村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どうすればいいかわからない。助けてほしい。
高画質すぎるグラフィックと、若くて太い感情がこの短い2時間の間で流れ込んできて、脳が誤作動を起こしてる。
歩太は、まさに、魂の線が細くて、お湯で薄めすぎてしまったコーヒーの味(読んでる間に思いついた)がするんだと最初は思ってたけど、読み終わった後味は、本当に濃くて濃くて濃くて胸焼けしそうなものだった。
疲れた。
村山由佳のエネルギーには恐れ入る。このくらいの胆力がないと還暦を過ぎてあの生命力に満ちた品のある美しさは出せないのかな。お目にかかったとき(1/11)すごくしなやかで綺麗な人だ!ってメロメロになっちゃったけど、今(1/15深夜27時)現在、なんかもう怖い。これを書いた時村山由佳は29歳らしい。どんな青春時代を送ってきたのか、おそらくゆりこの5億倍もの力で世界を駆けずり回ってたに違いない。
すぐに続きを読まなきゃ!って思ったけど、読みたくない!とも思うから不思議。こんな気持ちになるのは初めて。
だってこんな世界を知ってしまったらさ、自分は全てを持っていて、逆にいうと全てを持っていないという気持ちになっちゃうじゃん。
誰か今の私に細い線画をつけてほしい。
私を導いてくれる、納得が欲しい。
何かに納得してないわけじゃない、いま私は戸惑っている -
Posted by ブクログ
ユーチューブ、佐高信の隠し味という番組で偶々巡り合い一日で読み切った。
関東大震災100年の2023年の節目に村山由佳と朴慶南対談本である。大正12年の大震災での朝鮮人虐殺、大杉栄と伊藤野枝の虐殺事件、朝鮮人虐殺事件そのものを認めようとしない日本政府、慰霊の追悼文を寄せることを中止した小池百合子知事など。当時の知識人の寺田寅彦の虐殺事件に寄せた否定的な見識、千田是也が震災当時12歳であった時の朝鮮人に疑われた体験、黒澤明が井戸に落書きを貼ったところ朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた証だとした住民の流言飛語が飛び交い、朝鮮人、中国人、朝鮮人に間違えられた日本人の虐殺、普通の一般市民が殺人に走る社会状況が如何に醸成されたか訴えている。警察、官憲が流布に加担したことが書かれてます。
しかし、日本警察の中でも神奈川県鶴見警察署署長大川は狙われた朝鮮人を保護し暴徒と化した日本人を追い払って守った人がいたこと、戦後大川の孫と朴慶南と韓国を訪れ虐殺を救ったことを韓国人の前で、その孫はその事を自慢することなく日本人の行為を謝罪したことなど胸に打ちます。一方で朝鮮人を擁護し守った日本人も多くいたことも書かれてます。今も自然災害も多くネットなどで誹謗中傷、流言飛語が簡単に飛び交う社会で差別を助長することに監視していかなければと思います。
安倍政権は政権の延命のために日本人拉致事件を利用したこと、与党の一部がLGBTQは生産性がないなどと喧伝したことなど、ちょっと左よりかと思われますが、人間の正義が主張されてます。
村山由佳の文学への立ち位置、三度の結婚での結婚観、人生観が書かれ、直木賞とった「星々の舟」の最終章での慰安婦を取り上げた事などが書かれてます。
今こそ人文知が必要であること、読書の有要性を訴えてます。