山鳥重のレビュー一覧

  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学

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    鉛筆をどの角度から見ても鉛筆とわかるのは確かにすごいことだ
    普段何気なく自分でわかって、認知して、見分けていることがすごいことなんだと認識させられた

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    2022年03月28日
  • ヒトはなぜことばを使えるか 脳と心のふしぎ

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    やや古い本で著者の癖もあるが、内容はとても興味深い。「脳があって心が生成し心があってことばが生成する。生成したことばは逆に心を制御し、制御された心はまた脳を制御する。」

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    2019年11月04日
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学

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    新しい道を敷いてくれる本というよりは、道を丁寧にコンクリートで舗装してくれる感じの本。
    わかっていることは運動に変換できるというのはよくわかる。フィギュアを造っていると、分かってないところがすぐ露わになる。そこを何か見たり調べたりしつつ頭で一生懸命考えないと、手で表現できない。それは一部の隙もなく対象を「わかっていく」快感を得るための工程なのだと思う。そこまで隙のない造形ができるわけではないけども、目指すのはそこだ。

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    2019年10月13日
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学

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    高次機能障害を専門とする著者が脳科学の分野から「わかる」ということに迫った本。わかるということを素材、手かがり、土台という形で分類して基礎を作り、その上でいろいろなわかり方のパターンを提示した後、それが脳障害の事例を弾きながら、どのように分かっているのかを説明してくれる。いろいろなわかり方のパターンが勉強になるとともに、脳障害についてある程度の知識が得られる本と思う。

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    2018年11月12日
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学

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    分かるとは知識の網の目の作ること。という考え方は自分には無いもので新たな発見となった。分かるということに対して様々な角度から見解が述べられているが、各章は具体例が多く、目次だけ読めばある程度は内容を理解することができると思う。

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    2018年09月02日
  • 言葉と脳と心 失語症とは何か

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    失語症の種類
    ・健忘失語
    名前が分からなくなる。
    抽象的態度が障害される。色の名前を付ける時、その色が持っている個別のニュアンスではなく、その個別の色が属している大まかな性質です。その性質を抜き取り、その大まかな性質に対して「赤」「青」と名前を与えるのが抽象的態度。
    ・ブローカ
    そもそも言葉が出なくなる。相手の言っている事は理解できるが、言葉が出ない。プロソディ障害がひどい。プロソディとは言語特有、話者特有の速度やリズム、抑揚や強勢の事。その言語らしさを作るもの。
    ・ウェルニッケ失語
    自分が相手の言葉を理解できていないという自覚が欠ける。自分の病気が理解できない。相手の発話の理解が大まかで、細

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    2017年03月09日
  • 「わかる」とはどういうことか ――認識の脳科学

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    2016年5月、勧められて読んだら以前にも一度読んでいた。読んだことを忘れていたくらいなので、印象に残っていなかったのだろう。
    今回もそんな感じ。面白いけど、あらゆる分野に共通するような書き方で物足りない。

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    2016年06月09日
  • 脳からみた心

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    多数の臨床例とともに説明がなされ、わかりやすい。
    ただ、心の特徴や性質はまとめられているが、本当に読みたいのは、心とは何かだったので、残念。

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    2014年08月02日
  • ヒトはなぜことばを使えるか 脳と心のふしぎ

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    著者は生成文法にちょっと疑いをもっているらしい。その点では同じく新書の『言語の脳科学』とは真逆だけど、そのことに関してはとくに深く触れることはない。失語症関係の症例が比較的多く説明されているのが興味深かった。原著は1998年だから、やや古くなっていることもあるかもしれない。その点でも『言語の脳科学』よりはちょっと不利かもしれない。

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    2014年02月14日
  • 脳からみた心

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    なんとなく手に取った新刊文庫(と言っても原著は1985年発行だ)。タイトルや表紙デザインはなにやら初心者だましの気配を感じるが、本書の内容は意外と硬派である。脳神経学/心理学の完全な初心者がこれを手に取ったら、難しい言葉に尻込みしてしまうのではないだろうか。
    失語症、認知科学について語る本書前半は、私がこれまで読んできた本に書いてあったことと変わらず、とくに新しい知見がなくて退屈だった。後半から少々面白くなった。
    本書には脳神経に損傷を受け失語や記憶障害など、さまざまな症状をあらわした患者の症例がたくさん紹介されている。そんなことを患者やその家族に言ってはいけないが、精神医学や神経科の症例とい

