感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年07月10日
感応的で猥雑な話…性癖が表向きの自分を狂わせてしまう程に支配的なモノであると言う事、人の心の闇?内なるものの深さ…を想いました。後半は酔ひというより狂ひですね、昼顔を思い出しました。
Posted by ブクログ 2021年05月18日
偶然であった二組の夫婦
相手のパートナーと自分の性の相性がぴったりだった。それぞれ立派な仕事や肩書きをもった大人なのに、この出会いによって押さえきれない衝動で密会を重ね、狂ったように求めあってしまう。目が話せなくなる。
Posted by ブクログ 2016年06月10日
ただの不倫小説ではない
何かを感じました。
性描写が激しい所が、あるが
着物についてのお話が興味深く読めた。
時間が経ったら、また読んでみたい。
Posted by ブクログ 2016年03月01日
あー、こうきますか!なーるほどねぇ~・・・
いや、ラストが何ともね、へぇ、そうですかw
いやー、エロいわ~♪いいわ~♪堪能したわ~www
んで、トキ江おばあ様が一番好きだわね、オホホホホっとw
Posted by ブクログ 2015年09月19日
久々に一気に読み終えた作品。
文字だけで表現することのスゴさを改めて実感。
想像するっていっても、足りない経験だけではほとんど未知の世界で…いや、それでも読むスピードが落ちなかったのは日本語が奏でる言葉の素晴らしさ。
この主人公たちの溺れた蜜の味は、一人だけでは出逢えぬからこそ、それはそ...続きを読むれは甘美なんだろうなあ。
人にはすすめられません。
ふと、手に取って読み進めた人も限られるでしょう。
あっという間に読み終えた作品であり、読み深めていってもまた違う面白さに出会えると思うとまた読みたくなる…私にとってはそんな作品でした。
Posted by ブクログ 2015年06月04日
4人の視点から描かれていて、2組の夫婦の話。
自分も同じ視点から見れる立場になってから、夫婦のセックスについてとか色々共感とか考えるものがあった気がした。
Posted by ブクログ 2023年11月04日
昔、YouTubeの企画か何かで、アメリカ人に対して「付き合う前にセックスはする派?しない派?」というインタビューを見た。
そのとき、男性も女性も大半が「する派」で、理由として「身体の相性も大事」的なことを言っていた。
この作品を読んでて過去に見たその動画を思い出した。
性に対してあまりオープンで...続きを読むはない日本では、この作品のようなことが起きてしまう可能性は大いにあると思った。
★印象に残ったフレーズ
「恋だの愛だの、世間じゃまるで美しいものみたいに言うけど、あんなもの、きれいでも何でもない。あたしゃ怖くてたまんなかったよ。自分という女はこれほど身勝手だったのか、我が身が可愛けりゃ鬼にもなれるのかと思ったらさ」
Posted by ブクログ 2023年01月03日
二組の夫婦が別の相手に惹かれ合う。同じ性癖を持ち求め合う誠司と千桜。お互い心惹かれあい、身体も離れ難く求め合うようになる正隆と麻子。誠司と千桜にはあまり共感できなかったけど、正隆と麻子には一時でもそういう経験が出来たことが羨ましくもあり、反対に知ってしまったが故にこれからは封印して生きて行かなければ...続きを読むならないのは辛く苦しく、知らなかった方が幸せだったのかも。もし万が一、自分にこんな出会いがあったら、どうするだろう…と読みながら、複雑に心が揺れる思いがした。まっ、そんな事とは全く無縁の毎日なんだけれども。
Posted by ブクログ 2021年03月21日
満たされた生活、仕事、家族を持ちながらも、溺れてしまう相手との出会い。
獣と人間が違うのは理性があるから。
一度の人生で、魔が差すのも共感できる。そして、そんな経験も味わった上で、自己を確立していく麻子は女性てしても素敵だと思う。
Posted by ブクログ 2021年03月09日
久々の官能小説。
男性作家のを数冊読んでみたけど、心惹かれるのではなかったのでしばらく遠ざかっていた分野。
こんな風になにもかも捨ててもいいと思えるような体験をしてみたい。
溺れてみたいと感じるような書き方。
永遠に続くような終わり方がよかった。
Posted by ブクログ 2019年07月17日
一気読み。2組の愛の形は、似ているようでまるで違う。片や歪んだ性愛の結びつき、片や運命の相手との性愛。どちらが破綻するかは、言わなくてもわかる。運命の相手か、生活の維持か?どちらを選ぶのが幸せなのかな。余韻のある話。
Posted by ブクログ 2014年12月16日
私が年を重ねるのと同じで、村山由佳も年を重ねている。
それはごくごく当たり前のことで、書く作品が変化していくのも自然なことなのだろう。
それでも、今はまだ『BAD KIDS』のような作品を読みたいと思ってしまう。
『花酔い』の良さがわかるには、まだまだ経験不足なのかもしれない。
もちろん、村山由佳の...続きを読む魅力に溢れた作品であることには、違いない。
Posted by ブクログ 2024年03月03日
終わり方がなかなか衝撃的で驚いた。夫婦同士で不倫し合ってここまでバレないものなのかと思ったが、麻子の鈍感さには呆れた。誠司は最後、鬱になりかけていたがそれは千桜にであったからなのだろうか?そうであったのならば、人の出会いというものは恐ろしいものだと思った。誠司は千桜を神格化していたからこそ、深くのめ...続きを読むり込み「この人しかいない」と思い込んでいた。なんだか宗教みたいだなと思った。
Posted by ブクログ 2024年02月04日
友人から借りた本
