村山由佳のレビュー一覧
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村山由佳さん著「Row&Row」
「PRIZE」2026年本屋大賞3位、おめでとうございます。
今回の本屋大賞は非常にいい作品が多く「熟柿」も含めて上位3冊はどれが本屋大賞でも納得できるほどだったと感じている。
本作品は「PRIZE」以前に執筆された作品だが興味深かったので購読。
物語自体は凡庸で簡単に言ってしまえば不倫が絡む夫婦物語。
性描写も多く、官能小説顔負けの物語でもある。
ただ本当に凄かったのは登場人物達の心理描写。圧巻だった。
夫婦間に元々あった細かな互いへの違和感が夫の不倫を機に細かな一つ一つが繋がっていき大きな亀裂となって深い溝を作っていく。
それに至る互いの心理 -
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やっと手元に来た予約本。ずっと心がざわざわするような感覚、面白かった!
欲望、欲求、自分の心をさらけ出す天羽カインが強烈!そこまで言う?ってほどに人に当たる口の悪さも驚き…みんなが隠したいと思っている心の中を、すべて引っ張り出して言葉にしている作者がとてもすごい。
一文を残すか残さないかで余韻が変わっていくことがわかり、編集者の大変さと難しさも分かった一方で、この一冊が出来上がったことの凄さもよくわかる!
たくさんの作家が生み出す小説のほんの一部しか読めないけど、色んな過程を通して形になった一冊をしっかり受け取って読んでいきたいという気持ちにもなった。 -
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直木賞というPRIZEに囚われた人気作家・天羽カインの日々を綴る
最初はとにかく、この天羽カインがウザかった
最近まで業界によくいた(今もいるけど)、時代遅れの考え方で、ギャーギャー騒ぐ人
売れっ子だからって、何しても何言ってもいいわけじゃないし、力で正論を振りかざすTHE・業界人タイプ
自分も業界で散々見てきたなー…
と懐かしみながら、読んでいた
そのせいか、なかなかペース乗らない
ダラダラだらだら自分自慢と愚痴、悪口、文句
読んでいて疲れる
はて、この話は何が言いたいのか…と考えていたころ、空気は変わった
担当編集者・千紘の存在である
天羽カインのファンである千紘の発言が -
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「どうしても直木賞が欲しい」
作家天羽カインは本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いているが直木賞は受賞できない。評価されないのは何故?
昨年の直木賞と芥川賞はどちらとも該当なしで話題になったのと本屋大賞3位と言うのもあり、興味を持ったので手に取りました。
直木賞を選考する上での内容や作家の苦悩、作家と編集者との関係性やプレッシャー等、普段分からない濃い内容で面白かったです。
読んでいるこちらにもピリピリと緊張感が伝わってくる迫力と登場する作家のクセの強さが印象的でした。
作家と編集者の努力の結晶をこれからも楽しく読ませていただきます。 -
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一気に読みました!
ボリショイ・バレエ団の来日を盛り上げていくため連載記事を書くことなった果耶先輩と長瀬くん
2人でバレエダンサー振付師久我一臣のインタビューを軸に、久我氏の幼少期から戦争の話が続きます
バレエ特有の肉体に無理のかかるポーズがことごとく、この世のものとは思えないほどの美しいもの
そのために、女性の持つ本来の肉体にいつか重大な事故に繋がるほどの無理をかけ続けなければバレエの理想に近づけないと言うなら、その理想の型そのものを修正してゆくという久我氏…
そして創作バレエを考え、シニアのためのコンクールでパ・ド・ドゥの部分だけ、久我氏と果耶先輩で踊るという
バレエのため体を故障し心も故 -
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偶然新聞で紹介されているのを見て購入。
Netflixで不毛地帯を見ていたこともあって、シベリア抑留という共通点から派生したというのも購入の理由です。
途中読み進めるのもつらい点がたくさんありました。
私が思うに、戦時中の出来事や言動に対して様々な感想は抱いたとしても、言葉にして言えないです。今の時代を生きる自分が、あの頃のことを何も理解せずに対岸からジャッジしてるような気がして、何を言っても間違っている?軽い?と思わざるを得ないからです。
どこで見たか忘れてしまったのですが、たしか村山由佳先生が、こういった題材をエンタメとして消費していいのか悩んだというようなことを発言されてました。私も -
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こんな重い話しになるとは。
ダンサーとデンジャーをかけてデインジャーらしいのですが、デンジャーが80%以上に感じます。
編集者の長瀬くん、同じくバレエが大好きな編集者の水野果耶さん二人が、バレエダンサーの久我一臣さんの過去経験談を連載として取材していく
のだが、その過去に出会った翠さんの波瀾万丈物語となっています。
ソ連収容所での久我一臣さんの経験談も凄まじいものがありましたが、満洲で従軍看護婦として務めた翠さんの経験談は本当におそろしく、バレエどころではない展開です。
段々とロシアがキライになってしまいますが、日本兵も同じようなことをしていましたので、なんとも言えませんね。
終戦後満 -
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私自身もまた、PRIZEの魔力に引き寄せられた読者の一人だった。
本屋大賞受賞作家でありながら、どうしても直木賞だけは手にできない人気作家・天羽カイン。評価への渇望を胸に創作を続ける彼女と、それを支える編集者や出版社の思惑を通して、創作と承認欲求、そして「評価されること」の意味を描いた物語。
とても面白かった。出版業界や文学賞を巡る駆け引き、作家と編集者の関係など、普段なかなか知ることのできない世界を覗き見るだけでも十分に楽しめた。
ただ、読み終えて強く残ったのは出版業界の話ではなく、「PRIZE」とは何なのかという問いだった。作中では直木賞がその象徴として描かれるが、それは賞だけでなく