あらすじ
かれん。……ああ、かれん。名前をはっきり思い浮かべるだけで、胸が焦がれて息が詰まる。逢いたかった。だけど、だめだ、まだ逢えない。いや、違う、もう逢えない─。いまだに悪夢にうなされる、傷心の勝利の前に現れた金髪の美少女アレックス。無愛想で、ワガママで、最悪の第一印象だった。彼女のすばらしい歌声を聞くまでは…。反目し合っていたふたりだが、やがて心を通わせるようになる。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
順番を間違えて先に記憶の海を読んでしまったけど、日本側のみんなからは見えていない勝利の心情や生活が見えて少し安心した。
先に記憶の海を読んだことで逆に花村家の人たちの勝利が何を考えどうしてるかわからず不安な気持ちがすごくよくわかった。
環境が変わると新たな人々との出会いから刺激を受け人は成長する。勝利はさらにたくさん勉強して成長した。
成長すると人は嫌でも前に進む。
辛い出来事は覚えていても少しずつ前に。
こうやって人は辛いことを抱えながら乗り越えながら強く生きていくんだと思った。
Posted by ブクログ
今回もやはりオーストラリアが舞台でした。
最初はアレックスが性格的に苦手でしたが、最後は好きになりました。ちょっと普通と違うところもあるけれど、素直になれないところや、優しさが見えて、いいなぁと思いました。ダイアンとも最後うまくいって良かったです。
丈の手紙がときどき出てきて、丈がますます好きになりました。勝利にとっては読むこと、その後の悪夢、そして何よりも向き合わなければならない現実がつらいことだけど、2人の関係っていいなと思います。
次はどうなるのかわからないけど、また読みたいと思います!
Posted by ブクログ
アレックスはあれからあとも、ホテルのプールに飽きたと言ってけんきゅうしにやってきては、隅っこのソファーでペーパーバックの小説を取っかえ引っかえ読んでいる。
*・*・*・*・
懐かしいオーストラリアの空気。
安定した、絶対面白い、小説。それごあるってしあわせ。
かれんの逢いたいが切ない。それを言うのに、どれほどの勇気がいったことか。そしてそのあとふっと微笑める強さ。
Posted by ブクログ
おいコーセカンドシーズン第6弾。
オーストラリアの生活に慣れつつ、前に進めないショーリ。
彼の元に突然現れた美少女によって、ショーリの心に動きが・・・。
忘れたいのに忘れられないこと。
忘れちゃいけないから苦しむこと。
自分を苦しめたいと思う反面、それで満足しそうな自分への嫌悪感。
共感できる部分が多く、胸が痛みます。
たった一言で、心は海をも越えてしまうんですよね。
特にラスト・・・涙です。
Posted by ブクログ
勝利のオーストラリアシリーズその2
Season 5でわかりやすい伏線は貼られており、さらにわかってしまうだろうけど、それは気にせずに読んだほうがよい。
アレックスと少しづつ仲良くなっていくが、それは恋愛感情とは別種のもののようにみえる。むしろ、かれんとの一瞬のほうが恋愛感情に近く感じる。
あとがきによると、あと少しでsecond seasonも終わるとのこと。素直にあとがきを信じれば、かれんと勝利はハッピーエンドになるらしいとのことだが。。。楽しみにしていよう。
Posted by ブクログ
2冊発売されていたので、我慢しきれずこちらも購入しました。
ようやく登場した所長の一言一言は、すごく重みのある言葉で、胸に響きました。登場人物の涙に弱い私は、所長とのお別れシーンでぽろり。
そして前回から登場したアレックス、登場したときはツンツンツンデレな女の子が来たなぁ、と思ったものですが。彼女の悩みであり、重大な事実が判明します。徐々にとげとげした空気も柔らかくなって、舞台は年末へ。
最後の最後でのかれんの「逢いたい」には涙がまたぽろり。おいコーっぽい雰囲気が帰ってきたような気がします。
これからどうなっていくのか、相変わらず見えないけれど、2人のハッピーエンドを望みながら、続きを待とうと思います。
Posted by ブクログ
さてさて後編、でいいのかな。
前巻の『雲の果て』の終わりが気になりすぎて勢いでそのままこの巻へ。
こんなに読書に時間をかけたのは久しぶりですごく幸せ。
村山由佳さんの作品は大好き、なかでもおいコーは特別ですね。
Posted by ブクログ
過去を邂逅し、嗚咽交じりに座り込む勝利。隣でなだめるアレックス。否が応でもあの人たちとの再会の時を予感させる展開に、胸のドキドキが止まりません!立て!カツトシ!
