国内小説の検索結果

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  • 雨に眠れ
    4.0
    「子供の命より大切な正義なんてあるのか」――誘拐犯人の問い掛けに、警察官は言葉を失った。相次いで発生した未成年者誘拐事件。地道な捜査を続ける警察と、その網を巧みにかわす犯人の息づまる攻防。追う者にも追われる者にも、守るべきものがあった。矢沢永吉主演でテレビドラマになった作品、その脚本家がみずから書いた傑作小説!
  • 雨にもまけず粗茶一服
    4.0
    1巻1,324円 (税込)
    弱小茶道家元・友衛家のあとつぎを放棄して家出した主人公、遊馬。「自分らしくいきることにしたんだ」とはいうものの……。東西のユニークな茶人たち、ほんのり甘い恋心、消えた茶杓。京の都で繰り広げられる茶ごころたっぷりの傑作エンタテイメント!
  • 雨のアムステルダム
    -
    1巻275円 (税込)
    「雨のアムステルダム」は異国で消滅した祖父の面影を求める孫娘の話 「哀愁の白樺林」は紆余曲折があったが向かいの家の同級生同士が結婚し、思い出の軽井沢に金婚の旧婚旅行し、しみじみと昔を想う話 「母の桜」は生涯を桜の名所で茶店経営し最後に認知症になり息子らを忘れても桜の花は忘れなかった話 「朝焼けの川面」は絶海の島に赴任し、母の訃報を知っても船便がなく、九州の実家に12日後に着いた話 「夢の大魚」は居酒屋で意気投合した男と女が同棲を始め、すぐに熱が冷めた話。
  • 雨の音
    3.0
    初期の代表作「色ざんげ」、中期の代表作「おはん」など、数多い名作を生み続けた女性作家・宇野千代の、「ひとを愛しつくす女」を生き抜いた、激しく、美しい自伝小説の世界。名作「雨の音」、秀作「この白粉入れ」ほかを収録した、名作ばかりの中短篇集。
  • 雨の神は名づけの巫女を恋ひ求む 天雨家神婚奇譚
    -
    明治時代。民の神々への畏怖は薄れつつあった。 神の声を聞く巫の家系に生まれながらも才を否定され、下働きのように暮らす新菜は、雨乞いの贄の役目を命じられる。 一族のために湖に身を投げたその時、美しい青年に抱きとめられていた。その正体は天雨神・ミツハ。 彼は新菜に「花嫁になってほしい」と告げてきて――。人間や他の神々の思惑が交錯するなか、距離を縮める二人。 神と巫女が紡ぐ和風シンデレラストーリー! 第11回ネット小説大賞受賞作!
  • 天(アメ)ノ狗(キツネ)
    -
    倭加宮(わかみや)マキは、祖父の代理として参列した葬儀で、14年ぶりに氷碕(ひさき)リョウに再会した。彼と一緒に、後見人となった橘(たちばな)の弁護士事務所を探りに行った帰り道、黒ずくめの何者かに襲われてしまう。二人の窮地を救った橘は、自分もマキと同じ〈狗番(きつねばん)〉で、リョウを〈狗(きつね)〉として〈目醒め〉させてはならないと告げた。〈狗〉とは? そして〈目醒め〉とは――?
  • 雨の柴又慕情
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    寅さんを導入として日本を語る 小説による日本論と言っていいかもしれない。片岡義男の小説で「日本」が問題になる時、そこには必ず「日本語」の問題がある。今回はなんと、素材は「寅さん」、つまり、映画『男はつらいよ』だ。寅さんの映画を、金髪の外国人女性、今は女性だが大工として男でもある人、その人の連れ合いの女性、そしてその連れ合いの兄である小説家の4人で見て、その感想を延々と楽しく語らいながらいつしかそれが前後の日本批判になっている、という構えの作品だ。自由な「寅さん」のように、ここでは「性」もまた自由になる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 雨の裾
    4.7
    1巻1,771円 (税込)
    老境にさしかかった男の、つれづれに蘇る遠い日々の記憶。うつつの中の女の面影、逝ってしまった人たちの最期のとき。過去と現在を往還しながら、老いと死の影を色濃くたたえる生のありかたを圧倒的な密度で描く、古井文学の到達点。
  • 雨の背中
    3.0
    1巻770円 (税込)
    笑うことのできない女と、一本気で無骨な男。東京に出て来て孤独に暮らす鏡子は、中年のアウトロー八代竜二と出会い、お互いのさみしさを埋め合うような恋に落ちる。八代は、古巣の組に復帰するため、ヒットマン指令を遂行したものの情勢が急変。鏡子の妊娠がわかり、一度はカタギの道を歩み始めるが……。不器用に生きる二人の男女をユーモラスに、切なく描く!
  • 雨のち、シュークリーム
    3.6
    大好きな人を笑顔にするのは、手作りおやつ。 「シュークリームは天使だ」「苺は誘惑のプリンセスだ」  おいしそうなものを見ると、思わず語ってしまう変な「くせ」を持つ高校二年生の桐原陽平は、調理部唯一の男子部員。顔も体も四角く、全体的にごつい上に無口なため、はじめは完全に浮いていた。部活で食べ物を目の前に語りだし、部員全員を引かせたが、優しく声をかけてくれたのが希歩だった。今では仲良しカップルとなった二人の出会いだ。  陽平の入部のきっかけは、家でのごはんづくりに役立てるため。小学生の頃に母と死別し、父と八つ年下の弟・朋樹と三人で暮らす陽平は、父と交替でごはんを作っているのだ。ときどき希歩が家に遊びに来て、朋樹と三人で料理をする。朋樹が「大きくなったら希歩ちゃんに告るから」と宣言したため、兄弟は恋のライバルでもあった。  母親の記憶がない朋樹のために、料理の苦手な母がつくったごはんを再現する「お母さんの日」の揚げパン。風邪をひいた希歩のために、陽平がつくる「すりおろしタマネギのスープ」……。温かくておいしいおやつとごはんが家族と恋人をやさしく包む、ハートウォーミング青春小説。
  • 雨のち晴れ、ところにより虹
    4.2
    人を好きになったら、相手にも同じように想い返してほしい。それって、奇跡を望むことなのかな? 小さなことがきっかけですれ違った夫と妻。母の恋人の存在をうたがう女子高生。思春期の頃にひどく傷つけてしまった女の子の記憶に悩む、余命いくばくもない男。由比ヶ浜、鶴岡八幡宮、江ノ電、逗子マリーナ……潮騒の町を舞台に、離れた心と心が再びつながる瞬間を描く、湘南・六つの物語。
  • 雨のティアラ
    3.6
    【集英社オレンジ文庫創刊!】三姉妹とその家族をめぐる、温かな物語。竜田メグムは高校一年生。大学生の姉と、小学生の妹がいる三人姉妹。穏やかな父としっかり者の母の五人家族は、明るく平凡に暮らしている。だが、近頃メグムの心は晴れない。理由は進路に関わることなのだが……。そんな時、長いこと空き家だった近所の洋館に、不思議な人物が引っ越してくる。そしてそれは、思いもかけない形で、メグムの「家族」と関わってきて…!?
