・単語の意味がわかるためには、その記号を自分が蓄積させている記憶心像と照合させる必要があります。その都度、辞書を引いて「あゝ、わかった」ではなかなか先へ進めません。自分でちゃんと記憶しておく必要があります。
・いろんな記憶
① 情動反応 悲しくなるとなけてくる、うれしくなると笑えてきます。この情動反応も記憶の1つです。
② 出来事の記憶 身の回りに起こる1回1回の出来事の記憶 出来事、場所、時間、感情、その時の考えなどさまざまな情報の複合体で、シーンの連続として記録されます
③ 意味の記憶 出来事のうちの変わらない部分です。生活に必要な概念や約束事の記憶です
ことがらの記憶 あるまとまりを形成していることがらがそのまま記憶されていて、それを呼び出せばその記憶の働きが終了するタイプの記憶 何度も繰り返し経験することで少しずつ作り上げている記憶
関係の意味 ことがらとことがらの関係 たとえば親子関係
変化の概念 動詞のイメージ 隠れる、移るなどの概念
④ 手順の記憶
・すべて最初は出来事として記憶される
・いろいろな「わかる」
① 全体像で「わかる」 地図をイメージ、大局観、俯瞰、 「木を見ず、森を見よ」
② 整理すると「わかる」 分類できるとすっきりする
③ 筋が通ると「わかる」 説明がうまくつながれば「わかった」と感じられる。
④ 空間関係で「わかる」 2次元、3次元イメージでわかる。立体の理解、回転、移動、変型できるとわかる
⑤ 仕組みで「わかる」 物体の相互の動きを理解することでわかる 動きの背後・理由を知ることでわかる
⑥ 規則で「わかる」 原理原則を理解する 手順を進めてわかる わかったというのは感情なのでです。約束の手順を進めるにあたって何かを感じることはありません。
・どんなときに「わかる」
① 直観的に「わかる」 納得する、合点がいく、腑に落ちる
② まとまることで「わかる」 本を読み終えてわかる。ドラマを見終えてわかる。友人と会話をしてわかる
③ ルールを発見することで「わかる」 仮説検証してわかる
④ 置き換えることで「わかる」 比喩や、たとえ話をみてわかる