村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第一章からフルスロットルだねー
官能小説のままで終わるんかねー
と思いきや、後半では夫婦関係の崩壊や浮気相手からの放擲が緻密に描かれる。
結婚して10年経って伴侶の長所と短所の天秤が狂い始める、性生活の均衡が崩れる、いやはなから均衡を保っていたわけじゃない。要するに我慢していただけで、伴侶が能天気にもその我慢に気づかず気遣えず、限界がきてしまった。いや我慢を自覚する出逢いがあった。
我慢し過ぎると、解放された後の際限の無さは猟奇的になる。下巻が楽しみなのと、上巻で物語の幕を引いても良かったのではむしろその方が良いのではという二律背反。
それにしても、相手に依存し始めてしまった時の自信の無 -
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Posted by ブクログ
6人の作家さん毎に色が異なる厚手の紙の本。
写真はもちろんカラー。
角田光代さん
「トト」は2冊フォトエッセイを読んだので知ってる。
「トトが来る前は自分中心で、辛いことがあると全身で向かい合っていたのでしんどかった。」が、
「トトが来てからは、とりあえずトトにご飯をあげなきゃ、といった気持ちの逃し方ができた。」そうだ。
角田さんは犬が好きで、「トト」は犬の要素を持っていると言っていたのを思い出した。
他の猫よりも人懐っこいのかな。
村山由佳さん
猫が大好きなんですね。
「もみじ」に対する想いは尋常ではなく、エッセイを何冊も出しているみたい。
「もみじ」の生まれる瞬間にも立ち会ってるし、亡 -
Posted by ブクログ
ネタバレ死後5分後くらいに「生きるとは何か?」と聞かれている感じ。壮大な読後感。
あらすじを読んで、直木賞受賞作が兄妹愛だけで書き切れることある?と思ってたけど、とんでもなかった。言葉に溺れた。
恋愛を含む、人生。もはや恋愛を死と並ぶほど、大きなものとして捉えられていた。恋愛小説というか、人生本というか、歴史書。
村山さんは戦争小説ではないと言っていたけれど、どうしてもその印象は強い。自分が生まれるのが少しずれていたら、と考えさせられた。
この時代でできることできないこと、メリットデメリット、たくさん享受してたくさん味わって死にたいな。
・言葉なんかにこだわるより心が大事だろうという者もいる -