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小説・文芸3.01巻2,200円 (税込)北欧ミステリの中心地たるスウェーデンから、『ミレニアム』を生み出したスティーグ・ラーソン、〈エーランド島四部作〉のヨハン・テオリン、〈マルティン・ベック〉シリーズのマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー、〈ヴァランダー警部〉シリーズのヘニング・マンケルらの傑作短篇を集成した画期的アンソロジー
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「沈黙のなかの沈黙」 長崎に住む作家の「私」は20代の頃、同僚の義父の葬儀に参列して、「夜、もうひとつのお葬式がある」と聞かされた。さては隠れキリシタンの秘義か? と色めきたつ「私」に同僚は困惑を隠さない。そのときから「私」の脳裡に一組の男女が棲みはじめた。 「私」はやがて、弾圧の時代にもキリシタン信仰を守り抜いた一族の末裔を主人公とする小説を書いてデビューする。しかし、それは底の浅い、通俗的な物語ではなかったか?「私」はやがて書きあぐね、行きづまる。 自分は、遠藤周作『沈黙』などの物語をこの土地の歴史に編みこんでいたのではないか? 虚構の記憶をも土地に重ね、本来の土地の姿を見失っていたのではないか? 幕末の潜伏キリシタンのプチジャン神父による発見という「物語」を批判的に乗り越える試み。作家としての出発点へ立ち返り、新たな地平へと飛翔を遂げる問題作。「小指が燃える」 長崎で戦争や敗残兵の物語を紡ぐ「私」の元へ、小説は面白くなければ、売れて読まれねばと言い切る元政治家の先輩作家(石原慎太郎)と、原爆体験を書き継ぐ女性作家(林京子)のまぼろしが交互に訪れる。 体験していない戦場や爆心地を書くのは、そこに美を感じ魅了されるからではないか。それは堕落、倒錯ではないか・・・。 己に問い直しながら「私」は、以前、文芸誌に発表した敗残兵の物語を書き直しはじめる。力作中篇240枚。
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35歳になったフリーライターの真弓子。元彼のDVのトラウマから過食嘔吐を繰り返す。 新しい彼〈蛍さん〉は、結婚してしまったが、彼との不倫関係は続いている。 ライターとしての仕事に窮した真弓子は、風俗雑誌のライターとして働き始める。取材に訪れたプチ風俗店で、青い瞳の男「グンジョー」に出会う。彼は渋谷あたりでうろつく少女たちを風俗店に売り飛ばす男だった。 グンジョーと出会ったことから、彼女の生き方は次第に転落の一途をたどる。一方グンジョーは正体不明の女「藍」の幻を追いかける。「藍」は救われない男たちに無償の奉仕をしている女だ。 リアルでファンタジックで、愛と性の狭間で壊れていく女、再生していく女を描く物語。
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若者を引き付ける刺激的な魅力にあふれる街・渋谷。ともに中学三年生の田村知佳は茨城から家族と、市橋友香は山梨から友達と、憧れの渋谷に遊びに来た。少女の面影を残す彼女たちは、それぞれ別の男にナンパされ、監禁されてしまう。そして二人は秘密のパーティで、オークションにかけられ中年男の餌食となる寸前の窮地に。一方、彼女たちが宿泊を予定していた人気ホテル「ステイ渋谷」のオーナー寺泊新吉は、二人が危険な状況に陥ったことを察知。かつて渋谷の自警団を作っていた、古き良き渋谷を愛する老人やオヤジたちと協力しあって、二人を救おうと立ち向かっていく。ロリータたちの危機的状況の描写や秘密パーティで繰り広げられる官能の世界は、読者の期待を裏切らない。大活躍するオヤジたちのキャラクター設定と相まって、神崎作品の中で異彩を放つ佳作。
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レオポルト・ヴァリシュ、あだ名は“レミング”。刑事時代、犯人の逃走車輛の前に思わず飛び出したのを、集団自殺するネズミのようだと言われ、以来その名前で呼ばれている。訳あって警察を辞め、現在は興信所の調査員だ。ある日、浮気調査で元教師を尾行したところ、目を離した一瞬の隙に彼が殺害されてしまう!警察に犯人扱いされ、興信所の所長に事件に首を突っ込むなと言われるが、犯人捜しをあきらめられず、衝動的に辞めてしまい……。後先考えないお人よしの探偵が、殺人の真相を求めウィーンを駆ける。ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞作。
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文豪と美貌の「文学夫人」の秘められた恋。 芥川龍之介が死去したのは昭和2年(1927)7月24日。死後90年の節目にあたる2017年7月に、芥川の「最後の恋人」とひそかに語られている歌人、片山廣子を主人公とした小説を刊行いたします。14歳年上の上流夫人で、アイルランド文学翻訳者としても名を知られていた廣子と芥川の軽井沢での出会い、そして情熱的な手紙のやりとり。廣子の娘と堀辰雄の成就しなかったロマンスをサイドストーリーに、誇り高く情熱を胸に秘めた「幻視者」廣子の人生を、女性作家の視点で活写する渾身の書き下ろし長編です。 芥川が「才知の上にも格闘できる女に遭遇した」(「或阿呆の一生」)と書き、菊池寛が「最もすぐれた日本女性」とその才能を絶賛した廣子は、芥川の死後世間との関わりを絶ってひっそりと生きますが、最晩年にエッセイ集と歌集を刊行して高い評価を受け、79歳で亡くなります。女性のみごとな生き方のひとつの例として、片山廣子の人生は私たちに一筋の光を当ててくれます。
