村山由佳のレビュー一覧

  • しっぽのカルテ

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    生きる者もあれば、死を迎える者もある。救いたいけど、救えない葛藤の中でもがく苦しみ、院長先生の過去の話で涙が溢れた。

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    2025年12月10日
  • PRIZEープライズー

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    作家と編集者の関係は読者にとっては関係ないけど気にはなる。
    この本で関係が良くわかったが、書かれていることは事実とはまた違うんだろうな。

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    2025年12月10日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ネタバレ

    勝利、最終巻でも悲惨な事故に巻き込まれる(笑)
    ここまで来ると不幸体質か?
    と思うけど、最後に1番欲しいものを手に入れられて良かったね!
    村山先生、連載中に大変なこともたくさんあったかと思いますが、26年間執筆大変お疲れ様でした。

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    2025年12月09日
  • PRIZEープライズー

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    読んだ後、本を大切にしたい、なるべく書って読みたい、と思った。
    改めて、多くの人が一冊の本を作るために関わっていることも。

    超売れっ子女性作家の賞への剥き出しの欲求、賞レースの選考方法や、出版業界の裏側を少し垣間見た一方、小説が時代を経て多様化する娯楽としても、エンタメのジャンルを超えて文学として、本当に必要なのか、必要とされているのかを考えさせられた。

    人との距離も同じく。
    ラストまで高まる、女性編集者の狂気に似た作家への思いと、救い。

    と同時に、既存の作家やモデルだろうとされる作家もたくさん現れ、とても面白かった。

    この作家、本当にいたらいいなぁ、とも。

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    2025年12月09日
  • 雪のなまえ

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    いじめから不登校になった小学生が主人公。一筋縄ではいかない地方移住の難しさ、いじめの問題、家族の形などいろいろな要素が詰まった作品。まわりの人たちの優しさや自然、農作業の描写など村山由佳さんの筆力はやっぱりすごい!
    読み終わって人の温かさで心があたたまりました。爺やん婆やんの言葉にじーん(涙)

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    2025年12月08日
  • PRIZEープライズー

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    これはフィクションですか?と思わず聞きたくなってしまうほど、なんだかリアルで怖かったです。
    作家や編集者の関係性や、出版する書籍に関わる人達の仕事がよく分かり新たな発見もあり楽しめました。

    天羽カインの自分の欲しい物を絶対に獲りたいという執念が凄い。
    それと緒沢千紘の誰かに必要とされる優越感から分別を失っていく怖さ。
    後半は何かが狂っていく怖さがあって一気読みでした。

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    2025年12月08日
  • 雪のなまえ

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    東京で通っていた小学校でイジメを受け、不登校になった少女雪乃。
    父親と共に曾祖父母の住む長野の田舎に移住し、そこで出会う人たちや自然との触れ合いを通して成長するとともに、閉ざしていた心の扉を少しずつ開いていく。
    作中に描かれていた昔ながらの知恵などは、現代の、特に都会に生きる人には忘れがち、もしくは知らないことも多いだろう。
    インターネットやAIにばかり頼るのではなく、そういったものにも改めて目を向けてみたい。

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    2025年12月07日
  • 二人キリ

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    恥ずかしながら実際の「阿部定事件」を
    全く知らなかった。
    ずいぶん前にレビューだけ読んで
    面白そうだなと思って予約したので
    実際に読むときには、どんな話か忘れていました。
    フィクションというけれど、それを感じさせないぐらい
    実話に基づいて書かれているものと思わせる描写。
    すごいなと思った。
    こんなことが実際にあったら大変な騒ぎだったろうけど
    これを読んだら、定さんの気持ちも
    ちょっと分かるような、全くの悪人ではないと
    思わせられたところもすごいと思う。

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    2025年12月07日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    物語を通して歩太は一目惚れしてからずっと春妃のことが好きだ。たぶんその愛情に満たされている感覚が歩太にとっての幸せなんだなと思った。
    春妃と一緒になりたいという気持ちはきっと若さゆえの勢いもあるように感じた。年齢差や親の理解、夏姫の姉である事実があっても前に進もうとする強さがあった。
    それに対して、春妃は年齢差や夏姫のこともあってかどこか認めない空気感みたいなものが伝わってくる。きっと春妃は歩太よりもずっと大人で抱えているものが大きいから自分の心に素直になることに時間がかかるんじゃないかなと思った。
    精神的に歩太は若すぎて、春妃は大人すぎるのかもしれない。そんな2人が徐々に歩み寄って大人に、純

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    2025年12月06日
  • 地図のない旅 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VIII

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    勝利がいなくなった町にとりのこされた人たちの想いを綴った巻。それぞれの視点で語られるので新鮮さを感じた。

    第一シーズンは「秘密」が大きなテーマだったけれど、第二シーズンのテーマは「赦し」だったのですね。誰しもが当事者になるかもしれない…到底許されない罪を負ったとき、果たして自分はどうするのかー…村山先生から鋭い問いを投げかけられている様でもあります。

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    2025年12月06日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    村山由佳さん初読

