村山由佳のレビュー一覧
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まず思ったのは、今でも作家と編集者との関係は作中に出てくるようなパワハラ全開の関係なのだろうか、ということでした。
(大丈夫かな? 出版社に就職を希望する学生さんが減らなきゃ良いけど。。。)
次に思ったのは、作家にとって作品は、「我が子」なんだ、ということでした。(まあ、我が子は可愛いですよね。。。)
そして、その次に思ったのは、作家さんって孤独なのかもしれない、ということでした。
大ベストセラーを連発している主人公でも、自身の小説の弱点が分からない。本当のことは、大事なことは、誰も指摘してくれない。。。
だからこそ、賞が欲しいのでしょうか?
同業者が選考委員になっている賞 -
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我が家にも、虹の橋で待っていてくれている愛犬が2匹います。
弟くんは、心臓病で、最期の時は、呼吸が苦し過ぎてじっとしていることが出来ず、一晩中、家の中をぐるぐると歩き回っていました。
見ているのも辛く、なんとか抱っこして落ち着かせようとしても、私の腕を振り切って、また歩き回ります。
こんなに苦しいのに、眠ることも出来ないなんてと、もう「楽にしてあげたい」と、夫と、「明日、病院が開いたら、先生にお願いしよう」と決めて、私は一睡もせずに朝を迎えようとした頃、最期はやっと私の腕の中で「キュー」と哭いて旅立ちましま。
2話目の、「いちばん辛い選択を私にさせまいとしたんです。これまでずーっとお世話になっ -
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ベストセラー作家と言われようとも、
本屋大賞を取ろうとも、
まだ足りない。
どうしても、直木賞が欲しい。
直木賞を渇望する女性作家の物語です。
作家だけではなく、担当編集者の視点からも話が進行するため、両者が併走しながら作品を作り上げていく過程がよく分かります。
また、出来上がった作品が賞の候補になり、受賞の有無が決まるまでの場面も緊張感たっぷりで読みごたえがありました。
以前、新聞で北方謙三先生のインタビュー記事を読んだことがあるのですが、直木賞の選考委員をしていた際のエピソードがとても印象的でした。本書の内容は、以前読んだ記事と被る部分があり、実際の出来事を折り込みながら直木賞選考の -
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極限状態における「バレエへの情熱」と、「戦争の惨さ」の対比が凄まじく、ずっしりとした読み応えがあった。
特に戦後の満州やシベリアでの過酷なサバイバル描写は、現在のウクライナや中東の戦争と重なる部分があり、単なる過去の歴史としてではなく、現代にも通じる生々しい痛みとして深く胸に迫ってきた。
また、重厚な人間ドラマにとどまらず、真実に迫っていくミステリー要素が絶妙なフックとなり、中盤以降の一気読みに拍車をかけた。
そして何より、翠が過酷な運命の中でもずっと想い続け、最後にようやく出会えた結末には深く救われた。極限の泥臭さと、確かな希望の光が味わえる文句なしの傑作。 -
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ネタバレ愛をテーマに叶わぬ関係だったり、過去の影響をもろに受けたり、ないものをねだったり、不器用だったり…簡単に言うとそんな色々な恋愛がひしめく家族の話。
作者が記したあとがきには「どこかに一条の光が射す終わり方を心がけた」とありました。
たしかに一見すると、環境や体験に縛られて茨の道を進んでいるようにみえる登場人物たちは、最終的には自分の意思で(半ば強制的であろうとも)選んだ結末を迎えていた。
選択肢は少ないけれど、たしかに自分たちの中の精一杯の自由の中で結末を選んでいたように思えた。
6つの物語すべて、モヤモヤして気持ち悪くて早く読み終えたいという思いでページを捲るが、読み終えるとすっきり -
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2026本屋さん大賞第3位の作品。
自分が知らない世界を覗き込めたようでとても面白かった!
まず、登場人物がそれぞれ際立っていて良い。
クセのある作家の天羽カインと
編集者の千紘、編集長の石田三成、そして、夫。
(愛車がゲレンデヴァーゲンというだけで浮かんでくる人物像表現が最高!)
天羽カインと編集者千紘の
心が通いあう素敵な時期のように映る中盤においても、どことなく危ないものが傍に控えている文章表現が素晴らしい。(柚木麻子のButterのカジマナと記者里佳の関係に近い感じの危なさ)
6の場面で文豪たちの話や、直木賞の起源、太宰治の芥川賞懇願の話など、歴史的なエピソードも良い感じに含まれ -
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承認欲求を手放さなければ幸せにはなれないとアドラーは言うけど、突き抜けて偉大になるためには強烈な承認欲求が不可欠である。承認欲求に突き動かされて弛まぬ努力をし、自己研鑽を重ねて努力した結果の成功である。賞になんか拘らない、自分が良いと思った作品に拘る、という考えでは売れないし、続けたくても続けられない。好きな歌を続ける為に何がなんでも売れたかったし、その為にCMのタイアップが絶対欲しかった、と言うのはミスチルの桜井和寿だ。彼のような才能を持った人でも、人に認められることに拘ってる。いわんや凡人は、逃げずに人から認められることにこだわっていかなければ、と、承認からかけ離れた窓際社員の私も思いまし
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