村山由佳のレビュー一覧

  • 天使の柩

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    ネタバレ

    天使シリーズ最終作?
    新たな登場人物、茉莉14歳。
    特殊な環境で育った茉莉は、自分のことを醜く嫌らしい存在として考えている。
    ある日、公園でいじめっ子から猫を助けたところで歩太と出会う。
    荒んだ生活をしていた茉莉は次第に歩太に惹かれていく。しかしそれは恋愛とはちがう感覚。
    茉莉は荒んだ生活から、歩太、夏姫、慎一らと過ごすことで次第に変わっていく。
    そして、歩太にとっても茉莉は特別な存在となっていく。
    ハッピーエンドで安心した。

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    2019年08月27日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    2018年、テレビでネコメンタリーを見たそのあとすぐ縁あってネコを飼い始めた。そして読んでいる間ずっとそばで寝ころび、じゃれている姿がもみじと重なり愛おしさをしみじみと感じてたまらなかった。
     何度か胸がつまり、もみじの最後には切なさがこみあげてくる。いつかは必ず訪れる旅立ちに自分も覚悟しなければいけないし、今そばにいるネコを精一杯可愛がり向き合ってやろうと思う。
     村山由佳さんの本はこれまでもたくさん読んで好きな作家さんだけど、この本はほんと読んで良かった。

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    2019年08月17日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    もみじの言い分。を先に読んだ。

    村山さんのTwitterは、ずっとフォローしていたが、リスト化をしてツイートを読むというよりも、タイムラインに偶然あったもんを読む派の自分は、もみじの闘病記を詳細には知らなかった。
    亡くなった時だけは覚えている。
    おつかれさま、もみじちゃん。と、コメントしたことも。

    ただ、亡くなる前のツイートを振り返って読もうとしなかったのは、読みたくなかったからだったのかもしれない。

    本著前半は、もみじと村山さんとの楽しいステキな生活に、時にニヤニヤし、時にほんわかしながら読んでいたが、最後は泣いた。
    最後の最後まで本当によくがんばったね、もみじ。

    もみじは、猫ではな

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    2019年06月25日
  • 天使の柩

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    ネタバレ

    不覚にもまたこの天使シリーズに泣かされてしまった。
    『天使の卵』を読んだのはいったいいつだったろう。歩太と春妃の純粋で哀しい愛情にものすごく心を揺さぶられた。
    『天使の梯子』『ヘヴンリー・ブルー』と続き、この作品がある。人が絶望の中で苦しみもがきながらも、結局は人とのつながりの中に救いを見出していくところが共通している。
    14歳の女子中学生茉莉を中心に話が進んでいくのだけれど、「きみを見てると、時々ふっと思い出す。もし、あのとき生まれていたらー今頃はきみの一つ下だった」という歩太の一言で涙腺決壊。ああ、そうか、そうだったのか、ずっと春妃とおなかの赤ちゃんとともに歩太は生きてきたんだ、と胸がいっ

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    2019年06月24日
  • もみじの言いぶん

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    村山さんの小説は随分昔に読んだことがあったくらい。この作品はネットで知った。猫好きで猫と一緒に暮らしていることも初めて知った。見た目の愛くるしさと、こってこての関西弁での口の悪さが妙にマッチして、しばしば泣きながら笑った。愛情ダダ漏れの写真と文章、ほんまによかった。

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    2019年06月23日
  • もみじの言いぶん

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    Twitterで見かけて、読みたいと思った。

    村山さんのTwitterフォロワーで、もみちゃんのことは知っていた。
    虹の橋を渡った時のこと、覚えている。
    その後、「ねこいき」を出されていたことは知らなかったので、先にこちらを読んでしまった。
    このあと、「ねこいき」を読みたいと思う。

    もみちゃんの関西弁、とっても良い。
    誇り高いもみちゃんの言葉の裏には、かーちゃん、とーちゃんへのとっても深い愛が含まれている。
    優しく優しくなれる。

    もみちゃん、もうちょいしたら、かーちゃんのとこへ戻ってあげてな。

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    2019年06月17日
  • 天翔る

    購入済み

    気持ちいい

    村山さんの人間に対する目線が好きです。
    読了後は気持ちいいです

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    2019年05月29日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKのネコメンタリー、チェックして見てました。
    でも保坂さんの回は見逃してました。
    その時を思い出してとても読みやすかったです。
    写真も多めで癒されました。
    作家さんも素敵な表情ばかりでした。

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    2019年05月19日
  • 女ともだち

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    全体的におもしろいけどまあまあかなあと思いながら読んでいたら、最後の森絵都の「獣の夜」がひたすらによくて、とある一文がぶっ刺さりすぎて気が遠くなるくらいによくて、一気にお気に入りの本になってしまった。 あまり大声で言えないいわゆる性癖みたいなものなのでこっそり隠しておく。 これからも私は私のネイチャーに従って生きていけたらいいな。 ハメはずさない程度に。

