アルマジロの手―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)

アルマジロの手―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

3.7

彼は「手が……アルマジロの手が」というばかりだったのです――。不気味な緊張感を孕む怪奇な作品「アルマジロの手」、美しい姫君に恋をした狸の哀切「心中狸」、むさぼり喰らう快楽にとり憑かれた男の無上の幸福「月と鮟鱇男」の他、「海亀祭の夜」「蓮根ボーイ」「鰻池のナルシス」、そして甘美な爛熟世界に堕ちた男を描く傑作「魔楽」を収録。官能の深みと生の哀しみを短編に昇華させた七編。(解説・鵜飼哲夫)

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アルマジロの手―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    古い時代をベースにしたエロティックな文章で綴られた短編が6篇.戦後間もない情景が出てきて、ああそんなこともあったなと膝を打つ回数が何度もあった.このような形で小説に残っていることは、後の世代の人々が味わえるので素晴らしいと感じたが、ある程度の年代の者にしか分からない感情も多くあるだろう.「蓮根ボーイ

    0
    2024年08月08日

    Posted by ブクログ

    「アルマジロの手」が怪談風な話で他の話と一線を画しているが、全体的に第3者から見れば不幸であるが、本人にしてみればそれが幸せ?という話が多く、それが返って、悲哀を浮き出している。

    0
    2024年07月14日

    Posted by ブクログ

    「アルマジロの手」
    怪談としてはオーソドックスなパターン
    南米風に味付けしている

    「心中狸」
    夜の淡路・洲本城にて化け狸の悲恋話を聞く
    もてない男は悲観的

    「月と鮟鱇男」
    若い愛人に会社をのっとられるおっさん
    自然界に定められた負け組

    「海亀祭の夜」
    徳島の東南部じゃ海亀の産卵をことほぐ
    亀に

    1
    2024年03月10日

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