山鳥重のレビュー一覧
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失語症の種類
・健忘失語
名前が分からなくなる。
抽象的態度が障害される。色の名前を付ける時、その色が持っている個別のニュアンスではなく、その個別の色が属している大まかな性質です。その性質を抜き取り、その大まかな性質に対して「赤」「青」と名前を与えるのが抽象的態度。
・ブローカ
そもそも言葉が出なくなる。相手の言っている事は理解できるが、言葉が出ない。プロソディ障害がひどい。プロソディとは言語特有、話者特有の速度やリズム、抑揚や強勢の事。その言語らしさを作るもの。
・ウェルニッケ失語
自分が相手の言葉を理解できていないという自覚が欠ける。自分の病気が理解できない。相手の発話の理解が大まかで、細 -
Posted by ブクログ
なんとなく手に取った新刊文庫(と言っても原著は1985年発行だ)。タイトルや表紙デザインはなにやら初心者だましの気配を感じるが、本書の内容は意外と硬派である。脳神経学/心理学の完全な初心者がこれを手に取ったら、難しい言葉に尻込みしてしまうのではないだろうか。
失語症、認知科学について語る本書前半は、私がこれまで読んできた本に書いてあったことと変わらず、とくに新しい知見がなくて退屈だった。後半から少々面白くなった。
本書には脳神経に損傷を受け失語や記憶障害など、さまざまな症状をあらわした患者の症例がたくさん紹介されている。そんなことを患者やその家族に言ってはいけないが、精神医学や神経科の症例とい -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
心がことばをつくり出し、ことばは心を統御する。
失語症研究の第一人者が脳・心・ことばのメカニズムに迫る。
[ 目次 ]
第1章 ことばとはなんだろう(ことばの音韻形式;意味されるものの構造 ほか)
第2章 ことばを失うということ(「話すこと」と「聞くこと」― 言語行動の基本;音韻と意味の解離―記号構造の分解)
第3章 ことばを織り出す脳(大脳の仕組み;脳はどのように音韻にかかわるのか ほか)
第4章 脳・心・ことば(ことばを失った心;心の成り立ち―知・情・意 ほか)
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