村山由佳のレビュー一覧

  • 星屑

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    1ページ目から物語の世界に引き込まれ、
    読む手が止まりません。
    エンドロールを見ながら
    映画の余韻に浸っているような感覚
    すばらしい読後感でした。

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    2026年10月05日
  • PRIZEープライズー

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    めっっっちゃ面白かった。これは迷わず★5!!
    「今度こそ直木賞を獲れるのか!?」という期待と不安が入り混じる展開も、そしてあの終わり方もすごく良かった。読んでいて何度も手元がびくりと震えるほど、終始ゾクゾクワクワクしながら読んだ。

    主人公の天羽カインは、かなり強烈な人物像。本を出せばたちまちベストセラー、本屋大賞受賞歴などがあり、すでに「成功者」であるにもかかわらず、何がなんでも「直木賞」という権威ある栄誉が欲しい、自分は一流の作家であると文壇に認めさせたいという獰猛で執念深き欲求がある。直木賞を逃すたびに次の作品ではさらに磨きをかけていく姿勢、そして読者や書店を何より大切にする気持ちと行動にものすごく惹かれた。

    一方で、使用人や出版社の人間への威圧的・傍若無人な態度には、さすがに引いてしまう部分も。また、後半で冒頭部分だけ明かされる最新作「テセウスは歌う」では、いきなり女性同士の生々しい性愛描写が出てきたので、かなり面食らってしまった。

    全体としては、文学賞の価値や位置づけ、選考の過程、作家と編集者の力関係などが詳しく描かれており、「出版業界ってこういう世界なのか」という社会見学的な面白さがあった。
    読む前は「直木賞が欲しい人の話かぁ〜本屋大賞3位だし読んでみよ」くらいの軽い気持ちだったのに、読み終えた今は、本当に読んで良かったと思う。素直におすすめしたい一冊。

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    2026年10月04日
  • DANGER

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    日本のバレエ史についての取材を通して語られる満州やシベリア抑留での人々の壮絶な日々と、現代まで繋がる壮大なストーリーに圧倒された。女性看護隊のシベリア抑留については初めて知る事ばかりで途中何度も唇を噛み、胸が痛くなった。悲しい事がたくさん起きるが、エンディングは希望もありとても良かった。

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    2026年10月04日
  • PRIZEープライズー

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    続きが気になり一気に読んだ。
    一人一人の感情の揺れがリアル。この人最悪だなと思う人でも、次のシーンではその人の感情に共感してしまったり、人間って誰でも色んなどろどろした感情持ってるよなーと。そんな風に回収するのかーという小気味のいいラストにもただ感心した。

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    2026年10月02日
  • PRIZEープライズー

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    ずっと気になっていたけど、読めて良かった。
    こういう裏側が知れる作品、大好き。
    直木賞に対する執念がしっかりと描かれていて、今までの直木賞ってどんな作品が選ばれてたんだろ〜?って調べたりもした。

    「言われてみれば、確かにこの2人ならこうなりそう」と思えて、ラストを読んだことでむしろ2人の解像度が増した感じ。
    個人的には、この終わり方が一番完璧な落とし所だと思った。

    人間臭さが集約されていて、読み応え抜群。

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    2026年09月30日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    上下読み終わって一番に思ったのがやっぱり働く女性ってかっこいいだった。そこ?って思うけれどバリバリ働いている人を見るのがとっても好き。
    私的には黒田部長となんかあってほしかった笑

    奥さんが居なくなった孝之はみどりてきにどう思うんだろう。お母さんになったら男の好みも変わるのかな
    やっぱり浮気、不倫は時間とお金の無駄

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    2026年09月29日
  • DANGER

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    軽い気持ちで読んだのにどんどん沈んでいく。現在と過去を行きつ戻りつしているのが救いだった。
    全てを諦めなければいけなかった戦争時代、今を生きているのは幸せなはずなのにいつの時代に生まれても幸せではない、命を軽く扱ってる。
    何故生きているのだろうとこういう話を読むたびに考えてしまう。

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    2026年09月29日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    村山由佳さんの『PRIZE―プライズ―』を読んだ。一気読みだった。ページをめくる手が止まらないというより、止め方がわからなかった。

    物語の主人公は、ベストセラー作家の天羽カイン。売れている。名前も知られている。それでも彼女には足りないものがある。直木賞だ。「どうしても、直木賞が欲しい」。その一念が、彼女を動かし、周囲を巻き込み、少しずつ何かを壊していく。

    この小説の本当の怖さは、カイン一人の執着ではなかった。担当編集者の千紘の存在だ。物語の後半あたりから、千紘がもう一人の主人公と言っていいくらいの勢いで前景に出てくる。賞に対する執着心、狂気じみた没頭が、天羽カインのそれと同化していく。二人が同じ熱量で、同じ方向に、加速していく様子は、ハラハラするを通り越して、どこか息苦しかった。映画『セッション』を観たときの感覚に似ていた。師匠と弟子、作家と編集者。立場は違えど、互いを高め合っているのか、食い合っているのか、見ているこちらには区別がつかなくなってくる。あの高揚と恐怖が同居する感じ。没入感の正体は、たぶんこれだったと思う。

