村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公は普通の大学生。
幼い頃から敵わないと思ってた優秀な兄貴に大好きな彼女を奪われ、
二人の裏切りにへこみまくってるところから物語が始まる。
そんな彼が同級生のすすめで、信州の宿で働くことになり、
様々な人との関わりを通して少しずつ再生していくという話。
宿の主、子連れの女性、近所の人たち、花屋の女の子ふたり、、、
などなど、ここに挙げてない人も含めて、みんなそれぞれしっかりとした
キャラがあって、物語の脇を固めています。
事件とか謎とか涙とか、そういうのは特にない。
ただ淡々と宿での毎日が展開するんだけど、決して退屈ではない。
むしろページをめくる手を止められないんだよね。
再読し -
Posted by ブクログ
ネタバレ【マスター】
「世の中ってのは不公平なもんだ」
「人間は平等だなんて言われるけどな、俺はそうは思わない。世の中には、初めから人よりも多く持って生まれてくるやつがいるんだよ。なんていうかこう、神様にとくべつ愛されてるみたいなやつがさ。そういうやつには、並の人間は太刀打ちできない」
「だいたい、人間は平等でなきゃなんていうのはあくまでも、『チャレンジの機会だけは平等に与えられるべきだ』という意味であってさ。結果が平等であるはずはないんだ。結果はむしろ、不平等でなくちゃおかしいんだよ」
「でなけりゃ、競争に意味なんかなくなる。そうすると、努力の意味までなくなっちまう。」
マスターの、心をつ -
Posted by ブクログ
表題は「すべての雲は銀の裏地を持っている」というどこかの国のことわざで、どんな不幸にもいい面はある、というような能天気な意味だそうです。その表題のとおり、いろいろな不幸を抱えた登場人物たちが明るくけなげに会話をして仕事をして信州の厳しい自然の中で生活していくという物語です。村山由佳の文章は読みやすく、ソフトクリームのような感触ですが、この小説もあっという間に読み終えてしまいます。主人公の男の子はタイプは違うにしろ、本質的にはほとんどきみのためにできることの主人公と同じに感じられます。このタイプの男の子が村山由佳の理想の男性像なのかもしれません。ところで、この物語の瞳子さんは忘れがたくなります。
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Posted by ブクログ
いつのまに、彼女はここまで凛ときれいになったんだろう。久々に二人で過ごす休日、「おとなの女」になったかれんに愛しさが募る反面、焦りや不安を感じる勝利。ひとり東京に戻り、一緒にいられない理不尽さに悶々としている頃、大家の裕恵さんの義理の弟が帰国する。一方、「風見鶏」のマスターの身辺も慌ただしくなり・・・。
丈には丈の悩みがあり、マスターにはマスターの人生があり・・・それぞれの想いが交錯するこの巻は、今までのシリーズに比べればかなり落ち着いた雰囲気ではあると思う。
個人的には、由里子さんが妊娠したとわかったときのマスターの態度がとてもかわいかったのと、かれんの同僚の桐島先生視点からのサイドストー