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女優毒殺事件の苦い解決から二年後の一九七四年。探偵・浜崎順一郎は少年院時代の友・石雄と再会する。石雄は婚外子として名家に引き取られ、資産家となっていた。だが、旧交を温める間もなく石雄の義姉が何者かに殺され……男の友情を哀切に描く『喝采』続篇
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謎の女を書く ある日、急に目の前に現れ、またある日、まさかこのままになるとは思わず、別れてしまった女がいる。男はそのことを悔やみ、いつまでも忘れられない。そのことをバーの主人に切々と語っているがまさにそのバーカウンターの内側にこそ、その女がいたのだった。女々しい、と形容することは簡単だが、主人はその女を「小説に書きなさい」と言う。書くことで、いつまでも謎の女であり続けるのだ。しかし、その前にまた女が現れたらどうなる? それはわからない。なにしろ男は、まだ書き始めてもいないのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
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「小説推理」で62回にわたり連載されたエンターテインメントが文庫オリジナルで登場!「ブロークンアロー」とは重大な核兵器の事故のことを指す米軍の符牒。――福島から高校卒業と同時に上京し、今は横須賀で車両整備の仕事をする28歳の江井(えねい)徹は横須賀の地下壕で旧日本軍の戦闘機の破片を拾う。それがネットオークションで高値で落札されたことから、俄然「お宝探し」に興味を持つ。しかし、江井は気付いていなかった。それがどんなに危険なことかを。立ち入り禁止区域の周辺をうろつく江井を、正体不明の連中が襲い始める。当初は警告ふうだったものが、次第に過激になり――。
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中上健次の盟友が模索し続けた文学の可能性。 「それにしても、言い争いばかりしてきたような気もする。そして、私にとって、はじめて出会った時に思い決めた“中上健次”への徹底的大反論はまだ、これから先のことだったのだ。 (中略)いずれにせよ、私の“中上健次”という名の目標は、今更、なにが起ころうと変えようがない。中上さんも、それは承知のうえだ、と私は信じている」 <「“中上健次”という存在」より> アイヌ、プルトン、マオリの言語と文学――急逝した中上健次を読み直し、新しい世紀に向けて文学の可能性を探ったエッセイ集であり、中上とデビュー以来盟友として深く関わった津島佑子の1990年代の文学的軌跡でもある。
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たとえ身分が違っても、この夜はふたりだけのもの…… リリーは8年ぶりに会ったグレイと恋に落ちるが、実は彼には大きな秘密があった! ゴールデン・ハート賞(RITA賞新人部門)2作同時ノミネート! 伯爵令嬢リリーは、社交界デビューの会場で、思いがけず初恋の人グレイと再会する。伯爵の家令の息子でありながら才能を見込まれ英国の諜報員となったグレイに、リリーは少し前から行方不明となっている父親を捜してほしいと頼み込む。一緒に調査を進め、様々な秘密が明るみに出るにつれふたりの親密さも増すが、グレイは身分の違いすぎる恋に戸惑いを隠せない。それでも抑えられない情熱のままにグレイとリリーは夜毎の逢瀬を重ねるが、ある夜…… 原題:An Indecent Invitation
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地中深くに掘られた拷問部屋――無数の血痕が物語る、連続殺人犯の悪魔のような手口。極上のクライム・ノベル田舎道にふらりと現れ、車に轢かれたという意識不明の女性がERに運び込まれた。全裸の女性の体には拘束され、拷問されたような傷が無数に走り、奇怪なことに肋骨が1本もぎ取られていた。ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場に急行。森の奥深くでおぞましい拷問部屋を見つける。地中深くに掘られた不気味な穴の中は血に染まり、死臭に満ちていた――。※本書は無料試し読み版であり、製品版とは一部体裁が異なります。
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どうしてもスイーツから逃れられない刑事がいる。普段はスイーツを貪るだけのダメ人間だけど、糖分を摂れば難事件をも解決するスイーツ狂いのキャリア刑事・加東慶貴。もう一人は、学生時代に進路で悩み深夜のケーキ屋でドカ食いしていて補導され、慶貴に「警察官になりなさい」と諭されて本当に刑事になってしまった和菓子屋の娘・佐東杏子。そんな運命的な「あんこ」と「ケーキ」が再会したのは、ウェディングケーキの中にパティシエの死体が隠されていたスイーツフェスの事件で!?
