村山由佳のレビュー一覧

  • 雪のなまえ

    Posted by ブクログ

    よかったです。
    とてもすてきな小説でした。

    農業をやりたいと言う父親といじめで学校へ行けなくなった小五の雪乃が、曾祖父母が住む田舎へ移住します。離れて暮らす母親との関係や父親の強い思いを読んで、この家族の強さを感じました。小説は周囲の人たちとの交流を通して変化していく雪乃の気持ちをうまく表現していました。

    いじめは絶対に許せないことだということ。本当に強い人は、弱音が吐ける人だということ。誤りはきちんと認めて、謝罪すること。多くの場面で、考えさせられた読書でもありました。

    小説の始めの頃の雪乃と終盤の雪乃は、気持ちの持ちようがすっかり変わっていました。一年かけて様々な経験をして、ようやく

    0
    2025年12月19日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    全話面白かった!
    周りにこういう女の子居たなぁって
    どれも身に馴染みのあるお話で、サクサク読めた!

    特に刺さったのは
    「こっちを向いて」というお話。
    仕事の取引先のお姉さんが転職するからもう会えなくなる。寂しい。できればこれからは友達として付き合っていきたいと思ってる主人公。

    でも相手がそれを望んでなかったら?とか、ごちゃごちゃ余計なことを考えて結局何も言い出せなかった。って内容なんやけど、
    めちゃくちゃわかる、、、!私も過去に全く同じ経験したし、他にも経験された方は意外と多いのかなと思う!
    大人になってからの友達作りって考えてみれば難しいかも(´-`).。oO

    最後の「獣の夜」は、臨場

    0
    2025年12月18日
  • 星々の舟

    Posted by ブクログ

    久々に、寝る間も惜しんで読みきった。
    どの章も良かったが、強いていうなら最終章が一番印象的かな。
    慰安婦のことや、戦争中の訓練の詳細が生々しく、衝撃を受けた。
    私の祖父は生前、兵役中のことを一切話したがらなかったが、理由がわかった気がする。


    謝りたい人に謝れない、
    ありがとうを伝えたくても伝えられる術がない、
    喜ぶ顔が見たくても、思い出すのは悲しそうな顔ばかり…

    そんな後悔の中を生き続けていくということ。
    これが、遺された者にとっての一番辛いことなんだろうな。


    伝えたい言葉は、ちゃんと伝えていこう。
    伝えられることは、当たり前では無いのだから。

    0
    2025年12月16日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    下巻。
    上巻はあんなにゆるく話が進んでいたのに
    下巻になった途端、驚く出来事が次々に
    起こっていき、一気に読んでしまった。

    ーーなんて後味のいい
    ″不倫小説″なんだ‥‥ーー

    下巻の帯に書いてあるこの文章。
    読む前は何が起こるのかと疑問に思っていたけれど、読み進めて行くと納得だった。
    複雑ではあるが、もうこれ以上の、
    ある意味のハッピーエンドはないのではないか。

    こんなにドロドロに不倫をし続けて、
    孝之は本当に馬鹿だった。
    まんまと美登利に落とされただけなのに、
    『自分はまだまだいける』と
    自信がついたのだろう。
    アホだなぁ。
    ある事故によって苦しむことになったが
    これも″自業自得″と誰も

    0
    2025年12月15日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    広告代理店に勤める43歳の京子は、3歳年下の美容師、孝之と結婚して13年。
    穏やかな日々を過ごしているように見えていたが、なんだかお互いに遠慮しあっていた。
    ただ、これといって大きな不満はなく、いい関係でいると。
    そんな時に孝之のお店のアシスタントとして美登利がお店に通い出したのをきっかけに、夫婦ともにモヤモヤし始める‥。

    緩やかにモヤモヤしていく感じがたまらなく良い。
    美登利のあざとさというか、若さが強いというか‥。
    こんな可愛くて自分のことをたっぷり褒めてくれて気が利く子、男の人は悪い気はしないよなぁと思いつつ、女からするとパートナーの近くにいてほしくない存在だろうなあとも。
    結構ドロド

    0
    2025年12月10日
  • 雪のなまえ

    Posted by ブクログ

    きれいなタイトルに「いじめ」「不登校」から始まるストーリーとは思いませんでした。
    ためらいもなく田舎での就労を始める父、航介、悩んだ末に別居婚を選択した母、英理子そして田舎で雪を支える祖父母、茂三とヨシ江。
    お友達の大輝みんなの場面ごとの言葉がとても温かくほっこりしました。
    中でも茂三の雪にもいろいろななまえがあり、氷、雨、川、海…と変わる。人間だって自分の好きなようにやりたいように、いくらだってわがままになっていい。と言う言葉に背中を押されました。
    長野と山梨の県境の景色が自分のふるさとに重なりなつかしい気持ちでした。

    0
    2025年12月08日
  • 星々の舟

    Posted by ブクログ

     暴力をふるう父親であったり、許されない関係の恋であったり、あまり普通ではない一家のそれぞれに焦点を当てた連作短編。両親も子供も、一般論でいえば普通の幸せな人々ではないのかもしれない。ただそれぞれに自分の感情を大切にしていれば、幸せの形はいろいろあるんだ、ということを肯定してもらえる気がする小説。それぞれの章ごとに読みごたえがあって、そして手放しに幸せな話ばかりではないが、ちょっとほっとすることができるような物語だった。

    0
    2025年12月07日
  • 雪のなまえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いじめを受けていたという事実を知った両親が
    それぞれに事実とどう向き合っていくのか
    生活環境が変わった少女の気持ちの変化を描いたものです。

