無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「とりあえずニュースを出せ」
東西スポーツで、スクープを連発し異彩を放つ一匹狼の野球面デスク・鳥飼義伸。
異常ともいえるほどスクープに飢えたその姿勢、編集局長から新人まで関係なく叱り飛ばす尊大な態度……。
周囲の人たちは、彼の口癖にひっかけて軽蔑と畏敬の念を込めて「トリダシ」と呼ぶ――。
各球団の人事情報にまで口をだし「影のGM(ゼネラルマネージャー)」と呼ばれ、他紙から恐れられる存在のトリダシは、「なぜ、彼はそこまで〈スポーツ新聞〉、そして〈スクープ〉にこだわり続けるのか?
トリダシには、以前、上司に煙たがられ、一般紙の社会部に転属した過去があった。
上からは煙たがられ、下からは恐れられるトリダシとは、いったい何者なのか。
そして、トリダシは、なぜ選手や監督の信頼を勝ち取り、かつ安心して口を開かせて、スクープを取りつづけることができるのか。
女性部下、元野球選手の記者、ライバル紙のエース、球団関係者、一般紙時代の過去を知る同僚、デスクなどの視点から、トリダシの実像とともに、丁々発止の知られざるスポーツ記者の世界の裏を炙り出していく連作短編集。
『ノーバディノウズ』でサムライジャパン野球文学賞、『サイレントステップ』で馬事文化賞候補と、玄人筋から絶賛される本城雅人が、満を持して自らの職業だったスポーツ記者ものに挑んだ勝負作。
横山秀夫氏も絶賛!
「この作者は巧みな投手だ。球筋の読めない心理戦に翻弄された。」
解説・内田剛
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「とりあえずニュース出せ」、略して「トリダシ」が口癖のスポーツ新聞のデスク、鳥飼。ニュースネタに対する執着心は誰もが一目置くが、口の悪さとワンマンプレーで敵も多い。
そんな鳥飼を中心として、特ダネをめぐるスポーツ紙記者たちの取材合戦が描かれる連作短編集。記者たちの激しい騙し合い、主導権争いの中、鳥飼は常に俯瞰的視点を崩さない。そんな余裕のある態度が周囲をさらに混乱させる。
新聞記者にとって特ダネは麻薬だ。麻薬のためなら何でもやる。かつての鳥飼もそうだった。が、記者をまとめる管理職となれば、記者よりも会社の都合を優先させる時もあるし、自分から火の中へ突っ込んでいくこともある。そして、そんな努力や苦労を見せないことも重要だ。
抜きつ抜かれつの特ダネ争い。記者ってのは大変な職業だ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。