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「優れた著作である、というより怖ろしい力を秘めた本である」――三浦雅士(新版解説) あるものを発生させる力というのは、その発生自体が目的で終息するわけではない。発生した後もその力は一つの傾向を保ち、発生させたものの変化を促し続けるのである――。古代人が諺や枕詞、呪詞に顕した神意と神への信頼を、折口は「生命の指標(らいふ・いんできす)」と名づけ、詩歌や物語の変遷を辿りながら、古代より脈打つ日本文学の精神を追究する。生涯にわたり書き改め続けた貴重な論考。 解説・井口樹生/三浦雅士 (目次) 詞章の伝承 文学様式の発生 律文学の根柢 声楽と文学と 小説戯曲文学における物語要素 文学と饗宴と 異人と文学と 翁舞・翁歌 日本文学の内容 日本文学発想法の一面――誹階文学と隠者文学と 笑う民族文学 追い書き 解説「日本文学の発生 序説」の課題 井口樹生 新版解説 凝視と方針 三浦雅士 著者略年譜
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女の子はでられない――。甲子園を夢見てきた青山由佳は、硬式への思いが断ち切れず女子硬式野球部のある花ヶ丘学園高校へ転校する。しかし、早々に理事長代理と対立。「春の一勝」を部の存続条件にチーム作りに動きだすが、集まったのは個人主義、外国人留学生、ヤンキー……と超個性的な面々ばかり。男子野球部には幼馴染みで天敵の石田もいた! 果たして由佳は野球を続けていけるのか!? 熱血女子高校生野球エンタメ! 稲村亜美さん推薦! 由佳の野球を好きな気持ちとチームに対する ひたむきな思いに感動しました! 女の子だって野球が大好きです。
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背後からの冷たい視線、異常な言動をとる隣人、そして殺人事件――。 駆け出しの作家・尾見は周囲に巻き起こるさまざまな怪現象に悩まされていた。 誰かが自分に悪意を持ち、おぞましい呪詛に巻き込んでいる。なぜ僕が狙われているのか? 身に覚えのない悪意に怯える尾見の前に現れたのは、人の心を侵食するショクを「握り固める」能力―アクシキの使い手・阿久根直樹とアクシキされたショクを食う美少女の美空。 人外の力を駆使する二人のアクシキ屋とともに、尾見はショクをばら撒き続けている首謀者を追い始めるが!? ミステリアスホラー長編!
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それは、パーティーの夜に起きた事件だった。だが、事故にあったらしいわたしの記憶はそこだけが消えている。何が起きて、誰が死んだのか? そもそものきっかけは、学生時代の友人だが、その後は疎遠になっていたクレアの独身さよならパーティーへの招待だった。かつて彼女との間には色々なことがあったのに、わたしは誘い込まれるように招待に応じてしまう。人里離れた森の奥の別荘に集まったのは6人のメンバー。携帯電話の電波すら届かない孤立した別荘で、ぎくしゃくした奇妙な雰囲気のパーティーは始まった……悪夢のような週末を描く、気鋭のサスペンス!
