【感想・ネタバレ】てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリーのレビュー

あらすじ

オーストラリアから緊急帰国し、かれんとの未来を模索する勝利。一方、二人を見守ってきた丈や星野りつ子、中沢、アレックス……彼らもまた、それぞれの想いと時間を胸に、悩みながらも新たな一歩を踏み出そうとしていた。そして帰国から一年。かれんと勝利に思いもよらない報せが届いて――。一人一人の願いが織りなす最終巻の裏側と、その後の彼らの姿を描く、宝物のようなもう一つの物語。550万人がときめいた恋愛小説の金字塔、〈おいコー〉シリーズにファン必読、感動のアナザーストーリーが登場!――「本編のラストよりもほんの少し先の世界に、読者の皆さんが今よりちょっと安心していただけたなら……」(村山由佳)

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高校生に出会った小説の完結

1994年、たまたまこの本に出会った当時は、高校1年生で純粋な恋愛に憧れていました。
そして、年に1回ぐらい出る続刊を読むのが本当に楽しみでした。
自分の青春時代を共に過ごしていたこの話を本当に最後まで読めて、昔に戻ったような幸せな気持ちになりました。
みんないい恋をしてください!

#胸キュン #癒やされる #感動する

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2025年03月17日

Posted by ブクログ

アナザーストーリーっていいですよね。
主人公目線でしか見れなかった出来事を、また別の人の視点で見ると全然違うものに見えてきたりして。

悲しい出来事の中心にいた勝利の気持ちは苦しくなるほど見てきたので、周りの人がどう感じていたのか、どうしてあの場にいたのかとか、その真相がわかって、ほっとしたというかぐっときました。
たくさんの人に愛されている勝利は幸せ者ですね。

最終巻のその後のエピソードもあってうれしかったです。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

今までの答え合わせと最終巻のちょっと先。
かれん視点の話が一度もなかったのは絶対それで良かったと思った!手放しでハッピーエンドとは言えないけど、安心してしみじみできるラストでよかった。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

村山由佳さんといえばやっぱり「おいコー」です。
まさかアナザーストーリーを読めるとは思っていなかったのでうれしかったです。
その後の話とか勝利以外の視点から描かれた話とかとてもよかったです。
この物語の雰囲気はとても好き。
もしかしたらまたいつか違う話が読めるかも?みたいなことをあとがきで書かれていたのでぜひ期待したいです。

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2022年08月07日

Posted by ブクログ

こんな贅沢なアナザーストーリーがあるでしょうか!!
前回の最終巻が、"熱く力強い号泣のラスト"だとすれば、この巻は"暖かく優しい笑顔のラスト"です。「これが読みたかった!」と思う物語が満載で、なんとなく1stシーズンを思い出すような、何気ない幸せに満ちた1冊でした。

1巻からの色々なシーンに触れていて、このシリーズの思い出が蘇ります。何年ぶりかのキャラクターも出てきたのに、つい昨日読んだくらいの濃さで思い出せるって、やはり凄い。一人一人の描写が繊細で、先生の深い愛情をひしひしと感じました。

手紙、メール、そして最後はLINE。一緒に生きているような感じがして嬉しかったです。できたら、数年に1度でもいいので、またショーリたちに会えたらいいな。

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2022年08月05日

Posted by ブクログ

本編最終巻の感想に、「その後の彼らを」と書いたのが実現した喜びで一杯! 読みたかったその先に大満足です!!

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2022年07月31日

Posted by ブクログ

それぞれのキャラクターの視点からのお話とその後のお話を読めて良かったです。最後は思わず涙ぐみました。

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2022年07月07日

Posted by ブクログ

本編完結の際の周囲の人達視点の話と、少しその後の話
本編はあくまであれで最後なので「アナザーストーリー」らしい
これで本当に完結(今のところは……)

丈、裕恵、星野、原田、若菜、中沢、京子、アレックス、そして勝利
二人の関係は周囲の人たちの温かい協力や見守りがあってこそなんだなぁと改めて思う
そんな環境を自然に作り上げたのも二人の資質ではあるわけで
やはり、善き人たちの物語である

本編ではカバーしきれなかった、周囲の人達の状況
ここまで長い付き合いだと、どうしても皆に幸せになってもらいたいと思うし、そんな結末でよかったと思う
本編の最後を読むときは、酷い結末にはならないと明らかにわかってはいたけど、それでもどんな事になるのかハラハラしながら読んだけど
今作に限っては安心して読めた

二人の関係がここまで続いたのは丈の関与も大きいし
途中で何かと面倒事を引き起こした星野さんも苦しんだ時期もあったけど、寄り添ってくれる人がいるのは素晴らしい
中沢さんに関しては、この人もそんな過去があったのかと知れてよかった
森下家の確執も色々と解消されたようで、皆幸せそうでよかった

