アルハンブラ物語

アルハンブラ物語

880円 (税込)

4pt

4.5

アルハンブラ――それは、スペイン・グラナダの丘に黙然とそびえる、ムーア人の赤い城。8世紀初頭から800年にわたって君臨した、イスラム教徒の栄光と悲嘆の歴史を秘めて、今なおムーアの古王の復活を静かに待っている……。イスラム建築の粋を集めたアルハンブラ宮殿の繊細華麗な美しさに魂を奪われた著者が、その存在を世に知らせんと綴った、アルハンブラの歴史・伝説・ロマンスの珠玉の世界。

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アルハンブラ物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    19世紀の旅、アルハンブラの現実の歴史、幻想的な民話。
    3つの要素が入っていて、それがアーヴィングのあたたかなまなざしを通して語られる美しい本。21世紀の今、この本を読めば、時空を超えた想像の旅に出かけることができる。
    初めて読んだのは今よりずっと前。翻訳の日本語に一部混乱が見られ、読んでるこちらも

    0
    2018年03月24日

    Posted by ブクログ

    世界でもっとも美しい建物。アルハンブラには、この世のものとも思えない美と深い心の安らぎがある。

    スペインのレコンキスタを完成し、スペイン内のイスラム建築を破壊しまくって、キリスト教会に変えて行ったイサベル女王も、アルハンブラは、あまり手をいれていない。

    外向きには、キリスト教でスペイン統一を進め

    0
    2017年05月01日

    Posted by ブクログ

    筆者がグラナダを去るとき、自分まで悲しくなってしまった。ずっと、アルハンブラの物語に耳を傾けていたかったような。そう思わせるのは、グラナダの住人や物語のなかのムーア人たちに対する筆者の控えめな同情や、アルハンブラのわびしさ、美しさ、風の気持ちよさの繊細な描写が、素直に心に響いていたからだと思う。アメ

    0
    2014年04月16日

    Posted by ブクログ

     目の前に広がる朽ちた宮殿が、アーヴィングの語りと共に当時の荘厳な様子を取り戻し、亡霊となった人物たちが目の前で展開する過去の再現を見る、そんな読書体験でした。
     二つの宗教と価値観が入り乱れるアルハンブラだからこそ生まれた物語の数々。実際に訪れる機会があったら、今も息づいている魔法の一端を感じるこ

    0
    2025年05月14日

    Posted by ブクログ

    1832年に出版されたアルハンブラ宮殿への紀行文。前半はグラナダへの旅路とアルハンブラ宮殿の遺跡を描いたエッセイ風の読みもので、これもなかなか旅情豊かで楽しめるが、秀逸なのは後半。アルハンブラで聞き取った様々なムーアの物語、説話を書き留めて、さながらグラナダの遠野物語を読むようだった。

    江間章子の

    0
    2013年08月11日

    Posted by ブクログ

    スペイン土産に頂いた本(なので正確には講談社文庫ではない)。
    装丁も挿絵も美しい。美しいものは卑しさから人を救ってくれる。
    この本に出逢い、スペインを旅することを誓った。

    0
    2013年03月25日

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