村山由佳のレビュー一覧
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購入してから長いこと積読していて、少し気の滅入る作品が続いたので、心のリハビリがてらに手に取った5編の短編集
動物をめぐるお仕事小説かと思いきや、それぞれのキャラクターの人生に訴えかけるヒューマンドラマでした❗️
一風変わった院長の北川 梓に興味を引かれ、『第一話 天国の名前』では少し張り詰めていたサブキャラの真田 深雪が、ちょっとずつ緊張の糸を解いていく様子がとても丁寧に描かれていて、読んで正解の作品でした❗️
好きな話しは、『第三話 幸せの青い鳥』と『第四話 ウサギたち』の2編です❗️
続編が連載されているようなので、気長に出版されるのを待ちたいと思います -
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動物病院を舞台に、飼い主と動物、病院で働く人達の物語。どのお話しも、動物の命を引き受けることの責任を強く感じさせられる内容でした。
愛犬と暮らす私にとって、『それは奇跡ではなく』は、どうしても自分の境遇と重なってしまいます。いつか久栄さんのように、愛犬を苦しみから解放してあげるために決断しなければいけないこと。飼い主としての責任を改めて痛感しました。
物語のサイドストーリーとして、土屋高志と深雪の関係が描かれていますが、『カウンターの端をつかむ男の手と指は、乾いて荒れてはいるものの、清潔で大きい。首の腱をくっきり浮き上がられせてこちらを向いた彼の視線が、ようやく深雪の上に戻ってくる。』という描 -
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読み終えてまるで自分は副島翠(水野さかゑ)の人生を歩んできたような錯覚でどっと疲れた。
バレエの取材で定期的に世界的振り付け師でダンサーでもあった久我一臣に話しを聴きにいくことになった長瀬一平と水野果耶。
現在と過去が交互に綴られていくスタイル。
この一臣の太平洋戦争をはさんだ半生が語られていく。
そしてそこで知り合った女子看護学生たちの過酷な人生も翠の立場から語られていく。
満州からの引き揚げがいかに危険で死を覚悟してのことだったとか。
ロスケから暴力的な強姦の日々。これは決してフィクションではなく実際に起きていたことだと思うと同じ女性としてほんとに腹立たしいし、胸が潰れる思いだ。
でも日本 -
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健康な時は、血液 リンパ 肝臓や腎臓などを通って体外に排出される ストレス、老化によって体内に溜まるようになるといろいろな問題が起きる。それは動物人間でも同じことが言える。苦しんでいる動物は安楽死がある人間にはない。それは雑処分とどこが違う1分でも生きて欲しいと思う、エルザ動物クリニックの院長の北川さん、少し変わった人と思っていたが、モンゴルで育ったそのモンゴルで最愛だった馬は狼に襲われ、足を負傷し、父親が生かしておけないのですぐ殺して肉とした。その時父親は最後までよく見とけと言った。クリニックの院長はその時苦しみ悲しいことだけど、馬にとってそれが1番の幸せ今になって思った
深雪は自分にとって -
Posted by ブクログ
「父親のシベリア勾留体験からいつかはシベリアを書きたい」と思っていた著者と、「作家には各々書かなければならないテーマがある」と著者の想いを支えてきた五木寛之氏との、対談記事を目にし、読みたいと思った作品。
読み手にとっても重たいテーマ。できれば目を背けたいけど、背けずに知らなくてはならない歴史の事実。
久我にしても翠にしても、想像を絶する苦難を生きてきたはずなのに、その生き様にポジティブさを感じる。バレエの世界を重ね文芸作品として読ませてくれるところも、重たいテーマに読者が向き合えるための配慮にも思えた。久我氏が戦後どのような変遷を辿り世界的な振付師になったかも興味深いところではあった。
戦渦