エロかったです。久々にこういう本読みました。渡辺淳一さんとか、なんなら団鬼六先生のソフトバージョンみたいな。
ラストは、えええ?みたいな感じでした。
京都とか、お着物の表現は素敵。
Posted by ブクログ 2021年07月22日
読みたかった本がおかざき真里さんの美麗な装画になっていたので漸く。
苦しい。W不倫ものだけれど読んでしまうのは、不倫を肯定してはいなくて、全員苦しんで業を抱え込む事になるのが丁寧に描かれているから。村山由佳さんの文章は綺麗ですし、今回は片方の夫婦が京都の人ということで京都弁も良かったです。
嫉妬と、...続きを読む不思議な共犯関係に似た感情が沸き起こるのかな。自らのパートナーには埋められない昏い性癖みたいなものをお互いに別の人と埋める。よくわからない感情です。
やってることはだめだと思っても、登場人物に全員嫌悪感を持つことは無いのも村山さんの力量なのか…と思いました。桐谷の愛人の直恵すら嫌いではない。たぶん、誠司が入院してる病院の看護師長、彼女よな。
トキ江おばあちゃんもとても良かったです。自分の着たい服を着る、と思ってても、「装うということは人さまへの心遣い」という気持ちも持っていたいです。
着物素敵だな。お着物を想像するのも眼福でした。
Posted by ブクログ 2020年01月24日
挑戦的ともとれるレビューで手にとって、いやあああ後悔(笑)
ダメでした、堕ちていきそうな想いに絡め取られます。
あの情念だったり、色んな意味で純情だったり、欲望だったり、頭と体の中で咀嚼しきれない気持ちをもて余します。縁も艶も炎も「えん」ですよね、こんなにも文字が文章が艶やかだと感じたのは初めて。...続きを読む
この四人を是としてはならないのだけれども、この情動をどうしたものか?憧れてもいけない世界、どんなに言葉を尽くしてこの情動には勝てないのだ。
やはり神は見ている「恋愛−己の心から苦しむなり、秘めよ」
#花酔ひ
#村上由佳
#官能
#本好き
#本好きさんと繋がりたい
#小説倶楽部
Posted by ブクログ 2017年09月18日
恋ではない、愛ではなおさらない、何か――
浅草の呉服屋の一人娘結城麻子はアンティーク着物の商売を始めた。着物を軸に交差する二組の夫婦。かつてなく猥雑で美しい官能文学。
浅草の呉服屋の一人娘、結城麻子はアンティーク着物の仕入れで、京都の葬儀社の桐谷正隆と出会う。野心家の正隆がしだいに麻子との距離を...続きを読む縮めていく一方、ほの暗い過去を抱える正隆の妻・千桜は、人生ではじめて見つけた「奴隷」に悦びを見出していく…。かつてなく猥雑で美しい官能世界が交差する傑作長篇。
「ほら、よく言うじゃないか。
『人は出会うべき相手にしか出会わない』って。
だけど、神様はときどき、うっかり間違えなさるよねえ」
「何を? 組み合わせを?」
「いいや、順番をさ」
夫婦だからこそ、言えない秘密がある。
身も心も焼き尽くす、ねじれた愛の行方。
Posted by ブクログ 2017年05月09日
本作は『ダブル・ファンタジー』を超える、衝撃の官能世界って帯に記載あり、読んでもいない『ダブル・ファンタジー』よりも凄いっていう言葉に惹かれ手にする。
直木賞作家の官能小説って・・・そういえば以前に、芥川賞受賞作家の官能小説、『薮の中で…ポルノグラフィ』 (徳間文庫)藤沢周著は良かった、何気に...続きを読む良かった さすが芥川賞作家(笑 さて、こちらについては本家、官能小説家の花房観音に負けてます(好みにもよるが)
Posted by ブクログ 2015年11月01日
麻子と千桜は何が違うのだろうと、読み終わって考えてみた。最初の頃の印象はよく似たタイプの女性だと感じた記憶があるのに…夫に本音や本性を明かさない?明かせない?女性。
自分はどうだろうとも考えた。
そして次には、夫はどうだろう?私は夫の何を知っているのだろう。。。
結末はちょっと衝撃だった。
麻子が...続きを読むかわいそう…というか、私は麻子にはなりたくない。つらくても千桜がいい。「知ってる」ほうがいい。みんなから、「知らされない」でいるのは耐えられない。
Posted by ブクログ 2015年03月03日
2組の夫婦が相手を変えるとこんなに燃え上がるんだろうか
所詮。秘め事だからなんだろう。
段々エスカレートしていく誠二と千桜
そんなゲームで命までもとられそうにならないと
止められない事もあるんでしょうね。
この後の夫婦の再生?離婚?の続きを読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ 2017年09月22日
端的に説明するならば、SとSの夫婦と、MとMのそれぞれしっくり行っていない夫婦が知り合い、お互いの性癖も知ってしまう。しかし、Sの夫とMの妻は『恋』と思い、Mの夫とSの妻は『欲望を消化できる相手』となるところが、この作家さんのよく考えた所だと思う。ともすれば夫婦交換のエロ小説になってしまいそうな物語...続きを読むを、江戸の粋と京都の艶を着物に著してスパイスにしていると思った。
でも、まぁ、アダルト小説でしたけどね。
これはブラック村山の方……とは簡単に判断できない人間の業の物語だったけど、おいコーとかと比べてしまうと分類的にはやはりブラックの方だったかと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
浅草の呉服屋の一人娘、結城麻子はアンティーク着物の仕入れで、京都の葬儀社の桐谷正隆と出会う。野心家の正隆がしだいに麻子との距離を縮めていく一方、ほの暗い過去を抱える正隆の妻・千桜は、人生ではじめて見つけた「奴隷」に悦びを見出していく……。かつてなく猥雑で美しい官能世界が交差する傑作長編。(裏表紙より)