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学徒出陣が目前の九大生を描いた自伝的作品。 太平洋戦争の最中、昭和18年、九州大学に通う文学青年たちには深い交わりがあった。 文学的揺籃期における恩師・伊東静雄(詩人)から受けた薫陶、そして、学生仲間(島尾敏雄がモデルの小高、森道男がモデルの室、林富士馬がモデルの木谷)との交流が描かれている。 遼史を読み、東洋史の学問にも励むが、それ以上に仲間たちと文学を論じ、酒を酌み交わしながら、それぞれの仄暗い“前途”を案じている。 主人公の文学的形成の様を、約1年に渡り、日記スタイルで描いた“第三の新人”の代表的作家・庄野潤三の青春群像作。
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その墓に近づく者に禍あれ―― 火星に行くほうがまだ簡単! ? 今回の財宝探しは最高難易度! ! 地下遺跡で未知なる敵が待ち受ける ! 映画化進行中の歴史ミステリ×アクション! ! 歴史に埋もれた財宝の謎を追うチーム〈ハンターズ〉――最強の指揮官コッブと4人のプロフェッショナルたちの新たなミッションは、アレクサンダー大王の墓を発掘すること。世界の歴史上、もっとも偉大な征服者と評されるアレクサンダー大王の墓の在り処は考古学史上最大の謎のひとつとされている。エジプトに乗り込んだコッブたちは、手がかりを追ってアレクサンドリアの地下に広がる貯水施設の調査を行ない、西暦365年に起きた津波が関係しているらしいことをつかむ。だが、地元の裏社会のボスとのトラブルに巻き込まれたばかりか、謎の暗殺集団からも襲撃され、仲間を拉致されてしまう。コッブたちは仲間を取り戻し、墓を発見できるのか! ? 最強のチームが歴史上最大の謎に挑む!
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1908年3月。ワシントン海軍工廠で大砲開発の伝説的技術者ラングナーが爆死した。現場には遺書が残されており、当局は自殺と断定。デスクからは賄賂と思われる札束も発見された。 ラングナーの美貌の娘ドロシーはこれに納得できず〈ヴァン・ドーン探偵社〉に調査を依頼、エース探偵ベルが動き出す。 ワシントン、ニューヨーク、カムデン、フィラデルフィア……東海岸を縦横に駆けめぐり捜査を進めるベルの前に、やがて弩級戦艦開発をめぐる謀略が姿を現す。そしてベルの身に危険が迫る!
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W大学文学部教授である神代宗のもとに、奇妙な手紙と小箱が届いた。「君にこの謎が解けるかな?」という挑発的な手紙と、箱の中には、精巧にできたバンガローの立体模型。その中には、背中から血を流す人形が配置されていた……。いったい誰が、何のために作ったのか? 記憶を辿るも、心当たりのない神代は途方に暮れる。やがて浮かび上がった二十数年前に遡る、神代の切ない過去とは?(「表題作」)ほか、馬の首が浮かび上がる心霊写真、女子学生の兄の不可解な自殺、神秘的な記憶を残した女性の不審死など、神代教授の日常に起こる数々の事件。大人気「建築探偵」シリーズの番外編ミステリーが電子書籍で初登場! 【電子書籍特典】 ●著者直筆サイン ●本書の舞台となった館写真(著者による解説つき)
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パリ=ル・アーブル間を走る「ラ・リゾン」の一等機関手ジャック・ランチエには、女の裸を見ると殺意に襲われるという病的なところがあった。彼はある日たまたま、助役ルボーとその妻セヴリーヌが走り去る列車のなかでおかす殺人現場を車外から目撃し、彼女に惹きつけられていく。「獣人」は鉄道界と司法界をバックに、呪われた遺伝的発作に苦しむ主人公と、けだもののように疾走する機関車の姿とを重ね合わせ、人間獣性の諸相をえぐり出す。機関車の機械美、緊迫した筋の展開、絡み合う作中要素と人々の相互関係などが圧倒的な迫力で迫る。ゾラの円熟期に書かれた傑作。
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構想7年、「僕僕先生」作者心境地3部作! 通島武志は、朝の通勤で混み合う地下鉄のなかでかつての部下、枝田千秋に出会った。しかし、それは偶然でもなんでもなかった。由あって一線を退いていたこの元刑事にとっての新天地が、警察庁の外郭団体、犯罪史編纂室であり、千秋はそこの室長を任されていたのだ。 東京・吉祥寺の古ぼけたビルの一室に居を構えるこの編纂室に招集された他の人員も皆、一度は辞職願を出したほどの訳あり揃いの輩たちだった。そして、警察庁情報通信局長の岩崎から、本当の密命を告げられた武志は愕然とする。その任務とは、これから起こる犯罪を未然に防げ、というものだった――。
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自分の知っている噂話と引き換えに、校内で流れている噂話の真相を教えてくれるという文目沢高校の怪談【ワタルくん】。羽水、風間、藤咲の訳アリ女子高生3人組は【ワタルくん】に接触を試みるが、彼女たちを待っていたのは 「お前たち、俺の下僕になれ」 ――傍若無人なイケメンカウンセラーだった!? 都市伝説や学校の怪談といった噂話の蒐集が趣味だというスクールカウンセラー渡邊先生。そんな彼に“弱み”を握られた3人は『ベッドの下の男』等の噂の真相を調査することに!?
