江間章子の作品一覧
「江間章子」の「アルハンブラ物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「江間章子」の「アルハンブラ物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
19世紀初頭に、既に長らく歴史の表舞台から遠ざかり朽ちた遺跡になりかけていたスペイン南部グラナダのアルハンブラ宮殿に一時期滞在し、かつての栄華を偲ばせる宮殿の様子や当地に残る説話をまとめて出版した、作家ワシントン・アーヴィングの手による物語。
イベリア半島最後のイスラム王朝・ナスル朝の滅亡はキリスト教勢力の国土回復運動(レコンキスタ)の象徴的な出来事として高校時代に世界史で習ったが、その授業で資料集に載っていたアルハンブラ宮殿の写真の美しさは今でも鮮明に脳裏に残っていて、この冬にスペインへ旅行へ行く大きな動機の1つになっている。
そして、その旅行のいわば予習として本書を手に取ったのだが、1
Posted by ブクログ
世界でもっとも美しい建物。アルハンブラには、この世のものとも思えない美と深い心の安らぎがある。
スペインのレコンキスタを完成し、スペイン内のイスラム建築を破壊しまくって、キリスト教会に変えて行ったイサベル女王も、アルハンブラは、あまり手をいれていない。
外向きには、キリスト教でスペイン統一を進めた反イスラム強硬派の女王だが、アルハンブラには、あまり外部の人を入れずに、その美しさから1人心の平安を得ていたという。
という美しい場所についての19世紀の旅行記。スペインで外交官をしていたアービングは旅行でアルハンブラにいって、そのまま数ヶ月そこに滞在した。(うらやましい限りだ)
これは、その
Posted by ブクログ
筆者がグラナダを去るとき、自分まで悲しくなってしまった。ずっと、アルハンブラの物語に耳を傾けていたかったような。そう思わせるのは、グラナダの住人や物語のなかのムーア人たちに対する筆者の控えめな同情や、アルハンブラのわびしさ、美しさ、風の気持ちよさの繊細な描写が、素直に心に響いていたからだと思う。アメリカ人である筆者から見たスペイン人の描写にも惹かれる部分が多かった。
出版は1832年、アルハンブラの管理は適当で、グラナダへの旅は盗賊の危険も伴うような時代。異教徒ムーア人の残した遺産と共に生活をしていたスペイン人たちが、アルハンブラに抱いていた幻想、畏怖。きっと今とは違って、夢と現実、歴史と物語