村山由佳のレビュー一覧

  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    初めて読んだのは、20代前半の頃。勝利くんの真っ直ぐな気持ちと行動に、「高3としては十分大人でしょ」と感心してしまいます。中沢氏との三角関係に、「めぞん一刻」を思い浮かべてしまうところが世代かな〜。

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    2021年05月16日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    セカンドシーズン7作目。シリーズ17作目。
    いよいよ佳境に入ってきた感。今回は、勝利がオーストラリアにいる間の日本の様子が丈の目線で書かれている。主人公の勝利が登場しないっていうのも斬新で、他の人たちの現在の本音などが知ることが出来たのが良かった。
    登場人物が人間的に素晴らしい人たちしかいないというのはこのシリーズの大きな魅力。丈もかれんもマスターも由里子さんも、それぞれ周りの人のことをとても大切に思った上で自分の本音も表明して、それがまた関係を深め合っていて羨ましいくらい素敵。
    マスターがかれんの家に来て、果たして次巻でどうなるかドキドキ。
    あとがきの「何かを強く願うとき、ただ『望む』のでは

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    2021年05月10日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    ネタバレ

    今回は今までよりは格段に良かった。
    かれんの出生の秘密は家族で共有され、秘密でなくなったからだ。

    とはいえ、充分大人(25歳)の娘に一生隠し通そうと思っていたらしい親の方に疑問が残る。
    結婚はさせたいけど、籍は移動させない事実婚を強要するつもりだったんだろうか。
    そして家事もできないくせに鴨川でひとり暮らしするなんて…と反対する前に、家事を教えなかった親が反省すべきだろう。
    なのに子供を置いて夫婦でイギリスに赴任するんだから、どういうつもりだったのか。

    かれんが自分の足で立ち、自分の力で生きていこうとするとき、下手に止めようとしなかった勝利はえらい。
    内心でいろいろ思うところはあったにせよ

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    2021年05月08日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    著者デビュー作。高校の時に読んだ記憶があるものの、内容を全く覚えていなかった。読みながら、春妃と夏姫という姉妹の名前が可愛いと当時思ったことだけ思い出した。笑
    歩太のお父さんが退院してから終わりまでの展開が急すぎてびっくりした。
    春妃が色々背負い込んで、最期もあんな形でっていうのが可哀想。辛い、切ない、やりきれない、、、歩太の今後が心配。

    今「おいコー」シリーズを読み進めているため、すごく共通点があるなと思ったのが第一印象。年下彼氏・年上彼女、料理上手な男子、それぞれの性格など・・・自然と勝利とかれんを重ね合わせてしまった。
    村山由佳さんは、本当に読んでいてキュンとするような照れるような純愛

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    2021年05月06日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    ネタバレ

    35歳の脚本家・高遠奈津が主人公。

    異常に性欲の強い奈津の物語とくれば当然男との関係が描かれますよね。

    旦那、先生と崇める演出家の志澤、大学時代のサークルの後輩石井。

    さてさて下巻ではどんな展開が待っているのやら。

    説明
    内容紹介
    女としての人生が終わる前に性愛を極める恋がしてみたい。35歳の脚本家・高遠奈津の性の彷徨が問いかける夫婦、男、自分自身
    内容(「BOOK」データベースより)
    三十五歳の脚本家、奈津は、才能に恵まれながら、田舎で同居する夫の抑圧に苦しんでいた。ある日、夫の創作への関与に耐えられなくなった奈津は、長く敬愛していた演出家・志澤の意見に従い、家を飛び出す決意をする。

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    2021年05月04日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    セカンドシーズン6作目、シリーズ16作目。
    前作に引き続き、オーストラリアでの勝利の様子。佐藤所長が日本に帰国してしまうことになり、研究所もたたんでしまうかも?という状況。アレックスと勝利が案外いい感じになってきたのと、ダイアンと秀人さんの今後も気になる。

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    2021年05月04日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    セカンドシーズン5作目、シリーズ15作目。
    冒頭からいきなりオーストラリアに場面が変わっていて驚いたけど、「やはり…」というのが正直なところ。勝利、つらいな。踏ん張りどころだけど、現在の彼の周りにいる人のことが読んでみて分かると少し安心した。
    ウルルやアボリジニのことを調べてみたくなった。

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    2021年05月02日
  • もう一度デジャ・ヴ

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    おいこーシリーズの桐島先生と矢崎くんの秘密?が知れるというので読んでみた。ふたりがこんなロマンチックな絆で結ばれているなんて…!予想外すぎてびっくり。他の作品の登場人物がリンクするの大好きなので、こういう仕掛けは嬉しい。

    「生まれ変わり」「前世」ということについて調べてみたくなった。
    ふたりが今世でどういう風になるのか、おいコーシリーズを読み進めると分かるのかな?

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    2021年04月28日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    ネタバレ

    かれんと勝利が付き合っていることが、どうしてかれんが花村家の本当のこどもではないということを知っていることになるのかがわからない。
    いとこ同士ですが付き合ってますでいいんじゃないの?
    男が年下では頼りないというのはあくまでも外野の意見であって(というか、誰にもまだ言われてないし)、ふたりがいいのならいいじゃないか。

    戸籍を観れば簡単にわかる秘密なんだもの、本来ならタイミングを見計らって親の方から話す案件。
    かれんがそこまで育ての親に気を遣うのなら、それは親の方が悪いんだよ。
    だからと言ってかれんが親を責めることはできないけれど。

