山鳥重のレビュー一覧

  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    「わかる」ということを脳科学の観点から解説した本。
    「わかる」というのは感情。
    「わかる」ためには、記憶が必要であり、わかったことでないと表現できない。逆にいえば、表現をするためには、「わかる」必要があり、そのためには記憶が必要である、ということが「わかった」。村上春樹が「職業としての小説家」で記し...続きを読む
  • 「気づく」とはどういうことか ──こころと神経の科学
     人間にできて機械にはできないことの一つに意味というものを持つことがあるそうだ。AIには言葉の意味が分からない。統計的に意味にあたるものを確率論的に持ち出すことしかできないのだそうだ。それでは人が感じる意味とはどのような仕組みで獲得されるのだろうか。そのヒントがある。本書の筆者は神経心理学という分野...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    知覚のもっとも重要な働きは、対象を区別すること。
    違いがわかるという能力が、知覚の基本。
    わかるとは分かつと書き、分かるの基礎は区別。
  • 言葉と脳と心 失語症とは何か
     失語症を研究している筆者が言葉とは何か、心とは何かを考察する一書。専門的な知識に関することはよくわからないが研究しようと知る方向性は極めて興味深い。
     そもそも私たちは物事を言葉で考え、言葉のルールに乗っ取ってものごとを判断する。脳に障害が起きたときには言葉が不自由になるが、その不自由になるなり方...続きを読む
  • ヒトはなぜことばを使えるか 脳と心のふしぎ
    失語症の説明から始まって、言葉と脳の関係を科学的に説明し、さらには心と脳の関係について明解にわかりやすく書かれている。

    心は意識→情→知→意という構造になっているらしい。
    「感情は心という器を満たしている液体のようなものである。この感情の海に、ことばのような記号性の心像や、物体の形状のような知覚性...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    2013年08月 06/46
    あきらかに読んでいたのに登録しておらず、今回読みなおして再登録。
    モノ、コト、ヒトと出会い、好奇心を持った時、人はその対象をわかろうとします。
    平易な言葉で「わかる」ことの仕組みを解説し、「わかる」状態を定義しており、「わかる」とはどういことか、より「わかる」ためにどう...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    いわゆる「目からウロコ」というタイプの知識ではありませんが、深い見識と分析により記憶と理解の関係が体系的に示されています。

    例の示し方が秀逸で、理解を助けるだけではなく、読者である自分がまさに「出来事の記憶」、「意味の記憶」を構築する過程を体感させてくれるように感じました。

    「わかる」ということ...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    そのものズバリ、「わかる」とはどういうことなのか?
    ヒトの認識のメカニズムを、脳の高次機能障害の臨床医である著者が解き明かす……というと何やら取っつき難い雰囲気もありますが、具体例を織り交ぜながらの解説はそれはそれは面白く、スルスルと読めてしまいました。

    第1章・「わかる」ための素材(知覚心像・記...続きを読む
  • 「気づく」とはどういうことか ──こころと神経の科学
    気づくとは、現在の自分の「こころ」の動きを自分が意識すること。
    「こころ」とは、思う・考えると言うことで、何かと何かを関係づけようとすること。

    コア感情(意識されない心理過程)
    感情(喜怒哀楽、五感、意識される心理過程)
    意志(行為= 意図的な運動)

    鈴木大拙「妙好人」今の己の心を味わうことが...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    困ったことがあると誰かなんとかしてくれるって思ってることが、わかるをそれまでにしてしまってることって日常生活ですらいっぱいあるなと改めて感じました。
  • 「気づく」とはどういうことか ──こころと神経の科学
    本書の著者の山鳥先生は,海外の病院でのレジデント経験をお持ちで,非常に含蓄溢れる神経生理学者であるのだと思います。本書の中では山鳥先生の専門知識を踏まえつつも,多くの哲学者に関する理論や仏教に関わるような理論を紹介されつつ,人間の心や意識が一体どのようなものなのかということについて,先生ならではの仮...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    例えが多く読みやすい文章だった。
    わかると心に秩序が生まれるため、人はわかりたいと願う。

    特に印象に残った点を2つ書くと、
    「わからない」ことに気づく
    自分から自発的にわからないことをはっきりさせ、それを自分で解決してゆかない限り、自分の能力にはならない。
    わからないことをはっきりさせるには応用す...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
     なにかを理解しようとしても、わからない理解できない。
     そもそも自分がなにがわからないのかもわからない。
     「わかる」とは一体なんなのか、どうしたら「わかる」のか
     
     そんな経験のある人にはいい本かもしれない
     著者は脳に障害を生じて、認知機能をきたした人の診断治療リハビリの先生であり神経内科の...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    わかるということは当たり前に起きている出来事だけど
    それができるようになるためには
    それはそれはたくさんの段階が必要になること。
    時には繰り返し、繰り返し行って
    定着させることが必要になることが
    ままあります。

    と、思うと人の理解というものは
    長い時間をかけなければできないということ。
    そして、き...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    普段何気なく分かったと感じていることは、過去の経験による記憶がつなぎ合わさって心像が生成されていること。何事も理解するにはそれなりの知識が必要
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    『本当にわかったことは応用できます』とある。『うまくまとめられると、わかったという感情が生じる』し、『わかる』と『自分のもの』にすることができる。

    ただ、それがむつかしい。著者は『訓練さえすれば、われわれの知覚はすごい弁別能力を発揮します』という。いくつかポイントがある。ひとつは『見当をつける』こ...続きを読む
  • 言葉と脳と心 失語症とは何か
    「言葉が出ない」「発話できない」ってそもそもどういうことなの?「言葉を失う(文字通りの意)って、何??」という疑問から手にとった本。脳・神経医学の著者が症例を元にわかりやすく説明してくれていて非常に興味深かった。
    言葉を失う、というか言葉がどのように脳で生成され発話されていくのか、に至ってもまだまだ...続きを読む
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    ☆☆☆☆
    この本を読みながら常に頭に置かれていたのは【心像】と言うイメージです。記憶するにも、感じるにも自分の内部に存在するこの心像という器という自分の外に想像した心像という器に、砂を注いで満たしていくそんなイメージで読み続けました。
    ・「知識の網の目のお話し」は『天網恢々疎にして漏らさず』という...続きを読む
  • 脳からみた心
    これは面白かった。ラマチャンドランの本に比べてやや内容が固かった感じがするけど、紹介されている患者の症状を想像していると、脳って何?心って何?意識って何?って問いがうまれる。特に、脳梁分断されている患者のところでは「意識」というものは人間の心の一部分でしかないということを思い知らされた感じ。
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学
    前半部分はやや読みにくく、途中で中断、積読になっていたのを再開し、一気に最後まで読み進めた。後半はとても読みやすく、役立つ内容が多かった。
    特に、「何かの価値を判断しようとすると、比較が必要だ」という点は、あらゆる勉強方法の指針になると思う。いずれにせよ、自分から自発的にわからないことをはっきりさせ...続きを読む