村山由佳のレビュー一覧
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ネタバレ染織家・飛鳥とカメラマン一馬はベルリンの壁崩壊の前夜に出会い、お互いがお互いの存在を忘れられないまま、二人はアフリカで再会、激しい恋に落ちる。
ところが、飛鳥の同級生であり、感情的にも微妙な関係にある編集者の祥子と藤代の関係が明らかになり、さらに藤代の「子孫を残したい、飛鳥に自分の子供を産んで欲しい」という願望と飛鳥がそれに答えられないことにより、この恋は終幕へと近づいていく・・・という話。
恋愛に関してのストーリーは失礼だがまぁ、ありがちな話。出会った瞬間に「これは運命なんだ、運命の出会いなんだ」と思う恋愛はどこか嘘っぽいと思ってしまったりするので、そのあたりに関しては心ときめ -
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病院の待合室で読んでいて、涙がブワッと出てきたので、あわてて読むのを止めた本。
読む場所を選ばないとね・・・。
音響技師の青年、高瀬が主人公。
遠距離恋愛で、とっても大切なピナコがいるのに、女優にも惹かれていく。
でも、大切の度合いが違うんだよね。
メールを送り間違えてしまうところで、ベタなんだけど、ピナコに感情移入し、また高瀬に感情移入し、涙が出てきた。
電話で言葉を伝えるよりもメールの方がいいと思っていた高瀬が、職場の「おとな」達にも背中を押され、30秒抱きしめるために行動するところでは、主人公の変化がなんだか嬉しかった。
最後はハッピーエンドを予測させるさわやかな読 -
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2026年本屋大賞ノミネート作ということで気になり、手に取りました。
主人公の天羽カインは、思わず「パワハラでは…?」と感じてしまうほど苛烈で強烈なキャラクター。そして、彼女を支える編集者・緒沢の愛もなかなか重めで圧倒されますが(笑)、何としてでも直木賞を獲りたいという彼らの凄まじい情熱と執念がまっすぐに伝わってきました。
一冊の本が世に出て、読者に届くまでにどれほど多くの人が関わり、闘っているのか。「本を売る」ことの凄まじさと大変さを知ることで、自分自身も「もっと本を読もう」という気持ちにさせられる一冊でした。
ラストの展開で描かれたあの賞は一体何の賞だったのか……読後も色々と余韻が残ります -
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信州の森に佇む「エルザ動物クリニック」の院長・北川梓は、一見ぶっきらぼうに見えるけど凄腕である。
助手の看護師2人に事務・受付を担当する深雪と少人数だが、そんな動物病院に飛び込んで来る動物達を精一杯診ている。
瀕死の野良の子猫を見捨てられなかった建築職人の土屋や老犬の介護をしながら自身も重い病気を抱えている高齢女性、夫からのDVに悩まされつつ、それを証言したのが、インコだということや小学校のうさぎ小屋の世話をしている少年が母親から虐待を受けてたとか…動物たちだけでなく、世話をする人もいろんな思いを抱えている。
院長の過去や深雪の前職で苦しんだことや母親との確執なども明らかになる。
言葉で -
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売れっ子女性作家の天羽カイン。
どうしても直木賞が獲りたい彼女と彼女を支える人たちを中心にしたお話でした。
人間の欲ってほんまなんなんでしょう。
ひとつのことが達成できたら今度はそれが基準になってしまってさらに上を求めてしまう。
ほんと果てしないしキリがない。
感謝の気持ちも薄れてしまいます。
かといって無欲がいいかと言えばそんなこともなくて、欲がなければ成長ってしない気がするし。
ちょうどいいところってないんかなぁ?
そんなことを考えながら読んでました。
作品の中には、直木賞のことのほか、本屋さんのことなど本にまつわる色々なことが出てきます。
本が好きな方にはたまらない、そんな作品だった -
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直木賞の最終選考まで何度も残るが受賞出来ない人気作家天羽カイン。それを支える編集者達。そんな人達が直木賞に挑んでいく物語。ありそうでなかった設定。
天羽カインのキャラ設定がよい。全ては読んでくれる人のため。その行動には迷いがなく半端なことが嫌いで毒舌だし、周りに容赦ない。近くにいたら嫌だけど、そのパワーは魅力的でもある。
直木賞とはなんなのか。その問いに見事に答える内容になっている。終始、なにかが起こりそうだなぁという嫌な空気感を保ったまま、最後の展開は期待以上。
なかなか毒の効いた他に類を見ない魅力的な物語だった。天羽カインの執念がビシビシ伝わってきた。