Posted by ブクログ
セカンドシーズン6作目、シリーズ16作目。
前作に引き続き、オーストラリアでの勝利の様子。佐藤所長が日本に帰国してしまうことになり、研究所もたたんでしまうかも?という状況。アレックスと勝利が案外いい感じになってきたのと、ダイアンと秀人さんの今後も気になる。
Posted by ブクログ
オーストラリアのお話しはいいんだけど
それをおいコーでやる必要はないんじゃなかろうかと思ったり?
エアーズロック、ウルル、カタ・ジュタ 呼び方はどうでもいいけど、作者がそんな話しを書きたかっただけかも?
まぁ、アボリジニの研究を通じて社会の偏見やらなにやらを書こうとしたのかも?
ショーリの性格やら、カレンの落ち着きっぷりや動じなさは読者もわかってるんだし、ここにきてアレックスというキャラクタは無用に感じるなぁ
とりあえず、オーストラリア編はもういいんじゃね?とは思う
Posted by ブクログ
おいしいコーヒー~も18年とか。
こっちばっかり歳とるはずだ。
その世界は時間がゆっくりだから
ゆっくりゆっくり勝利らしく戻っていけばいいよ。
Posted by ブクログ
複雑な環境のなかで恋する二人の物語に夢中になって読みました。ハラハラしたり、暖かい気持ちで読めたり、と様々な場面にとても惹きつけられたシリーズの一つです。2人で新たな道を歩み始め、見守るように読んでしまうSecond Seasonです。
Posted by ブクログ
切ない。かれんの事を思うと、切なくて仕方ない。この時間、経験は勝利にとって、きっと必要な大切な時間なんだろう。けれど、読み終える頃には、待つ側の気持を考えて、切ないというか辛い。
Posted by ブクログ
オーストラリアでの勝利の生活が続いています。
少しずつ、勝利の心と体の復活を感じます。
どれほど辛い事件にあっても、生きている限り留まっていられないんですよね。
忘れることができなくても、明日を迎えるために前を向くことの大切さをヒシヒシと感じます。
最後のかれんとの会話。
かれんも、勝利と同じだけ辛い時間を過ごしていたんですね。
切なくなります……。
『彼方の声』……、良いタイトルです。
Posted by ブクログ
勝利は、今の私から見たら、環境に恵まれていて羨ましいと思う。
海外が逃げになるのかは分からないけど、漠然と海外に逃げたいと思ってしまうし、勝利はそれができてる。向こうで意義も見つけてる。それでも恋人と付き合っていくのは難しい。かれんもすごい。
Posted by ブクログ
おいコーシリーズでこんなにぽろぽろ泣いたの、初だなと。
前回のラスト、階段からのシーンが、1年経った今でも鮮やかに蘇ります。
それ位ショックで、でもとにかく鮮烈で。あんな状態で1年待つなんて、なんて酷で、なんてしんどいんだろうと、うわぁって思ったのを覚えてます。
そして今作。
最初、んんん?って思って何回か読み返しました(笑)
そして、ああ、そうか、逃げたんだよねって思い出して、納得。
でも、このいきなりの新天地がこんなにも、読み手の想像力を書き立てるなんて、そして、こんなにも世界観を変えるなんて思いもよらず。
本当に良かったです。
なんだろう、おいコーシリーズって、私にはいつまでも若々しくて、青春で、正直おいかけるのが辛いと感じる物でした。
私が歳を取って、勝利もかれんも、あれ?マスターも越したからでしょうか。
やれ手を繋いだだの、初めてエッチしただの、女友達が拒食症だの。
いつまでチンタラしてるのかなと。
いつまでも青いままで、中途半端にいい人ばっかで。世の中そんなに幸せ溢れてないよって。
酷い言い方ですね(苦笑)
そしたら、今回いきなりオーストラリア!
