村山由佳のレビュー一覧

  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    下世話な話で、実に面白かったです。
    どうせなら、もっとどろどろの泥沼離婚劇になっても楽しめたのですが、この主人公が仕事のできる、さっぱりした女性なので、結局は周囲も含めて、まるく収まっていきます。

    とはいえ、やはり結婚当初の条件には納得がいきません。

    大手広告代理店で働くバリキャリ女子と、「いつか自分の美容室を持ちたい」という夢を抱く美容師男子。夫の夢をかなえるため、都内をあきらめ、埼玉の新興住宅地に店舗兼住宅を建てます。住宅ローンも妻の負担が大きく、彼女は大手町周辺まで片道1時間30分をかけて通勤する日々。

    この設定だけで、「いつか無理が出るだろうな」と思ってしまいます。

    でも、さすが村山由佳さんです。
    これが昭和なら、おそらく成立しなかった設定でしょう。令和では、男性と同等、あるいはそれ以上のキャリアや年収を持つ女性は決して珍しくありません。その現実があるからこそ、この夫婦のすれ違いには妙なリアリティがあります。

    読みながら、いろいろとわくわくしました。

    バリキャリなのに、なぜか自己肯定感は低い主人公。
    一方で美容師の夫は、少し甘えてくる若い女性にあっさり心を揺らしてしまう。

    「もっと揉めろ、もっと揉めろ!」と思いながらページをめくっていました(笑)

    けれど、この物語の面白さは、不倫や離婚そのものではなく、夫婦それぞれが「自分は何を失い、何を求めていたのか」と向き合っていく過程にあります。

    令和の結婚や共働きの難しさを映し出した作品としても、とても興味深く読みました。

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    2026年09月05日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    「ロウ アンド ロウ」というタイトルに、どこか聞き覚えがある気がして調べてみました。

    野坂昭如作詞の「黒の舟唄」。

    男と女のあいだには
    深くて暗い河がある
    誰も渡れぬ河なれど
    エンヤコラ今夜も舟を出す
    Row and Row
    Row and Row
    振り返るな Row-Row

    意味深な歌だわ

    小説は、子どもを持つことを諦めた美容師の夫と、第一線で働くキャリア妻との夫婦の物語。

    都心から離れた新興住宅地に、自宅兼美容室を構えます。妻の収入にも支えられながらローンを組み、夢だった店を手に入れました。

    一方、妻は片道一時間半をかけて都心へ通勤する日々。

    互いを思いやり、それぞれの仕事を尊重し合いながら、今の生活を懸命に維持していくかと思われた二人。しかし、その均衡は少しずつ揺らぎ始めます。

    夫の店に入った若い女性アシスタントが、二人の間で次第に存在感を強めていくのです♪

    うわっ、この空気感、好きだわ。

    この人たちは、これからどこへ向かうのだろう。

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    2026年09月05日
  • はつ恋

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    『恋というのは、若者の特権だと思っていた』
    私も思ってました。
    でも歳を重ねたからこその関係性だったり、身を焦がすような恋でなく、ゆったり同じ温度の人と時を過ごす大人な恋愛がすごく良かった。
    運命の出会いに年齢は関係ないんだな〜
    恋愛だけじゃなくて丁寧な暮らしにもまた、魅せられてしまった。素敵なお話でした。

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    2026年09月05日
  • 永遠。

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    映画『卒業』のコラボレーションとして生まれた小説。

    何も知らずに読んだけれど、問題はありません。

    「永遠」にある物。人にはそれぞれ想いがあって、その永遠の想いを秘めて人生を歩む。その中の一つに、宝石のような想いがあれば最高じゃん。

    「なるほど、なるほど」。

    わたしには、大切な家族がいる。
    それだけで最高って、納得!

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    2026年09月02日
  • しっぽのカルテ

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    動物と共に暮らすということの責任。
    優しく分かりやすく書かれているのでぜひぜひペットを飼おうと考えられている人は読んでみて、、、と言いたくなる本です。

    動物好きにはたまらない優しい暖かい気持ちになれるお話ばかりです。


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    2026年08月31日
  • 星屑

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    性格も見た目も真反対なふたりがユニットを組んで、最初のうちは反発しあってばかりだったのが段々と絆が深まっていく過程がとても良かった。
    爽やかなラストで、文体もとても読みやすかった。
    主人公と上司の関係性も甘すぎずそれでいてときめきもあり、ちょうど良い塩梅でした

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    2026年08月28日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    弟、丈目線の物語
    由利子さんとマスターの人間としての強さ
    丈の優しさと空気察知能力の高さ
    かれんの思い
    痛い程伝わりました
    クラプトンのTears In Heavenの所でクラプトンの辛さと登場人物全員の辛さに泣いちゃいました
    お願いだから、誰もこれ以上、不幸せな事は起きないでと祈る一冊でした。


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    2026年08月27日
  • 星々の舟

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    どの章も切なかった。誰かにとっていい人は別の人にとったら悪い人なのは仕方ないことかもと再認識するそれぞれの人の背景があった。
    誰も悪くないなあと思ってしまう点と暴力は連鎖するよなあとか。
    暁とさえの話では毒親すぎだろて思ったふたりの父親も戦争時代の話が壮絶すぎて、生きた時代も環境も違えば価値観も常識と違いすぎるのは当然で納得

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    2026年08月26日
  • 晴れときどき猫背 そして、もみじへ

