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Posted by ブクログ
美しくて艶やかな官能文学の世界だった。
誰にも言えずに秘めている性的趣向や、
自分でも気付いていない潜在的な欲求…
偶然か運命か、会うべくして導かれた男女が織りなす世界の行き着く先とは…
着物から繋がった東京と京都の2組の夫婦。
麻子と誠司
千桜と正隆
逢瀬の場面は、触覚にも嗅覚にも訴えるような濃厚な描写が続く。個人的には、千桜と誠司よりも、麻子と正隆の場面をもっと描いて欲しかった。
これも個人的嗜好だろう。笑
時に変化球で、麻子の祖母 トキ江がいい塩梅に大人の関係を窘めるのも印象深い。
小説だから結末をつけないといけないんだろうけど、現実だと、この続きが必ずある。
文学的な美しさ以上に、猥雑さのなかに艶かしさが光る作品。むしろラストのその先を読みたい、このまま読み続けたいと思ってしまった。
まぁこれ以上は、粋を超えて野暮になるんだろう。
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