    天羽カインという人物への感情は、一言で言えば「理解できるが、怖い」だった。賞への執着心、小説家としてのプロフェッショナル意識、そして自分の作品に対する、親が子を想うような愛情。そこには、自分の仕事観と重ねて参考になる部分もあった。成果を出すとはどういうことか、自分の仕事に誇りを持つとはどういうことか。ただ、彼女は沸点が低すぎる。怒り狂う場面は、もはや面白いとさえ感じてしまった。ここまで感情を剥き出しにできるのは、ある種の才能なのかもしれない。ただ、近くにはいたくない。

    読みながら何度も自問したのは、承認欲求についてだ。誰かに認められたい。自分の出したアウトプットに対して、ちゃんと評価されたい。そして評価されなかったときに、どこかくすぶった気持ちになる。その思いは、正直、自分にもある。天羽カインの極端さは他人事のようでいて、根っこの部分は同じ感情から生えている。だからこそ、この小説は読んでいて痛い。笑いながら、刺されている。

    一方で、作中に登場する大御所の小説家が指摘する内容には、少し納得させられる部分もあった。詳しくは書かないが、執着するあまり、視点や視野が狭くなっていくことの危うさを突く言葉だったと記憶している。認められたい気持ちが強すぎると、人は「認めてくれない世界」のほうを敵だと思い始める。作品のことしか見えなくなり、自分のことしか見えなくなる。カインがまさにそうなっていく過程を眺めながら、視野が狭くなることだけは避けたいと、痛いほど痛感した。

    印象に残ったのは、やはり千紘との関係だ。最初は作家と担当編集者という、仕事上の近さだったはずの距離が、だんだん密になっていく。応援が、献身に変わり、いつしか共犯のようになる。その変化が少しずつ描かれるからこそ、気づいたときには怖さに変わっていた。誰かの夢に本気で寄り添うことは、美しいことのはずなのに、一線を越えた瞬間にそれは狂気になる。その境界線の曖昧さを、この小説は容赦なく見せてくる。

    「一気読みした」という感想は、読書感想としてはありふれている。でもこの本に関しては、それがいちばん正確な言葉だった。認められたいという、誰にでもある小さな欲望が、極限まで煮詰められるとどうなるのか。その行き着く先を、カインと千紘が見せてくれた。読み終えて本を閉じたとき、自分の中の「認められたい」を、少しだけ怖いものとして見つめ直している自分がいた。

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    2026年09月27日
  • PRIZEープライズー

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    本当に面白かった〜〜〜面白かったよ〜〜〜!!!名誉への渇望、信頼を勝ち取る恍惚、それぞれが絡み合って“起きてはいけない”ラストに収束していく流れが凄すぎる……!

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    2026年09月26日
  • DANGER

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    戦後生まれがほとんどで、太平洋戦争を経験した人からの話をなかなか聞けなくなった今、この本を読んで、語り継いでいくことの大切さを改めて考えさせられた。戦争はダメ。でも、どうしたらよかったんだろう。これから私たちはどうしていけばいいんだろう。

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    2026年09月25日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    はじめは純粋な恋愛小説と思って読み始めたのに、気付けば深い深い出来事が重なり、恋愛小説どころか人生の教科書のような教えがたくさんありました。
    マスターと由里子さんの赦しには涙が止まりませんでした。
    勝利が自分自身に打ち勝って行く所、泣き虫なかれんの芯の強い女性炸裂な所、登場人物がみんな輝いていてなんて素敵な小説なんだろうと、読み終えた後感激しました。

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    2026年09月24日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    冒頭、中華料理屋での反省会のシーンは、総務担当者としては、胃が捻じ切れそうだった。
    せっかく連休の初日に読み始めたのに、仕事のことを思い出さざるをえなかった笑


    「背水の陣」とは。
    新人作家が実は会社を辞めたと打ち明けるシーンはなかなか考えさせられた。
    30半ばになると、20代とは違って、収入、衣食住が足りて初めて自分の好きなことができるという考えになった。


    校正担当者の指摘に腹を立てるシーンが面白い。
    「獰猛な笑み」の「獰猛な」をとっては芸術の欠片もない。
    だけど、私の仕事では良くある。
    全然自分のこだわりにみんなが気づいてくれない。何もわかってないなコイツらはと思いながらも、めんどくさいから何も言わない。


    執着。独占欲。
    「この人いいな」って思う人のことを、いま1番深く知っているのは自分だって思いたい。
    私の場合は男女に拘らず、このモードになる時がある。
    このことに今まで気づけていなかったかもしれない。
    自分の弱さに気付いたかも。
    こういう気持ちは相手に伝わらないように、胸に秘めておいた方が良いのだろうなと。


