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Posted by ブクログ
人間にできて機械にはできないことの一つに意味というものを持つことがあるそうだ。AIには言葉の意味が分からない。統計的に意味にあたるものを確率論的に持ち出すことしかできないのだそうだ。それでは人が感じる意味とはどのような仕組みで獲得されるのだろうか。そのヒントがある。本書の筆者は神経心理学という分野の第一人者で高次脳機能障害などの研究をされている方である。
タイトルのように人には「気づく」という自覚がある。視界に入ったものでもはっきりと意識されないうちは気づかない。しかし、神経的には深く眠る感情のようなものがあり、それが特定のイメージに結び付き言葉と結びついて行動となるという。一連の流れをつかさどっているものを我々は普通、こころと呼んでいるのだそうだ。
気づきの経験は蓄積され、つねに今の自分に影響を与える。こころにとっては今が過去とともにあるだという。そこに意味が生じてくるのだ。意味はその人の人生のすべてが関与したものになる。だから、機械が得意とする一対一の変換では対応がしにくいのだ。
脳がどのような働きをしているのかについては、高次脳機能の障害が出た人の実態調査から経験的に証明できることは私も実見したことがある。人にとっての心とか精神といったものがいかなるものなのかを考えさせられるのがこの種の研究の魅力だと思う。
Posted by ブクログ
む、難しい……。断片的にしか理解できてないけど、興味深い部分はたくさんありました。
特に印象に残ったところメモ。
●脳機能に異常が生じて認知機能に障害が出ると、「それが認識できない世界」がその人にとっての普通になってしまう
認知症の人が「自分の記憶や認知機能に欠けがある」ことを自覚できなくなるのって、そういうことなんだなぁって納得した。
と同時に、自分が本当に世界を正しく知覚できてるのかどうか、少なくとも危ないものをちゃんと認識できているのか怖くなってもきた……。
●脳細胞の成長=既にある記憶のアップデートしかできない
これ『独学大全』の読書猿さんもネットのコラムで言ってたりしたので、既に意識してる人も少なくないかもだけど。
新しいことを覚えるということは、基本的に新しい刺激を今ある知識に関連付けることなんですよね。
つまりこの本が難しく感じたのは、読んだ情報を自分の中に今ある知識に関連付けるのが難しかったってことなんだろうなぁ。
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