村山由佳のレビュー一覧
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情熱的で、甘く切なく苦い大人の恋。
かなり昔の作品。十数年ぶりに再読しましたが、やっぱり何度読んでも作品の持つ雰囲気にいつの間にか引き込まれてる。
染織家の飛鳥と動物カメラマンの一馬。どちらもすごく魅力的。
一馬が暮らすアフリカの大自然とそこに生きる野性動物の描写が素晴らしい!
飛鳥と一馬の恋の行方にやきもきしたりハラハラしながら、アフリカの大自然、染織の魅力も感じました。
胸を抉る辛い現実にも、どこか冷静な自分を客観視している飛鳥が痛々しい…。苦しくて、寂しくて、悲しくて、滂沱の涙。
今までに読んだ恋愛小説の中でも特に記憶に残る1冊。 -
Posted by ブクログ
展開はベタなんだけどそこがよい!エンターテイメントとしてものすごく楽しめた一冊。充実感ありだし、先が気になってどんどん読めた。主人公の真奈の揺れ動く気持ちを繊細に表現していたり、舞台であるタヒチの自然の描写がリアルだったり、物語にグッと引き込まれる筆致。リウがセクシーな男すぎる。
自分は真奈にめちゃめちゃ似てる。年齢のわりに子どもっぽくて、仕事が好きで、頑固なモラル…。だから、共感できる部分もたくさんあって切なくなったし、自分なら最後どういう選択をしていたかなって想像するのも楽しかった。キャラクターとして、真奈のこと好きなので応援してる。
年下彼氏との喧嘩や、リウと過ごす様子がやけにリアルで緊迫感があり、面白かった。 -
Posted by ブクログ
こんな贅沢なアナザーストーリーがあるでしょうか!!
前回の最終巻が、"熱く力強い号泣のラスト"だとすれば、この巻は"暖かく優しい笑顔のラスト"です。「これが読みたかった!」と思う物語が満載で、なんとなく1stシーズンを思い出すような、何気ない幸せに満ちた1冊でした。
1巻からの色々なシーンに触れていて、このシリーズの思い出が蘇ります。何年ぶりかのキャラクターも出てきたのに、つい昨日読んだくらいの濃さで思い出せるって、やはり凄い。一人一人の描写が繊細で、先生の深い愛情をひしひしと感じました。
手紙、メール、そして最後はLINE。一緒に生きているような感じがして嬉しかったです。できたら、数年に1度でもいいので、またショーリたちに会えたらいいな。 -
Posted by ブクログ
最初はよくいる母、どこが毒親なのか、、と思っていたが、違った。
この小説はかなり奥深い。
一度読んだだけでは本質を捉えるのが難しいかもしれない。
大嫌いな母親の、血を引いている自分。
同族嫌悪だとは分かっている。けれども受け入れられない。
そんな母親譲りの気質を使って、母が一番嫌うことをこっそりとやってのける。
それが【放蕩】であり、夏帆による母への復讐である。
しかし、その復讐が、まさか…。という展開になる。それでは困る。復讐にならないではないか、と。
しかし終盤、兄からの「おまえが母を愛せないのは、当然だった」という一言は、彼女にとって救いになっただろう。
なにせ、夏帆は母を愛したいのに、愛せない。という葛藤をずっと抱いていたのだから。
娘と母というのは本当に複雑。
心から憎むだけ憎んで、簡単に縁を切れたらどれだけ楽なんだろう。と似た毒親を持つ私は思う。
とりあえず母になり切れない、いくつになっても女を捨てられない女っているよね。 -
Posted by ブクログ
本編完結の際の周囲の人達視点の話と、少しその後の話
本編はあくまであれで最後なので「アナザーストーリー」らしい
これで本当に完結(今のところは……)
丈、裕恵、星野、原田、若菜、中沢、京子、アレックス、そして勝利
二人の関係は周囲の人たちの温かい協力や見守りがあってこそなんだなぁと改めて思う
そんな環境を自然に作り上げたのも二人の資質ではあるわけで
やはり、善き人たちの物語である
本編ではカバーしきれなかった、周囲の人達の状況
ここまで長い付き合いだと、どうしても皆に幸せになってもらいたいと思うし、そんな結末でよかったと思う
本編の最後を読むときは、酷い結末にはならないと明らかにわかってはいたけど、それでもどんな事になるのかハラハラしながら読んだけど
今作に限っては安心して読めた
二人の関係がここまで続いたのは丈の関与も大きいし
途中で何かと面倒事を引き起こした星野さんも苦しんだ時期もあったけど、寄り添ってくれる人がいるのは素晴らしい
中沢さんに関しては、この人もそんな過去があったのかと知れてよかった
森下家の確執も色々と解消されたようで、皆幸せそうでよかった
勝利のしてしまった行為、その事で与えた周囲への影響
それらは取り戻すことが出来ないけど
そんな事があったからこそ助けられた命がある事も確かなわけで
人と人の繋がりというのは何が正しくて間違っているとかはないんですよね
視点には入っていないけど、マスターの夫婦や明子さんのとこも今後が楽しみ
全てキャラクターの未来へと続く道が見えるよう
シリーズに対する想いは前作の感想でも書いたと思うけど
自分の生きてきた半分以上の年月の付き合いがあるわけで
それが本当に完結したというのは感慨深い