    「それは、いくら〇〇さんでも、ちょっとお言葉が過ぎませんか」
    切れ味鋭いね、この台詞。
    目上に言えば痛快、逆に若い子に言われれば絶句するだろう。
    いざってときに使えるように練習しておこう。笑


    自分はおかしくなんかなってない。
    けれども周りは無理するな、休めって言ってくる。
    少し時間が経って振り返ると、なるほど確かに自分はおかしくなっていた、なんてことが人生で何度かあった。
    周りが言ってたことが正しかったと認めるのはこの上なく口惜しいが、結果これで良かったという。
    千紘が持ち直すのは並大抵ではないと思うが、私は応援したいと思う。


    読み終わった後に、それでこの本はどこから出てんのか?と思ってみたら、

    「文芸春秋」

    だった。やるやん。

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    2026年09月23日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    千紘のカインにのめり込んでいく様子、ちょっと怖かった。でも、カインの作家としてのプライド、かっこよかったなぁ。ゾワっとする話だったけど夢中読めた。

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    2026年09月22日
  • 地図のない旅 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VIII

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    かれんや原田先輩の妹、りつ子、日本にいる人たちの気持ちがよくわかった。
    理由はどうあれ勝利が帰ってきて、2人が会えて良かった。ここでも丈の粋な計らいに感謝。

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    2026年09月22日
  • PRIZEープライズー

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    小説は小説家だけで、小説になるのではなく編集者校閲を経て小説として世に流れ出ていく。
    直木賞芥川賞も権威ある賞とは言えど、作家先生が選ぶ文藝春秋が出すひとつの文学賞だし、個人的には書店員が選ぶ本屋大賞の方がいいような気はするけども(なお、本屋大賞についてのコメントは天羽カインが話しているので本編でご確認ください

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    2026年09月20日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    丈推しなので大満足でした。やっぱり彼は中身ができてます。最高です!あんな弟が欲しい。
    日本ではみんなが前を向き始めている…勝利頑張れ!

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    2026年09月19日
  • DANGER

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    初めての村山由佳さん。バレエの話とだけ認識して読んでみた。
    若い2人の編集者がバレエの振り付け師にインタビューをする。
    そこで語られるのは凄惨な戦争の経験。

    過去と現在、久我氏と翠の話を行ったり来たりするのだが不思議と読みやすいし、誰の視点の話でも中弛みする事なく引き込まれる。
    続きが読みたくて仕方なくなり、結構分厚いから時間がかかるかなと思っていたのに3日で読んでしまった。

    戦中戦後の話は本当に恐ろしく臨場感に溢れていたけれど、それはイメージでしかなく、経験した人達が昔はそこかしこに居たんだな…と改めて認識した。

    他の作品も読んでみたいと思う。

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    2026年09月19日
  • はつ恋

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    村山由佳さん、初でとても良かった。
    近すぎて遠い存在だった幼馴染のトキヲとの、はつ恋。お互いに人生の紆余曲折を経て、酸いも甘いも経験して、再会して、人生を一緒に編むようになる。
    『汝、星のごとく』に似ていて、学生時代のまだ恐れを知らない眩しすぎる恋愛とは程遠いけれど暖かくて大木の幹のような恋愛。
    月毎の草花や旬の食べ物、季節の移ろいを感じるも良し、大人の恋愛小説として、関西弁のトキヲにときめくのも良し。
    個人的には認知症を患った母と、取り残され着実に老いてゆく父とハナの家族の描写がとても好きだった。哀愁たっぷりで鼻がツンとするような切なさがあるけれど、リアルで暖かくてホッとした。


    「彼があのトキヲであるからこそ、父親だって素直に甘えられるし、リラックスしていられる。何もわかっていないように見える母親でさえ、そうだ。ぱっと見はいかにもむくつけきトキヲに、こんなにも安心して肩を預けているのは、その二つの手がもっとずっと小さかった頃に自分の肩の上にあったのを、どこか心の深いところで覚えているからかもしれない。」

    「特別な日のとっておき、などと構えなくても、人生には特別でない一日なんかないのだから、毎日、気分の上がるものを選んで、着て、めいっぱい使う。使われるのがモノの使命だ。使命を全うさせてやらずにとっておくだけでは、それこそもったいない。」

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    2026年09月18日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    かれんーーーーーー!と叫んでしまった…
    勝利も かれん て名前を使わないようにしているし、ずっと切なくて悲しかったけどようやく「おいコー」らしさが戻ってくる気配がして嬉しかったです。

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    2026年09月17日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    あれ、巻間違えた?飛ばしたかな?て思うくらい話が変わっててびっくりしました。
    前巻の衝撃からの覚悟を持って暗い気持ちで読みはじめたけど、おかげでスラスラ読めました。

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    2026年09月17日