村山由佳のレビュー一覧

  • DANGER

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    もう十数年前に亡くなっている祖父は満州にいたと聞いたことがあるし、数年前に亡くなった血が繋がっていないけれども私にとっては本当の祖母だった祖母は戦時中学校で竹槍で敵を突く訓練をしたと言っていたことを覚えている。
    その時代に生きていた人たちにとって第二次世界大戦がどのような影響を持つものだったのか、今はもう物語としてしか知る術がなくなりつつある。
    読みながら、もし祖父母が生きていてくれたのなら、私はきっと当時の話を聞きに行っただろうなと思った。

    戦争が起こると悲惨な状況になる、という知識はあっても、それが実際に自分に近しい人に起こったことがあり、いつ自分の身にも降りかかってきてもおかしくないと

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    2026年03月19日
  • ある愛の寓話

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    人ならざる者の話。
    私自身、人ならざる者に感じるものが多くあるから、共感が溢れる作品だった。
    人ではない生命の言葉を、人が表現するという物語だからこそ感じた愛に、何度も涙が溢れた。
    とても素敵な寓話達でした。お気に入りの一冊です。

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    2026年03月18日
  • DANGER

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    プロローグ

    壮絶にして壮大なる幕開け
    そこは、正しく“DANGER ZONE”

    ここに突入した瞬間にもう抜け出すことは出来ない
    そう、最後まで見届けるまでは


    決して目を逸らしてはいけない、、、



    本章
    『DANGER』壮絶なる輪舞曲に★5
    『PRIZE』に次ぐ村山由佳さんの最新作

    雑誌の編集者である、元バレエ経験者の果邪と
    記者の長瀬が元バレエダンサーで現世界的演出家の久我の半生をインタビュー形式で追っていくと、
    そこには壮絶なる過去が

    そして、その過去と現在とが邂逅した時、偶然が
    生み出した奇跡と感動の物語を解き放つ

    糸は繋がっていたのだ!!

    だたその糸を手繰り寄せたのは

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    2026年03月18日
  • DANGER

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    第二次世界大戦での上海・満州での様子と、シベリア抑留の過酷な状況を描いた作品。
    振付家・久我一臣と、戦時中看護婦だった翠の語る戦争は、言葉では言い表せないほどの苦しみを感じるものでした。
    過酷な状況下で、死んだ方が楽になれると思いながらも、歯を食いしばり生き抜くことを決めた覚悟。
    とても悲惨な状況に目を逸らしたくなるのに、読ませられてしまう物語の吸引力に凄まじいものを感じました。内容はとても重たいのに、村山さんの言葉選びや表現が心地良く、とても読みやすかったです。
    久我氏から語られる戦争から、バレエへの想いと思いがけない縁への結びつきにつながるストーリーはさすがでした。戦争について、忘れてはな

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    2026年03月18日
  • しっぽのカルテ

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    エルザ動物クリニックの日常を描いた作品で緩やかに1話づつ区切られてリズムがよいです。
    クリニック女性スタッフと飼い主さんとのやりとりの中で生まれた心の変化や葛藤などにホロりときたりします。
    とても面白く気がつけばあっという間に完読。

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    2026年03月14日
  • しっぽのカルテ

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    おいコーシリーズ以来の村山さん。やっぱり引き込まれるわ。それぞれのキャラがいい感じに立ってる。同じ登場人物で、短編を繋いでいく感じ。高齢者のペット飼育の在り方、DVとの向き合い方等、重たい話題をサラッと取り入れて、スパイスにしてる雰囲気。続編希望。

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    2026年03月14日
  • しっぽのカルテ

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    第1話 「エルザ動物病院」は院長の北川梓を含めて女性4人で切り盛りしている。子猫が一匹運ばれてきた。