  • 雨の伝説
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    レインメーカー・アイランドの奇跡に 立ち会う幸福。 雨の日のほうが多く、 通称“レインメーカー・アイランド”と呼ばれるポリネシアの島。 広い場所が好きで、ただ旅をする目的だけで来た青年・西本は 偶然、その島で皆既日食が見られるかもしれないことを聞く。 島に渡った彼以外の観光客は、ほとんどがそれ目当てなのだ。 しかし、あまりにも雨が多いため、 見られる確率は3%もないだろうとメディアは告げる。 にもかかわらず、「雨の伝説」に支えられて奇跡は起きた。 島と、雨と、日食と、当地に生きるシンプルで強い人々の 濃密な描写の数々が堪能できる美しい一編。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。76年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 雨の塔
    3.8
    その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。そんな陸の孤島で暮らす4人の少女――高校で同性と心中未遂を起こした矢咲、母親に捨てられた小津、妾腹の子である三島、母親のいない都岡。孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。
  • 雨 の 扉
    -
    「雨さえ降れば……」「そう思っているうちは、あなたはここからは抜け出せない。雨なんて、自分で降らせるものよ」迷っている時間などない。自分で決めたことを信じて歩きつづけなければ……。絡み合う時空と人物が、読む者を心地好く幻惑する。人生の境目で、気づけば何かを失っているやるせなさと、それを乗り越える興奮を贈る、切なく温かい恋愛物語。
  • 雨の中で踊れ 現代の短篇小説 ベストコレクション2023
    3.7
    今をときめく作家たちの、キレの良い短篇を一冊に 日本文藝家協会が選ぶ短篇傑作選。AI、リモート、宇宙探索、家族の不和、孤独死、LGBTQなど現代のテーマに人気作家が挑む。
  • 雨の中に消えて
    値引きあり
    -
    高校時代の親友だった北国の乙女たちが上京して共同生活を営む。一人は大学生、一人は洋裁学校生、そしてもう一人は雑誌記者となる。三人はそれぞれの相手と自由に、恋愛や結婚や性の問題について論じあい、都会の激しい渦の中で成長していくのだが……。若い娘たちの青春の情熱と夢を、みずみずしく描いた巨匠の長篇小説。
  • 雨の中の涙のように
    4.1
    雨に溶けていく、罪も穢れも――。彼が現れたのは、雨の日だった。美しく出会う人すべてを魅了してしまう、アイドルの堀尾葉介。葉介と意外な形で関わる人々は知らぬうちに、皆その人生を変えられていく。そして葉介自身の苦悩もやがて――。雨の降るいくつもの情景の中で、悶え苦しみながら生きる人々とカリスマを持つ男が邂逅する。哀切と意外性に満ちた連作短編集。
  • 雨のなかの日時計
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    父親であることを知らなくても、父親は父親 再会がある。二つの再会だ。 最初に男同士の再会があり、そこである疑問が浮かび そのことの確認も含め、2度目は男と女の再会がある。 そこで明らかになったこと。 それは子供の存在であり、そのことを自分が知らせてもらえなかったことであり、 さらにジェンダーもからみ、ニューヨークと日本の差もあり、 そして何より、彼女の生き方のことがある。 ケンカや怒号や訴訟があってもおかしくない場面だろう。 しかし片岡義男の小説でそれはありえない。 代わりにそこにあるのは…… そう。雨のなかの日時計だ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 雨の中のレインボー
    -
    1巻1,584円 (税込)
    現実逃避にさえ、僕らは一生懸命だった。 「勉強ができる」ことを、当たり前だと思っていた。 東京の名門大学に入学したものの人生初の挫折に打ちひしがれていた僕は、 一人旅のために始めたバイトで、金沢から来た大学生ユミと出会う。 ユミが書いた一編の小説、旅中に携えていた数冊の本、そして彼女と目にした“あるもの” ——。 自尊心が傷つき、自分自身とうまく向き合えなかった僕を揺り動かしたものとは。 遠く離れた地での青春が、次第に重なり合ってゆく。 1970年代の東京、北海道、そして金沢を舞台にした、レトロでモダンな青春小説。

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  • 雨の中を
    4.0
    1巻202円 (税込)
    不可抗力の事故で最愛の恋人を失った女は、復讐の為に無差別殺人を決意する。過去最大の密室で起こった2000人以上の殺戮。そんな史上最凶の殺人劇のヒロイン、篠崎百代とその恋人、須佐達樹の前日譚。同じ地元で青春時代を過ごした二人の記憶から百代のバイト先でのある出来事。些細な日常の中で起こった小さなミステリーを二人は謎解いていく。文庫『二千回の殺人』を読む前でも、読んだ後でも、楽しめる掌編ミステリー三本を収録。
  • 雨のなまえ
    3.7
    女は小さな声で、マリモ、と言った――。家具ショップで働き、妊娠中の妻と何不自由のない生活を送る悠太郎。ある日店に訪れた女性客と二度目に会った時、彼は関係を持ち、その名を知る。妻の出産が迫るほど、現実から逃げるように、マリモとの情事に溺れていくが……。(「雨のなまえ」)答えのない「現代」を生きることの困難と希望。降りそそぐ雨のように心を穿つ5編の短編集。
  • 雨の日には車をみがいて
    3.5
    さらば愛しき車たちよ シムカ1000、アロファ・ロメオ ジュリエッタ・スパイダー、ボルボ122S、BMW2000CS…… 9人の女性たちを彩る9台の車…… 時は流れ、ぼくは進む。究極の恋愛小説 「ビートルズが東京へやってきてた1966年。フランスの大衆車シムカを思いがけず手に入れたぼくは、その代償のようにひとりの女ともだちを失った」(第1話「たそがれ色のシムカ」)、「シトローエンの2CVを転がしていたとある春先。雪の中で後輪を空転させている車がいた。中には灰色のコートを着た女と少女。二人の行き先は思いがけない場所だった」(第5話「翼よ! あれがパリの灯だ」)……。 華やかなマスコミ業界にいながらも地道な「ぼく」の人生は、偏愛するクラシック・カーと、強く自由に生きる女性たちとの出会いとともにあった——。9つの青春・恋愛短編集。
  • 雨の日には車をみがいて
    3.9
    ビートルズが東京へやって来た日、放送作家の卵だったぼくは、1台のオンボロ車、シムカ1000を手に入れたが、その代償のように1人の女友達を失う(第1話「たそがれ色のシムカ」)。アルファ・ロメオ、ボルボ122S、BMW2000CS、ポルシェ911S……。それぞれの車に素敵な女性との出逢いと別れをからめて、リリカルに描く青春恋愛小説の名作。
  • 雨の日には車をみがいて アマゾンにもう一度 【五木寛之ノベリスク】
    -
    1960年代が終わるころ、ぼくは新車を買った。アルファ・ロメオをとうとう手放し、貯金をはたいて。コマーシャル・ソングの作詞を手がけているころのことだった。仕事に疲れ、ボルボ122S・アマゾンで湘南へ向かった。海沿いのホテルの駐車場で、赤いアマゾンを駆るとても小柄な女性と出会う。彼女の赤いアマゾンがぼくの白いアマゾンと伴走する。やがてひと気のない浜辺で二人は口付けするが、ぼくはそのまま彼女と別れて。
  • 雨の日には車をみがいて アルファ・ロメオの月 【五木寛之ノベリスク】
    5.0
    20代の終わりにぼくは構成作家という肩書きを得た。作曲家の川西と知り合い、月に何度か打ち合わせのあとに会うようになった。そのうち川西は、所有するアルファ・ロメオを譲ってくれると言いだす。ぼくのシムカは動かなくなり廃車にしていたのだ。譲り受ける前に、二人で箱根へドライブすることになった。アルファ・ロメオに乗って。だが、運転をさせてもらって楽しいひと時を過ごした後に、思いがけない体験が待っていた……。
  • 雨の日には車をみがいて 怪物グロッサーの孫娘 【五木寛之ノベリスク】
    -
    高校時代の友人から、ぼくに会いたがっている女性がいると知らされる。水森由布子という娘で、銀座のホステスらしい。そのころのぼくは、作詞家と放送作家とCMプランナーの3本立ての仕事をしていて、金回りは悪いほうではなかった。車はメルツェデスに乗っていた。その後彼女から電話があり、ぼくが仕事でこもっているホテルにやってくることになった。そしてぼくのメルツェデスと彼女には、浅からぬ因縁があったことを知る。
