村山由佳のレビュー一覧

  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    新生活にむけて2人の正直の気持ちがぶつかりあって一層強まったので、特に最後のイヴのシーンはドキドキしました。丈がすごくいいトスあげたなと思った。
    恋の駆け引きとかってのもやっぱりあるけど、お互い素でいれることが1番だよね。遠距離恋愛になって、不安は増すと思うけど頑張って欲しい

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    2022年07月07日
  • はつ恋

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    ハナとトキヲの最後の恋と思わせるそんな小説。四季によって綴られる2人
    遠距離による喪失、お互いの親の事。
    若くない年齢の恋バナ。
    ドロドロじゃないから二人を応援したくなる。うますぎる話しかと思う描写が多々ありだけどそんなサプライズとして行動したくなる人も居るのでは…

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    2022年06月19日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    「知る」ことで「知らない」では感じられなかった物事が立体的に色彩を持って立ち上がってくる。
    ニュースを見て感想を抱くだけといった姿勢では流れに逆らうことはできないが、思考し行動することは人を新たな場所へ連れて行ってくれる。
    本書では各分野の著名人が各々の視点から考えを述べており、他人の視点、思考、背景等を感じながら読み進められるという点で対話的な(厳密には違うが)一冊になっている。
    自由を重んじる立場の方々の考えに多く触れることができて心地良さすら覚えるが、逆に反論する立場の人の意見にも触れたい気持ちになった。

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    2022年06月01日
  • 晴れときどき猫背 そして、もみじへ

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    作者のエッセイなのですが。いろいろな体験を分かりやすい言葉で書いてありました。題名から読んでみたのですが、その内容通り楽しく読めました。

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    2022年05月29日
  • てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー

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    2022.05.28~05.29

    ほっとする読後感。
    丈と京子ちゃんの関係が好き。心の声を言ってくれる、その強さが頼もしい。
    そして、中沢先生の「そんなの偽善だよ」の一言。だよね、と思った。私は、マスターたちのような達観した大人ではないので、中沢先生の気持ちの方がわかる。

    最近、この作家の作品が私には大人過ぎて、読みづらかった。このシリーズだけは、自分がまだ大人になり切れていない頃の、青臭い思いの「あるある」感のまま続いてほしいと願っていた。
    その思い通り、さわやかに終わってくれたことに、深く感謝したい。また、いつかこの続きが読めることを。

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    2022年05月29日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    ネタバレ

    自分の初恋を思い浮かべて、強烈に哀しくなった。自分も、こんな恋がしたかった。
    (追記)
    でも、読後20分してやってきた、この「幸福感)は、なんだろう。

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    2022年05月27日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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     NHKの「ネコメンタリー 猫も、杓子も」を単行本化したもの。先日、SF作家の神林長平さんとビタニャ編を見て、読んでみることにした。

     猫好きの「物書きさん」6名が猫との暮らしを語っている。村山由佳さんともみじ、養老孟司さんとまるなどは、本も出ているし有名だな。自分も猫と暮らしているので、うんうんと頷くことしきりでした。
     あと登場した6名の皆さんの短編やエッセイが載っています。

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    2022年05月24日
  • 燃える波

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    最後のフレーズ「おやすみなさい」は、徹頭徹尾正しい一文だと思った。
    帆奈美は、運命の波をさ迷って自分の幸福を見つけられないであろう人ーー元夫·隆一ーーに、さよならではなく、おやすみなさい、と言いたいのだ。電波/音波に乗せて、その過去の魂を鎮魂したい思いなのだろう。
    作者は、躍起になっていると思う、「優等生な自分自身」の殻を破ろう、と。ただ、私は思う、無理はしなくとも、向こうからその瞬間はやってくる。しかし、帆奈美には待たせることなどさせなかった。つまり、帆奈美の運命/人生こそが、タイトルの言うところの「燃える波」なのだろう。帆奈美には待てないほどの抜き差しならぬ情熱があり、それが己から殻を破る

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    2022年05月22日
  • 妖し

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    ネタバレ

    「喪中の客」終始いやな予感にドキドキさせられ、身構えていたのにやはり最後にゾクリ。やられた。

    「細川相模守清氏討死ノ事」時代物は苦手だが我慢して読み続けただけの価値はあった。読後爽快!ニンマリ

    「フクライ駅から」なーんだネット系の都市伝説かぁ…期待せず読み進めたら意外な展開になり引き込まれた。フェスタのその後を知りたくなる。

    「真珠星スピカ」なんて素敵な家族。泣けた。

    「わたしキャベンディッシュ」バナナに対する認識が変わった。シゲルの味が気になって仕方ない。

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    2022年05月19日
  • はつ恋

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    恋愛小説としての魅力は、自分が男性だからか、ひねくれてるからなのかわからないが、ほぼ皆無に近かった。

    ただ、主人公ハナの、都心から離れた南房総ののどかな一軒家での暮らしぶりがずっと胸を打って、見返すために線を何度も引いて読み進めた。
    『庭は、人をつなぐ。遠くのひとを、近くする。』興味はあるもののガーデニング一般に労力を割く気になれなかった自分が、深く腑に落ちて、次の引っ越しは植物と暮らすことを決意できた。

    こんな生活の中の豊かさを大いに教えてくれるものだった。
    幼なじみと再会して、恋人になった、という話だけど、一年をゆっくり巡り、四季折々を丹念に味わうハナの感性を追体験するような小説でもあ

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    2022年05月02日
  • はつ恋

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    あなたは、『初恋』の相手が今どこで何をしているかご存じでしょうか?
    
