村山由佳のレビュー一覧
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もみじの言い分。を先に読んだ。
村山さんのTwitterは、ずっとフォローしていたが、リスト化をしてツイートを読むというよりも、タイムラインに偶然あったもんを読む派の自分は、もみじの闘病記を詳細には知らなかった。
亡くなった時だけは覚えている。
おつかれさま、もみじちゃん。と、コメントしたことも。
ただ、亡くなる前のツイートを振り返って読もうとしなかったのは、読みたくなかったからだったのかもしれない。
本著前半は、もみじと村山さんとの楽しいステキな生活に、時にニヤニヤし、時にほんわかしながら読んでいたが、最後は泣いた。
最後の最後まで本当によくがんばったね、もみじ。
もみじは、猫ではな -
Posted by ブクログ
ネタバレ不覚にもまたこの天使シリーズに泣かされてしまった。
『天使の卵』を読んだのはいったいいつだったろう。歩太と春妃の純粋で哀しい愛情にものすごく心を揺さぶられた。
『天使の梯子』『ヘヴンリー・ブルー』と続き、この作品がある。人が絶望の中で苦しみもがきながらも、結局は人とのつながりの中に救いを見出していくところが共通している。
14歳の女子中学生茉莉を中心に話が進んでいくのだけれど、「きみを見てると、時々ふっと思い出す。もし、あのとき生まれていたらー今頃はきみの一つ下だった」という歩太の一言で涙腺決壊。ああ、そうか、そうだったのか、ずっと春妃とおなかの赤ちゃんとともに歩太は生きてきたんだ、と胸がいっ -
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Posted by ブクログ
はぁ……読み疲れた……
仕事中の香港で昔少し付き合った事がある大学の先輩 岩井にバッタリ出くわす。
香港に詳しい岩井はいろんな所へ奈津を連れて行き満足させる。
別れ際のエレベーターで奈津は言葉を口にする
「友情のエッチしませんか?」
岩井とのセックスは志澤とは正反対だった。志澤の動のセックスに対し岩井は静のセックス。でもそれが奈津の軀にさらなる火をつける。奈津の軀を全て知り尽くしているような愛撫に奈津は何度も果てる。
これ以上軀の相性がいい男はもういないと思った。
しかし奈津の性欲の強さは次第に強くなる。
出版社主催のパーティーで知り合った坊主に誘われホテルで一夜を過ごしたが、たったの十五分 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かった!
SNSがただ”SNS”って出てくるものは読んでたけど、こんな風にfacebook、instagram,LINEって固有名詞で書いてくれると一気に身近に感じた。SNSって書かれるとどんなやつかなって考えなきゃいけなくなるから、フィクション感が増しちゃうんだよね。
↓以下ネタバレあり
●COPY
facebookを作ったのは玲なのかーなのか。
これが気になる。
読んですぐは話の流れで玲なのかなって思ったんだけど、便乗してしおりを貶めたりするタイプなのかなって疑問が抜けなくて。
部屋の写真はあったとしても、Facebookであげるような部屋の写真と、好きな人の部屋を隠し撮 -
Posted by ブクログ
恋人との事実婚状態、幼馴染、友情、同性愛…
周の遺言によって旅に出ることとなった4人の男女。
生と死を感じる時間の中で、それぞれが愛の形に向き合っていく物語。
お互いを想う気持ちは確かでもそれを表す形が同じではないばかりに悩み苦しむことは多々あること。
自分がその違いを受け入れて、それでも一緒にいたいと思えるか、そうではないのか…
また、考えさせられる部分が多くあったのと同時に、旅の中の情景描写がとても美しかったのが印象的でした。
特にラストシーンにかけてのサハラ砂漠の様子は息を飲むほど。まるで自分もそこにいるかのような錯覚と感動を覚えました。
久しぶりに心揺さぶられる作品に出会えました