  • 雨の日には車をみがいて 白樺のエンブレム 【五木寛之ノベリスク】
    -
    ぼくはあまり車に乗らなくなっていた。1987年の夏、20数年ぶりにテレビ番組の取材でストックホルムを訪れた。夏至祭の2日前だった。ぼくは懐かしさに石畳を踏みしめながら、ストックホルムの街を歩いた。当時、夏至祭にはどの車も鼻先に白樺の小枝が付けられていたものだった。ディレクターの石森翔子とカフェに入り、サーブ96Sについて熱く語った。だが、たくさん走っていたはずのサーブはすっかり見かけなくなり……。
  • 雨の日には車をみがいて たそがれ色のシムカ 【五木寛之ノベリスク】
    -
    1966年夏、ぼくは思いがけない車を手に入れ、ひとりの女ともだちを失った──ぼくは音楽番組を構成する放送作家の卵だった。それだけでは食えなくて、他にもいろいろな仕事をやっていた。そんなとき、歌手志望の搖子に夢中になり、彼女を乗せたくて買った車がシムカ1000だった。だが、彼女が求めるのは「成功」。ぼくは彼女に大物プロデューサーを紹介することになった。口の悪いところが返って気に入られた搖子は……。
  • 雨の日には車をみがいて 翼よ! あれがパリの灯だ 【五木寛之ノベリスク】
    -
    仕事が忙しくなったぼくは、BMWからシトローエンに乗り換えていた。思いがけない春先の雪の日、上り坂の手前でもがく国産車に遭遇する。運転手はあきらめて、乗っていた2人の女性を降ろして走り去った。ぼくは女性たちをシトローエンに乗せて、上り坂にトライして上りきる。2人は車を降りずに、そのままドライブをすることになった。映画「翼よ! あれが巴里の灯だ」の逸話などで盛り上がったあと、2人を降ろした先は……。
  • 雨の日には車をみがいて 時をパスするもの 【五木寛之ノベリスク】
    -
    彼女はパリから帰ってきた女性カメラマンだった。ポルシェを買おうという彼女の提案に、彼女に夢中だったぼくは従った。それまで乗っていたメルツェデスを手放し、ポルシェ911Sを購入。それをきっかけに、彼女との同棲をはじめた。しばらくして、それまでポルシェに乗りたがらなかった彼女が、夜のドライブに出かけようといいだした。ポルシェで箱根へ向かうと、雨が降り出し事故を起こしてしまう。怪我をした彼女は……。
  • 雨の日には車をみがいて バイエルンからきた貴婦人 【五木寛之ノベリスク】
    5.0
    1970年の夏、ぼくはドイツ車を所有する。BMW2000CS。先輩の翻訳家から譲り受けたものだ。ある日、停めてあるぼくのBMWに見とれている女性と出会う。28歳独身の朝霞圭子に。その場ですぐにドライブに誘い、箱根のホテルで彼女と寝た。それから週に2回くらい会うようになった。9月に二人で軽井沢に行き、碓氷峠でトヨタ1600GTに煽られ道を譲ろうとしたときだった。彼女が運転を替わろうと言いだしたのは。
  • 雨の日には車をみがいて ビッグ・キャットはしなやかに 【五木寛之ノベリスク】
    -
    シトローエンを手放したぼくは、結婚を前提にして相手を探しはじめた。そんな折、大学のときの先輩にあたるプロデューサーから、高沢麻智子という娘を紹介され付き合うことになる。彼女の卒論の代筆を請け負うことからはじまった。すぐに箱根へドライブに行く話になったが、ぼくにはもう車がない。彼女の父親の車、ジャグヮーXJ6を借りることになった。当日、箱根へ向かう途中で彼女に運転を替わると、思いがけない運転を……。
  • 雨の日のイルカたちは
    3.4
    突然死した最愛の夫。悲しみに追い討ちをかけるかのように発覚した、愛人の存在──。「この作品集には、『9・11後の世界』という大まかなテーマで書き継いできた四つの作品を収めている。信じられる確かなものがなくなってしまった。その喪失感、寄る辺なさ、空虚さ、不安定さなどを、それぞれの作品の主人公たちもまた抱え込んでいる。彼らの物語を書き継ぐことで、私は自分がこの世界で生きていることの、小さな足がかりを作りたいと思った。(著者)」
  • 雨の日のきみに恋をして
    4.0
    二匹の猫の世話を条件に叔母のマンションに引っ越したぼくは、ある雨の夜、部屋で女性の声を聞いた。「わたしは幽霊です」と言う彼女は、自分を殺した人を捜してほしいという。次々と真相が明らかになるなか、ぼくはいつしか、雨の日にしか現れない彼女に恋をしていた。そして、すべての謎が明らかになったとき――奇跡の恋を描いた感動のラブストーリー。(旧題『雨恋』)
  • 雨の日のショート・ストッパーズ
    -
    1巻305円 (税込)
    六大学野球の時、彼はショート・ストッパーで、二番を打っていた。別れた妻と暮らす九才の息子が、今年リトル・リーグに入ったので、グローヴを贈った。彼の選んだポジションは、父親と同じくショート。思ったより小さなその手を握りしめ、そして別れた…。かろやかでみずみずしい世界を描き出した短篇集。
  • 雨の日は、一回休み
    3.8
    1巻1,500円 (税込)
    おじさんはひどい。でも、おじさんだってつらい!? 男性は「そうなんだよ」と共感、女性は「こんな人に困ってる!」と思わず頷く物語。 ●人事からセクハラを注意された課長。だが、どの部下が訴えたかわからない。次の日から部下の対応に四苦八苦するのだが……。(「スコール」) ●女性の後輩に出世競争で敗れ、役員になれなかった男は、果たして次の生きがいを見つけられるのか。(「時雨雲」) ●浮気で離婚された男が、十年ぶりに娘と再会した「気まずい場所」とは。(「涙雨」) ●四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生「さなたん」として活動する男が陥った大ピンチ。(「天気雨」) ●定年退職後、街に出て公共マナーを注意することが生きがいとなった男の孤独。(「翠雨」) 報われない「おじさん」たちの心情を時にコミカルに、時に切なく描き出す、連作短編集。
  • 雨の日も、晴れ男
    4.1
    1巻609円 (税込)
    ある日、二人の幼い神のいたずらで、不幸な出来事が次々に起こる会社員アレックス。 リストラされても、詐欺に遭っても、見知らぬ男に殴られても、妻が子供と出ていっても――どんなにつらいことがあっても明日に希望を持てる、人生で一番大切な事は何かを教えてくれる「笑えて」「泣けて」「タメになる」エンターテインメント小説。
  • 雨の降る駐車場にて
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    立ち止まる時間がほとんどないような彼女が、ふと立ち止まるその時に 作家がそのような語彙を用いているわけではまったくないが、 これは近年の言葉で言えば「シングルマザー」の物語だ。 彼女には4歳になる息子がいて、翻訳の仕事をしている。 幼稚園に連れて行くこと、料理を作ること、絵本を読み聞かせること、 それら子供のために割く時間のほかにも 姉や姉の子、姉の夫、仕事相手との関係があり、 用事があったりなかったり、誘惑の電話も頻繁にかかってくる。 それらの細かい時間がいくつもいくつもミルフィーユのように重なって この魅力的な女性のポルトレは描かれる。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 雨はあした晴れるだろう
    3.7
    恋愛に憧れ、義兄とボーイフレンドの間で揺れる多感な少女を通して、人を愛することの意味を問う表題作。父が五十二歳の時に生まれたことを恥じている主人公が、自分の誕生に至るまで、父がいかに苛酷な半生を送ったかを知る「この重きバトンを」他一編を収録。『氷点』でデビュー以後、作家活動の初期に発表されながら、二十年もの間、散逸していた三作を収めた幻の作品集。
  • あめふらし
    3.7
    夢かうつつか、現実とも異界ともつかぬ和風幻想譚 死者のタマシイを拾ってきてはつなぎ止め、河を渡らせない〈あめふらし〉。そんな男が摩訶不思議な仕事の数々を引き受けてきて……
  • 雨降る森の犬
    4.5
    父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り合う。正樹は再婚した父親と若い母親に対して、複雑な感情を抱えていた。雨音と正樹は道夫の影響で登山の魅力を知るようになり、道夫の愛犬ワルテルと自然との触れ合いが、二人の心を少しずつ癒していく。家族の問題を抱えた中学生と高校生が、道夫とワルテルと過ごすなかで自らの生きる方向性を見出していく、心に響く長編小説。
  • 雨鱒の川
    3.8
    東北のとある寒村。母親・ヒデと二人暮らしの小学三年生の心平は、川で魚を捕ることと絵を描くことにしか興味がない。そんな心平には心の通い合う少女・小百合がいた。心平の絵が国際的な児童画展に入選し、祝賀会の夜に母親は雪の中で死亡した――。十年後、十八歳になった心平は村に帰ってきた。小百合の家の造り酒屋に勤めるが、小百合に縁談が起きて…。幼なじみの透明な心を謳い上げた清冽な初恋小説。