    『出せば売れる、というだけではもう足りないのだった。身体じゅうの全細胞が、正当に評価される栄誉に飢えて餓えている。世間や書店のお墨付きは得た、あとは文壇から、同業者から、作家としての実力を認められたい。いや、認めさせたい。これ以上(天羽カイン)を軽んじることは許さない。夫にも、誰にもだ。』

    直木賞が欲しい天羽カインの執念が凄い
    その周りで何から何までやってくれる
    編集者の千紘ちゃんが好きだった
    でも、、、石田三成にした事を知って驚愕した
    まさか千紘ちゃんだったとは、、、

    「テセウスが歌う」を作りあげていく過程で千紘がしてしまう事に予想が付いてしまった
    千紘ちゃんはどこか

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    2025年12月05日
  • PRIZEープライズー

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    はじめての、村山由佳さん。

    SNSでオススメされていたのと、今年芥川賞・直木賞で選ばれなかった経緯もあり読んでみようと。

    天羽カインの、自分の作品に対しての熱意はクリエイティブの仕事をやってる身として理解も共感もできる。手掛けた作品に思いがあって、世の中に出た瞬間は感想は気になる。ただかなりクセツヨで編集者もついていくのに必死だろうなと、編集者の気持ちを考えると胃が痛くなりそう(笑)

    その編集者・千紘。千紘の『度を超える行動』は、ある種の自爆行為であり、カインのクリエイティブの仕事にどっぷり浸かりすぎたのは、余計な行動を起こした引き金だったと思う。
    作家と編集者はもちろん二人三脚で物語を

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    2025年12月02日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    直木賞を欲する、小説家の話。小説家が苦悩し、努力し、作品を作り上げていく様や、伴走する編集者の思いや苦労が描かれる。
    「苦しい思いを色々としたけれど、報われて直木賞とれました!めでたし!」という終わりにはならないだろう、どう終わるんだろう…と思いつつ読み進めた。
    そうきましたか…。という結末だった。
    ここからが楽しみですねという感じで、良かったと思う。読み応えはあるけど重苦しすぎず、面白かった。

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    2025年12月01日
  • 二人キリ

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     阿部定。きっとこの名前を知る人は大勢いるのではないだろうか。もちろんその事件も同時に思い浮かべることだろう。

     愛する人の男性器を切り取り持ち歩いていたところを捕まった阿部定。世の中では単なる好色女の猟奇殺人事件と認識されているだろうし、私自身、そういう認識でいた。

     でも、この『二人キリ』を読んで、その認識が少し違ってきた。

     著者の村山由佳さんはもちろんこの事件が起こった時にはまだ生まれているはずもなく、でも、吉弥に実際話を聞いたかのようにリアルに描かれていて、この小説がフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなるほどだった。

     もちろん小説だから、大いに脚色はされてい

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    2025年11月27日
  • 雪のなまえ

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    いじめが原因で不登校になってしまった少女、雪乃。引っ越した地での新しい生活と出会い。雪乃が成長していく物語でした。そして彼女を支える家族や周囲の人々の優しさに感動しました。

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    2025年11月27日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    色んな話があって、それぞれ面白かった。
    村山由佳さんのは人怖もあり、短篇ではないやつを読んでみたくなった。
    こっちを向いて、の話は凄くわかる!
    ブータン以外は好みだった。

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    2025年11月26日
  • PRIZEープライズー

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    天羽カインのような気性の激しい作家だと担当編集者も大変そう。機嫌を損ねないよう気を揉んだり、関係性や距離感も親密になりすぎても良くないって事だよね。
    出版業界の事は全くの無知だったけど、リアリティがあって面白かった。

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    2025年11月25日
  • 雪のなまえ

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    いじめで不登校になった雪乃。環境が変わっても不登校から脱出できないがまわりの人たちのおかげで少しずつ回復していきます。いじめは人の心を凍らせてしまう悪質な犯罪であり許せません。他にも別居婚や過疎地での生活などいろいろ問題提起がある作品でした。

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    2025年11月25日
  • PRIZEープライズー

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    「直木賞受賞」に取り憑かれた売れっ子作家、天羽カイン。激し過ぎる気性にこちらの胃もキューっとなった。ただ気性は荒いだけでなく、貪欲により良い作品をつくろうとする気迫は凄い!それに寄り添う編集者も大変なお仕事だなと感じた。今の社会ならパワハラとなって追放される行為も作品のためと呑み下す。公私がよくわからない事にも付き合う。到底できそうにない。
    そして、直木賞の方が芥川賞よりも親しみやすくて好きだけど、名前の由来は知らなかった。菊池寛についても名前だけは知っていたが、今の文学界の土台をつくったとも言える貢献をした人だったとは。本は好きだけど、意外と知らない文学界、編集の世界を覗けて興味深かった。

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    2025年11月23日
  • 二人キリ

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    ネタバレ

    ガシガシと読み進められる本を、と思い見つけた一冊でした。
    阿部定モノでは以前にも読んだものがあるのでしたが大方は定さん本人のいじらしさや切なさの方に肩入れしていたのでこの本でもやはり〜。周りの人物たちを多くインタビュー形式で浮き上がらせてそれぞれに深く親しめたことも。何より吉さんの息子自身が語り手ということで思い通りに読み進められた。
    途中でお腹いっぱいになるほど…

    終章が澄んでいてよかった。

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    2025年11月23日