引きあり
    -
    1巻506円 (税込)
    使えば使うほど性能がアップする「筋肉エンジン」! 計り知れない力を生み出す「筋肉エンジン」のしくみに迫る。絶えず自動的にリニューアルされているばかりでなく、使えば使うほどバージョンアップされていく筋肉。そのはたらきをエンジンになぞらえれば、アクセルはなんと人間の「意志」なのだ。「身体」の化学反応を「心」がコントロールする、なぞに満ちた筋肉活動のしくみを最新の知見を交えながらやさしく解説した入門書。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 欧米のオペラ・コンサートから見た歴史の流れ 終焉に向かう古典オペラ
    値引きあり
    -
    1巻288円 (税込)
    「例えばローマ時代の人々を演ずる歌手たちが、背広にネクタイ姿で現れたら、観客はもはや彼らの姿にローマ時代の衣装を想像で重ね合わせることはできない。この結果観客は、出だしからオペラに対する期待を打ち砕かれてしまう」(本文より)。オペラは歴史を語っていた! 欧米のオペラを半世紀見続けてきた著者が語る、古典オペラが迎えようとしている残酷なフィナーレへの警鐘。

ユーザーレビュー

  • ストレスとはなんだろう 医学を革新した「ストレス学説」はいかにして誕生したか

    Posted by ブクログ

    ストレスの概念を確立し広めたのはハンス・セリエ。その出発点となったのは、1936年のたった半ページのNature論文。被験体はラット、著者はセリエひとり。ただ、論文に「ストレス」の文字は出てこない。どうしてそんな実験をしたのかもわからない。私はそれがずっと疑問だった。
    本書には、その答えが書いてある。当時の内分泌学の研究の流れのなかに位置づけると、いろんなものが見えてくる(人間関係までも)。なるほど、そういうことだったのか。
    著者の専門は筋収縮の生理。「あとがき」によると、定年後、生理学全般の講義をもつことになり、ストレスについても勉強せざるをえなくなったということらしい。
    でも、もうひとつ、

    0
    2025年05月05日
  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    Posted by ブクログ


    「食物に有毒な物質が含まれていれば病気になることは誰でも容易に理解できるが、食物中にごく微量の物質が欠けていても病気になることを人々に納得させる困難さは、現代のわれわれの想像をはるかに超えるものであった。」

    栄養学の成立に至るまでの、関連分野も含めた学者達の苦闘の歴史が綴られている。
    ノーベル賞が慎重になったのは、後に誤りと判明した理論に早々と受賞させてしまったケースが続いた事への反省だった、とか、
    実践の学問として栄養学を化学から分離独立させようという動きが、世界に先駆けて日本で起こっていた、など、
    色々と興味深い話が載っていた。

    中でも自説を盲目的に信奉し、証拠が出ても他説を認めなか

    0
    2019年10月06日
  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    Posted by ブクログ

    いつも思うことだが人類の科学結果は素っ気ないこともあるが、その発見の歴史はいろいろな紆余曲折があり興味深い。

    本書は、栄養学(一部は生化学となるが)の歴史を追いながら、今では当たり前になっていることがどのようにして発見・研究されたかわかる中で、意味づけがわかってくると思う。

    内容は、1章が熱関係も含めた自然科学、2章が3大栄養素、3.4章がビタミンの発見史、5章が生化学としてクエン酸回路に至るまでの発見史(著者の専門に近いらしい)、6章が第二次世界大戦後の給食開始などのエピソードである。

    試験のためだけだともったいないので、栄養素や仕組みを覚える前に本書のように歴史を知ったうえで学ぶと、

    0
    2013年09月17日
  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    Posted by ブクログ

    筆者の主観が多く見られるものの、栄養学や生化学といった(実践的要素を含む)学問がいかに形成されてきたかといった歴史は、非常に興味深いものであった。
    高校の化学の時間にこういった内容に触れたり、第二次世界大戦を栄養の観点から考察するという機会があればよかったと思う。

    あとサムス大佐かっこいいです。

    0
    2013年06月26日
  • 栄養学を拓いた巨人たち 「病原菌なき難病」征服のドラマ

    Posted by ブクログ

    今では当たり前のように受け入れている科学的な事実が発見される過程が、こんなにドラマチックだったのかと驚かされる。熱力学がいかにして栄養学という果実を宿すのか。ビタミン発見の競争。ビタミンB12が発見されるまで、悪性貧血の患者は生のレバーを毎日500g食べなければならなかった。クレブス回路で有名なクレブスは研究室を追い出された。

    栄養学はまだまだ新しい学問で、最初のビタミンが発見されてから来年で100年である。科学的な発見につながるかはともかく、過去を見直すことで、未来がすこしは見えてくるのではなかろうか。

    硬いテーマだが、予想以上に面白い本だった。文句なしにお勧め。

    0
    2013年06月13日

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