  • 雨物語
    値引きあり
    3.0
    新宿歌舞伎町の喧騒をやりすごした片隅に、その小さな酒場はある。ここに慕い寄る常連客たちの、歯に衣着せない会話の妙。だが、彼らの情報やマダムとの応答の背後には、人生の明暗や世相の風波が見え隠れするのだった。軽妙洒脱な語り口で定評のある「小説の名手」が、酒場を舞台に人生模様を描く独特の長編小説。
  • アメリカ最後の実験(新潮文庫)
    3.7
    音楽家の父を探すため、アメリカの難関音楽学校を受験した脩。癖のある受験生や型破りな試験に対峙する中、会場で「アメリカ最初の実験」と謎のメッセージが残された殺人事件が発生。やがて第二、第三と全米へ連鎖していくその事件に巻き込まれた脩は、かつて父と仲間が音楽によって果たそうとした夢こそが事件に深く関わっていたと知る。気鋭の作家が描く全く新しい音楽小説、ここに誕生!(解説・吉田隆一)
  • アメリカの青い色
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    やってきて、去っていくアメリカの青 金髪。そして美しい青い瞳。アメリカからジャズ・ピアニストの女性がやってくる。右も左もわからない彼女を迎えに行き、なにかと世話するのは、彼女と同じエージェントに所属する男。彼もまた同じくジャズ・ピアニストだ。アメリカと日本、二つの国で共有されている古い歌、それらの演奏を通じて彼らは親密になり、彼女の日本滞在は心地良いものとなる。しかしながら彼女には、実は壮絶な過去があった。親密になれたからこそ語られたその過去と、ある預かり物を残して、彼女は次なるアジアの国へと旅立って行く。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • アメリカの夜
    値引きあり
    3.8
    新次元への扉を開く小説の最進化形! 本当の自分を勝ち取るため、青年は頭と体を鍛え闘いの火蓋を切る。 映画学校を卒業し、アルバイト生活を続ける中山唯生。芸術を志す多くの若者と同じく、彼も自分がより「特別な存在」でありたいと願っていた。そのために唯生はひたすら体を鍛え、思索にふける。閉塞感を強めるこの社会の中で本当に目指すべき存在とは何か?新時代の文学を切り拓く群像新人文学賞受賞作。
  • アメリカ ハーブ紀行
    4.0
    ハーブ復興の地から陽気な楽しみ方。バジルのそばにユリやナスがすまし顔! ヒューマンで温かなハーバルライフ公開。ハーブを楽しむ新ヒント! --ハーブ・ルネサンスの地、アメリカ。自然回帰の波にのって蘇ったハーブが、いかに暮らしに根付き、社会に溶け込んでいるか。フィッシャー家の5代にわたるハーブ料理のレシピ、実地に体験した苗作り、森につくったリタイア後の農場、進んだ園芸療法……などを通し、堅実でヒューマンなアメリカ流ハーバルライフを公開。
  • アメリカひじき・火垂るの墓
    4.3
    昭和20年9月21日、神戸・三宮駅構内で浮浪児の清太が死んだ。シラミだらけの腹巻きの中にあったドロップの缶。その缶を駅員が暗がりに投げると、栄養失調で死んだ4歳の妹、節子の白い骨がころげ、蛍があわただしく飛び交った……戦後どれだけの時間が過ぎようと、読む度に胸が締め付けられる永遠の名作『火垂るの墓』をはじめ全6編を収載。

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  • あめりか物語
    3.5
    明治36年荷風24歳から明治40年28歳まで4年間のアメリカ見聞記を24篇の小説に収める。渡航中の情景を描いた「船房夜話」、癲狂院に収容された日本人出稼ぎ労働者の無惨な話「牧場の道」など。異国の風物に対峙した荷風の孤独感、鋭い感性と批評精神溢れる新鮮な感慨は、閉塞した時代に憧憬と衝撃を与えた。『ふらんす物語』と併称される初期代表作。
  • 雨を告げる漂流団地
    -
    小学6年生の航祐は、友人の太志と謙に誘われて、かつての住処であり解体中の「オバケ団地」に忍び込む。 そこで思いがけず、幼なじみの夏芽に遭遇した航祐だったが、亡き祖父の遺品であるカメラを巡って言い争いに。 瞬間、不思議な現象に巻き込まれ、気がつくと団地は大海原を漂流していた。 この海は何なのか、彼らは家に帰れるのか、夏芽と親しげな謎の少年・のっぽの正体とは――。 ひと夏の冒険と別れを描いた、長編アニメのノベライズ版!
  • アメージング・グレース
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    明治の黎明期にイギリス女性と恋に落ちた日本人留学生の行く末は! それは神の存在を探るアメージング グレースでもあった。 十数年ぶりに帰国した愛は、男爵だった曽祖父が造った北海道の農場を訪れる。そこで見つけたものは、一つの金庫の中にジェーンというスコットランド娘からの100通を超す恋文であった。そして曽祖父・龍の華麗な愛と男爵芋の秘密が百年を越してよみがえってくる。 【目次】 農場 会社 絶望 結婚 友人 家族 恩寵 男爵芋 修道院 唐人お吉 あとがき 【著者】 茶屋二郎:1945(昭和20)年、金沢市生まれ。慶応大学卒業後、小学館入社。その後バンダイに転じ、28歳で取締役、35歳で社長に就いた。社団法人デジタルメディア協会理事長などを歴任。現在、一般財団法人 日本おもちゃ図書館財団 代表理事。著書に「若き血に燃ゆる」(リベラルタイム出版社)、「1868年 終わりの始まり」( 講談社)、「遠く永い夢」(日新報道)、「父の背中」(時鐘舎)、「蓋棺」(ボイジャー)など。
  • amazing book
    -
    1巻1,320円 (税込)
    街の法律相談所、とある弁護士の元に一件の離婚相談が入る。 相談者は三武春菜、内容は夫である三武哲史が離婚届と置手紙を残して失踪したというもの。 手紙は最後「世界が終わる前にどうしても探し出さなければならない女がいる」で締めくくられていた。
  • AMON The Code of DEVIL Procedure
    -
    1巻1,300円 (税込)
    話題のゲームソフト「エルシャダイ」ディレクター竹安佐和記が贈る、もうひとつの神話構想!神に叛逆し、聖戦に敗れ“名もなき堕天使”となったデビルは、今なお天界の3分の1の勢力を従え、彼を慕うアスタロトとベルゼバブを大侯爵に任じ、再戦に向けた戦士の選定にかかる。そこに名乗りをあげた無名の堕天使が、物語を意外な方向へ動かしていく――!

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  • 危うい八人の女達
    -
    1巻385円 (税込)
    「復讐する女」「妻という女」「紅い雨傘の女」「歳上の女」「三十路の女」「よろめいた女」「裏切る女」「泣いた女」・・・よろめき、過ち、軽挙、盲動、裏切り、復讐、堪忍、愛・・・八人の女の危なげな愛と性の彩物語
  • アヤカシ絵師の奇妙な日常
    3.0
    憧れだった美大に通うことになる白川実乃里。しかし実際に大学生活を送るうち、理想とはかけ離れた現実を知り、彼女は落胆する。教師からの厳しい指摘、友人の才能への劣等感――次第に自分の夢に対して迷いが生じてくる……。そんなある日、彼女は大学近くにある池で、不思議な青年と出会う。学内で「妖怪画家」と噂される彼の名は、一色真澄。その本業は、人間との共存が難しくなったアヤカシたちの悩みを解決することだというのだが――!?
  • あやかし温泉郷 龍神様のお嫁さん・・・のはずですが!?
    3.7
    札幌の私立高校に通う宍戸琴音は、ある日学校の帰りに怪しいタクシーで「とこよ」のボロい温泉宿につれていかれる。そこには優しく儚げな龍神ハクと、強面で高圧的な龍神クズがいた。病弱な親友ハクの嫁になって助けるように、とクズに命じられた琴音は、とりあえず宿の仕事を手伝うことに。ところがこの二人、仲が良すぎて、琴音はすっかり壁の花…? イレギュラー契約結婚ストーリー!
  • あやかし会社の社長にされそう。
    3.5
    ブラックなアパレル企業から逃げ出したOL、萩原優奈。父親の薦めにより再就職した先は……なんと「顔が見えない」のをいいことに、現代の妖怪たちが働く不思議な『電話受付センター』だった! 雪女や天狗、カッパやらがヘッドセットを装着して電話応対する会社……そんなおかしな光景が広がる「九十九コールセンター」だが、センター長の妖狐(ちょっと格好いい)・稲野さん曰く、肩身の狭い妖怪たちのために父が立ち上げた会社なのだという。次期社長として期待される優奈は、問題児だらけの会社を救うべく立ち上がる――!?(……え? ……ホントに?)