    子猫を連れてきた土屋は猫を飼えない、お金も払えないと言って帰っていった。だが土屋はまた猫用ミルクを持って様子を見にきた。院長はついでなので、外の花壇の整備を頼んだ。土屋は作業の最後に手を洗ってから猫にかまって帰っていく。

    足を轢かれた犬が運び込まれた。前足の肩の付け根から、後ろ足は半分から下切断である。引き取り手は現れない。ので、土屋に猫の方を飼ってくれないかと直談判になった。

    第2話 保護犬のロビンは片側股関節脱臼の既往があり、腰が弱い。しかしある日歩けなくなった。また脱臼の上関節炎

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    2026年03月10日
  • しっぽのカルテ

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    信州の美しい木立の中に佇む「エルザ動物クリニック」。⁡
    ちょっとクセがあるけど凄腕の院長と⁡
    過去の出来事に悩む受付の深雪や看護師の絵里香と雅美。⁡
    クリニックに訪れる動物とその飼い主たちとのストーリー。⁡

    馬が脚を折ったらなぜ安楽死をさせなければいけないのか⁡
    他の猫と接触しないのになぜ避妊手術をしたほうがいいのか⁡
    動物の知識が全くなかった自分にとっては、⁡
    そういうことだったのか…と、とても勉強にもなった。⁡

    動物もひとも関係なく、一つの命。⁡
    動物を飼うということは、その命に対して責任を持つこと。⁡
    ときにつらく厳しい選択を迫られるが、⁡
    その命に真剣に向き合い、⁡
    懸命に助け

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    2026年03月08日
  • しっぽのカルテ

    購入済み

    優しくて ちょっと哀しい

    あの本読みました?のインタビューを拝見して読んでみたくなりました。
    1話目が一番好きなお話です。猫も勿論可愛いけど…
    幼い頃は犬が苦手で通園途中にいる犬に怯えて保育園に行けずに帰って来てしまう私を心配した両親が犬を飼い始めました。やがて仔犬に懐いて怖がらなくなり…ずっと犬と一緒の生活が続き、どの犬達も大切な家族でした。
    結婚した年に、嫁ぎ先でも犬を迎えて17年一緒に年を取ってくれた愛犬も旅立ち天国ではナンテ名前を名乗ったのかなぁー…“かわいい”かな?…“いい子だね”かな?
    今でも毎日思い出す大切な家族です🐶

    #感動する #泣ける #癒やされる

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    2026年03月08日
  • アダルト・エデュケーション

    購入済み

    言葉回しが綺麗

    性的な本であると、レビューを見て身構えて読みましたが、かなり言葉回しが綺麗でスラスラ読めました。それぞれの人が抱えるものが分かっていくのが読んでいて楽しいです。

    #じれったい #ドキドキハラハラ #深い

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    2026年03月06日
  • 青のフェルマータ

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    トラウマによる失語症、イルカセラピー、自閉症だけでなく、チェロ、オーストラリア、恋愛ととにかく要素の多い小説だけど、日常や空気感の描かれ方が素敵で、多すぎる要素は終盤に向けて概ね収束し、又はフェードアウトしていった。面白く読めたけど、一部必然性がわからない要素もあった(ドキュメンタリー番組の撮影は、縦軸として効かせているのかと思いきや、事実関係以上の意味を持たなかった気がする。)。
    全般的には、題材の面白さと後半の急展開やトラウマの氷解といった点が良かった。

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    2026年03月06日
  • しっぽのカルテ

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    森の中にある動物クリニックには個性的な面々がいる。クリニックの中だけではなく外の話もあり、改めて獣医師とスタッフの人に感謝する。

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    2026年03月05日
  • しっぽのカルテ

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    初めて動物病院をテーマにした本を読みました。
    命と向き合う難しさも感じましたし、飼い主さんの決断もそうだし、病院が提供する医療も最前線のものが多く感じました。
    切なくもなりますが心も温かくなる感動作でした。

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    2026年03月05日
  • しっぽのカルテ

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    動物クリニックの獣医師たちと生き物たちの話。

    動物の安楽死についての話や避妊去勢の手術の必要性の話について、獣医師や動物看護師たちの意見でも触れていました。

    人に飼われる動物たちにはどうしても人間の都合に合わせて生きてもらうしかないというのもやっぱり人間のエゴなんでしょうか。
    動物が苦しがっているから安楽死と言うのもそもそもそんな決定を医師と飼い主に与えられた権利?

