村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ愛をテーマに叶わぬ関係だったり、過去の影響をもろに受けたり、ないものをねだったり、不器用だったり…簡単に言うとそんな色々な恋愛がひしめく家族の話。
作者が記したあとがきには「どこかに一条の光が射す終わり方を心がけた」とありました。
たしかに一見すると、環境や体験に縛られて茨の道を進んでいるようにみえる登場人物たちは、最終的には自分の意思で(半ば強制的であろうとも)選んだ結末を迎えていた。
選択肢は少ないけれど、たしかに自分たちの中の精一杯の自由の中で結末を選んでいたように思えた。
6つの物語すべて、モヤモヤして気持ち悪くて早く読み終えたいという思いでページを捲るが、読み終えるとすっきりしていた。
どんでん返しや大きな伏線もなく、ましてや目に見える幸せな終わり方なんてなかったが、読んでいるときと読み終えたあとで大きく印象が変わる。
PRIZEに続いて、これまでに無い読書体験だった。 -
Posted by ブクログ
ラストの方泣いてしまったᵕ ̫ ᵕ̩̩
私がいかにも好きそうな本って思って手に取った本。
本当に大好きな本になりました!
ミチルと真由《だけ》の成長物語でもなく、キリエさん《だけ》の成長物語でもなくて、それぞれ登場人物のスピンオフ書いてほしい!!って思うぐらい、それぞれのキャラが濃く描かれている本だなって感じました。
特にキリエさんの決意に胸打たれて、
真由は実際にいたら嫌いになるかもって思ったけど
嫌いにはなりきれないキャラの魅力がありました。
最終的には、真由の心情が分かるし好きなキャラになりました。
緊迫感が強い青春ストーリーって感じで、
分厚い本なのに、
《今日はここまで》ができない本でした。 -
購入済み
優しくて ちょっと哀しい
あの本読みました?のインタビューを拝見して読んでみたくなりました。
1話目が一番好きなお話です。猫も勿論可愛いけど…
幼い頃は犬が苦手で通園途中にいる犬に怯えて保育園に行けずに帰って来てしまう私を心配した両親が犬を飼い始めました。やがて仔犬に懐いて怖がらなくなり…ずっと犬と一緒の生活が続き、どの犬達も大切な家族でした。
結婚した年に、嫁ぎ先でも犬を迎えて17年一緒に年を取ってくれた愛犬も旅立ち天国ではナンテ名前を名乗ったのかなぁー…“かわいい”かな?…“いい子だね”かな?
今でも毎日思い出す大切な家族です🐶 -
Posted by ブクログ
とても癒されました。
毎日の暮らしの中に共存している
猫という生き物が、たくさんの
作家の方々の憩いであり
生きがいであり、無くては
ならない存在でした。
家の猫も保護してから3年
猫を飼った事もない家族の中で
その存在感の大きな事、
角田光代さんの文章の中に
(以前は、自分は自分はという
感じで暮らしで辛かったところに
猫がきて自分以外の事に心を
持っていけるようになった事で
楽になった)とありました。
まさにそれです。疲れたけど
とりあえず猫に餌をあげようと
声をかける事で気持ちが良い
方向に切り替えていける。
猫って不思議な生き物です。 -
Posted by ブクログ
大手芸能事務所「鳳プロ」のマネージャーながら雑用ばかりだった桐絵は、博多のライブハウスで歌う少女・ミチルに惚れこみ、上京させる。鳳プロでは専務の娘・真由のデビューが決まっており、ミチルには芽はないはずだったが、彼女の情熱と歌声は周囲を動かしてゆくーーー
読後感が良すぎる。
才能溢れる二人の少女が、自分の感情の制御に苦戦しながら、世界との付き合い方に辟易しながら、スターとして輝きを放つまでの過程を見守る事ができて、幸せだった。
正反対な二人が高め合い、混じり合い、一つへとなっていく。厳しい目線で見れば、現実味がないかもしれない。けどこの物語には確かに存在するのだからそれだけで良いと自分は思う。
心を動かされる物語は最高だよね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスター誕生の物語でありながら、真由とミチルという二人の関係の物語だったと思う。才能や立場の違いからぶつかり合いながらも、互いを強く意識し続ける。その緊張感が、物語を最後まで引っ張っていた。
ラストで真由が髪を切り、ミチルを背負ってステージに立つ場面は、勝ち負けではなく「共に立つ」という選択の象徴に見えた。嫉妬や葛藤を抱えたまま、それでも同じ光の下に立つことを選ぶ。その姿に、二人それぞれの成長が凝縮されていたと思う。
そして、冒頭の一文がラストに重なる構成も印象的だった。物語は円を描くように閉じるけれど、二人は確実に変わっている。同じ場所に戻ったようでいて、もう同じではない。その余韻が静かに残る。
だからこそ、読み終えたあとに思ったのは「ここで終わらないでほしい」という気持ちだった。
真由とミチルがこれからどんな選択をし、どんな景色を見るのか。二人の未来を、もう少し見守っていたいと思わせる作品だった。