作品一覧

  • あんずとぞんび
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    神様に見捨てられた私を助けてくれたのは、同じアパートに住むゾンビのおじさんだった。 川をはさんだ向かいの町に、母と引っ越してきた小学生のあんず。いじめられていたあんずを助けてくれたのは、同じアパートに住むぞんびのおじさんだった。 孤独を受け止められないあんずと、孤独とともに生きるぞんびのおじさん。 お互いの存在が、それぞれの人生へのかすかな光となる。 ポプラ社小説新人賞奨励賞作品。
  • 急がなくてもよいことを
    完結
    4.0
    全1巻1,100円 (税込)
    子どもたちだけで映画を観に行った思い出。 ひとり給食を食べるのが遅い、あの子のこと。 久しぶりに帰った実家での母との会話。 僕のことを忘れてしまった、おばあちゃんとのおしゃべり。 動物園デートの思い出。 結婚1年目に夫婦で見た景色。 子どもと歩いた散歩道での出来事。 子どもが寝静まった後の帰宅。 ビニールプールで遊んだ夏のこと。 家族で見た海の情景。 著者のひうち棚さんが2009年から2021年まで、毎日少しずつ丁寧に描いてきた随筆マンガ作品を一冊に。 恥ずかしくもある「昔」の記憶、いろいろある「今」の情景、そしてまだ見ぬ「未来」への願いの詰まった作品集は、たっぷり250ページの分厚い単行本になりました。 それでも、人の人生を、毎日を描ききるには充分な枚数ではないのかもしれません。 ですがきっと、忘れていた大事な時間や大切な人たちのことを、思い出すことはできます。 美しい線で光が描かれ、コマとコマの間に流れ始める時間は、私たちの人生の記憶と穏やかに重なります。 家のどこかにある、忘れていたアルバムの写真を眺めるように、ゆっくり少しずつ、楽しんで読んでいただきたい一冊ができました。 ●●●収録作品●●● 「映画の思い出」「おてがみ」「ひとごと」 「ユートピア」「城山」「デジカメ」 「父の母」「デート」「フォトグラフ」 「遠回り」「一年目」「きんかん」 「急がなくてもよいことを」「空白期間」 「まだ今日」「夏休み」「柿の木」「海」 ●●●コミックビーム 公式ツイッター●●● @COMIC_BEAM

ユーザーレビュー

  • あんずとぞんび

    Posted by ブクログ

    「あぶない方」/「あぶなくない方」
    「川向こう」/「こちらがわ」
    差別的だから「コンシャス」と呼ぼう。
    そのあたりがうまいなと思った。
    最後のスピーチは素晴らしい。

    もう少し、ボリュームや体裁などが児童書に寄っていれば子どもに勧めやすいのに。ターゲットがどこなのかわかりにくい本だなとは思った。

    0
    2025年08月14日
  • あんずとぞんび

    Posted by ブクログ

    読みやすい文書で奇特な言い回しもなく
    あんずちゃんと同年代の子に
    カッコつけてる大人に
    是非読んでほしいと思った


    子どもはおとなが思っているより大人で
    おとなは子どもがおもっているより子供で
    深く考えさせられる一冊でした

    ps.
    表紙買いした自分を褒めてあげたい


    0
    2025年05月06日
  • 急がなくてもよいことを

    Posted by ブクログ

    Twitter(現X)でフォローしているひうち棚さんのコミックを購入。

    絵を味わうという趣の本で、読んでいる間、子供の頃の夏休みの昼下がりみたいな気分になった。静かでなんてことなくて少し気だるい感じだ。

    0
    2024年03月09日
  • 急がなくてもよいことを

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ツイッターで表題作を作者自らアップしているのを目撃して、ずっと気になっていたので本を購入。
    よかった。
    間違いなく写真を活用している漫画だが、
    写真を絵に起こすとき、点描やシンプルな線やから、立ち上がってくるものが、ある。それも、ずいぶん大きいもの。
    2009年から2021年までの随筆漫画。
    以下、18編読み返しながら、思ったことをメモしてみた。

    (ざっくり4分割してみると、幼少期。)
    ・映画の思い出
    ・おてがみ
    ・ひとごと

    (青年期。父母。)
    ・ユートピア ……なんと藤子不二雄A 「まんが道」の高岡に聖地巡礼!
    ・城山 ……母のだし巻きたまご。
    ・デジカメ
    ・父の母

    (恋人。結婚。)

    0
    2022年06月06日
  • あんずとぞんび

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小学生の女の子とゾンビのおじさん
    ゾンビには差別的な響きがあるけど
    その子の言う「ぞんび」は
    平仮名に聞こえるから嫌じゃないらしい

    人は、わからないもには怖い。怖いから嫌う

    いつか自分はママから離れるのだろう
    だから今だけは、まだ子供でいられる今の間だけ、ママにぎゅっとしてもらいたかった

    大人は、これから平和な世界を作っていくのは若い君たちですと言うけど、自分たちの番をスルーして私たちに押し付けないで。今あなたたち頑張って。だめだったら私たち交代するから

    差別される、ぞんびおじさんとの話だけど
    読んでて好きだったのは
    本好きのクチの悪い関西弁の女の子と
    初めて、自分の好きな本について

    0
    2025年10月03日

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