村山由佳のレビュー一覧
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「直木賞を取りたい!」と具体的に切望する小説なんて珍しいですよね。
主人公の天羽カインは人気ベストセラー作家なのになかなか直木賞をとれない。直木賞を目指して担当編集者・緒沢千紘と全身全霊をこめて突き進んでいきます。
候補作選考から受賞までの出版業界や選考委員の裏事情、書店でのサイン会の成否、新人作家の取り扱いなどなど、業界の内部事情に作家目線で切り込んでいきます。
読み進めていくうちに真のテーマは “ 作家と編集者の関係性 ” であることに気付きます。そこにミステリアスな要素も加わり面白さが増していきます。本好きさんにお勧めの一冊です。
余談ですが‥‥
作者の村山由佳さんはすでに 直木賞をはじめ沢山の賞を取っています。でも「本屋大賞」だけまだです。そのせいか「本屋大賞」や書店員さんに敬意を払っているくだりが度々出てくるので、もしやこの小説は「本屋大賞」狙い?などと憶測しました(笑)
※Audibleで。
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2026年 本屋大賞3位
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ネタバレ短編集はサクッと読めて良い!
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騙された、僕って言うもんだから
ト・モ・ダ・チ
え、分かる。怖いけど早苗の気持ちが分かる。
親友が欲しくて、孤立してる子に近づく気持ち。
この子だったら親友になってくれるんじゃないか的な下心。
ただ、あることないこと言いふらすのはだめです。
卵の殻
よかったのでは??お母さんはちょっとずれていたけど、遼子はずれてないように思えたし。
水底の星
タイプの違う負けず嫌いたち。怖い。
こっちを向いて。
刺さりまくりで痛い。仕事を辞めると仕事でつながっていた人脈がなくなるのが怖くて仕事辞められない。思えば、これまでの友達は、一緒に担ぐ御神輿があった。同じお神輿がないと、女ともだちって作りにくいのかも。
ブータンの歌
たぶん本筋とは違うけど、介護問題は根深い
ラインのふたり
結局、ふたりは何か共通の敵を作ってなんでもいいから文句言いたかっただけなんじゃないかと思った。ジャミラの方が一流だった。
獣の夜
同い年だ。なんか憧れた。好きな話だった。 -
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「重たい題材だからグイグイ読めるように」と著者インタビューで語っておられたが、本当にその通りになっている。日本も世界もとてもきな臭い現在、この題材で村山さんが書いてくださったのがありがたい。
お父様がシベリア抑留経験者で、その手記なども土台になってるらしく、臨場感あふれる生々しい描写が続く。
常々シベリア抑留についてもっと知りたいと思いつつ、なかなか本など読めてないが、このように小説にしていただくことでもっと知らなきゃと思うし、新しく知ることも多い。女性の抑留者の存在については何も知らない、意識にのぼってもいなかったので勉強になった。
究極の美を追い求めるバレエと人間の汚い部分が遠慮なく炙り出される戦争と、読みやすい構成で、小説の世界に没入できた。そして、もっと知らなきゃという思いを確認させてくれた。
戦争反対! -
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上下巻読み終えました。
主人公が同世代で、夫婦の働きがしらであることも含め、同じような環境なので、なんとなく親近感を持ちながら読みました。
愛すべき主人がいるので、わたしには主人と別に肌を合わせる相手はいませんが、男性との気持ちの駆け引きや想いを重ねるときの女性特有の感覚や感性はとても繊細に表現されていると感じました。
上下ありますが、スラスラと読みやすい文体で、登場人物が多くないため内容も入ってきやすいです。
ああ、確かにこういうふうに異性を観察して、こういうふうに判断して、こういうふうに感じて、こういうふうに対応したな。
最後に素敵な恋をして、深い愛情を身体共に与えてくれるのが主人で良かったと、思いました。
なんだか、次はどっぷり世界観に浸れるようなファンタジー系が恋しくなります。笑 -
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おびのりさんの本棚から、後半です。
後半のレビューって難しいですよね。
何か書くとネタバレしちゃうので。
若い美登利に積極的にアプローチされ、フラっとしてしまった孝之にバチがあたります(^◇^;)
バチあたるんだ!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
こんなん、絶対美登利の方が悪くない!?