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    2021年03月04日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    ページの半分は泣きながら読む。もみちゃんの姿にやがてくる我が子たちを投影してしまうから。「ネコメンタリー、猫も杓子も」の村山由佳編は軽井沢にあるご自宅の素敵さとそこにいる猫たちの生活が穏やかで保存版にしていたのだけど、もみちゃんの状況がそんな時期だったとはつゆ知らなかった。17年生きたもみちゃんの歴史を紐解くと、由佳さんのパートナー歴も披露せねばならず、なかなかに赤裸々で、そんなヒトの事情も覗けたり、三代目パートナーさんとの懸命な看病の記録でもある。読みながら時々挿入されている写真も見返してわざわざ泣く。

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    2019年01月17日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    ネタバレ

    村山さんが猫たちに抱いている思いが私のそれとそっくりで、今まで看取った4匹のことを思い出しながら読んでいました。
    病気の発覚、治療と延命の決断、看取り、お骨にするまで。あぁあのときの私の気持ちを代弁してくれる人がいた…という気持ちでした。

    「猫の身体は液体だ。だから、狭いところにも入り込めるし、どんな隙間にもぴったりおさまる。もちろん、心の中の空洞にも」
    ほんとうにそのとおり。心の空洞を満たしてくれた猫たちに、ありがとう。

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    2019年01月12日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    ネタバレ

    私は今現在
    私のお腹の上で香箱座りをしている
    ミーちゃんが世界で一番可愛い猫だと思っています。

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    2018年12月03日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

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    夫と不倫相手、この物語には2人の男性が登場する。妻を異様なまでに愛し束縛する男と、見た目も仕事もかっこいい自由の象徴としての男。序盤はこの2人が対比的に描かれているが、徐々に不倫相手の底の浅さが明らかになっていく。よくある話といえばそれまでだが、男としていい意味で嫌な気持ちになった。
    主人公の判断への評価は分かれるかもしれないが、女性が自分を見つけ自立していく話としてとても面白かった。

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    2019年01月16日
  • 地図のない旅 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VIII

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    自分を傷つけた人を責めないことは、優しさではなく何より残酷な相手への仕打ち。

    表面だけでは見えないものがある。
    何が相手のためになるのか。
    自分を傷つけた相手を赦すとは、どういうことなのか。
    傷つけた人も傷つけられた人もつらい。

    ラストの勝利の心情、共感し過ぎて苦しくて涙が溢れました。

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    2018年08月24日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    はぁ……読み疲れた……

    仕事中の香港で昔少し付き合った事がある大学の先輩 岩井にバッタリ出くわす。
    香港に詳しい岩井はいろんな所へ奈津を連れて行き満足させる。
    別れ際のエレベーターで奈津は言葉を口にする
    「友情のエッチしませんか?」
    岩井とのセックスは志澤とは正反対だった。志澤の動のセックスに対し岩井は静のセックス。でもそれが奈津の軀にさらなる火をつける。奈津の軀を全て知り尽くしているような愛撫に奈津は何度も果てる。
    これ以上軀の相性がいい男はもういないと思った。
    しかし奈津の性欲の強さは次第に強くなる。
    出版社主催のパーティーで知り合った坊主に誘われホテルで一夜を過ごしたが、たったの十五分

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    2018年08月17日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    今までだったら絶対手にとらないタイプの本だったのだけど魔がさして買ってみたら相当面白かった。
    モラハラ夫のデリカシーのなさ、「わかるー!」って思うとこばかり。それらを言葉に、物語にできるところがすごい。

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    2018年07月17日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    とても面白かった!

    SNSがただ”SNS”って出てくるものは読んでたけど、こんな風にfacebook、instagram,LINEって固有名詞で書いてくれると一気に身近に感じた。SNSって書かれるとどんなやつかなって考えなきゃいけなくなるから、フィクション感が増しちゃうんだよね。


    ↓以下ネタバレあり

    ●COPY
    facebookを作ったのは玲なのかーなのか。
    これが気になる。
    読んですぐは話の流れで玲なのかなって思ったんだけど、便乗してしおりを貶めたりするタイプなのかなって疑問が抜けなくて。
    部屋の写真はあったとしても、Facebookであげるような部屋の写真と、好きな人の部屋を隠し撮

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    2019年02月07日
  • 星々の舟

    購入済み

    今から

    今から読みます。

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    2018年02月18日
  • 遥かなる水の音

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    恋人との事実婚状態、幼馴染、友情、同性愛…
    周の遺言によって旅に出ることとなった4人の男女。
    生と死を感じる時間の中で、それぞれが愛の形に向き合っていく物語。

    お互いを想う気持ちは確かでもそれを表す形が同じではないばかりに悩み苦しむことは多々あること。
    自分がその違いを受け入れて、それでも一緒にいたいと思えるか、そうではないのか…

    また、考えさせられる部分が多くあったのと同時に、旅の中の情景描写がとても美しかったのが印象的でした。
    特にラストシーンにかけてのサハラ砂漠の様子は息を飲むほど。まるで自分もそこにいるかのような錯覚と感動を覚えました。

    久しぶりに心揺さぶられる作品に出会えました

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    2018年02月16日
  • 天翔る

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    面白かった。昔の作者の作風で、私はこちらのストーリーのほうが好み。最近のドロドロはやっぱり重たすぎて・・・。
    読んで良かったと思える作品でした。ありがとう。

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    2017年09月16日