勝利のしてしまった行為、その事で与えた周囲への影響
それらは取り戻すことが出来ないけど
そんな事があったからこそ助けられた命がある事も確かなわけで
人と人の繋がりというのは何が正しくて間違っているとかはないんですよね

視点には入っていないけど、マスターの夫婦や明子さんのとこも今後が楽しみ
全てキャラクターの未来へと続く道が見えるよう

シリーズに対する想いは前作の感想でも書いたと思うけど
自分の生きてきた半分以上の年月の付き合いがあるわけで
それが本当に完結したというのは感慨深い

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

最終に相応しく、面白かった。
これまで読んできた人なら絶対に楽しめる。

誰しもが支えられている、ただ気づいてないだけだ

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

おいしいコーヒーの入れ方①〜⑩
second season ①〜⑨
そしてこのアナザーストーリー
シリーズ全20巻目。

高校3年生の夏休み。和泉勝利は家庭の都合で、いとこの・花村かれん・丈姉弟と共同生活を送ることになった。
ある日勝利は、5歳年上のかれんが、花村家の養女で、勝利がバイトをしている喫茶店「風見鶏」のマスターの妹だと知る。
いつのまにか、二人は惹かれあい、恋人同士となっる。

「風見鶏」のマスターと百合子夫婦の間に、新しい命が宿った。
ところが、勝利の不注意から、流産させてしまった勝利は、逃げるようにオーストラリアへ旅立つ。

周りの人たちに、暖かく見守られながら、傷付いた心が、次第に癒えて行くが、日本で、ある事故が起こったとの知らせが、勝利のもとに、届く。

番外編にして最終編。

思えば、最初に〈おいコー〉に出会ったのが、2015年の4月。
相手を思うが故に、傷つけ、そして、傷つき。
それでも、相手を思う心は、失わない。
登場人物全てが魅力的な人ばかりだった。

たまに泣かされたりもし…
勝利が、随分大人になったと、感慨も一塩。

何年か後の勝利やかれんに再び会いたいと、切に思う。

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2022年12月14日

Posted by ブクログ

2022.05.28~05.29

ほっとする読後感。
丈と京子ちゃんの関係が好き。心の声を言ってくれる、その強さが頼もしい。
そして、中沢先生の「そんなの偽善だよ」の一言。だよね、と思った。私は、マスターたちのような達観した大人ではないので、中沢先生の気持ちの方がわかる。

最近、この作家の作品が私には大人過ぎて、読みづらかった。このシリーズだけは、自分がまだ大人になり切れていない頃の、青臭い思いの「あるある」感のまま続いてほしいと願っていた。
その思い通り、さわやかに終わってくれたことに、深く感謝したい。また、いつかこの続きが読めることを。

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2022年05月29日

Posted by ブクログ

番外編で書いてくれないかなぁ、という希望はアナザーストーリーという形で叶えられました。

勝利とかれんさんが物語の主人公であったのですが、彼と彼女以外の登場人物にも勿論人生はあるわけで。誰もが楽しみ喜び悩み悲しみながら、毎日を過ごしています。人を幸せにしたり、時には不幸にしてしまったりしながら。
でが不幸よりも幸福であることを望んでいるはずなのに、なぜか望まない方向へ進んでしまう時もある。それでも、理不尽だと思いながらも、修正不可能だと思いながらも、遠回りに見えても歩み続けることしかできないのだなぁ、と思います。その先にあるのは、きっと幸せの、小さいかもしれないけど、光なんでしょう。

どうしようもなく落ちてしまっていた星野りつ子。その側に寄り添い続けた原田先輩。いやいや、先輩に下心がなかったとは。頭が下がります。今思えば、下心があった人間が寄ってきたとすれば、星野りつ子はカタギの道に戻ってこれなかったのではないかと感じます。そんな雰囲気の時もありましたしね。尻に敷かれる先輩の姿しか見えないですが、お互いに良いパートナーとなるのではないでしょうか。

森下夫婦の関係が修復されたことが一番心を打ちました。最後のセリフの掛け合いが染み入ります。旦那さんの方ですね。森下さんと秀人さんそれぞれの魅力というのは、同じラインで比較できるものではなくて、別の概念として評価すべきところなのです。そうはいうものの、彼我の違いを考えたときに、どうしても比べてしまうもので。それは、森下さん自身が秀人さんのような人がもつ属性を持っていたからかもしれない。過去エピソードを読むと、兄弟なのだなと思いました。それゆえにここの関係の溝は深く苦しかったです。戻ってきてくれて本当によかった。本当に。


物語の終わりはさよならでなく、新しい日々への始まり。
これから先も、勝利たちの人生は続く。多くの困難が降り掛かろうとも、それ以上の幸福が彼らに訪れますように。
自分一人の人生でない、誰もが誰かと繋がり助けあいながら生きている、と実感している彼らならきっと大丈夫。苦しみに耐えきれない時があったとしても、それぞれの強さで持って立ち向かい歩んでゆくはずです。
きっと大丈夫。

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2022年06月02日

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