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いつだって、怪談はあなたのそばにある。 『ゴシックハート』『不機嫌な姫とブルックナー団』の著者による、江戸時代から現代までの怪談・奇談集。 怪談は、夜の学校や墓地だけのものじゃない。夕食時や散歩道、そういう何気ない瞬間、私たちが生活している空間すべてに潜んでいる――。 見えない「何か」が近くにいる感覚。その土地に伝わる奇妙な伝承。様々な伝説が残る石。至る所にあらわれる火の玉。美少年好きの天狗。果てはろくろ首の種類別考察まで。 古今東西あらゆるところで伝わる怪談を、高原英理ならではの視点でまとめあげた、怪談随筆の新定番。
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孤高の刑事VS車椅子の紳士 ようこそ、超ブラック企業へ その面接は奈落の始まりだった―― 連続猟奇殺人の裏に潜む「派遣会社」の闇とは? ノンストップ・クライム・サスペンス! 【あらすじ】 地下駐車場で腹部を切り裂かれた惨殺死体が発見された。カラスと呼ばれる孤高の刑事・赤井は犯人を追うが、嘲笑うように猟奇殺人は止まらない。鍵を握るのは現場に残された黒い封筒と、「黒の派遣」というサイト。やがて、事件の背後に絡む赤井の過去、謎の車椅子の紳士が掲げる計画、手軽な「派遣仕事」に群がる被害者の闇が明らかになる時、正義と悪を越えた真実があなたに迫る! ページを捲る手が震える、クライム・サスペンス!
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「はずれ姫」は「マキの包むもの」「はずれ姫」「ナッちゃんの豆腐」「蛍を飲む」「サリーの恵み」の5編からなる短編集。表題作の「はずれ姫」は路地裏のバーで、艶めかしい魅力の女のいつも貧乏くじを引く人生の焦り描く。「マキの包むもの」は、中国人の経営する宅配餃子の店で働くやるせない日々、「ナッちゃんの豆腐」の女性は、小さな飲み屋の女将、醜女の彼女はその店の中だけで人生の大半を過ごすが、ふらりと現れた男に騙される。「蛍を飲む」は、男と酒だけが生きがいの アルコール依存の女の優しさ。「サリーの恵み」は引きこもり男が病院で知り合った天女にも思える女の悲しい性とは。5編の短編それぞれにまともな人生を生きられない女たちの懸命さと、切ないまでの男と女のふれあいを描く。
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誠実な仕事ぶりを買われ総合商社・クロスレックスの取締役に就任した紺野昭次郎は、創業百周年パーティで、日本を代表するIT企業・エッジプラニングを率いる若き実業家・高階伸一から祝福を受けた。その会場で、高階に連れられてきた岸川結花と出会う。その夜を契機に、紺野と結花は、次第に深く愛し合うようになっていく。やがて結花は銀座の老舗クラブ“ノアール”に勤め始め、瞬く間にNo.1ホステスに上り詰める。二人を見守り続ける高階も、大きく事業を拡大させていった。密かに結花を愛し、彼女を立てた独立を誓う“ノアール”の黒服の長野浩一……。順風満帆に思われた四人の人生は、だが、企業に食い込む裏社会の存在に紺野が立ち向かおうとした時、大きくうねり始めていく――。 <ストーリーに盛り込まれた様々な情報の質と量は驚異的で、ベンチャースピリットに溢れるまったく新しい経済小説だ。そのうえ、胸を打つ感動的な恋愛小説でもあった! ──藤田 晋(サイバーエージェント代表取締役社長)>
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クレイジー・ヘッド&グッド・ハート。それが、マンハッタン島でのベスト・ウェイだ。輝く光の塔、ボトム・ラインのビート。凍えるハドソン川と、さまざまな色のイルミネーションに飾られたパーク・アベニュー。 音楽とコカインと眠れないミッドナイト。ファンタスティックな詩人のロン・ブラックウェルと、心優しいアーティストであるビル・リード。華やかな娼婦達。 EXITを求めて、浩司は青春の喧騒のただ中を駆けぬけていく。 1980年代の冬から81年の春にかけて、凍てついたニューヨークで生活する川本浩司の、友情、ローラとの愛、そして孤独をたおやかな感性でストイックに描く、青春四部作の1作。