    父親と娘が母親と離れて暮らすってフィクションだなぁと
    思いましたが、読んでいるうちに共感できる気持ちもあったり。
    あぁ、不器用なりの努力をしているんだと。
    父親に対する印象が最初は悪かったです。正直。
    だけど、途中から可愛い存在になっていました。
    母親が弱音を吐くシーンには心を揺さぶられました。
    わざとらしくなくそういう細やかな人物像を描ける作者さんなんだと思います。

    0
    2025年12月07日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近読んだ作品の中でもトップに入る面白さだった!
    夫を埋めるシーン、緊迫感があって読んでる最中に鳥肌が止まらなかった。
    薔薇は主人公にとっての生命、作中に散りばめられた数々の薔薇の香りに、うっとりしながら“感じる”そんな作品でした。

    0
    2025年12月02日
  • 雪のなまえ

    Posted by ブクログ

    いじめを受けて、学校に行けなくなった雪乃。
    そんな雪乃を見て、父親である航介は仕事を辞め、妻の英理子を東京に残して、祖父が暮らす長野で雪乃と新生活を、それも今までやったことのない農業を始めることに。
    母親は東京で、父親は長野で農業を、雪乃はまだ学校に行けないでいるが…。

    ---

    学校に行けなくなった、ではないと思う。
    学校に行くことをやめた、ではないかと思う。
    ずっと惰性で続ける方が楽で、適当に誤魔化すことのほうが簡単。
    でも我慢する心は確実に疲弊していって、気付かないうちに壊れてしまう。一度壊れるとなかなか治らない。
    そうなる前に、学校に行くことをやめることができた雪乃はとても偉くて強い

    0
    2025年11月25日
  • 雪のなまえ

    Posted by ブクログ

    何回か泣いた
    人ってたぶん本来、自分自身で少しずつ回復して前を向いて生きていく力をみんなが持ってる気がする

    0
    2025年11月19日
  • 星屑

    Posted by ブクログ

    2年ぶりに再読
    主人公も良いが以外の登場人物がとても良い味を出している
    うーん、とてもいいです
    また2年くらいしたらまた読んでみよう

    0
    2025年11月15日
  • 星屑

    Posted by ブクログ

    2025.11.11〜11.16

    清々しい。歌が命なんだろうな。本当に歌が好きなんだろうな。
    昭和の歌番組を知っている人間としては、今の歌番組のつまらなさを痛烈に感じる。その原因がわかる1冊だと思う。
    私はこの作家のドロドロの恋愛ものより、このタイプの方が好きです。もっと、こういうのを書いて欲しいのに。

    0
    2025年11月16日
  • 遥かなる水の音

    Posted by ブクログ

    ボリューミーで読み応えありましたー!
    一緒に旅行してる気分に浸れる旅行記みたいでもあり、恋愛もあり、ハラハラもあり。
    最後の最後でタイトルの回収されてて、最後の最後で泣かされました!
    人を愛する、大切に思うことの偉大さ。
    私も日々、周りの人達を大切にしよう。

    0
    2025年11月06日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

    Posted by ブクログ

    こんなにも甘酸っぱい恋があっただろうか。
    嬉しい事があると世界がピンクになるような。
    悲しい事があると世界が灰色になるような。
    それぐらい意味わからないぐらい
    犯罪的に愛してる
    それでいいじゃないか。

    0
    2025年10月22日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この最終巻を読みたくて、1作目から再読しようと試みて5年経っていました。第1刷を買ってからずっと家に積読していたとは…
    ただ、言えることは1作目から読み直して、しっかりとおいこーのシリーズに浸り直してよかったと思います。
    誰もが納得できる終わり方ではないかもしれないが自分としては言うことなしでした。
    心を取り戻していく前半は読者としても涙腺崩壊。後半はこのままバッドエンドなんか認めたくないとはらはらしながらも残り少なくなっていくページを捲り。
    最後は、やはり勝利とかれんで締めくくられてほんとによかった。
    いつかどこかでまたこの作品を読み返したくなる時がくる気がします。
    ただの恋愛小説ではなく、

    0
    2025年10月13日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

    Posted by ブクログ

    中学生の時初めて読んだ恋愛小説。
    こんな切ない大人の恋物語に戸惑った。
    これを読んでから小説にハマりました。

    0
    2025年10月13日
  • 雪のなまえ

    Posted by ブクログ

    不登校になってしまった女の子
    田舎の曾祖父母の多くは語らない言葉やそっけないが優しさ溢れる態度がとても沁みる
    また両親の子供に対する愛情の注ぎ方も納得
    人としての生き方を改めて考える機会に
    とても、とても良い小説でした

    0
    2025年09月26日
  • 【新装版】BAD KIDS

    Posted by ブクログ

    【おすすめポイント】
    爽やかでみずみずしく最高に痛々しい小説。

    1990年当時のみずみずしい、ひりつくような感じ。当時の、山田詠美とか好きな人には刺さるはず。

    【残念ポイント】
    特にないけど、村山由佳の初期作品だから、2025年現在と比べて多少荒削りではあるかも。

    0
    2025年09月16日
  • 花酔ひ

    Posted by ブクログ

    ダブル不倫の話。(夫婦同士で不倫しちゃう的な。交換夫婦みたいな)

    4人目線で物語は進んでいきます。

    テーマは秘めるなのかな?と思いました。

    麻子の方は、相手への思いをひたすら秘める感じで。

    一方、千桜の方は、性癖を秘めるという感じ。

    切なさと、官能に溺れていく様を見ている感じです。

    お互い不倫しているのだから、交換しちゃえば?という、簡単なものではなく。

    結婚した相手も生活の一部になっているので、いないと困る。そんな中での不倫の話。

    0
    2025年09月13日