村山由佳のレビュー一覧

  • しっぽのカルテ

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    モンゴル育ちでちょっと変わった話し方をする女性獣医師と、そのクリニックの従業員たちと、クリニックを訪れる動物の飼い主たちとの動物の生死をみつめ考えていく物語。
    猫、犬、鳥、うさぎが登場すると知れば動物好きなら読んでみたくなる。
    第二話の高齢女性と犬の看取りの話では、案の定泣いてしまった。犬の話にはめっぽう弱い。
    モンゴルに住んでいた小さい頃の獣医師と馬とのエピソードが壮絶だった。

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    2026年05月31日
  • DANGER

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    村山由佳さんの作品は没頭させてくれるので好きです。
    この作品も展開に引き込まれてあっという間に読み終えました。
    性的な描写で残酷な部分があり、そこは夢見が悪かったです、しかし現実はこんなレベルではなかったのでしょうね。
    こういうのを読むと戦争がほとほと嫌になります。平和のありがたみが身にしみます。
    バレエがわからなくても読めます、どちらかというと戦争の話です。

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    2026年05月30日
  • しっぽのカルテ

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    3.8
    本を読んでると時々ある感覚…

    登場人物のハラスメント的言動や行動に嫌悪感を抱くも、ふと自分にも似たような行いに思い当たり怖気がする(笑)


    土屋は梓と結ばれて欲しかったなぁ…
    と思うのは私だけ?

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    2026年05月28日
  • 花酔ひ

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    初めて官能小説を読んだ。
    文字なのに、視覚や触覚に強く訴えるものがあり恐ろしくも面白いと思った。
    誰しもが持っている小さな破滅的な願望をくすぐられるような感覚があり、理性を超える願望を抱くことの肯定をしてもらえるような不思議な体験だった。

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    2026年05月27日
  • アダルト・エデュケーション

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    村山由佳さんの文章は、綺麗で鮮明で読みやすい。
    とても綺麗な官能小説だった。
    短編集は、少し物足りなく感じてしまう私ですが、本作はそう感じることはなく、
    1話1話、満足するような短編集だった。

    女性も性に対してもっと開放的になったっていい。
    色んな性の形を持っていていい。
    そんな風に思わされる一冊。

    村山由佳さんの作品をもっともっと
    読みたいと思いました!!

    2026.5.26(火)

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    2026年05月26日
  • 花酔ひ

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    やっぱり村山さんの文章は読みやすい。
    かなりの官能っぷりだけど着物や花や空気感の表現が美しく魅了されました。

    自分も鞍馬の水占いやったけど、全く覚えていないのが残念でならない。

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    2026年05月22日
  • DANGER

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    バレエに興味がないので、バレエの話ということで、なかなか読む気が起きなかったのですが、読み始めたら、バレエの話というよりも戦争の話でした。
    読みやすく一気に読めました。
    舞台は1992年頃、若い編集者2人が振付師 久我一臣にインタビューをすることになる。久我と戦時中看護婦だった翠の戦争体験。

    満州から撤退するお話だと、宇佐美まことの「羊は安らかに草を食み」
    従軍看護婦のお話だと、藤岡 陽子の「晴れたらいいね」・・などが頭に浮かびました。
    戦争というと、男性の兵隊さんや、国内の大空襲・原爆の話が多いですが、外国の戦地で女性も壮絶な戦争を体験してるんですよね。やっと帰国したのに差別的な扱いにも悲

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    2026年05月21日
  • DANGER

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    悲惨な戦争体験が描かれるんだけど、そこにバレエを絡めたことで希望や美しさが同時に描かれ、ただの戦争ものではない爽やかさもある。

    果耶の再生物語であり、長瀬の成長物語でもあり、ほのかなロマンスの物語でもあって読後がとてもいい。

    骨壷に石を入れるシーンでグッときました。

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    2026年05月20日
  • しっぽのカルテ

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    個性的な院長が目を引く、動物病院を舞台にした物語。

    動物にまつわる物語ではあるが、その裏にあるのがモラハラやDV、育児放棄など、なかなかに重苦しい。
    三章以降は特にそれが顕著で、むしろ動物要素がおまけ的になり、恋愛要素もどんどん首をもたげてくる。

    そうした心を癒すのもまた動物という存在である、と捉えることもできるだろうが、「動物にまつわるちょっといい話」を主軸に想像していた身からすると、少々方向性が違った。
    しかしそれでも、二章のお話はとても心に刺さった。

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    2026年05月20日
  • 天使の柩

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    読む前に勝手に歩太の想像をしていた。歩太が新しい恋をして、春妃を少しずつ過去にしていく話なのだと思っていた。想像だけで目を背けたい気持ちになっていた。
    いい意味で裏切ってもらえた。

    歩太の春妃への想いは、若気の至りでも、美化された思い出でもなく、人生の芯に残り続ける純愛だったのがこの天使の柩でも新たに証明された。
    生まれてくるはずだった子供の年齢を数えながら生きていく描写があまりにも苦しかった。
    喪失から立ち直る話ではなく、喪失を抱えたまま、それでも人は生きていけるのかを描いていた。

    今回のキーパーソンである茉莉。彼女は単なる傷ついた少女ではない。ネグレクト、虐待、性的搾取、監禁に近い、あ

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    2026年05月19日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    切ない、切なすぎます…!