  • あやかし狐の京都裏町案内人
    完結
    4.0
    「今日からわたくし玉藻薫は、人間をやめて、キツネに戻らせていただくことになりました!」京都でOLとして働いていた玉藻薫は、恋人との別れをきっかけに人間世界に別れを告げ、アヤカシ世界に舞い戻ることに。実家に戻ったものの、仕事をせずにゴロゴロ出来るわけでもなく……。薫は『アヤカシらしい仕事』を探しに、祖母が住む裏京都を訪ねることに。早速、裏町への入り口「土御門屋」を訪れた薫だが、案内人である安倍晴彦から「祖母の家は封鎖されている」と告げられて――?
  • あやかしギャラリー画楽多堂 ~転生絵師の封筆事件簿~
    3.0
    ギャラリー画楽多堂を営む斉藤楽真。見るものすべてを虜にする絵を描く彼は、実は人に仇なすあやかしを絵に封じる転生絵師だった。楽真は、あやかし狩りの頭目・上総と共に、警視庁の依頼で自分の寿命を対価にあやかしを競り落とすと噂されるオークションを捜査することに。いったい誰が、何の目的でこのオークションを開いたのか。だが黒幕の姿は見えず、やがて周囲で次々とあやかし絡みの事件が起こり始め……。飼い主の孤独を募らせるために、飼い主に寄り添う犬神。死者との再会を叶える神社。望んだ人生を歩む人と人生を交換できるアプリ。捜査を進める楽真と上総に、見えざる敵が忍び寄る!! 人の闇に入り込むあやかしの狙いとは!?
  • あやかし蔵の管理人
    完結
    3.8
    突然両親が海外に旅立ち、一人日本に残った高校生の小日向蒼真は、結月清人という作家のもとで居候をすることになった。結月の住む古びた屋敷に引越したその日の晩、蒼真はいきなり愛らしい小鬼と出会う。実は、結月邸の庭にはあやかしの世界に繋がる蔵があり、結月はそこの管理人だったのだ。その日を境に、蒼真の周りに集まりだした人懐こい妖怪達。だが不思議なことに、妖怪達は幼いころの蒼真のことをよく知っているようだった――
  • あやかし恋古書店~僕はきみに何度でもめぐり逢う~
    3.8
    1巻660円 (税込)
    元書店員の紗月が働き始めたのは、妖怪が集まる古書店!? その上、ドSツンデレな店主・影野には、何やら秘密があるようで……? 甘くて不思議な恋愛小説。 【あらすじ】恋破れ、故郷の新潟に帰った紗月。元書店員の彼女は小さな古書店で働き始める。ところが、そこは妖怪が集う「あやかし古書店」だった!? 無愛想でドSな店主・影野と共に絵本や小説で妖怪たちの悩みを解決するうちに、紗月は影野の優しさに惹かれていく。ある日、彼の書斎から、紗月の名前が記された古い絵本が出てきて……? 二人の過去に秘められた運命とは? 一途な想いに涙がこぼれる、甘くて不思議な恋愛小説。
  • あやかし恋手紙~不思議な社務所の代筆屋さん~
    4.3
    1巻660円 (税込)
    拝啓 あの頃のあなたは 今の奇跡を信じていましたか? ツンデレ妖狐とドン底元OLの甘く切ない恋物語! 「あやかし恋古書店」著者の最新刊! 【あらすじ】 その手紙が二人を繋いだ――失業と失恋でお先真っ暗の元OL・碧梨(みどり)は、亡き祖母からの謎の手紙に導かれ、新潟の寂れた神社を訪れる。そこで出逢ったのは、口の悪い美形の妖狐・琥珀(こはく)。弱みを握られた碧梨が、同居の傍ら手伝うことになったのは、妖怪と人を結ぶ不思議な手紙の「代筆」だった。手紙が解き明かす、秘められた因縁とは? 二人の同居生活の行方は? 手紙の起こす奇跡に涙する、甘くて切ない恋物語! 【文庫書き下ろし】 優しい想いのこもった手紙に涙が出ました。 自分の本当の気持ちを相手に伝えることの大切さを気が付かせてくれる1冊です。 (蔦屋書店ひたちなか店 小林様) この物語を読み終わった後、大切な人に手紙を書きたくなりました。人と人の心をあやかしたちに教えてもらったような気がしてあたたかい気持ちになりました。 (紀伊國屋書店 梅田本店 中川様) なんとなく、うつむきがちな碧梨がだんだん積極的になっていく所がこちらも嬉しかったです。そのきっかけになる手紙を琥珀がこそこそやっているのを想像するとニヤニヤします。ツンデレ狐はやっぱり最高ですね。もちろんポンちゃんも癒しです。そしてこのSNSの世の中手書きの手紙というのが、「心」を感じて温かくなります。 (紀伊國屋書店 広島店 藤井様) 自分の気持ちを伝えるのが苦手な碧梨が、代書の仕事や祖母との思い出を通じて成長し、琥珀に相対するまで、悶々と楽しく読ませてもらいました。 (知遊堂 上越国府店 野池様) 著者について ●蒼井紬希(あおい・つむぎ) 2011年に別名義でデビュー。著書および担当シナリオは多数。 蒼井紬希名義で発行された「あやかし恋古書店~僕はきみに何度でもめぐり逢う~」が続々重版(6刷)。現在も様々なジャンルで精力的に活動中。 ホームページ:君に捧げる言の花 http://tsumugi.mimoza.jp/
  • あやかし古都の九重さん ~京都木屋町通で神様の遣いに出会いました~
    -
    失恋を機に仕事を辞め、京都の実家に帰ってきた結月。仕事と新居を探していたある日、結月は謎めいた美青年と出会った。彼の名は、九重さん。小さな派遣事務所を営んでいるという。「仕事を探してはるんやったら、うちで働いてみませんか?」思わぬ好待遇に惹かれ、結月は彼のもとで働くことを決める。けれどその事務所を訪れるのは、人間界で暮らしたい悩める狐たちで――神使の美青年×お人好し女子のゆる甘あやかしファンタジー!
  • あやかし婚活相談はじめました~鎌倉古民家カフェで運命の赤い糸見つけます~
    -
    何度生まれ変わっても、あなたに会いたい 猫と猫、人と人、人と猫がつながり、連綿と紡がれていく物語。ツンデレ猫神見習い×意中の人の自覚ナシな新米店長 鎌倉古民家カフェの新米店長・香帆が経営に頭を悩ませていると、突然同居する白猫の「公爵」が語りかけてきた。曰く、自分は猫神見習いで多くの猫を幸せにする必要がある。故に猫相談を始め、集客に一役買う、と。半信半疑の香帆の前に現れたのは、公爵から依頼を受けたという美青年・青藍。青藍≠公爵設定に付き合いつつも、香帆は大いに助けられるが、公爵の助力の裏には香帆との長い輪廻転生の縁があって…? 新井テル子・装画
  • あやかし主従のつれづれな日々 何度でもめぐりあう
    -
    友人の後ろについた黒い“もや”、過去世の夢を見る大学教授…… それより気になるのは、大事にしている式神にその思いが伝わっていないこと⁉  大学一年生の宗近靫正の影には、主従の契りを交わしたあやかしのサクヤが潜んでいる。父方の田舎にある山の桜の木に寄り添うように暮らしていたサクヤと幼い頃に出会って以来、靫正はサクヤとともに在ることを望んだ。友達のようになりたいのに、いつまで経ってもサクヤが自分を“坊ちゃん”扱いするのが靫正は気に食わない。そんなある日、靫正は会員不足に悩む昔噺研究会に勧誘されるが--。 対等でいたいのに主として扱われることにたいそうご不満な主と、主と対等でなんかいられるわけがないと主の望みを拒否しつづける従者のあやかしが遭遇する、不思議な輪廻の物語。
  • あやかし食堂の思い出料理帖~過去に戻れる噂の老舗「白露庵」~
    2.5
    過去に戻れる思い出の料理を提供する、あやかし食堂『白露庵』。出迎えるのは、人並み外れた美しさを持つ意地悪な狐のイケメン店主・白露と、ひょんなことから働くことになった普通の高校生・愛梨。ふたりが今宵も後悔を抱える者たちを、心を込めておもてなし。結婚への後悔からプロポーズをやり直したいサラリーマンや、大切な恋人を事故から救いたい少女など、各々の想いが胸を打つ人情物語。ほろりと泣けて、最後は心が軽くなる全5編を収録!
  • あやかし心療室お悩み相談承ります!