    誰もが経験する『初恋』。あなたにも私にも、この世に生きる全ての人に『初恋』の経験があると思います。そんな経験をした年齢は異なるでしょう。そんな想いを寄せた相手も当然に異なります。しかし、その言葉を見るだけでもそれが現在進行形でも、過去形になっても人の心の中に特別な想いがよぎるもの、それが『初恋』だと思います。

    その一方で、そんな『初恋』は成就することがあるのでしょうか?ライフネット生命が実施した調査によると、『初恋』の相手とゴールイン(結婚、婚約)に至った確率は、なんと1.0%なのだそうです。この値を高いと見るか、低いと

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    2022年04月27日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    『志澤とのセックスで、ほんの何度かだけ垣間見た性愛の極み ー あの境地を、もう一度味わいたいという飢えが、奈津にはある』。

    誰もが知っているはずなのに、誰もが嫌いではないはずなのに、そして誰もがその世界を夢見るはずなのに、それでいて人前では決して口にすることのない世界、それが『官能』な世界でしょう。そんな『官能』な世界が描かれた作品をあなたは読んだことがあるでしょうか?

    一方で、そんな『官能』な世界を描いた作品は書く側にも悩みがあるようです。”ベッド・シーンをどう書くかということは、非常に悩ましいことでした”と語る村山由佳さんは、その理由を”セックスを通じて、それぞれの男に違う意味合いをも

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    2022年04月25日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    女の嫉妬、依存、束縛、共鳴、味方
    全部つまった1冊だった。

    支配したいほど相手を想うことはもはやもう友情ではなくなってるところが怖いところで。

    怖い部分ももちろんあるけど、やっぱりいつまでも変わらずしょうもないところで笑いあえるのも女友だちのいいところというのも伝わった本だった。

    個人的にはブータンのうたが好きだった。

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    2022年04月17日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    村山由佳さんの作品初読みが本作で、自分としてはいい作品に出会えて良かったと思う。
    恋愛小説に殆ど興味が無いので、ノワールな世界観は寧ろ馴染みやすく、面白かった。
    他作品に触れたことはないが、人間の情愛を丁寧に無駄なく描き切り、深いところまでリードして考えさせてくれるような、ダイバーみたいな作家さんだと思う。
    今後も新たな境地を拓いて欲しいと楽しみにしている。

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    2022年03月29日
  • 翼 cry for the moon

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    よかったと思います。
    素直に、なんか優しい小説でした。
    人からまとめてもらって、村山さん連続読みする機会に恵まれているのだけど、これは他のと少し趣きが違ったな。
    なんていうか、酷すぎ辛すぎという流れはありつつも、最後はこれは穏やかに終わってたし(笑)。
    あと、なんていうのだろう、舞台が完全に外国で、外国人小説家の話を読んでいるような感覚にもなったし。主人公の女性がひたすら内面と向き合って静かに自分を分析し続けてたからかな、全体的に、起こっていることは酷いけど、穏やかでした。
    また、ミステリとかではないのに、最後どっちに向かうのか、必ずしも途中では予想のできない展開だったし。

    ということで、☆

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    2022年03月25日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    高校時代に出会った本。大人になって冷静に読み返すと、結末が少々短絡的のようにも思えるけれど、それでも涙が出てしまうんだなぁ。。。

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    2022年03月18日
  • まつらひ

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    夜明け前/ANNIVERSARY/柔らかな迷路/
    水底の華/約束の神/分かつまで

    祭りの日もえあがる男と女
    忌まわしい習慣
    捻じ曲がった時空
    復活の兆し

    道の先にあるものに絶対はない
    一つずつ選んでいくだけ

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    2022年03月17日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    なんか、ラノベ・漫画みたいだなぁと思った。
    文学的な表現は心地よいけど。
    この前に読んだ2作より、なんというか、テーマ性?問題?みたいなものが少なかったからかな?

    しかし、なんというか、絶望的なストーリーだよ...。苦労と挫折を乗り越えたかと思った矢先、また大挫折(苦労)。。人生にこう何度も苦難はあってほしくないね...。

    そして、この作者は、ご本人が芸術思考の強い方なのかな?(まぁ作家ってそういうものかしら)2作前に読んだものと共通して、芸術肌とは、という感性の炙り出しがある気がする。いろいろ苦しみがあって、結局、それが芸術には生きるかも、的な何かが。。

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    2022年03月16日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    色々な話が詰め込まれていたのでちょっと疲れた。
    ただ、あっという間に読み切ってしまった。
    もう少し丁寧に終わらせて欲しかった登場人物もいた。

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    2022年03月11日
  • 猫はわかっている

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    猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。

    「世界を取り戻す」
    最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい

    「50万の猫と7センチ」
    作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。

    「双胎の爪」
    猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。

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    2022年03月08日