村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2冊発売されていたので、我慢しきれずこちらも購入しました。
ようやく登場した所長の一言一言は、すごく重みのある言葉で、胸に響きました。登場人物の涙に弱い私は、所長とのお別れシーンでぽろり。
そして前回から登場したアレックス、登場したときはツンツンツンデレな女の子が来たなぁ、と思ったものですが。彼女の悩みであり、重大な事実が判明します。徐々にとげとげした空気も柔らかくなって、舞台は年末へ。
最後の最後でのかれんの「逢いたい」には涙がまたぽろり。おいコーっぽい雰囲気が帰ってきたような気がします。
これからどうなっていくのか、相変わらず見えないけれど、2人のハッピーエンドを望みながら、続きを待とう -
Posted by ブクログ
主人公は普通の大学生。
幼い頃から敵わないと思ってた優秀な兄貴に大好きな彼女を奪われ、
二人の裏切りにへこみまくってるところから物語が始まる。
そんな彼が同級生のすすめで、信州の宿で働くことになり、
様々な人との関わりを通して少しずつ再生していくという話。
宿の主、子連れの女性、近所の人たち、花屋の女の子ふたり、、、
などなど、ここに挙げてない人も含めて、みんなそれぞれしっかりとした
キャラがあって、物語の脇を固めています。
事件とか謎とか涙とか、そういうのは特にない。
ただ淡々と宿での毎日が展開するんだけど、決して退屈ではない。
むしろページをめくる手を止められないんだよね。
再読し -
Posted by ブクログ
ネタバレ【マスター】
「世の中ってのは不公平なもんだ」
「人間は平等だなんて言われるけどな、俺はそうは思わない。世の中には、初めから人よりも多く持って生まれてくるやつがいるんだよ。なんていうかこう、神様にとくべつ愛されてるみたいなやつがさ。そういうやつには、並の人間は太刀打ちできない」
「だいたい、人間は平等でなきゃなんていうのはあくまでも、『チャレンジの機会だけは平等に与えられるべきだ』という意味であってさ。結果が平等であるはずはないんだ。結果はむしろ、不平等でなくちゃおかしいんだよ」
「でなけりゃ、競争に意味なんかなくなる。そうすると、努力の意味までなくなっちまう。」
マスターの、心をつ