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恋愛、友情、自尊心――人間の欲望の行き着く先は、グロテスクでブラックで愛おしい!主人公の奈美は、孝一と虹子という夫婦と親しくしている。しかし、孝一が出張中の雨の日を境に、三人の関係は歪み始める。川端賞受賞作「生鮮てるてる坊主」や"珠玉"という惹句に取り憑かれてた作家・夏耳漱子。やがて頭の中で珠玉たちが地位向上と種の保存を騒ぎ出し……!? 表題作「珠玉の短編」など、短篇小説の名手が贈る11編の絶品。
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Posted by ブクログ
個人的には山田詠美さんの本は昔ののほうが好き。ベッドタイムアイズや風葬の教室など。 この短編にも山田詠美さんならでのお茶目さが出ているけれど、以前の本のように「あー読んで良かった」という気持ちにはなれなかった。
甘美なのか、退廃なのか、滑稽なのか、残酷なのか。人が持つさまざまな「毒」を飲むような11編の短編物語集。 短編に収めるためか、掲載誌の傾向だったのか、ひとつひとつの物語の収束がやや急激な印象でしたが、久しぶりに山田詠美の毒に触れました。「サヴァラン夫人」と「蛍雪時代」がお気に入り。
「サヴァラン夫人」の「馬鹿な松茸」がツボにはいってしばらく思い出し笑いしてた。好きなのは「箱入り娘」、「生鮮てるてる坊主」は意味を理解したとき背筋が凍った。ユーモアのつもりなんだろうけど、夏耳漱子とかの名前の付け方はどうなの?って思う。
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珠玉の短編
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