村山由佳のレビュー一覧
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あらすじから想像する以上に苦難を描いた作品
バレエに魅せられた一人のダンサーが戦争に翻弄された自身の人生を振り返る
この本の舞台は今より30年以上前で、当時ですら「戦後」という感覚はもはやなく、当然のように平和な日本を享受していた
そこからさらに時はたち、「シベリア抑留」「ソ連」「ヤルタ会談」「関東軍」などはあくまで教科書で習い試験に出される単語としての意味でしか捉えられていなかった
敗戦国としての惨めさ恐ろしさを描くと同時に、開拓民として先に住んでいた人々を追い出していたり土地を結果的に奪っていたり、大和国民と自認し周囲国を見下していたりした当時の価値観も描かれている
村山由佳さんのリーダ -
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村山由佳さん著「Row&Row」
「PRIZE」2026年本屋大賞3位、おめでとうございます。
今回の本屋大賞は非常にいい作品が多く「熟柿」も含めて上位3冊はどれが本屋大賞でも納得できるほどだったと感じている。
本作品は「PRIZE」以前に執筆された作品だが興味深かったので購読。
物語自体は凡庸で簡単に言ってしまえば不倫が絡む夫婦物語。
性描写も多く、官能小説顔負けの物語でもある。
ただ本当に凄かったのは登場人物達の心理描写。圧巻だった。
夫婦間に元々あった細かな互いへの違和感が夫の不倫を機に細かな一つ一つが繋がっていき大きな亀裂となって深い溝を作っていく。
それに至る互いの心理 -
Posted by ブクログ
一気に読みました!
ボリショイ・バレエ団の来日を盛り上げていくため連載記事を書くことなった果耶先輩と長瀬くん
2人でバレエダンサー振付師久我一臣のインタビューを軸に、久我氏の幼少期から戦争の話が続きます
バレエ特有の肉体に無理のかかるポーズがことごとく、この世のものとは思えないほどの美しいもの
そのために、女性の持つ本来の肉体にいつか重大な事故に繋がるほどの無理をかけ続けなければバレエの理想に近づけないと言うなら、その理想の型そのものを修正してゆくという久我氏…
そして創作バレエを考え、シニアのためのコンクールでパ・ド・ドゥの部分だけ、久我氏と果耶先輩で踊るという
バレエのため体を故障し心も故 -
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偶然新聞で紹介されているのを見て購入。
Netflixで不毛地帯を見ていたこともあって、シベリア抑留という共通点から派生したというのも購入の理由です。
途中読み進めるのもつらい点がたくさんありました。
私が思うに、戦時中の出来事や言動に対して様々な感想は抱いたとしても、言葉にして言えないです。今の時代を生きる自分が、あの頃のことを何も理解せずに対岸からジャッジしてるような気がして、何を言っても間違っている?軽い?と思わざるを得ないからです。
どこで見たか忘れてしまったのですが、たしか村山由佳先生が、こういった題材をエンタメとして消費していいのか悩んだというようなことを発言されてました。私も -
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こんな重い話しになるとは。
ダンサーとデンジャーをかけてデインジャーらしいのですが、デンジャーが80%以上に感じます。
編集者の長瀬くん、同じくバレエが大好きな編集者の水野果耶さん二人が、バレエダンサーの久我一臣さんの過去経験談を連載として取材していく
のだが、その過去に出会った翠さんの波瀾万丈物語となっています。
ソ連収容所での久我一臣さんの経験談も凄まじいものがありましたが、満洲で従軍看護婦として務めた翠さんの経験談は本当におそろしく、バレエどころではない展開です。
段々とロシアがキライになってしまいますが、日本兵も同じようなことをしていましたので、なんとも言えませんね。
終戦後満 -
Posted by ブクログ
ネタバレどん底に堕ちてなお、輝きをあきめない。
これは、スゴい作品としか言いようがない…。
タイトルがDANCERではなく、DANGER(危険)である理由は、本作を読むと明らかになる…!!
最初は、久我のバレエに対する想いが記されていたものの、読み終わったら、戦争の話だったなぁという印象が強く残っている。
シベリア抑留の過酷さなど。
久我が、戦争の悲惨な記憶を振り返るシーンを見て、これは、知ってなきゃいけないことだと、、、思った。
この本を読んで、「戦争」は、2度と繰り返してはいけない。
そう改めて感じた。
「面白かった」というよりは、「考えさせられる1冊」
多くの人に読んで、「戦争」につ -
Posted by ブクログ
ネタバレprizeで初めて村山さんの作品を読み、
その次に読んだので、柔らかそうなお話も書かれる方なんだなと意外に思いました。
印象的だったのは、院長の北川がモンゴルで暮らしていたという箇所。獣医師になるきっかけなど、モンゴルで遊牧民と〜、と獣医師がテーマになっている物語で読んだことなくてすごく新鮮でした。作中で父親の病気で日本に戻ってきたとありましたが、北川はおっとうのように、モンゴルで働こうとは思わなかったのか。「日本」で獣医師を目指したのには理由があるのかなど、もっと読みたいと思いました。
また、動物だけではなく、人間同士の関係性も読み応えがあり今後の深雪はどういうふうに進んでいくのか。土屋との