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    2013年07月08日
  • 言葉と脳と心 失語症とは何か

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    失語症から脳の中で何が起きているかを考えてみる内容.人の認知能力を特に言葉という点から,病例を見ながら理解しようとしている.
    このような言語についての理解も含めて,脳の中で何が起きているのかという疑問はまだまだ解けそうにない.

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    2013年04月24日
  • ヒトはなぜことばを使えるか 脳と心のふしぎ

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    ヒトはなぜことばを使えるか の答えにはあまりなってないんじゃないでしょうか(笑)。

    臨床症状を例に、言語機能を解説してますが、
    一般の人にはちょっとイメージが湧きにくいんじゃなかろうか。
    平易な文章で書いてあるので、言語臨床の入門には良さそうです。

    知・情・意~脳と心の関係が書いてある、
    本の後半が面白いですよ。

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    2013年02月01日
  • ヒトはなぜことばを使えるか 脳と心のふしぎ

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    右脳、左脳というのは、それぞれ別の機能を持っているのだと思っていたら、そうではなくどちらかが優位性をもってリードしていると言うことであって、また、その優位性にしても機能によって優位性が強い場合と割と左右均等な場合とがあり、それが言語障害の治癒の容易度にも関わってくるそうだ。
    脳と言語のはなし。まだまだ研究の余地のある分野のようで面白い。

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    2013年02月07日
  • 言葉と脳と心 失語症とは何か

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    健忘失語,ブローカ失語,ウェルニッケ失語,伝導失語等普通見かけない言葉が出てきたが,失語症という言葉の障害を脳の損傷が原因と捉えるのではなく,心の働かせ方の障害が主因だという主張を展開している.色々な症例をみると,「日常茶飯の何の努力も必要としないように思われる言語活動が,いかに複雑な心の動きに支えられているか」がなんとか理解できたと思う.さらに「その複雑な心の動きの仕組みというものがいかによくわかっていないか」ということも認識できた.

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    2012年02月13日
  • 言葉と脳と心 失語症とは何か

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    「失語症」を通して言葉と心と脳の関係について考える。
    感情が発生して、そこに言葉で名前(「不安」とか「嫉妬」とか)をつけることで感情の感覚化の手助けになり、感情に気付きやすくなる。・・・

    「言葉」「心」「脳」に関してはさまざまな見解があるが、ひとつの視点として、失語症という「現象」を通して考えると、また違った考え方ができてくる。

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    2011年05月27日
  • 言葉と脳と心 失語症とは何か

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    専門ではないですが、言葉の領域は少しかじったので、興味を持って読みました。言葉を発するという、それだけのことに思える行動が、意外とはっきり説明しきれない。でも、心は関係しているのだと思います。心の定義が難しいですが。

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    2011年05月21日
  • ヒトはなぜことばを使えるか 脳と心のふしぎ

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    [ 内容 ]
    心がことばをつくり出し、ことばは心を統御する。
    失語症研究の第一人者が脳・心・ことばのメカニズムに迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 ことばとはなんだろう(ことばの音韻形式;意味されるものの構造 ほか)
    第2章 ことばを失うということ(「話すこと」と「聞くこと」― 言語行動の基本;音韻と意味の解離―記号構造の分解)
    第3章 ことばを織り出す脳(大脳の仕組み;脳はどのように音韻にかかわるのか ほか)
    第4章 脳・心・ことば(ことばを失った心;心の成り立ち―知・情・意 ほか)

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    2010年12月14日
  • ヒトはなぜことばを使えるか 脳と心のふしぎ

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    なんで言葉を使えるのかなぁって思うこと一度はあるはず。そんな時にはこの本!脳のしくみについての記述はちょっと難しいけど納得できるはず。

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    2009年10月04日