村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バレエ界のイイ話を連載するために企画された、あるバレエダンサーの生い立ちを追うルポルタージュは、いつしかソ連参戦後の満洲とシベリア抑留の壮絶な理不尽さに主題が移っていく。特に翠たち看護隊員がソ連兵の標的になる描写は悲惨極まりない。そんな中でも、一臣のバレエ経験、バレエの底しれぬ魅力が一臣と翠のかすかな希望の縦糸になっていく。またその記憶が、聞き手である若者世代の果耶と一平に受け継がれ影響を与えていく。登場人物それぞれの心の動きと決意が伝わってくる、文章の力に圧倒された一冊でした。
また、この物語における「現代」は1990年代前半で、一臣も知っている限りを話す決意をしてくれるが、先の戦争の従軍 -
Posted by ブクログ
人間と動物。尊厳と愛情。
『エルザ動物クリニック』を舞台にした、人間と動物そして尊厳と愛情。
院長の梓、看護師の雅美や絵里香、そして深雪と動物の『命』を無下にせず、人間と同じ尊厳を持っていると、クリニックに来院する動物や飼い主に伝えているのではないかなと思った。
そこで思い出したこと。昔飼っていたハムスターが大怪我をしてしまい、動物病院へ搬送した時に命を預かることの『責任』がないと飼えないと気づいたこと。
この時に初めて動物病院に赴き、小さな身体を治療をしてくれたのを見ていたシーンを呼び起こたのは
今回の物語と重なった部分がある。
「誰かが面倒を見てくれる」と人に委ねているのではなく、自