村山由佳のレビュー一覧
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我が愛馬イリデッセンス号の待望のデビュー戦が終わった。結果は4着であったが、レースっぷりは悪くなかったと思う。勝ち上がる日を夢見て、また次走へ思いを馳せる。
しかし、馬はいいねぇ~。私は動物は好きではないのだけど、馬だけは別。馬が走ることを思うと色んなことを忘れるよ。
さて、この本、それぞれに心にぽっかり空いた穴を持ち、馬に携わることでしかそれを埋められない3人-乗馬牧場を経営する志渡、看護師の傍ら牧場を手伝う貴子、父親を亡くしイジメによって不登校になってしまったまりも-の物語。
冒頭描かれる札幌競馬場での出来事を経て、3人が出会ってからの牧場の場面からして良いな。北海道の碧い空と海、風の音 -
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持ち運びの手軽さゆえ文庫本も購入しましたが、ハードカバーの単行本で20回以上読んだからか文字の感覚(間隔)に違和感があり読むのに難儀しました。^^;
いつものことながら村山由佳さんの一人称は脳裏を360度のスクリーンにさせられますね。
全く行ったこともないモロッコという土地ですが、視覚聴覚だけでなく嗅覚まで刺激されて(あくまでも気分ですが)インプットとアウトプットが同時にできるような感覚とでも表現すればいいのでしょうか。
そしてそれぞれ一人称で語っていく登場人物と彼らの友情と恋愛もまた混沌の街マラケシュに似て、それもまた妙。
これを読み終えると久保田早紀さんの「異邦人」が聴きたくなると -
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セカンドシーズン第8巻!
今回は、マスターから始まり、由里子さん、原田先輩、勝利視点と、1人の視点からだけじゃなくて、それぞれの視点で物語が進んでいく感じが良かったです。
マスターの私生活とか今まで全く出てこなかったし、由里子さんとの生活のことも出てきたことがなかったので、すごく新鮮でした。そして、マスターと由里子さんがどれだけ辛かったかが改めてよくわかる場面だったと思います。
今まで中沢さんのことは、かれんのことで勝利の敵って感じがしてたので、あまり好きではありませんでしたが、マスターにバシっと言ってしまったり、若菜ちゃんに話したり、沢山いいところがある素敵な人なんだと、今さらながら思いまし -
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出だしから、もういきなりオーストラリアでした。
「加害者」という言葉や、勝利の言葉の節々から、やっぱり最悪な出来事が起きてしまったんだ…と思い、重かったです。
オーストラリアでの勝利の生活や、関わっている人々のお話でした。今回、丈は手紙で出てきましたが、かれんもマスターも由里子さんも一度も出てきませんでした…勝利はいつ日本に帰れるのかなぁと思うと、これからが重いです。
今回のオーストラリア編でも、初めは真っ暗だった勝利も成長して、英語を学ぼうとしたり、車の免許を取ろうと頑張ったり、だんだんと成長して行く姿がよくわかりました。
最後のアレックス、気になります!次もはやく読みたいと思います! -
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セカンドシーズンの2巻目突入です!
今回もあまり進展はありませんでしたが、どんどんかれんと勝利がお互い成長していく姿が良かったです。
最後、勝利に何かあったようなのが、すごく気になるので、はやく先を読みたいと思います!
マスターと由里子さん、良かったです。かれんも言っていたように、自分の血が繋がった家族が増えるっていいことなんだろうな…
あと今回もマスターの言葉がストンと心の中に入りました。私には兄弟がいないので、よくわからない感覚もありましたが、友達とかを見ていて、兄弟で比べられるとよく聞きます。確かに平等じゃないですよね…でもだからこそ、個性が生まれるかもしれないですよね。みんなちがってみ -
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今回は、いよいよかれんが両親に打ち明けたところ。
やっと話せたことに少し一安心しました。やっぱり全てを話して良かったと思います。隠し事して遠くに行くのは辛いことだし、これからも永遠にあの秘密を守り通すのは無理があると思います。
丈にも、マスターがお兄さんということは秘密だったんですね…すっかり見落としていました。
かれんが、全部話したこと少し後悔していると言った時の勝利の言葉がとてもいいです。
「…そんなDNAレベルで調べないと違いがわからないようなものに左右されてどうすんだよ。そんなものより、お前があの人たちと過ごしてきた年月のほうを信じろって。」
進展はゆっくりゆっくりだけど、でもだいぶ、 -
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今回は、あまり長々しく感じませんでした。
マスターのところを去ったり、星野りつこが出てきて、かれんとのことバレそうになったり、丈の悩みあり…。
とても内容が充実していたような気がします。
今回も、星野の存在が大きく、彼女がやったことに対して驚きました。いくら好きな人が自分に秘密で、一人暮らししてると聞かされても、かれんのことバラそうとしたり、ストーカーしたり、無言電話かけたり…。いくら何でもやりすぎだと思います。
でもこういう激しい感情が、恋愛なのかなぁと思ってみたり…。ここまでされると少し引きますが…
勝利が優しくて、りつこは良かっただろうなと思います。普通、こんなことされたら、一緒になんて -
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また長々しい感じですが、割と丁寧に文章が書かれていて、情景が浮かびやすいです。
勝利が一人暮らしを始めて、色々と考え始めるところ。
星野の存在が、だんだん大きくなってきているような気がします。ここまでくると、さすがに重いというかやっぱり好きになれません。最後の星野の番外編も、星野目線で新鮮でしたが、結果を知っているだけに、読んでいて辛かったです。ここまでの想いがあったんだなぁと感じました。
勝利は、かれんとの歳の差や、かれんと血が繋がってなくても、いとこだという立場によってかもしれませんが、少し嘘をつきすぎじゃないかなぁと個人的には思いました。確かに、嘘をつくべき時もありますが、勝利がついてる -
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やっと勝利が一人暮らしし始めました!
今回は、もともと好きな登場人物でしたが、さらに丈のことが気に入りました。勝利が花村家から出ていくことに対して、いてほしいと言うところなどが、これまで二年間ぐちぐちと言いながらも、本当のお兄さんのように慕っていたことがよくわかる部分でしたね。それと引越し記念のプレゼントの部分の勝利と丈のやり取りも、良かったです!勝利と丈のやり取り、最高です。2人とも男兄弟がいなかったからこそ、新鮮だったのかもしれませんね。
あと、最後のマスターの番外編、良かったです!やっぱりマスターは、かっこいいです!!また、かれんよりも事故のことを知っていて、かれんがどのようにして花村家 -
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おいしいコーヒーの入れ方シリーズ第五作目。
すごい話が進まないなと思いました。距離が近くなったり、遠くなったり…。ずっとこのやり取りだなぁと思いました。でも、文章や言葉がとても綺麗で引き込まれていくので、飽きませんでした。
星野りつこが、最初勝利に当たってるところや、相変わらず勝利に何かとくっついてくる嫌な女だなと思ったけど、勝利やかれん目線から見てるから邪魔だなと思うのであって、もし主人公が星野だったら、わかるだろうなぁと、見る立場によって変わってくるよなぁと改めて感じました。中沢氏の存在も気になりますね!
丈の番外編、良かったです!