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ころび伴天連(バテレン)の父と武士の娘である母を持ち、虚無をまとう孤高の剣士・眠狂四郎。彼は時に老中・水野忠邦の側頭役から依頼を受け、時に旅で訪れた土地で謎と遭遇して、数々の難事件を解決する名探偵でもあった。密室状態にある大名屋敷の湯殿で、奥女中が相次いで不可解な死を遂げる「湯殿の謎」。寝室で花嫁の首が刎ねられ、代りに罪人の首が継ぎ合せられていた「花嫁首」。偶然助太刀した武士の妻の仇討ちに隠された、意外な真相が明かされる「悪女仇討」。時代小説の大家が生み出した異色の名探偵が奇怪な事件に挑む、珠玉の21編を収録する。【収録作】「雛の首」「禁苑の怪」「悪魔祭」「千両箱異聞」「切腹心中」「皇后悪夢像」「湯殿の謎」「疑惑の棺」「妖異碓氷峠」「家康騒動」「毒と虚無僧」「謎の春雪」「からくり門」「芳香異変」「髑髏屋敷」「狂い部屋」「恋慕幽霊」「美女放心」「消えた兇器」「花嫁首」「悪女仇討」/編者解説=末國善己
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紅の衣を纏い、少年は未来を拓く。室町初期。将軍臨席のもと、大観衆を集めて行われた華やかな田楽興行で、見物の桟敷が崩れ落ち、数百人が死傷する惨事が起きる。戦災孤児の少年・犬弥はどさくさにまぎれ、死んだ舞い手・花夜叉の遺骸から美しい紅の衣を奪い取るが、そこから思いもかけなかった運命が開けてゆく。後世、天女舞の名手として世阿弥や足利義満に絶賛され、観阿弥とともに初期能楽に一時代を築いた犬王太夫の、傷つき、悩みながらも懸命に自分の生きる道を見い出そうとする波乱の少年時代を描く。
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大崎結人は平凡な大学生。将来の夢が、絵本作家ということ以外は。 周りが就職活動を口にし始めた時期、結人は夢を諦めるため、生まれ育った横浜元町で、ある店を探していた。 「ウォルラス」というその店は、結人が幼い頃通った、絵本の充実したレストラン。そこの料理人は、幼い結人に「絵本作家になれる」と断言してくれた。 しかし投稿しても落選続きの今、もしあの店が無くなっていたら、潔く夢を諦めると決意したのだ。 果たして思い出の場所にあったのは、「ブラックバード」という喫茶店。 佳野というミステリアスな美形青年が店員を務める喫茶店には、 なぜか色んな趣味の「コレクター」が集まるという。 テディベアコレクターたちの集まりで、年代もののテディベアの謎を鮮やかに解いた佳野に、結人は驚くが……。 「私のコレクションは、店に集まるコレクターの皆さんです」 寂しげに笑う佳野の秘密とは……。
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天才科学者、大富豪、人間世界遺産……などと呼ばれる実業家・逢木恭平は、どこかズレていて、周囲から苦笑されることもしばしば。そんな彼が金の力にモノを言わせ、警視庁上層部を買収し、興味を惹かれた難事件に首をつっこんでいく。相棒は、逢木自身が作ったアンドロイド〈アノン〉と、有能な女刑事・今井千春。次々と事件を鮮やかに解決していく彼らだが、逢木の真の目的は別なところに――。思わずツッコミを入れたくなる軽妙なライトミステリー!
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結婚13年目で待望の第一子・栞が生まれた日から、その夫婦は男女の関係を断った。 やがて夫の正幸と決別することを選んだ絹子は、栞を守るため母親としての自分を頑ななまでに貫こうとする。 しかし、絹子のもとを離れ24歳になった栞は、〈あの日〉の出来事に縛られ続け、 恋人の智嗣と実の父親である正幸を重ね合わせている自分に気が付いてしまう。 家族であり、女同士でもある、母と娘。 小説デビュー作『最低。』で若い女性から圧倒的な支持を集めた著者が、 実体験を基につづった、母子二代にわたる性と愛の物語。
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