村山由佳のレビュー一覧

  • PRIZEープライズー

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    どうしても、直木賞が欲しい。栄誉を求める作家カインの恐怖の危機迫る受賞までの 道のり。
    女王様気質のカインと、自分は頼られていると、カインに陶酔する編集者千紘。
    章への執着と、カインへの執着が度を超え、怖いくらいだった。どんなに良い作品を生み出せたとしても、この人が嫌いだ。でも、彼女の執着には、目を見離せない。

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    2025年11月04日
  • PRIZEープライズー

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    「直木賞」を取りたい作家の話なのですが、読書が好きな人が好きな感じの物語です。「直木賞」のために自分の欲に正直で手にする為にどんな事でもするその情熱や強さが魅力的でした。作家の世界を覗くことができた気がしてワクワクしました。小説書いてみたいという気持ちはありますが、巧い文章を書くのは本当に難しそうです。

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    2025年11月04日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    こんなにも甘酸っぱい恋があっただろうか。
    嬉しい事があると世界がピンクになるような。
    悲しい事があると世界が灰色になるような。
    それぐらい意味わからないぐらい
    犯罪的に愛してる
    それでいいじゃないか。

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    2025年10月22日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ネタバレ

    この最終巻を読みたくて、1作目から再読しようと試みて5年経っていました。第1刷を買ってからずっと家に積読していたとは…
    ただ、言えることは1作目から読み直して、しっかりとおいこーのシリーズに浸り直してよかったと思います。
    誰もが納得できる終わり方ではないかもしれないが自分としては言うことなしでした。
    心を取り戻していく前半は読者としても涙腺崩壊。後半はこのままバッドエンドなんか認めたくないとはらはらしながらも残り少なくなっていくページを捲り。
    最後は、やはり勝利とかれんで締めくくられてほんとによかった。
    いつかどこかでまたこの作品を読み返したくなる時がくる気がします。
    ただの恋愛小説ではなく、

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    2025年10月13日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    中学生の時初めて読んだ恋愛小説。
    こんな切ない大人の恋物語に戸惑った。
    これを読んでから小説にハマりました。

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    2025年10月13日
  • 二人キリ

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    定吉二人キリ

    完全にR18。未成年は絶対に読んではいけない。

    愛人の男石田吉蔵を絞殺し、局部を切り取るという凄惨な「阿部定事件」。
    犯人の阿部定を、事件の真相を、吉蔵の婚外子である吉弥が追う。

    尋常じゃない深さの狂った愛。
    性愛の極北に至った二人。

    怖いけど、こんなふうに愛されてもみたい。
    愛し満たされるのであれば。

    ・・・・とは、さすがに思わない笑
    けど、吉蔵は首絞めもちん切りも含め、全てを受け入れていたのかもな。
    吉蔵の定に対する愛の形は、エーリッヒ・フロムが説く、愛する技術を彷彿させた。
    (もちろん、不倫という時点で、全く違うのですが・・・)

    定のことはなんか憎めなくて、とい

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    2025年10月09日
  • 二人キリ

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    息苦しいくらいの究極の愛だった。
    すごいものを読んでしまった。
    読んだ後に残るこのなんとも言えない気持ちはなんだろう。
    とにかく村山さんの文章が繊細で凄まじく惹き込まれる。
    ページ数が多いのにもっと読んでいたいと思わされる筆力。すごすぎました…。
    言葉にならない。

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    2025年10月06日
  • 雪のなまえ

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    不登校になってしまった女の子
    田舎の曾祖父母の多くは語らない言葉やそっけないが優しさ溢れる態度がとても沁みる
    また両親の子供に対する愛情の注ぎ方も納得
    人としての生き方を改めて考える機会に
    とても、とても良い小説でした

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    2025年09月26日
  • 二人キリ

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    面白かった。
    どんどん、お定さんのことが好きになってくる。
    阿部定事件を、あの有名な事柄程度しか知らないからこそ
    この物語を楽しめた。
    そして吉弥さんのことも好きになってくる。

    校長先生がとても良かった。でも可哀想だった。
    先生との旅行のために買った石鹸箱のくだりとその後がたまらない。

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    2025年09月25日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    【おすすめポイント】
    爽やかでみずみずしく最高に痛々しい小説。

    1990年当時のみずみずしい、ひりつくような感じ。当時の、山田詠美とか好きな人には刺さるはず。

    【残念ポイント】
    特にないけど、村山由佳の初期作品だから、2025年現在と比べて多少荒削りではあるかも。

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    2025年09月16日
  • 花酔ひ

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    ダブル不倫の話。(夫婦同士で不倫しちゃう的な。交換夫婦みたいな)

    4人目線で物語は進んでいきます。

    テーマは秘めるなのかな?と思いました。

    麻子の方は、相手への思いをひたすら秘める感じで。

    一方、千桜の方は、性癖を秘めるという感じ。

    切なさと、官能に溺れていく様を見ている感じです。

    お互い不倫しているのだから、交換しちゃえば?という、簡単なものではなく。

    結婚した相手も生活の一部になっているので、いないと困る。そんな中での不倫の話。

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    2025年09月13日
  • 星屑

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    昭和の芸能界、対照的な2人の少女をマネージャー目線で描いたお話し。
    2人が成長していく姿は可愛らしく微笑ましい。
    ドロドロした部分はなく周りの大人も優しくて、爽やかな青春小説のような印象も。
    マネージャーに感情移入しすぎて最後は泣けた。