登場人物もほとんど新しいから、今までのずるずる(雰囲気や書き方のテイスト)がなくて、でも、逆に距離を取ったおかげで、今までの大切なものが、鮮烈に強烈に入ってくる。
ああ、ある意味力技(笑)村山さんにそんな意図があるのかないのか知りませんが・・・。新しい場所になり、村山さんの本領発揮だなと。
ずるずるぐだぐだの勝利も、今までのずるずるぐだぐだでなくて、悩んで苦しんでいる故であって、彼のもがきがとてもリアルに感じる。
最後のかれんの電話が、本当に苦しく突き刺さる。
枯渇しかけた井戸にやっと水が戻りかけたような感じで、そこに雨が降ったら、水嵩が増えたけど勢いで濁ってしまったような。
井戸として機能するためには、雨だってなんだって貯めないといけない。でもある程度貯まって落ち着かないと使えない。
彼はしんどいけど、ちゃんと水を貯めてるんだなと。 昔の彼はよく出来た男で、彼女も文句なく可愛くて嫌いになる感じだった。
今の彼等は無理してなくて好きだな。と思う。
あともう少しでゴールの様子。 最後まで楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
おいコー、second season第6巻。勝利のオーストラリアでの暮らしが続く。かれんのことが書かれないので、ふと忘れそうになるが、かれんの心細さや辛さを思うと耐えられない。逢いたい、、、、
Posted by ブクログ
Second season6巻。
ラストで感情が溢れてしまった勝利。後悔に囚われて、自分の感情を押し殺すしかなかった状態から、前進するきっかけになったのだろうか。
自分自身を追い詰めることが、見せかけの贖罪であるとは理解していても、そうすることでしかできなかったであろう日本での自分との別れになれば良いと思います。
どんなことがあっても、人は前に進むしかないのだから。
オーストラリアで出会った人々は、さまざまな悩みを抱え、自身の人生を歩んでいました。進めなくなって押し潰れてしまった佐藤さんや、迷路から抜け出せないリッキーのように、勝利が陥るかもしれなかった人たちも。
処理だけじゃない。アレックスもダイアンも秀人さんも、誰もが何かの拍子にをそれてしまうのかもしれない。
広大な土地を車で進むシーンは、人の歩む道の危うさの暗喩だったりするのだろうか。闇夜でなくて昼間で、行き先は見えているはずなのに、いつの間にか気づいたら違う場所を漂っているかもしれないという怖さ。
その危うさを抱えながら、人は日々を過ごし、さまざまな関係の中で互いに軌道を修正しながら、人生を積み重ねて歩んでゆくのでしょう。
Posted by ブクログ
前作での不吉な終わり方が気になってはいたけれど…
オーストリアに渡っている勝利のことが描かれているのを読みながら悪夢は現実だったと思い知る。かれんとは離れ離れになっているけれど2人の想いは募るばかりのよう…とはいえ勝利の前には魅力的なアレックスが現れたり…いったいクライマックスに向けてハラハラさせられるわ。
Posted by ブクログ
前巻にひきつづいて、オーストラリアでの勝利の生活がえがかれています。
はじめて出会ったときから勝利に突っかかってきたアレックスでしたが、しだいに彼に心のうちを明かすようになり、勝利は奔放な彼女にとまどいながらも、すこしずつ彼女のことを理解するようになっていきます。
その一方で、秀人とダイアンの身の回りにもすこしずつ変化が起こりはじめ、物語がふたたび動き出してきたような律動が感じられます。
Posted by ブクログ
舞台はオーストラリア。これまでとちょっと雰囲気が変わった分、マンネリ化を脱したが、全体的には話の展開が乱暴であるという印象を受けた。シリーズ全体の流れでは前巻から起承転結の「転」に位置するのかなと思いながら読み進めている。こうなると「結」はあまりにも予想通りでも、期待を裏切る予想外の結末でも何となく不満が残ってしまいそう。
Posted by ブクログ
アレックスがだんだん可愛く見えてきた。大きな家で育った子は、家族がそばにいるって生活を知らないんだなぁ。据え膳食わないショーリ。かれんの声を聞いて、涙を堪えきれなくなってしまうショーリ。そろそろ日本に帰ろうよ。
Posted by ブクログ
2回目。
ああ、そういえば勝利はオーストラリアに行ってるんだった。
これを最初に読んだのは大学受験が終わった時だから、ずいぶんと長い間読み続けているんだな。
Posted by ブクログ
アレックスと心をかよいあわせるというのがこの巻のメインなのだろう。
赦す、赦されるということが大きなテーマなんだと思う。
自分で自分を赦せるか。人を赦すとはどういうことか。
逃げ続けているうちは、わからない。
いつか、向き合わないと。
次の巻では、日本での様子が語られるみたい。楽しみ。
Posted by ブクログ
ダイアンの妹アレックスの登場に、初めは不愉快に思いながらも徐々に心を通わす勝利。
しかし、まだ日本での出来事に対して向き合う準備はできないのであった。
今年は二冊同時刊行なので、オーストラリア編の後半という感じです。
最後のかれんとの電話越しでのやりとりで、おいコーの雰囲気が出てたし、「会いたい」じゃなくて「逢いたい」を使っていた所が、本当粋だなーと。
これぐらい言葉に敏感になりたいです。
佐藤先生とのやりとりや、最後のアレックスが勝利を慰めてるシーンは泣きそうになりました。
次巻あたりからもっと動き出しそう!と思いきや、次巻は勝利のいない間の日本の出来事ということらしいです。
どうやってハッピーエンドにもっていくのか、気になります!
Posted by ブクログ
キスまでの距離を読んだのが学生の時で、
私には2人の子どもができたってぐらいなのに、
彼と彼女はどうなってるんだ・・・。
勝利はなんだかんだとオロオロしているし、
いつまで買い続けられるかな・・・と思っていたのだけど、
その割に次が気になる終わり方だった。