    -
    ある理由で突然会社をクビになったリナ。お先真っ暗で傷心気味の彼女に、父親が見つけてきた再就職先は心理相談所。けれど父が勝手にサインした書面をよく読めば、契約を拒否すると罰金一億円!? 理不尽な契約書を付きつけた店主の粟根(ルビ:あわね)という男に、ひと言物申そうと相談所に乗り込むリナだが、たどり着いたその場所はなんと、あやかし専門の相談所だった……!?
  • あやかしたち
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    雪女のお雪が長崎屋の離れに出現したと思ったら、日の本中の妖も集まっちゃった!? 勝負に負けたら皆、追い出されちゃうの――? 場久が食べ損ねた悪夢は幽霊になるし、河童の秘薬を飲んだ若だんなの身体は驚きの……。異変が止まらない第24弾。アニメはフジテレビ系“ノイタミナ”で2025年10月スタート。
  • あやかしだらけの託児所で働くことになりました
    -
    教師になる夢に破れた創士が辿り着いた街のビルの中の託児ルーム『さくらねこ』。 そこは一風変わった先生と元気な子どもたちが集う託児所だった。 疲れ知らずの先生たちと子どもたちに翻弄されながら、少しずつ成長していく創士。 働くにつれ創士自身が知らなかった過去が明らかに――? 第3回「お仕事小説コン」入選作を書籍化! ※この作品は2019年4月刊行の電子書籍「キッズスペースさくらねこ~やっと決まった就職先は人外ばかりでした~」を改題し、加筆・修正したものです。
  • あやかし帝都の癒しの花嫁
    3.5
    少女は癒しを与え、青年は剣を取る。形だけの婚姻から始まる、和風シンデレラストーリー。 相馬家の長女・澪は家族で唯一異能を持たず、家族から蔑まれて生きてきた。 そんな時突然、秋月公爵家当主・暁斗から、形だけの花嫁として澪を迎えると伝えられる。 彼は顔を覆う傷と失明した片目を隠すため、仮面をかぶって暮らしているという。 一緒に暮らすうちに、2人の距離は少しずつ近づいていく。 ある日、澪はあやかしに負わされた傷を治す、癒しの力を持っていることに気づき――。 4月13日生まれ。「江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる」シリーズ(富士見L文庫)にて第5回カクヨムWeb小説コンテスト キャラクター文芸部門大賞を受賞しデビュー。著書に『あやかし乙女のご縁組~神託から始まる契約結婚~』(集英社オレンジ文庫)などがある。
  • あやかし図書館で待ってます ―新入り司書と不思議な仲間たち―
    4.3
    司書の仕事を探していた結衣は、破格の条件が提示された求人に応募する。面接場所は美しい大豪邸。採用され、その中にある書庫で働くことになるが、そこは《あやかし》のための図書館だった――。
  • アヤカシ特区の還送師 その術師、世間知らずにつき
    5.0
    現し世に生きるあらゆるものは命の核、實珠(みたま)を持っている。 それを喰らい生者に成り代わる怪異「浮き人」。 国家機関の特殊人外管理局に所属する還送師は、アヤカシと契約し、これらに対処する専門職である。 この春、管理局の地方分室に18歳の余部基惟(よのべもとい)は配属されることになった。 基惟は水神に拾われ育てられた青年で、その神の實珠を身の内に持つがために、管理局により長らく監視・軟禁されていた。 先輩となる葵宵(きしょう)と相棒の愛らしい妖狐・伽羅に案内されやってきたのは、久々埜知(くくのち)様という神が護り、アヤカシも数多く住まう可見依(かみより)町。 基惟は個性豊かな分室の先輩やアヤカシたちとの関わりを通じて、新たな経験や感情を知っていく。 だが彼の身を狙う危険な勢力が現れ、町を巻き込む大事件に発展して……!?
  • あやかしトリオのごはんとお酒と珍道中
    4.0
    リサーチ会社で働く朋代は、自称イケメン蛇神のアラヤマツミと料理上手な烏天狗のハガミと三人でシェアハウスをしている。 朋代は、ハガミのつくる薬膳料理に舌鼓をうちながら二人に愚痴を聞いてもらう日々。 ある日、残業中にどこからともなくこだまする悲鳴の話を二人にすると、その原因を探るべくアラヤマツミとハガミと一緒に会社を探索することに……!? ファン文庫人気シリーズ『河童の懸場帖 東京「物ノ怪」訪問録』に登場した朋代とアラヤマツミ、ハガミの三人が活躍するスピンオフ!
  • あやかしトリオのごはんとお酒と珍道中 ~幻月夜のひと騒ぎ~
    4.0
    リサーチ会社で働く朋代は、自称イケメン蛇神のアラヤマツミと料理上手な烏天狗のハガミと三人でシェアハウスをしている。 朋代は、ハガミのつくるおいしい薬膳料理に舌鼓をうちながら二人に愚痴を聞いてもらう日々。 雪の降る日、配置薬の配達のために河野がやってくる。 麻里の誕生日にプレゼントを渡さないと言う河野に朋代がプレゼントを渡すべきと説得し、一緒にプレゼントを選びに行くことに…!? ファン文庫人気シリーズ『河童の懸場帖 東京「物ノ怪」訪問録』のスピンオフ第2弾!
  • あやかし長屋の猫とごはん
    -
    秀介、武士の子(13)初めての江戸・長屋ライフ 江戸っ子の人情とあやかしたちの思いやりが紡ぐ少年武士の成長物語 父の仇討ちのため、義憤と武士の誇りを胸に江戸に上った秀介。しかし目的を果たす前に空腹で行き倒れてしまう。もはやここまでと覚悟を決めたその時、現れたのは純白の子猫。恩返しだという猫又に導かれ、秀介はある長屋を訪ねる。一見普通だが、人に化けた気のいい妖したちも住む通称あやかし長屋。死んだ店子の家財を譲り受け、食い扶持を稼ぎ、志を曲げず日々を送る中、秀介はついに憎っくき仇を発見するが…。 tacocasi・装画
  • あやかしに迷惑してますが、一緒に占いカフェやってます
    4.0
    「一杯につき、なんでも一つ占います」。一風変わったドリンク専門のキッチンカーを経営する五百城圭寿は、少々ワケあり。普通の人には見えないモノが視えるため、相手の守護霊と会話することで、たいていの依頼に応えることができるのだ。圭寿と常に一緒にいるスマホをいじってばかりの謎めいた美青年・白蓮は、五百城家を代々守護してきた「あやかし」で…? 青春のレモネード、雪解けの甘酒…各種ご用意しております!【目次】プロローグ/第一章 訳あって、もれなくあやかしがついてきます/第二章 あやかしと一緒に、幽霊アパートに引っ越しました/第三章 あやかしはマカロンがお気に入りのようです/エピローグ
  • あやかし猫の花嫁様
    3.0
    田舎の一軒家で一人暮らしをする大学生の茜。それなりに平穏な毎日を送っていたはずが……二十歳の誕生日、突然、全てのあやかし猫を統べる化け猫・常盤の妻になってしまう。しかも、一緒に暮らさないと命を狙われるというオプション付き!? どんなに甲斐性抜群のイケメンでも、そんな結婚絶対無理――と、早々に離婚を申し出た茜だけれど、何故かこの結婚、ちょっとやそっとじゃ解消できない呪いがかかっていて……。自由すぎる極甘夫と円満離婚を目指す、新妻奮闘記!