だいたい、若く美しい女性に、褒められ、慕われ、あなたのことが好きだと言われたら、どれだけの既婚男性が断れるのか!?
私はゼロだと思うのですよ(笑)
無理だろう。我慢できないだろう、普通。
だって男だもの( ̄▽ ̄;)
物語も紆余曲折あるわけですが、何かいい感じに落ち着きましたよ。
不思議(笑)
こんなドロドロ、いい感じに落ち着くわけあらへんやろ!!!( ̄▽ ̄;)
いや、落ち着いたんですって。
悪くない結末でしたー(*´艸`*)
村山由佳さんのエロい描写が兎に角苦手ですが、エロ早送りボタンがあったらお星様満点でした♪♪
期待通り良かったです٩(ˊᗜˋ*)و
他人のドロドロは蜜の味(*´艸`*)
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おびのりさんの本棚から、レビューを読んだ瞬間ポチってました*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
むっちゃヤバい空気感( ̄▽ ̄;)
広告代理店でバリキャリ43歳の妻・涼子と、3歳年下で美容師の夫・孝之。
夫婦は、夫の夢だった「自宅兼美容室」を手に入れる為、都心から郊外に離れ、夫の夢を叶える。
一見平穏に見えるが、実態は「子なし」「セックスレス」であり、お互いにちょっとした不満を抱えていた。夫は夢の店舗を手に入れたのに、何故か毎日空しさを覚える。
夫は美容院が、休みの日、自転車好きが集まるサークルに出かけていた。
そこで20代の美登利と出会う。
美登利の若くあざとく、かつ真っ直ぐなアプローチに、孝之は戸惑いつつ、男としての自信を取り戻す。
文庫の帯がヤバいんス(^◇^;)
『いるのよ、世間にはけっこうたくさん。
うまくいってる関係を見ると壊したくなったり、ひとのものだと思ったら欲しくなったりする女がね』
こぇー:(;゙゚'ω゚'):
昼ドラレベルの中毒性。
今の所、感情移入型の私ですが、誰の心にも感情移入できてませんっ!
なのにっ!!なのに読ませるんですよ!!
今はじめて、師匠やみんみんさんの読み方が出来ているかも!?
俯瞰的視点で読めているかも!?
そのうち引き摺り込まれそうです( ̄▽ ̄;)
怖いけど、ページを捲る手が止まりませんっ!!
あー続き読みたいのに明日はもう会社だぁ。゚(゚´ω`゚)゚。
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著者の作品を読ませていただくのは『PRIZE』に次いで2作目。
バレエと戦争の話。全体的には暗いし、読んでいても凄く重い。なのに、登場人物たちは皆軽やか。
ギャップが激しくて、読み始めは単調な感じかなーと思っていたのに、意図した場所とは違う方向に話が進んでいって、偶然が偶然を呼び込んで、最後の方は「ほぉ〜ん」って感じ。
設定が1990年代頭で、現代ではないと言うのも良い。
小学生の時に夏休みの宿題で戦争体験談を聴きに一人で祖父母の家に出掛けて行ったことをこの作品を思い出しながら読みました。祖母からは「辛すぎて、当時を思い出したくもない。話せないや。ごめんね。」これが体験談でした。このまま「祖母は何も話してくれませんでした」で宿題を提出しましたが、担任からは「それでいい」でしたね。
戦争はダメとか、誰が悪いとか、そんな感情ではなくて、一人ひとりに人生があったにもかかわらず、どうすることもできなかった時代を、本当に恨めしく思います。
PS:旅行の道中、四国を抜けて徳島から和歌山へフェリーの旅にしてみました。旅情もあって、時間も沢山あって読書が進みましたわ。明日は高野山です! -
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二人キリ
このタイトルに惹かれていました。
カタカナの“キリ”なぜか より孤独感を表すなと思っていました。
そして、それが 阿部定が殺人後に記した言葉と知りました。
お定サンは生まれたところが違えば、全く違った人生だっただろうか?