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    村山由佳さんのエッセイ。以前読んだ『猫がいなけりゃ息もできない』に登場するもみじが家に来て、房総で農事をゲットするまでのエッセイ。村山由佳さんの座右の銘『人生あみだくし』『晴れときどき猫背』いいなぁ。心にとめておこう。あと『愛するものに縛られる不自由さも幸せ』という後書きの一文がわかりすぎた。
    また村山さんのエッセイを読みたい。

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    2026年08月24日
  • 女ともだち

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    どのお話も長編で読みたくなるくらい面白かった!それぞれ短編とは思えない満足度と内容の濃さ。初読み作者さんもいたから他のも読んでみたい。

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    2026年08月24日
  • DANGER

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    シベリア抑留という過酷な戦争体験とバレエを結びつけた重厚な物語。久我が語るシベリアでの出来事は想像を絶する悲惨さで、読むのが辛くなるほどだった。一方、果耶と長瀬のエピソードが重い内容の合間の救いとなる。500ページを超える長編だが最後まで引き込まれた。苦しい場面が多いものの、ラストには希望が感じられる。戦争を描いた作品を読むたびに平和のありがたさを実感する。また、七里ヶ浜が日本バレエ発祥の地であることを初めて知り、その歴史にも興味を持った。

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    2026年08月24日
  • 夢のあとさき おいしいコーヒーのいれ方 X

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    ネタバレ

    勝利の嫉妬回。ここまでくると異常じゃないかと思ってしまう笑
    学生の頃ってそうだったっけ。
    かれん、なぜあんな事こんな事言われてもまだショーリを好きでいられるの…

    勝利もあんだけ嫉妬イライラしておいて、りつ子とご飯食べてるじゃん。てみんながつっこみたくなる笑
    でも一応?ハッピーエンドで終わって良かった!

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    2026年08月22日
  • しっぽのカルテ

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    長野にある動物病院が舞台の話。ペットを飼うということは、なにかしらペットに人間が制限をかけてる、でも責任持ってその子の一生に寄り添うためには選択していくしかない、(家の中で飼う、避妊手術をする、など。)というようなことを、土屋が話したところがとても印象深かった。夫をなくし、愛犬の介護、安楽死を選択した女性の話は号泣した。動物と一緒に暮らす人全員に読んで欲しい1冊。

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    2026年08月22日
  • しっぽのカルテ

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    ネタバレ

    良かった……良かったけど……飼い猫との別れを考えてしまって病んだ!!!それくらい大切な家族のことを改めて考える時間をくれた1冊。さすが、動物を愛する村山先生だからこそ、そういう人の内面を動かすことができるんだろうな。私も余裕がなくなったらロビンの飼い主みたいに声を荒らげて、そして後悔するんじゃないかととても怖くなった。話すことの出来ない動物の治療や生死の選択は何を選んでも「自分は間違ってたんじゃないか」と不安になってしまいそう。そんな時、エルザのような動物病院があったらなぁ、なんて考えてしまった。
    なんとなく、続編もありそうだなー?と感じた。でもやっぱり辛い目にあってる動物を見るのは、たとえハッピーエンドだと分かっていても体力と神経を使う。

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    2026年08月21日
  • しっぽのカルテ

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    ネタバレ

    片田舎の森の手前の小さな動物病院で起こるさまざまな出来事
    女性院長がぶっきらぼうだが動物への愛情深く魅力的
    都会で心に傷を負った女性が、動物病院に務め動物や仲間に癒されながらたくましく成長していく姿は読んでいて快適

    不器用な青年と、お互いに踏み込めない関係がいつまで続くのか?

    院長の歴史も面白い
     モンゴルで遊牧民の生活に寄り添って生活したなどあり得ない。。。

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    2026年08月21日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    夫婦間の歪みを描く。
    お互いの心理描写がスリリングで惹き込まれる。

    アシスタントの美登利は絶対悪い女だけど、男は騙されて庇いたくなるんだろうな。
    グサグサと胸を刺される笑

    泥沼化しそうな下巻に期待!

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    2026年08月19日
  • 星々の舟

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    重い、重いって全編全てが重いです
    何度、読むのを辞めようかと思ったくらい重かったです
    けど、すぐに読んでしまう位、魔性の魅力があります
    全員に何かしたらの重い問題を抱えており、そこに至る経緯が辛い
    子供に手を出すなよ、辛い、辛すぎる
    もう一回、読むことはないかな。

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    2026年08月19日
  • 凍える月 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV

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    この巻までネットで追ってました
    次の展開が恐すぎて読むのを辞めてしまったな
    嵐の前の小嵐が吹き荒れてるこの巻
    かれんにとって大きな転換期と勝利にとって人生がひっくり返った転換期
    ただただ、次の巻を読むのが怖いですが、気になるので注文はしましたけどね
    次、読むのかな

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    2026年08月16日
  • 消せない告白 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III

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    大きすぎる出来事前の静けさってどんなに恐いものかと分かるような一冊でした
    触れてはいけない物に何故かひかれるのは大きな謎かと
    星野の立ち振舞いが辛い
    原田先輩が何故モテないのか分からない
    辛いな
    本当に辛い
    終わりかたが次の巻を催促するような終わりかただったのですぐに、この感想を読んだら読みます。

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    2026年08月16日
  • DANGER

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    8月の終戦の時期、
    この本を偶然手に取り…

    生々しさに息苦しくなりつつ
    一気読み。

    戦争と、バレエ。

    残酷な時代。
    たまらない気持ちでいっぱいになりました。

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    2026年08月16日