あらすじ
文学賞三賞に輝いた前作『ダブル・ファンタジー』に続く、魂と官能の傑作長編小説。
脚本家・高遠奈津は、創作の鬼に導かれるようにして夫との穏やかな暮らしを捨てた。
いくつかの恋を経て、現在は物書き志望の恋人・大林一也と暮らしているが、
大林もまた奈津の心と身体を寂しくさせる男だった。自分に触れず、遊び歩くばかりの
大林に気を遣いプレゼントを捧げ続ける日々の中で、元恋人たちと逢瀬を重ねる奈津だったが――
自由と官能、孤独と愛憎の果てに、奈津がたどり着いた果てとは?
「週刊文春」連載中から「面白過ぎる」と多くの読者・執筆者を夢中にさせた強烈な吸引力のある一冊。
解説・辻村深月
※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
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村山由佳さんの自伝なのかと錯覚してしまうほどに、情景がありありと浮かんでくる文章と話の構成だった。ページを捲る手が止まらない瞬間が一定のペースで来るため、ずっと「次はどうなるんだ」の繰り返しで読むことをやめられなかった。ダブル・ファンタジー上下巻と合わせて3冊、一気に読んでしまった。
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ダブルファンタジーも好きだったけど、続編は更に好きです。ここまで克明に夫婦のやり取りを描かれるってないと思うんだ。だから夫婦のことはわからない、って言われるのだと思うのだけど。究極のコミュニケーション小説。
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前作以上に赤裸々で、村山先生の、書かずにはいられない表現者としての矜持(?)と覚悟を感じます。ラストの◯◯と◯◯で「ミルク・アンド・ハニー」というのが最高。
続編はあるのでしょうか。期待してます。タイトルは「メンローブ・アベニュー」でしょうか?
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自由奔放な主人公の破茶滅茶な性行動にツッコミを入れながら、後半は従兄弟と幸せな生活を手に入れてハッピーなエンディングに拍手を送ることができた。
ダブルファンタジーの続編と知り、即購入しました。
読みながらイライラしたり、ドキドキ感はリアリティーがあり どんどん読んでしまいました。
最後の方で主人公が素になっていく感じが すごく良かったです。
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んーーー、面白かった!
「ダブルファンタジー」の続編だったようですが、こちらを先に読んでしまいましたが面白かった。未来を知ってしまいましたが、改めて「ダブルファンタジー」も読んでみたいと思います。
主人公と同じように私の女性ホルモンも活性化されたのか予定より3日早く生理が来てしまいました。
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ダブル・ファンタジーの続編。創作の鬼に導かれるように夫との穏やかな暮らしを捨てた脚本家の奈津。性の深淵へと次々に分け入ってゆく奈津の自由と孤独の姿。
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ある女の生き方であり活き方、行き方でもある。
周りに人がいるところでは読めない場面もたくさんあって、ほぼ自宅にいる時で良かったと思う。男に寄って来られる環境は皆無だったので
……いや地下街でボーーと映画のポスターを眺めていたら「お茶でもいかが?」と一度だけ……
知らない世界を覗き見た感じもする。
やっぱり落ち着くのは心が自由に振る舞える関係なのかな