  • あやかしの食事処 怪し怖しは蜜の味
    5.0
    充実しているはずが何か足りない日々を送る大学生の愛莉はある日、怪しげな「食事処」に迷い込んでしまう。 出会ったのは、社長を名乗るあやかしの男と、数年前に行方不明になった人気俳優の想真。 ここは怪異に魅入られた人を招き、その悩みを食べて解決する「あやかしの食事処」らしい。 社長にそそのかされて想真を手伝うことになった愛莉はやがて、想真の秘密と、自分の記憶の欠落にまつわる真実と向き合うことに。 ほんのり怖くてじんわり心にしみる、現代あやかしファンタジー。 【目次】 プロローグ 無名の駅にて 第一章 食事処《何でもお悩み相談所》 第二章 悪意の投稿 第三章 想真への依頼 第四章 思い出 第五章 待ち人来たる
  • あやかしの鼓 怪夢 支那米の袋
    -
    1巻220円 (税込)
    美しく妖しい怪奇と幻想。独特の夢野久作の世界感。「あやかしの鼓」を巡る恐ろしい因縁。それを打った者や音を聞いた者を次々と命を奪ったり不幸にする呪われた鼓だった。その奇怪な鼓を打ってみたいが、因縁も断ち切りたい。妖しくも美しい未亡人が誘う罠。「怪夢」怪奇と幻想のホラーオムニバス全6篇の作品。「支那米の袋」ロシア人の踊り子ワーニャと酒を飲む日本人の青年軍人は、酔いつぶれた彼女から「あなたを殺してしまいたい」と言われる。その訳は……ワーニャの恋愛話は奇想天外だった。そして体験した恐怖。とても贅沢な世界一の恋愛遊びとは……。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • あやかし旅籠 ちょっぴり不思議なお宿の広報担当になりました
    3.5
    動画配信で生計を立てている小夏。ある日彼女は、イケメンあやかし主人・糸が営む、あやかし専門の旅籠に迷い込む。糸によると、旅籠の経営状況は厳しく、廃業寸前とのことだった。山菜を使った薬膳料理、薪風呂、癒しオーラ全開のイケメン主人……たくさん魅力があるのだから、絶対に人気になる。そう確信した小夏は、あやかし達に向けた動画を作り、旅籠を盛り上げることを決意。工夫を凝らした動画で宿はどんどん繁盛していき、やがて二人の関係にも変化が――
  • あやかしパン屋さん~魔法のサンドイッチはじめました~
    4.0
    就活を頑張る陽野ななは、第一志望の会社に理不尽に落とされて、途方に暮れていた。そんな彼女を励ましてくれたのは、突然現れた金髪イケメン――ではなく、彼が持っていたとんでもなくおいしいパンだった。人ならざるあやかしが作ったというそのパンに惚れ込んだなな。ところが、そのパン屋さんは潰れそうで……!? 彼女は、ぶっきらぼうな鵺のパン職人・狂太と、カフェを担当する蠱惑的な妖狐の宗司が営む、あやかしパン屋さんを手伝うことに――。
  • あやかし姫を娶った中尉殿は、西洋料理でおもてなし
    3.5
    文明開化を迎えた帝都の軍人・小坂源二郎中尉は、見合いの席にいた。帝国では、人とあやかしの世をつなぐための婚姻が行われている。病で命を落とした甥の代わりに駆り出された源二郎の見合い相手は、西洋料理食べたさに姉と役割を代わった、あやかし狐の末姫。あやかし姫は西洋料理を望むも、生真面目な源二郎は見たことも食べたこともない。なんとか望みを叶えようと帝都を奔走する源二郎だったが、不思議な事件に巻き込まれるようになり――?
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー
    4.0
    「夢みる力」を復活させんと、想像力の可能性に挑んだ13編の書下し作品を、ぜひお楽しみあれ! ●巻頭言より 去る三月に本書と同じ「操觚の会」同志諸氏の協力で伝奇時代小説のアンソロジー「伝奇無双」(戯作舎)を電子書籍で上梓したが、その僅か一ケ月後にさらなる伝奇時代小説のアンソロジー「妖ファンタスティカ」をこうして紙媒体で刊行できるのは、伝奇ルネサンスを提唱した者として望外の歓びである。支持して下さった皆様にお礼申し上げる。 伝奇ルネサンスなる言葉に初めて接した方も多いと思うので、まず伝奇ルネサンスとは何かを手短に説明しよう。 伝奇ルネサンスとは一言で言えば作家の想像力を無限大にまで広げんとする企みである。 かつて國枝史郎・角田喜久雄・吉川英治らの働きで伝奇小説は時代小説の代名詞にまでなった。 (中略) しかし万人がメディアとなり、読書が娯楽の王座を退いた現在、伝奇は過去のコンテンツと化したかにも見える。夢想も荒唐無稽も破天荒も過去の概念と成り果てたかのようだ。いつの間にか作家も読者も「夢見る力」を信じなくなり、想像力の可能性を語ることを躊躇うようになってしまったのだろうか。 否。「夢見る力」は失われたのではない。そこにあるものが見えていないだけなのだ。 伝奇ルネサンスとは「夢見る力」を復活させるための試みである。それは崇拝する者を失って深い眠りに就いた物語の神々を復活させんとする十九世紀の魔術結社「黄金の夜明け」団の儀式にも似ている。 その意味で伝奇ルネサンスを「魔術」と呼んでもいいだろう。奇しくも本アンソロジーの参加作家は十三名。中世ヨーロッパで魔女集会に集った者たちの数である。 されば宣言しよう。 ここに伝奇は甦り「夢見る力」はこれより大なる復活を遂げん、と。
  • あやかし民宿の愉怪なおもてなし
    4.0
    ほんの少しでも悪意を持って見た相手を、体調不良にさせてしまう「呪いの目」を持つ孤独な少年・夜守集(やもり しゅう)。 高校進学を機に、妖怪の町・鳥取県境港市にある、祖母が経営する民宿「綾詩荘(あやしそう)」に居候することに。 しかしそこは、あやかしも泊まれる宿だった! 祖母に上手く丸め込まれ、宿で働くことになった集はある日、フクロウの体に幼い男の子の魂が憑いたあやかし「たたりもっけ」と出会う。 自分の死を理解できないまま、この夜を彷徨う彼に、集はもう一度家族に会わせてあげたいと奮闘するが――。 のんびりゆったり居候……のはずが、手のひらサイズのお部屋掃除に、10メートルの布団干し!? 愉怪で奇怪なお宿、営業中です!
  • あやかし薬膳カフェ「おおかみ」
    完結
    4.4
    身も心もくたくたになるまで、仕事に明け暮れてきた日鞠。ある日ついに退職を決意し、亡き祖母との思い出の街を探すべく、北海道を訪れた。ふと懐かしさを感じ、途中下車した街で、日鞠は不思議な魅力を持つ男性・孝太朗と出会う。薬膳カフェを営んでいる彼は、なんと狼のあやかしの血を引いているという。思いがけず孝太朗の秘密を知った日鞠は、彼とともにカフェで働くこととなり――疲れた心がホッとほぐれる、ゆる恋あやかしファンタジー!
  • あやかし屋敷で夕食を【イラスト特典付】
    4.5
    両親の別居で、妹と生き別れになっていた大学生の旭。母が亡くなったと知らされ、古い洋館に出向いた彼を待っていたのは、いっぷう変わった住人たちと暮らす妹、有沙だった。しかも、住人たちは人ならざる“あやかし”で『二十歳になったら有沙を食べる』と言う。妹を助けようとする旭だけれど、肝心の有沙は旭を嫌い、あやかしたちと暮らすとかたくなで――。ぎこちない兄妹とあやかしたちが、ごはんを通してつながっていく心温まるファンタジー。
  • あやかし屋敷のまやかし夫婦 家守とふしぎな客人たち
    3.8
    1~2巻748~803円 (税込)
    「鍋の中でコトコトと野菜が煮込まれていくような、心の解ける音が聞こえる小説です」 ――額賀澪(作家) 「――お願いです。なんでもしますから、私をお嫁にしてください」 18歳になり、叔父夫婦の家を追い出されることとなった七瀬真琴(ななせ・まこと)。 「――契約として、結婚しませんか。  七瀬さんには一緒に家を守ってほしいのです」 そんな彼女に、肩の上に「誰も見ることのできない猫」を乗せた作家・英千尋(はなぶさ・ちひろ)はそう切り出した――。 これは、鎌倉の「あやかし屋敷」を舞台に、 あやかしに好かれない作家と、あやかしに好かれるお人よしの「契約夫婦」が、 友人から預かった大切なその屋敷を守りながら、心惹かれあっていく物語。
  • あやかし宿の幸せご飯~もふもふの旦那さまに嫁入りします~
    3.0
    唯一の身内だった祖母を亡くし、天涯孤独となった高校生の彩葉。残されたのは祖母が営んでいた小料理屋だけ。そんなある日、謎のあやかしに襲われたところを、白蓮と名乗るひとりの美しい男に助けられる。彼は九尾の妖狐――幽世の頂点に立つあやかしで、彩葉の前世の夫だった!?「俺の嫁になれ。そうすれば守ってやる」――。突然の求婚に戸惑いながらも、白蓮の営むあやかしの宿で暮らすことになる彩葉。得意の料理であやかしたちの心を癒していくが…。
  • あやかし友人日記 巡る四季のたぬ奇譚
    4.0
     かつて八百八狸を統べながら、現在は四国・久万山に封じられた大妖怪・隠神千狸。たった独りで三百年を生きる彼はある時、あやかしが見える体質のせいで気味悪がられ、孤独に暮らす少女・三春と出会う。  山から出られぬ自分にとって、丁度良い暇つぶしだ。  そんな軽い気持ちで三春をかまい始めた千狸だが、過ぎ往く四季を幾度も巡り、共に笑い共に遊び、時には喧嘩して振り回されるうちに、いつしか“隣に誰かがいてくれる”日々が当たり前のものになっていき――。  これは孤独を厭わぬ妖怪狸と孤独を嫌う少女、二人の孤独が雪解けていく物語。
  • あやかし嫁取り婚 ~龍神の契約妻になりました~
    -
    文様を奪い、身に宿す特異な力を持つ世梨は、養家から戻された「いらない子」。世梨を愛してくれる人はおらず、生家では女中同然の扱いを受けていた。そんな彼女の心のよりどころは、愛してくれた亡き祖父が作った着物から奪った文様だけ。ある日、蒐集家だという千後瀧紫水が郷戸家を訪れる。両親が躍起になって媚びる彼は、名家・千後瀧家の当主。――そして、龍神。妻を迎える気はなかったという紫水だが、自分の妻になる代わりに、売り払われた祖父の着物を取り戻すと世梨に持ちかけてきて……? 文様と想いが織りなす和風シンデレラストーリー!
