村山由佳のレビュー一覧
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セカンドシーズン7作目。シリーズ17作目。
いよいよ佳境に入ってきた感。今回は、勝利がオーストラリアにいる間の日本の様子が丈の目線で書かれている。主人公の勝利が登場しないっていうのも斬新で、他の人たちの現在の本音などが知ることが出来たのが良かった。
登場人物が人間的に素晴らしい人たちしかいないというのはこのシリーズの大きな魅力。丈もかれんもマスターも由里子さんも、それぞれ周りの人のことをとても大切に思った上で自分の本音も表明して、それがまた関係を深め合っていて羨ましいくらい素敵。
マスターがかれんの家に来て、果たして次巻でどうなるかドキドキ。
あとがきの「何かを強く願うとき、ただ『望む』のでは -
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ネタバレ今回は今までよりは格段に良かった。
かれんの出生の秘密は家族で共有され、秘密でなくなったからだ。
とはいえ、充分大人(25歳)の娘に一生隠し通そうと思っていたらしい親の方に疑問が残る。
結婚はさせたいけど、籍は移動させない事実婚を強要するつもりだったんだろうか。
そして家事もできないくせに鴨川でひとり暮らしするなんて…と反対する前に、家事を教えなかった親が反省すべきだろう。
なのに子供を置いて夫婦でイギリスに赴任するんだから、どういうつもりだったのか。
かれんが自分の足で立ち、自分の力で生きていこうとするとき、下手に止めようとしなかった勝利はえらい。
内心でいろいろ思うところはあったにせよ -
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ネタバレ著者デビュー作。高校の時に読んだ記憶があるものの、内容を全く覚えていなかった。読みながら、春妃と夏姫という姉妹の名前が可愛いと当時思ったことだけ思い出した。笑
歩太のお父さんが退院してから終わりまでの展開が急すぎてびっくりした。
春妃が色々背負い込んで、最期もあんな形でっていうのが可哀想。辛い、切ない、やりきれない、、、歩太の今後が心配。
今「おいコー」シリーズを読み進めているため、すごく共通点があるなと思ったのが第一印象。年下彼氏・年上彼女、料理上手な男子、それぞれの性格など・・・自然と勝利とかれんを重ね合わせてしまった。
村山由佳さんは、本当に読んでいてキュンとするような照れるような純愛 -
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ネタバレ35歳の脚本家・高遠奈津が主人公。
異常に性欲の強い奈津の物語とくれば当然男との関係が描かれますよね。
旦那、先生と崇める演出家の志澤、大学時代のサークルの後輩石井。
さてさて下巻ではどんな展開が待っているのやら。
説明
内容紹介
女としての人生が終わる前に性愛を極める恋がしてみたい。35歳の脚本家・高遠奈津の性の彷徨が問いかける夫婦、男、自分自身
内容(「BOOK」データベースより)
三十五歳の脚本家、奈津は、才能に恵まれながら、田舎で同居する夫の抑圧に苦しんでいた。ある日、夫の創作への関与に耐えられなくなった奈津は、長く敬愛していた演出家・志澤の意見に従い、家を飛び出す決意をする。 -
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ネタバレかれんと勝利が付き合っていることが、どうしてかれんが花村家の本当のこどもではないということを知っていることになるのかがわからない。
いとこ同士ですが付き合ってますでいいんじゃないの?
男が年下では頼りないというのはあくまでも外野の意見であって(というか、誰にもまだ言われてないし)、ふたりがいいのならいいじゃないか。
戸籍を観れば簡単にわかる秘密なんだもの、本来ならタイミングを見計らって親の方から話す案件。
かれんがそこまで育ての親に気を遣うのなら、それは親の方が悪いんだよ。
だからと言ってかれんが親を責めることはできないけれど。
だけど秘密を守ることばかりに重点がいって、秘密を守るために傷 -
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ネタバレ目次
・WAIT FOR ME
・CALLING YOU
勝利って、今まで挫折したことがなかったんだな。
小学生で母親を亡くしたけれど、父親が家のことを全然できない人だったので、小学生のころから父に料理を食べさせ、洗濯してきれいな服を着せ、家の中を片付けていた。
それができる子だった。
そのうえ勉強ができないわけでもないし、運動神経もいい。
多分、自分に自信がないなんてことはなかったのだろう。
だから5つ年上のかれんの面倒を見たくてしょうがない(優位に立っていたい)し、ちょっとかれんの気持を見失うと頭の中がそれでいっぱいになる。
喫茶店で、身体を使って仕事していて、あんなに上の空になれるも -
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ネタバレ目次
・HONESTY
・WHAT A WONDERFUL WORLD
なんで二人の恋をそんなに秘密にしなければならないのか、本当にわからない。
まだ結婚どうのこうのの段階ではないのだから、「いとこ同士ですが付き合ってま~す。彼女が5歳年上ですが、全然問題ありませ~ん」ではだめなの?
かれんが実の娘であるとかないとか、そんなのが付き合うことの障害になりますか?
そして、23歳の大人なのだから、今更かれんに出生の秘密を打ち明ける覚悟のない花村の両親ではないと思う。
それこそ大学入学のタイミングでも、成人式の時でも、就職のタイミングでも、いくらでも本当のことを話すきっかけはあったのでは?
それ -