主となる語り部にとても工夫があり、事実と証言と創作を象徴する存在と思います。
各章は、その語り部と 残されている証言、お定さんの語りという綿密で濃厚な構成です。
時々 出会う違った人からの視点を重ねてその人を見つめ直すといった趣向でしょうか。
村山さんの熱量というか、お定さんを書き切ろうという意欲に圧倒される大作でした。
ただ、正直に言えば、私自身は阿部定という人物への関心がそれほど強くなく、綿密に積み重ねられる証言や背景描写に、読むことに少し息切れしてしまう部分もありました。
それでも、事件だけで消費されてきた女性を、時代背景とともにひとりの人間として描こうとした村山由佳さんの執念は素晴らしい。
阿部定という人物や、この事件に強い関心を持つ方には、読み応えのある作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
下世話な話で、実に面白かったです。
どうせなら、もっとどろどろの泥沼離婚劇になっても楽しめたのですが、この主人公が仕事のできる、さっぱりした女性なので、結局は周囲も含めて、まるく収まっていきます。
とはいえ、やはり結婚当初の条件には納得がいきません。
大手広告代理店で働くバリキャリ女子と、「いつか自分の美容室を持ちたい」という夢を抱く美容師男子。夫の夢をかなえるため、都内をあきらめ、埼玉の新興住宅地に店舗兼住宅を建てます。住宅ローンも妻の負担が大きく、彼女は大手町周辺まで片道1時間30分をかけて通勤する日々。
この設定だけで、「いつか無理が出るだろうな」と思ってしまいます。
でも、さすが村山由佳さんです。
これが昭和なら、おそらく成立しなかった設定でしょう。令和では、男性と同等、あるいはそれ以上のキャリアや年収を持つ女性は決して珍しくありません。その現実があるからこそ、この夫婦のすれ違いには妙なリアリティがあります。
読みながら、いろいろとわくわくしました。
バリキャリなのに、なぜか自己肯定感は低い主人公。
一方で美容師の夫は、少し甘えてくる若い女性にあっさり心を揺らしてしまう。
「もっと揉めろ、もっと揉めろ!」と思いながらページをめくっていました(笑)
けれど、この物語の面白さは、不倫や離婚そのものではなく、夫婦それぞれが「自分は何を失い、何を求めていたのか」と向き合っていく過程にあります。
令和の結婚や共働きの難しさを映し出した作品としても、とても興味深く読みました。 -
Posted by ブクログ
「ロウ アンド ロウ」というタイトルに、どこか聞き覚えがある気がして調べてみました。
野坂昭如作詞の「黒の舟唄」。
男と女のあいだには
深くて暗い河がある
誰も渡れぬ河なれど
エンヤコラ今夜も舟を出す
Row and Row
Row and Row
振り返るな Row-Row
意味深な歌だわ
小説は、子どもを持つことを諦めた美容師の夫と、第一線で働くキャリア妻との夫婦の物語。
都心から離れた新興住宅地に、自宅兼美容室を構えます。妻の収入にも支えられながらローンを組み、夢だった店を手に入れました。
一方、妻は片道一時間半をかけて都心へ通勤する日々。
互いを思いやり、それぞれの仕事を尊重し合いながら、今の生活を懸命に維持していくかと思われた二人。しかし、その均衡は少しずつ揺らぎ始めます。
夫の店に入った若い女性アシスタントが、二人の間で次第に存在感を強めていくのです♪
うわっ、この空気感、好きだわ。
この人たちは、これからどこへ向かうのだろう。