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昭和四十年のアムステルダム運河バラバラ殺人事件から二十年以上経過して、私はアムステルダムへ駐在することとなった。そこで知る松本清張氏が記した『アムステルダム運河殺人事件』の謎、先輩の「死」の真相とフェルメールの贋作、そしてM子。歳月を経てすべてが繋がった。それはまさに「詭計」と呼ぶべきものだった―。
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Posted by ブクログ
世界を震撼させたアムステルダム運河の日本人バラバラ殺人事件。被害者はフェルメールをこよなく愛する「あの先輩」なのか? 私は学生時代の苦く淡い思いとともに真相と、あのころの自分を探し始め…。 島田荘司主宰の「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の2015年受賞作。史実と絵画(特にフェルメール)に関す...続きを読むる薀蓄が満載の作品。それらはそれなりに興味深いけれど、やや冗長。私が清張の「アムステルダム運河の殺人事件」を読んでいたらもっと面白かったのかもしれない。 (C)
昭和40年に起きた「アムステルダム運河殺人事件」を下書きにしたミステリー。新人らしからぬ成熟された感のある文体でリーダリビティーがあります。 ストーリーはフェルメールについての考察や、松本清張の小説を盛り込んで仮説を生み出す構成はなかなか手が込んでいると思いますが、事件の真相は大方の予想が着いてしま...続きを読むい残念。ロジカルな展開もなければ至る所に伏線を張り巡らせている訳でもないので、ミステリーとして読むと物足りなさが残ります。
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