    だけど秘密を守ることばかりに重点がいって、秘密を守るために傷

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    2021年04月25日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ついに終わった…
    高校卒業間近から読みはじめて15年でようやく。
    大学受験が終わった帰りに一巻を買って開放感に浸りながら電車で読んだのが懐かしい。あの頃から環境も心境も随分と変わってしまった。
    本当に焦ったい恋物語だった笑
    これだけ引っ張ったんだからバッドエンドはないだろうと思っていたけど、無事幸せな感じで終わってよかった。正直内容以上に終わったことに感動した。
    いつかまた最初から読み直したい。
    お疲れ様でした。

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    2021年04月25日
  • 妖し

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    以前読んだ妖のアンソロジーと同じかと思いきや少しテイストが違った。
    でもどれも一通り面白かった。

    その中でも武川佑さんの短編が素晴らしかった。
    日本史に明るくない私が読んでも目が離せない凄まじい熱量。読めない字も吹き飛ばすほどの強風がふく文章。本を持つ手が肘まで熱くなるような引き込まれ方をする物語に久々に出会った。まるでVRの映像を観たような読後感。

    うーん、アンソロジーにハマりそうだな。

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    2021年04月19日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    中学生の頃、めちゃくちゃハマりました。
    こんな恋愛をしてみたい…と思いながら、読んだ。
    いま思えば自分、気持ち悪い(笑)
    でもたまーに甘酸っぱい恋愛ものをみたくなるのは、この作品の影響なのかも

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    2021年04月14日
  • 坂の途中 おいしいコーヒーのいれ方 VII

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    ネタバレ

    目次
    ・WAIT FOR ME
    ・CALLING YOU

    勝利って、今まで挫折したことがなかったんだな。
    小学生で母親を亡くしたけれど、父親が家のことを全然できない人だったので、小学生のころから父に料理を食べさせ、洗濯してきれいな服を着せ、家の中を片付けていた。
    それができる子だった。
    そのうえ勉強ができないわけでもないし、運動神経もいい。
    多分、自分に自信がないなんてことはなかったのだろう。

    だから5つ年上のかれんの面倒を見たくてしょうがない(優位に立っていたい)し、ちょっとかれんの気持を見失うと頭の中がそれでいっぱいになる。
    喫茶店で、身体を使って仕事していて、あんなに上の空になれるも

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    2021年04月10日
  • 消せない告白 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III

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    セカンドシーズン3作目、シリーズ通算13作目。
    今作では、以前から匂わせのあった、大家さんの森下家周辺が掘り下げられている。そしてその森下家の喧嘩に勝利が巻き込まれ、すごい怪我を負ってしまう。
    森下家弟の秀人さんと気が合うようだし、気質を認められもしているから、勝利はそのうち本当にオーストラリアに行ってしまうのでは。

    「別れが待ってるのに、じゃない。むしろ、いつか別れが待っているからこそ、僕らはまだ間に合ううちに、愛してるってことを相手に伝えなきゃいけないんです」

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    2021年04月09日
  • 遠い背中 おいしいコーヒーのいれ方 VI

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    ネタバレ

    目次
    ・HONESTY
    ・WHAT A WONDERFUL WORLD

    なんで二人の恋をそんなに秘密にしなければならないのか、本当にわからない。
    まだ結婚どうのこうのの段階ではないのだから、「いとこ同士ですが付き合ってま~す。彼女が5歳年上ですが、全然問題ありませ~ん」ではだめなの?
    かれんが実の娘であるとかないとか、そんなのが付き合うことの障害になりますか?

    そして、23歳の大人なのだから、今更かれんに出生の秘密を打ち明ける覚悟のない花村の両親ではないと思う。
    それこそ大学入学のタイミングでも、成人式の時でも、就職のタイミングでも、いくらでも本当のことを話すきっかけはあったのでは?
    それ

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    2021年03月27日
  • 風は西から

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    本の表紙からは想像できない内容でした

    ○タミの社長の顔がよぎりました…
    ○通という会社も。

    賢い千秋と息子思いの両親だからこそ成し遂げたこと。 途中読んでいても辛く、どうにかして逃げてほしかった
    責任感があるとそうもいかないし そういう精神状態ではないことも明らだが。

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    2021年03月23日
  • 花酔ひ

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    満たされた生活、仕事、家族を持ちながらも、溺れてしまう相手との出会い。
    獣と人間が違うのは理性があるから。
    一度の人生で、魔が差すのも共感できる。そして、そんな経験も味わった上で、自己を確立していく麻子は女性てしても素敵だと思う。

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    2021年03月21日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    闘病中の我が子がいるので、よその猫もとっても気になる今日この頃。
    ネコメンタリーも観たかった。
    みんなそれぞれの距離感で愛猫たちとのお付き合いがおもしろかった。
    猫はほんとにすばらしいな。

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    2021年03月21日
  • 妖し

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    ネタバレ

    特に「マイ、マイマイ」と「李果を食む」が印象に残った。

    マイ、マイマイ
    過去の体験は今の自分を作っている。その事実を物理的なものに例えて、体からぽろっと抜け落ちる表現がおもしろかった。
    自分が持っている価値観に案外無自覚だったりするよなと思った。

    李果を食む
    兄弟それぞれの事実に基づいた認識が、同じものを見ているはずなのに、捩れの位置みたいに全く違うものとして突き進んでいく感じ、徐々にどれが真実が分からなくなる奇妙さが読んでいておもしろかった。

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    2021年03月20日
  • 燃える波

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    各章のタイトルとなっている曲を知っていれば、楽しめるかもしれません。
    残念ながらほとんど知っている曲はなかったが、物語は楽しめました。
    夫婦の話や大女優との話は良いとして、中学時代の同級生との話は私には全くピンときませんでした。でも世の中あるんでしょうね。
    あとがきにもありましたが、いろいろな「ナミ」ですね。読んだ後にそんな感想をいだく恋愛小説でした。

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    2021年03月17日