村山由佳のレビュー一覧

  • PRIZEープライズー

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     まず思ったのは、今でも作家と編集者との関係は作中に出てくるようなパワハラ全開の関係なのだろうか、ということでした。
     (大丈夫かな? 出版社に就職を希望する学生さんが減らなきゃ良いけど。。。)

     次に思ったのは、作家にとって作品は、「我が子」なんだ、ということでした。(まあ、我が子は可愛いですよね。。。)

     そして、その次に思ったのは、作家さんって孤独なのかもしれない、ということでした。
     大ベストセラーを連発している主人公でも、自身の小説の弱点が分からない。本当のことは、大事なことは、誰も指摘してくれない。。。

     だからこそ、賞が欲しいのでしょうか?
     同業者が選考委員になっている賞

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    2026年04月19日
  • PRIZEープライズー

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    直木賞が欲しい作家天羽カインさんとその周囲の人たちのお話(?)。

    出版業界、文学賞、作家と編集者の関係などの裏側を描きつつ、登場人物それぞれに己の世界があり、小ミステリ要素もあり、楽しい作品でありましたなぁ。

    「許したわけじゃない」の伏線?も。

    直木賞を獲れる獲れないの結末はまあそうなるだろうなぁ、とまでは予想できたけれども、そこに至る過程がなかなかに切なく、また作家としての矜持?プライド?をみせつけられましたなぁ。

    あまりに近しい関係性から後々の関係性がうっすら予想できていましたけどもねぇ。

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    2026年04月19日
  • しっぽのカルテ

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    我が家にも、虹の橋で待っていてくれている愛犬が2匹います。
    弟くんは、心臓病で、最期の時は、呼吸が苦し過ぎてじっとしていることが出来ず、一晩中、家の中をぐるぐると歩き回っていました。
    見ているのも辛く、なんとか抱っこして落ち着かせようとしても、私の腕を振り切って、また歩き回ります。
    こんなに苦しいのに、眠ることも出来ないなんてと、もう「楽にしてあげたい」と、夫と、「明日、病院が開いたら、先生にお願いしよう」と決めて、私は一睡もせずに朝を迎えようとした頃、最期はやっと私の腕の中で「キュー」と哭いて旅立ちましま。
    2話目の、「いちばん辛い選択を私にさせまいとしたんです。これまでずーっとお世話になっ

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    2026年04月18日
  • PRIZEープライズー

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    執着することは、志がより高くなることもある一方で、俯瞰的になれないこともある、と感じた作品だった。自分の信念がどこまで貫けるか、を考えさせられた内容だった。

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    2026年04月18日
  • DANGER

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    一昨年に読んだ、バレエを題材にした別の作家の小説が自分には合わなかったため、「またバレエか」と思いながら読み始めた。しかし、その印象はすぐに覆される。
    本作は500ページに迫る大作であり、目を覆いたくなるほど悲惨な戦争やシベリア抑留が描かれている。読んでいるあいだ、感情を大きく揺さぶられ続けた。

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    2026年04月18日
  • PRIZEープライズー

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    ベストセラー作家と言われようとも、
    本屋大賞を取ろうとも、
    まだ足りない。
    どうしても、直木賞が欲しい。

    直木賞を渇望する女性作家の物語です。
    作家だけではなく、担当編集者の視点からも話が進行するため、両者が併走しながら作品を作り上げていく過程がよく分かります。

    また、出来上がった作品が賞の候補になり、受賞の有無が決まるまでの場面も緊張感たっぷりで読みごたえがありました。

    以前、新聞で北方謙三先生のインタビュー記事を読んだことがあるのですが、直木賞の選考委員をしていた際のエピソードがとても印象的でした。本書の内容は、以前読んだ記事と被る部分があり、実際の出来事を折り込みながら直木賞選考の

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    2026年04月17日
  • PRIZEープライズー

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    プライズにまつわるプライドの話だった。
    ベテラン作家の執着と苦悩、編集者や家族との関わり合い、どこか浮世離れしていながらも、天羽カインという人は詳細に形作られていた。

    天羽カインのビジュアルは緒◯恵美で再生された。

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    2026年04月17日
  • DANGER

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    極限状態における「バレエへの情熱」と、「戦争の惨さ」の対比が凄まじく、ずっしりとした読み応えがあった。
    特に戦後の満州やシベリアでの過酷なサバイバル描写は、現在のウクライナや中東の戦争と重なる部分があり、単なる過去の歴史としてではなく、現代にも通じる生々しい痛みとして深く胸に迫ってきた。
    また、重厚な人間ドラマにとどまらず、真実に迫っていくミステリー要素が絶妙なフックとなり、中盤以降の一気読みに拍車をかけた。
    そして何より、翠が過酷な運命の中でもずっと想い続け、最後にようやく出会えた結末には深く救われた。極限の泥臭さと、確かな希望の光が味わえる文句なしの傑作。

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    2026年04月15日
  • PRIZEープライズー

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    引き込まれた。あっという間に読み終わった。天才の描く文章。
     余韻がすごい。カインの直木賞への欲求をこんなに間近で感じることができて、充実感がすごい

