作品一覧

  • 鎮守の森 増補版
    4.0
    1巻924円 (税込)
    日本人はなぜ森に惹かれるのか――? 自然災害や空襲にも耐え、人々を守ってきた鎮守の森は、どのような植物で構成されているのか。なぜ数百年も人の手を借りず生き延びてきたのか。 国内外でその土地ごとの自然環境に応じて成長する「潜在自然植生」を調査し、植樹法を指導して森林の再生を担ってきた植物学の世界的権威が、日本の「ふるさとの木によるふるさとの森」の重要性について解説する。 曹洞宗の板橋興宗師との対談に、哲学者・梅原猛氏との30年越しの対談2篇を増補し、日本のふるさとの森の姿や日本人の精神性について思索を深める。 【解説】中村桂子
  • 緑環境と植生学 : 鎮守の森を地球の森に
    -
    1巻2,992円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「鎮守の森」から土地本来の植生を見抜き、緑の再生問題に熱く取り組んできた著者。日本そして世界の現状と「ふるさとの木による、ふるさとの森づくり」提案をまとめた決定版。
  • 森の力 植物生態学者の理論と実践
    3.9
    1巻770円 (税込)
    夜行を乗り継ぎ、現場調査に明け暮れた若き日々、「見えないものを見る力」を学んだドイツ留学時代、徹底的な調査研究で、日本の森の真実を知った10年間、そして、自らの理論を基に、いのちを守るふるさとの森づくりへ。日本一木を植えている科学者の理論と実践を知る決定版。(講談社現代新書)

ユーザーレビュー

  • 森の力 植物生態学者の理論と実践

    Posted by ブクログ

    「働き方の哲学」(村山昇さん)に引用されていて興味を持った本。専門家ではない自分が読むのは時折苦労する内容もあった。しかし、とても面白くあっという間に読んでしまった。メーカーの総務的視点で捉えてみたり、昨今の政治家や公共団体の視点で考えてみたり…(私自身はどれにも当てはまらないが…笑)そんな想像をしながら読み進めると本当に考えさせられるし、素晴らしい取り組みだと思った。宮脇さんは今年でおそらく92歳。今も現役バリバリなようだ。一度お話を伺ってみたい。そう思わずにはいられない。「ホンモノの森」や、「ホンモノの人」という言葉には何故か刺さるものがある。これからの日本がどうあるべきか、世界はどうある

    0
    2020年08月17日
  • 森の力 植物生態学者の理論と実践

    Posted by ブクログ

    漠然と神社など宗教的な意味合いで考えていた「鎮守の森」だが、日本の生態に本来適合した森であるからこそ、神社などがまつられたと考えるのが正しそうだ。杉や松、檜など一見緑が多く見えるようであっても、これらは造られた森であり、その土地の持つ生命力は発揮するにいたっていない。近くの神社などの木々も見てみようと思う。神聖に感じるのは木々と土地がシンクロしているからに違いないのだ。

    0
    2013年08月21日
  • 鎮守の森 増補版

    Posted by ブクログ

    花粉症がひどくて、つい先日もパートナーに「昭和の人(主語デカい)って絶対、スギやヒノキを無計画に植えたやろ…人体への影響とか微塵も考えてなかったんとちゃうか」とこぼしていた。
    本書を読み解いていくと、やはりそうだったようで、引き続き先人たち(主語デカいパート2)を恨む運びとなった。

    「見ろ、この大地を。地球上に生命が誕生して39億年、巨大な太陽のエネルギーのもとに。人間活動によるプラスやマイナスの影響も加わった、〔中略〕本物の命のドラマが展開しているではないか」(P 31)

    著者は植物学者であり、防災や環境保全のための植林活動を推進されていた。端的に言えば、「森づくり」である。

    植林とい

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    2025年03月25日
  • 鎮守の森 増補版

    Posted by ブクログ

    本質、原理原則、理を見ようともせず生きることは、楽かもしれない。けれども、それは生きているというのだろうか。

    どうせなら学ぶこと、行動し続けることを忘れずに生きていたい。

    自然に永年、身を置いた人ならではの深遠な視点に触れた。

    0
    2024年12月14日
  • 森の力 植物生態学者の理論と実践

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    プロローグ 三十年後の「ふるさとの森」に入ってみよう
    第1章   原点の森
    第2章   始まりは雑草から
    第3章   日本の森の真実
    第4章   木を植える
    第5章   ”宮脇方式”
    第6章   「天敵」と呼ばれた男
    第7章   いのちと森
    第8章   自然の掟
    エピローグ タブノキから眺める人間社会

    <内容>
    潜在自然植生。日本の場合、わかりやすく言うと「鎮守の森」。常緑広葉樹。照葉樹林ともいう。これを再度植えていくことで、日本の森や林は再生できる。災害にも強く、花粉症もなく、海に魚も戻る…。そういう地道な取り組みをしている、80歳過ぎの研究者で実践家、宮脇昭さんの半生記。

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    2020年08月03日

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