カナシミ

スネオヘアー

5分27秒の楽曲が7万7千の文字に転成！
スネオヘアーによる書き下ろし小説『カナシミ』

これまでに多数のアルバムを発表してきた傍ら、YUKIさん、新垣結衣さん、坂本真綾さんらへの楽曲提供やサウンド・プロデュース、サントラ／CM音楽の制作や映画出演などでも幅広く活躍中のスネオヘアーさん。彼が、自らの代表曲「悲しみロックフェスティバル」をもとにして小説を書き下ろしました。5分27秒の楽曲が、心に染みる泣き笑いの7万7千字に転成したのです。

◎内容紹介
大学の卒業式を目前に控えた時期、田辺高次は東京に引越してきました。音楽での成功をなんとなく夢見ていますが、これといった活動をしないまま、怠惰な日々を送ります。そんな時に現れたのがカナシミです。高次を導くかのように、あるいはもてあそぶかのように、カナシミは自在に振る舞います。高次はカナシミに反発しつつも、やがて惹かれていくのですが……。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: リットーミュージック
• ページ数: 208ページ
• 電子版発売日: 2018年03月16日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

タイムリーでもないけれど、なんだか旧友に会ったような感覚で手に取った。
15年ほど前、資格試験の勉強のお供に流していたケーブルテレビの音楽専門チャンネルによく出ていたスネオ。勝手に親近感を持っていたり。


惜しいなぁ。凄く惜しい。
空気感はとても好きだしそれぞれのキャラクターもよく描けてると思う。ただ、冒頭部分を読み進めるのに時間がかかった。もう少し文体にビート感が欲しい。
カナシミのネタバラシを丁寧に書いて欲しかったな。
全体の構成というか設計図がちょっと甘いのかな。

音楽の分野で彼が放つ色気みたいなものが感じ取れず残念。

それでもやっぱり『悲しみロックフェスティバル』は素晴らしい曲だ。朝から何度もリピートして聴いている。