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    2025年09月11日
  • 雪のなまえ

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    この類いの小説の中では1、2を争うぐらい胸に刺さりました。一番良かったと思うところは、雪乃ちゃんが小学生の高学年でイジメにあって不登校になってしまうのですが、自分も不登校だったのでなんで行けないのか?なんで行かないのかが痛いほど分かってしまう文章の表現。昔は学校に行くのが当たり前だという時代。そんな時代でした、自分は。しかし、この小説で出てくる両親は子どもの気持ちがよく分かってくれていて優しく受け入れてくれています。でも中には心無い人もいて、厳しく言う人もいるのですが、周りの優しい人達に囲まれて、少しずつ雪乃ちゃんは強くなっていきます。特に同い年ぐらいの友達の存在が凄く大きくて、カッコよくかん

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    2025年09月09日
  • 花酔ひ

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    ネタバレ

    ここ最近読んだ本でいちばんよかった。朝の電車で読むべきではなかった。
    全員の性に溺れていく様が、エロい。自分の性癖をはっきりさせなくてはならない。

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    2025年09月03日
  • 記憶の歳時記

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    デビュー30周年記念エッセイ。
    今回、続けてエッセイを4冊読み切った。

    作品の中にも、自伝的な要素を感じられていたけど、
    エッセイで、より深く村山作品を理解できた気がする。

    母親との確執は、どんなに傷ついたことだろう。
    え?と思うエピソードが満載だった。
    それも、小説の肥やしになっているのだろうけど。
    「もっと愛してほしかったとは思わない。
    ただ、愛させてほしかったな、と思う」
    胸が苦しくなる言葉。

    2度目の夫は、なんて奴!
    たくさんの借金のせいで、必死で働いた話は、今回初めて知った。

    波乱万丈な人生の中で、たくさんの命と出会い別れを繰り返し、今の幸せがあるんだ、と知った。
    全部全部、

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    2025年08月27日
  • 晴れときどき猫背 そして、もみじへ

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    2002年に刊行された鴨川での「楽園」の復刻版。
    下にコメントが付いていて、楽しめる。

    もみじの祖母であるこばんの子育て、
    こばんの娘でもみじの母である真珠の子育て、
    それだけでもストーリーが凄すぎる!
    猫嫌いの旦那第一号もメロメロにするほど。

    もみじの兄弟たちは、どんな猫生をすごしたのかな・・・

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    2025年08月27日
  • 妖し

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    電車の乗り換え時に構内の本屋で購入

    「妖し」という固有名詞を題材にするとこんなにも作者のカラーが出るのかと…!

    大好きな恩田陸さんの作品のじっとり感がたまらなかったです。
    バナナの話は、一生忘れないと思います。
    情景描写が秀逸で、主人公視点の光景が目に浮かびすぎて怖い。そして情景は目に浮かぶのに主人公の感情が絶妙に言語化されないままそこにある感じが凄かったです。

    たまたま手に取った本でしたが大好きな一冊になりました。

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    2025年08月24日
  • ありふれた愛じゃない

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    ネタバレ

    情景描写が美しすぎる。

    「好き」という気持ちだけで、真奈は人生において大きすぎる決断をした。熱く、深い情熱はときに人を容易く変えてしまうのかな。

    貴史との別れの場面の真奈の台詞
    「許さないでいいよ。私のこと、一生、赦さないでいいから」
    こんなの、貴史からするとあまりにも自分勝手で無責任な言葉だと思う。それでも、竜介との唯一無二の繋がりを思えば真奈に共感してしまうんだよなぁ、、、。
    貴史に幸あれ。

    最後に、性暴力は決して正当化され得ないものであってほしい。

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    2025年08月23日
  • もみじの言いぶん

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    もみじちゃん、
    虹の橋を渡り、痛みも苦しみも無くなって、自由にあちこち飛び回れるのに、毎日、かーちゃんに呼ばれて忙しいね~

    子猫の頃、チョーかわいい!!!
    「ネコイキ」でのエピソードが写真ですごくよくわかったよ。

    かーちゃんを、すぐアホや~、というけど、
    猫を飼っている人はみんなアホになるんや。

    ところで、なんで、関西弁なんや?
    へへん、てそっぽ向かないで。

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    2025年08月23日
  • 星屑

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    ネタバレ

    芸能プロダクションから、ティンカーベルというグループ名でデビューする真由とミチルの活躍を描くお話。芸能関係の本は初めて。実態と乖離している部分もあるかもしれないが、マネージャーは実の両親よりもずっと近くでお世話をしないといけないのかと、大変な仕事であることを知った。

    当初は性格の違いから犬猿の仲と言われていた2人が、最高のライバルかつ相棒として成長していく過程を、まるでもう1人のマネージャーになったかのような視点で見ることが出来る。

    まさか真由がミチルになりきって歌うことで、1人ティンカーベルを背負う決断をするだなんて、当初から考えると想像もできなかった。ミチルがみたら喜ぶだろうなあ。

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    2025年08月22日