村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
信州の美しい木立の中に佇む「エルザ動物クリニック」。
ちょっとクセがあるけど凄腕の院長と
過去の出来事に悩む受付の深雪や看護師の絵里香と雅美。
クリニックに訪れる動物とその飼い主たちとのストーリー。
馬が脚を折ったらなぜ安楽死をさせなければいけないのか
他の猫と接触しないのになぜ避妊手術をしたほうがいいのか
動物の知識が全くなかった自分にとっては、
そういうことだったのか…と、とても勉強にもなった。
動物もひとも関係なく、一つの命。
動物を飼うということは、その命に対して責任を持つこと。
ときにつらく厳しい選択を迫られるが、
その命に真剣に向き合い、
懸命に助け -
Posted by ブクログ
出版業界、直木賞、作家の裏の世界を夢中で追いながら読み、最高に面白い読書体験でした!!ただ趣味で本を読む私には知る由もない裏側だったので。
「承認欲求とは」といった問題定義などが面白いというのもあるけど、村山由佳さんの作家として書きっぷりに感動してしまう。
色んな登場人物が出てくるけど、どの人が言うことも半分は村山由佳さんの心の声なのかなぁと思ったりしなが読むのが楽しかった。
特に以下のとある人物の発言が、私の普段思う気持ちを代弁してくれてるかのようで刺さりました。
「そもそもテーマが陳腐、ありがちな社会問題をそのまま書きすぎね。片や、アルコール依存症の母親を1人で背負い込んでいる少女 -
購入済み
優しくて ちょっと哀しい
あの本読みました?のインタビューを拝見して読んでみたくなりました。
1話目が一番好きなお話です。猫も勿論可愛いけど…
幼い頃は犬が苦手で通園途中にいる犬に怯えて保育園に行けずに帰って来てしまう私を心配した両親が犬を飼い始めました。やがて仔犬に懐いて怖がらなくなり…ずっと犬と一緒の生活が続き、どの犬達も大切な家族でした。
結婚した年に、嫁ぎ先でも犬を迎えて17年一緒に年を取ってくれた愛犬も旅立ち天国ではナンテ名前を名乗ったのかなぁー…“かわいい”かな?…“いい子だね”かな?
今でも毎日思い出す大切な家族です🐶 -
Posted by ブクログ
村山由香の『PRIZE』は、作家という仕事の華やかさの裏側にある、執念や孤独、そして人間の弱さを描いた作品だと感じた。文学賞という「栄光」をめぐる物語でありながら、その実態はもっと生々しく、人が評価を求めてしまう切実さが浮かび上がってくる。
特に印象的だったのは、創作が純粋な情熱だけで成り立つものではないという現実である。作家は作品を書くだけではなく、評価され、読まれ、賞を得ることで初めて存在を認められる。その構造の中で、登場人物たちは理想と現実の間で揺れ続ける。だからこそ、成功への執着や嫉妬、焦りといった感情が、どこか痛いほどリアルに感じられた。
また、この作品は単なる文学界の内幕小説ではな -
Posted by ブクログ
動物クリニックの獣医師たちと生き物たちの話。
動物の安楽死についての話や避妊去勢の手術の必要性の話について、獣医師や動物看護師たちの意見でも触れていました。
人に飼われる動物たちにはどうしても人間の都合に合わせて生きてもらうしかないというのもやっぱり人間のエゴなんでしょうか。
動物が苦しがっているから安楽死と言うのもそもそもそんな決定を医師と飼い主に与えられた権利?
どの道を選んでも確かに後悔は残るでしょう。
結構難しい問題と向き合いながら小さな命を救おうと戦っているのは、人が通う病院と同じですね。
この本の面白さは女性獣医師の幼少の記憶の回想にもあるように思えました。
続きがあっ -
Posted by ブクログ
面白かった!!!
直木賞に既に2回ノミネートされるも受賞はできていない人気作家天羽カインと、その作家の兼ねてよりのファンで担当編集者緒沢千紘の物語。
既に作家として人気を得ている天羽が直木賞という”PRIZE”に拘る理由が分かり、彼女にどうしてもその”PRIZE”を取らせたいと千紘が決心した後の物語の展開が目まぐるしく、ハラハラ、ドキドキしながら読んだ。
2人がお互いを信頼するがゆえに、お互いの距離が近くなり視野が狭くなっていく様がリアルだった。。
人って一定の距離があるからこそ健全な関係であれるということと、信頼って度を越すと相手に依存することと紙一重なのだということを改めて感じた。