    春妃さんが亡くなってしまうなんて、思いもしませんでした。歩太さんと春妃さんは幸せなまま、物語が終わるとばっかり、思っていました。

    切なくて純粋な、恋愛小説でした。

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    2026年05月18日
  • しっぽのカルテ

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    飼い主がペットを家族だと言う意味が少しは分かったような気がします。それと馬が脚に骨折などの障害になった場合に安楽死させる意味も。。。切ない。

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    2026年05月16日
  • DANGER

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    看護隊のさかゑさんこと翠さんの物語が壮絶すぎ
    戦争とバレエ、
    シベリア抑留の歴史に繋がっていく。
    DANCERではなくDANGER…危険
    哀しくも美しい愛の輪舞曲でした(/--)/

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    2026年05月15日
  • 天使の梯子

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    『天使の卵』の方が鮮烈で、痛みや美しさがむき出しだった分、個人的にはより強く心を掴まれたし好みだなと思った。
    けれども、『天使の梯子』には、喪失のその後を描く目新しさ、静かな深みがあった。

    この作品は、ただの恋愛小説ではなく、哲学チックだったのが印象的で、罪と赦しの物語だったと思う。
    大切な人を失ったあと、自分のせいだ、いやあいつが悪いと責め続けてしまう。罪悪感は、いなくなった人への愛でもある一方で、生きている人間の時間を止めてもしまう。歩太や夏姫を見ていると、その苦しさが痛いほど伝わってきた。
    だからこそ、この物語における救いは大きい。
    誰かが劇的に救済してくれるわけではない。同じように傷

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    2026年05月13日
  • 天翔る

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    人と馬の成長の物語。登場人物のそれぞれが過去に闇を抱えてて、少しずつ乗り越えて行ってる様が競技を通して描かれてて、読み応えがあった。ただもう少し貴子の過去が深掘りされてたらなお良かったかな…

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    2026年05月11日
  • 永遠。

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    ネタバレ

    『想いは永遠、一度誰かとの間に芽生えたつながりは消えない。形を変え思い出の奥にしまわれても、心をやりとりした記憶は永遠に残る』
    思い当たるなあ…
    弥生の母、葉月が真山とそれっきり決別したのは真山の母の事があったからだと思う。弥生も葉月の意思や意地を考えお金を受け取らなかったんだろう。
    自分だったらきっと迷う。記憶に残るだけでなく戻りたいと強く思うだろうな。この選択の違いがステキな話になるか失敗続きの人生になるかの分かれ目だろう。

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    2026年05月11日
  • はつ恋

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    40代の大人の恋愛が季節ごとの房総の暮らしと共に描かれている
    信頼し合う幼なじみの会話や、植物の描写が心地よい

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    2026年05月05日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    ーー彼が完全に嫌なところばかりの男だったら、ことはむしろずっと簡単だったのに。ーー

    旦那がモラハラ夫であるのに変わりはないのに、どこか情があって心から完全に切り離せない。嫌なところがこんなにもあるのに、愉しい時間もあったからモヤモヤしてしまう。

    そんな生活の中で志澤に出会ってしまい、心と体が一気に志澤に。
    描写がとても生々しい。
    これぞ村山由佳さんの描く官能小説。
    志澤に心を奪われてしまってから、旦那への拒絶が生まれてくるところがよく描かれていて素晴らしかった。

    下巻はどうなっていくのか楽しみ。


    2026.4.30(木)

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    2026年05月02日
  • Row&Row

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    アラフォーの子なし夫婦、孝之は美容師、涼子は大手広告代理店のキャリアウーマン。高収入で仕事もできる涼子にコンプレックスを持ち自尊心が削られていた孝之に、ひとのものを欲しがるタイプの美登利が急接近。男としての自信を取り戻した孝之は不倫に溺れる…というシンプルな恋愛小説かと思いきや、男女のプライドが巧妙に絡み合った読み応えのあるお話だった。
    終盤にかけて孝之のいい加減さに苦笑い笑

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    2026年04月24日
  • ある愛の寓話

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    色々な愛の形を書いた作品。あとがきに、自分の出発の原点となった作品は「ごんぎつね」と書かれていたけれど、納得がいきました。

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    2026年04月20日