    どの道を選んでも確かに後悔は残るでしょう。

    結構難しい問題と向き合いながら小さな命を救おうと戦っているのは、人が通う病院と同じですね。

    この本の面白さは女性獣医師の幼少の記憶の回想にもあるように思えました。

    続きがあっ

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    2026年03月05日
  • しっぽのカルテ

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    動物病院を舞台に獣医師と動物、飼い主の絆を描く短編集。命と向き合う現場の葛藤や温かな交流が描かれ、命の重みと寄り添うことの尊さを感じさせる一冊でした。

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    2026年03月04日
  • 二人キリ

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    何の前知識もなく、普通の恋愛小説と思って読み始めたら、なかなか濃厚で濃密で圧巻で凄まじい一冊でした。
    ただただ“ひたむきに愛し過ぎた女”だっただけなんだよね、お定ちゃん。

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    2026年03月02日
  • DANGER

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    表層的な"バレエ"の綺麗さを脱ぎ捨てて、極限状態の中で生と死がぶつかり合った魂の物語。人の醜悪さ、そしてその生々しさに何度も目を覆いたくなり、血が沸騰するかのような怒りが何度も湧き上がった。読むのをやめたいと思った。でも、頁を捲る手は止まらなかった。そして読み終えた今、胸を抉るような痛みを知った。正直後悔をしている。それでも顔を背けてはならない。私たちは知らなければならない。見なければならない。
    これは、生きた物語だ。

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    2026年03月02日
  • ある愛の寓話

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    猫、犬、馬、動物の他にもカエルのぬいぐるみや、ナンタケット・バスケットが登場する六つの短編集。
    人と人以外でも動物や物との間にも愛はあると実感出来る。作者の言葉の紡ぎかたがとても素敵な物語だと思う。
    『グレイ・レディ』は女性とナンタンケット・バスケットの愛をバケットの視点で描かれている。物語のラストで女性と一緒に棺にバケットを納めるシーンはジーンとした。

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    2026年03月01日
  • しっぽのカルテ

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    audibleで。全く個人的意見で星5。
    動物好きにはたまらない1冊かも。信州のエルザ動物病院が舞台。上司のモラハラで病み、会社を辞め、母親の反対を押し切って事務職として勤め出した深雪の視点で物語は始まる。
    院長の北川梓は凄腕の獣医師だが、物語を魅力的にしている最も大きな要因は、この院長の人間性にあるかも。院長の生い立ちについては、後半部分に出てくるが、その性格を形作った幼い頃のエピソードには胸が熱くなる。
    命の尊さ、そして大切にされたペットの飼い主への愛、生死に関する不思議さの詰まったこの本は、実体験を持つ人にとっては、涙なしでは読めない1冊だと思う。

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    2026年02月28日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    とても癒されました。
    毎日の暮らしの中に共存している
    猫という生き物が、たくさんの
    作家の方々の憩いであり
    生きがいであり、無くては
    ならない存在でした。
    家の猫も保護してから3年
    猫を飼った事もない家族の中で
    その存在感の大きな事、
    角田光代さんの文章の中に
    (以前は、自分は自分はという
    感じで暮らしで辛かったところに
    猫がきて自分以外の事に心を
    持っていけるようになった事で
    楽になった)とありました。
    まさにそれです。疲れたけど
    とりあえず猫に餌をあげようと
    声をかける事で気持ちが良い
    方向に切り替えていける。
    猫って不思議な生き物です。

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    2026年02月26日