  • あやかし旅館で働き始めました ~イケメン猫又になつかれて困ってます~
    4.3
    身も心もすっかり癒やしてくれ、不安や悩みも取り除いてくれる温泉宿があるとしたら――行ってみたいですよね?  気怠い通勤中、OLの朝海が満員電車の中で出会ったのは、茶虎の猫。ふらふらとついていくと、いつのまにか目の前には、古式ゆかしい日本家屋。  そこは、心疲れた人だけが招かれる、不思議な旅館「月猫庵」。  人懐っこい猫又や天狗や河童、果てはつくもがみなど、あやかしたちにノセられた朝海は、月猫庵で働くことに……。  新米仲居の彼女は、次々に訪れる「疲れた人」たちを、しっかり癒やすことができるのか…?
  • あやかし和菓子処かのこ庵 嘘つきは猫の始まりです
    完結
    3.6
    全3巻704~748円 (税込)
    見習い和菓子職人・杏崎かの子、22歳。 彼女には不思議な力があった。幼い頃から、妖や幽霊の影が見え、人の嘘が「猫語」に聞こえるのだ。 その能力のせいで親しい友人もできず、苦労しながらひっそりと生きてきた。 ある日かの子は、経営難と技量不足を理由に、勤めていた和菓子店をリストラされる。 夜道をとぼとぼ歩いていると、後ろから来たバイクに全財産が入ったバッグをひったくられてしまった……! 彼女は、そんな窮地を謎の大きな2頭の犬を使役する着物姿の美男子・御堂朔(みどう・さく)に救われる。 なぜか自分を知っているらしい朔に連れていかれたのは、東京の下町にある神社の境内に建つ和菓子処「かのこ庵」。 なんと、同じく和菓子職人だった亡き祖父が、朔に一億円の借金をして構えた店らしい。 そして朔は、陰陽師の血をひく人間で、この神社の鎮守だという。先ほどの大きな犬は式神だったのだ。 一億円の借用書を見せられ、「店で働けば借金をチャラにしてやる」と言われたかの子だが、なんと「かのこ庵」はあやかし専門の不思議な和菓子屋だった。 しかもお客様は、なんと猫に化けてやってきて――!? イラスト/前田ミック
  • アヤカシ・ヴァリエイション
    3.8
    妖しくも美しき、スタイリッシュ伝奇アクション、ここに開幕! 美貌の青年、真継晴の周囲で繰り返し起きる悲惨な事故。 それは晴の祖父、座倉統十郎が持つ骨董品「匣」の相続を争う、親族たちの謀略だった。 命を狙われた晴の護衛として雇われたのは、横浜山手に店を構えるという、骨董品店「杠屋(あかなしや)」の面々。 彼らは、いわくつきの古道具「特殊骨董」の始末を請け負う特殊骨董処理業者であり、彼ら自身もまた特殊骨董の化身――付喪神なのだという。 呪われた「匣」の秘密と晴の過去を知るために、座倉家に乗りこんだ晴と杠屋の妖かしたち。 そこで彼らが出会った真実とは――?
  • 綾子とともに「反フレイル」
    -
    1巻1,089円 (税込)
    妻が認知症を発症した……。後期高齢者となった主人公・孝雄は、戸惑いつつも優しく妻とその症状を受け止め、献身的に支えていく。そして自身の病気や手術を乗り越えながら、ジムに通い、野鳥を撮影し、登山にも挑戦する。だって、人間は「人生を楽しみ、喜びを味わうために生まれた」のだから。──老い(=フレイル)に負けてなるものか。団塊男性、人生の喜びの物語。
  • 妖し
    3.6
    10人の豪華執筆陣が〈怪異〉をテーマに描く、奇譚アンソロジー。 暑い日になぜか起こる奇怪なある出来事、風鈴の音が呼び覚ますもう一人のわたしの記憶、死んだはずの母が見えるわたし、病院から届いた友人のSOS、旧いブザーを押す招かざる客……。 それは不思議な夢か、それとも妄想か……。あなたが見ている世界は本物ですか? 極上の奇譚小説をあなたに――。
  • あやしい彼女
    2.0
    73歳毒舌老婆が、ある日突然20歳に!?  瀬山カツ73歳は、街を歩けば毒舌をはき、トラブルばかり引き起こす厄介者。ある日、娘の幸恵と大喧嘩をして家を飛び出したカツは、見覚えのない写真館にたどり着きます。店先に飾られた憧れのオードリー・ヘップバーンの写真に魅せられ、写真を撮って店を出ると、なぜか心はそのまま、容姿だけが20歳の頃の自分に。  地元に戻っても、もちろん誰もカツだと気づきません。戦中をひとり生き抜き、結婚後は早くに夫を亡くし、女手一つで身体の弱い娘を育ててきたカツ。おしゃれも遊びも我慢して生きてきたカツが初めて手にした「自由」でした。 髪型も洋服も靴も名前も変えて新しい人生を楽しむことにしたカツでしたが、自由になって思うのは娘と孫のことばかり。そして、娘の幸恵もまた母の不在に、これまでの母の深い愛を改めて認識するのでした。  そんな中、カツは街ののど自慢大会に飛び入り参加し、自慢の歌を披露。それがイケメン音楽プロデューサーの目にとまり、歌手デビューのチャンスが巡ってきます。孫の翼のバンドでボーカルを担当するカツ。ところが、デビューがかかった音楽フェスティバルの当日、一緒に舞台に立つはずの翼が事故に遭って……。果たしてカツが孫のために選んだ道とは?
  • 妖しい関係
    4.3
    「死んだら会いに来るよ」。そう言い残して、若くして死んでしまった、年上の女性。合図は話しながら耳をかくことだという(「猫のしっぽ」)。かつて気まずい別れ方をした女性から送られていた、鞄。苦労してナンバー式の錠を開けると、中には褐色のかたまりが……(「鞄の中」)。男と女の関係は、妖しく不思議で、時に切ない。十三の傑作短篇集。
  • あやしい患者さん~情熱ナース・水原絵梨花~
    -
    新米看護婦(ナース)の水原絵梨花は、困っていた。ある老人患者の治療について、主治医の保取と当直医の原倉の指示が全く違うのだ。主治医に従うのは当然だが新米ゆえ当直医にも逆らえない。そんなレジンマに悩んでいたある日、保取と原倉が殴り合いのケンカを。(「あぶない病棟」より) 新米ナースの姿を通し、看護婦の実際と医療現場をあたたかい目で人情味豊かに描く傑作!
  • あやしい遊園地 奇妙で愉快なショートショート集
    4.0
    星新一氏絶賛! 鬼才が放つベスト・コレクション。人生の喜怒哀楽を一瞬の技で描く怪作集。人生のスパイス、70編! ――平凡なサラリーマンのささやかな願いが、ふとしたきっかけで日常の亀裂に飲み込まれる恐怖を描く名作『地下鉄御堂筋線』をはじめ、ショートショート界の鬼才が放つ選りすぐりの怪作70篇。一読、ほろ苦いユーモアに心くすぐられ、時に背筋がゾクッとする快感に酔うワンダーランド!

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