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    2026年04月15日
  • 星々の舟

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    ネタバレ

    愛をテーマに叶わぬ関係だったり、過去の影響をもろに受けたり、ないものをねだったり、不器用だったり…簡単に言うとそんな色々な恋愛がひしめく家族の話。

    作者が記したあとがきには「どこかに一条の光が射す終わり方を心がけた」とありました。

    たしかに一見すると、環境や体験に縛られて茨の道を進んでいるようにみえる登場人物たちは、最終的には自分の意思で(半ば強制的であろうとも)選んだ結末を迎えていた。

    選択肢は少ないけれど、たしかに自分たちの中の精一杯の自由の中で結末を選んでいたように思えた。

    6つの物語すべて、モヤモヤして気持ち悪くて早く読み終えたいという思いでページを捲るが、読み終えるとすっきり

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    2026年04月14日
  • PRIZEープライズー

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    著者と編集者の関係を赤裸々に描いた作品。著者の自分の作品や直木賞の想い、その想いを分かち合う編集者の心理が深く描かれて面白かった。直木賞よりも、このミスや本屋大賞の作品を進んで読んでいたので、色々と考えさせられました。

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    2026年04月14日
  • PRIZEープライズー

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    2026本屋さん大賞第3位の作品。
    自分が知らない世界を覗き込めたようでとても面白かった!

    まず、登場人物がそれぞれ際立っていて良い。
    クセのある作家の天羽カインと
    編集者の千紘、編集長の石田三成、そして、夫。
    (愛車がゲレンデヴァーゲンというだけで浮かんでくる人物像表現が最高!)

    天羽カインと編集者千紘の
    心が通いあう素敵な時期のように映る中盤においても、どことなく危ないものが傍に控えている文章表現が素晴らしい。(柚木麻子のButterのカジマナと記者里佳の関係に近い感じの危なさ)

    6の場面で文豪たちの話や、直木賞の起源、太宰治の芥川賞懇願の話など、歴史的なエピソードも良い感じに含まれ

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    2026年04月14日
  • PRIZEープライズー

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    承認欲求を手放さなければ幸せにはなれないとアドラーは言うけど、突き抜けて偉大になるためには強烈な承認欲求が不可欠である。承認欲求に突き動かされて弛まぬ努力をし、自己研鑽を重ねて努力した結果の成功である。賞になんか拘らない、自分が良いと思った作品に拘る、という考えでは売れないし、続けたくても続けられない。好きな歌を続ける為に何がなんでも売れたかったし、その為にCMのタイアップが絶対欲しかった、と言うのはミスチルの桜井和寿だ。彼のような才能を持った人でも、人に認められることに拘ってる。いわんや凡人は、逃げずに人から認められることにこだわっていかなければ、と、承認からかけ離れた窓際社員の私も思いまし

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    2026年04月13日
  • しっぽのカルテ

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    動物好きな人には読むのが辛くなる部分が多い作品かもしれない。特に2話目は泣きながら読む羽目に。タイトル見れば分かりそうなものなのに、うっかりでした。生き物を飼うことの覚悟を改めさせられる内容。「最期まで責任をもつ」というのがどういうことなのか思い知らされる。自分はまだ経験がないけど、これから確実に迎える未来なので我が事のように思ってしまった。

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    2026年04月11日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    猫飼い作家さんのエッセイとショートストーリー。
    可愛い猫ちゃんの写真もたくさんで、読んで眺めて癒される。好きな作家さんのエッセイが読めて猫ちゃんも可愛い。

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    2026年04月10日
  • DANGER

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    村山作品をそこまで読んでいないので、断定するのは恥ずかしいが「風よ あらしよ」を上回る著者渾身の大傑作と思っている。全体プロットと主題、誰に何を語らせるのかの塩梅、そして主人公たる記者の水野果耶と長瀬一平、世界的振付師の久我一臣、水野果耶の祖母さかゑの4者それぞれの生い立ちと思いから浮かび上がる、時代に翻弄されても諦めないそろぞれの夢がタペストリのように交錯する大河小説であり、涙無しでは読めない感動作。

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    2026年04月10日
  • 消せない告白 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III

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    「『好きだ』っていう告白って、時と場合によっては、一種の暴力と変わらないんじゃないかって」138

    常識や、努力や、理屈や。
    計算や、理性や、倫理や。
    すべてを超えたところに恋というやつは転がっていてー僕らはある日、うっかりそれに蹴つまずく。183

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    2026年04月09日
  • DANGER

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    ものすごいものを読んだな…と読後しばらく呆然としてる。バレエの話かと思いきや、もっともっと奥底のもので、歴史とか勉強したけど、全然たりてないな、もっと戦時のこと知らなくては行けないなと思った。そしてもう二度と繰り返してはいけないということも。若い世代に伝えていかなくてはならないし、

    書いてくださって、読ませてくださってありがとうございますと言いたいくらいすごかった。

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    2026年04月07日
  • ある愛の寓話

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    人と人ならざるものの関わりにまつわる短編集。
    人ならざるものも色々な切り口で読んでいて飽きなかった。夜寝る前に読むのにちょうどいい本!
    普段短編集はあまり読まなかったけど、魅力に気づいてしまったかも。。

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    2026年04月05日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    久しぶりに、結末がどう転んでもいいと思えるくらい面白い小説で、短期間で読み終えてしまった。
    解説がとてもわかりやすく、辛辣な上に的確。オールは責任。2人とも責任持って進むべき方向に進んだから、後味のいい不倫小説なんですね。

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    2026年04月04日